2回
2025/05 訪問
今は無き名店鮨水谷の系譜を受け継ぐ「鮨 ゆうき」の美しいにぎり
広尾駅から徒歩数分の地に暖簾を掲げる「鮨 ゆうき」。2024年の開店のまだ新しいお店です。店主の林ノ内勇樹氏は、東京の名店・鮨水谷で長年修業を重ねたのち、横浜・関内にある老舗「常盤鮨」の三代目として腕をふるってきた人物。鮨水谷の正統な後継者ともいえる存在が、満を持して、広尾に店を構えた。
店内はカウンター8席と個室1室。白木のしつらえが印象的な空間には、余計な演出がなく、静かに鮨と向き合うための時間が流れている。ゆうき氏の鮨が好きで、以前は常盤鮨に月一くらいで通っていましたが、公私に忙しく、この日ようやく広尾で再会を果たすことができました。
現在は職人も増え、客ごとに「つまみから」あるいは「握りから」と入り方もさまざま。それでも提供のテンポは見事で、それぞれのペースを尊重しながらも、全体としての流れに乱れがないのは見事です。
この日は握り18貫+干瓢巻き。米酢のシャリは、ほどよく酸が立ち、ネタの輪郭を際立たせつつも全体に柔らかく溶け込んでいく。白身魚、鮪、〆もの、煮もの、どれにも合うシャリで完成度の高いにぎりでした。
久しぶりの『ゆうき氏のにぎり』は最高に美味しかった。個人的には都内でもトップレベルだと思います。
近いうちに再訪したいと思います
ごちそうさまでした。
【この日の握り】
真子鰈 / あおり烏賊 / 伊佐木 / 青柳 / 金目鯛 /黒ムツ/ 鮪赤身 / 鮪中トロ / 鮪大トロ / 小肌 / 春子 / ほっき貝 / 車海老 / 鯵 / 煮蛤 / 雲丹 / 穴子 / 干瓢巻 / 玉子焼き
最後にアイスクリーム
2025/05/26 更新
《再訪》
バタバタ忙しくて2ヶ月強ぶり。
店主は、東京・銀座の名店「鮨水谷」で長年の修業を積み、その後は横浜・関内の老舗「常盤鮨」の三代目として手腕を振るってきた実力派
昼は客の好みに合わせて「つまみから」あるいは「にぎり鮨から」とどちらも可能ですが、私は鮨が好きなので前回と同じようににぎり鮨のコースで。あらかじめ、食べたい量を伝えているので、通常コースより貫数は多いです。
先付は〈胡瓜と海月の酢の物〉。爽やかな酸味が、この後の握りに期待が高まります。
この日の握り鮨は19貫+干瓢+玉子
烏賊 / 鱚 / 白甘鯛 / 鰆 / ほっき貝 / 鮪赤身 / 鮪中トロ / 小肌 / 蒸し鮑 / 蝦蛄 / 新子 / 春子 / 鮪大トロ / 車海老 / 煮蛤 / 鰯 / 鯵 / 雲丹 / 鰻 / 干瓢巻き / 玉子
締めに赤出汁とアイスクリーム
淡く柔らかい旨味の鱚や白甘鯛に始まり、季節を感じさせる新子、脂の乗った鰯へと続く流れ。もちろん鮪は申し分なく美味しいし、蒸し鮑は柔らかくて旨味に悶絶。珍しいところでは不漁の穴子の代わりに鰻でしたが、こちらも美味しかった。
米酢のシャリは酸味が心地よく、ネタと合わさって、個性を引き出す塩梅。握りのサイズ感、口どけ、温度も申し分なく、どの一貫も完成度は高かったです。
やはり都内でもトップレベルの実力だと、再確認しました。個人的には一番好みの鮨です。
二ヶ月ぶりでも久しぶりという感覚。広尾は生活圏から少し遠いのですが、、もう少し短いスパンで訪問したいですね。
また伺います。
ごちそうさまでした。