3月の第一土曜日、「えちごツーデーきっぷ」を利用して、六日町に、天地人博を見に行って
来ました。
2009年大河ドラマ・「天地人」の、現地での撮影の様子等が展示されています。
主人公の直江兼続と主君上杉景勝の生誕地なので、盛上がりも半端ではありません。
入場料は600円ですが、南魚沼産のコシヒカリ150g(1合)が記念にもらえます。
入口を入るなり、天地人のテーマ曲が… エンドレスで流されています。
最初に目に入るのは、上杉景勝を演ずる「北村一輝」の写真と紹介です。
これは、その隣(奥・向かって左)に直江兼続を演ずる「妻夫木聡」のものが展示されている
から、(目に入る順番としては)主役が後になっているのです。
南魚沼市内での撮影ロケの写真が中心の展示ですが、同じ人達が、武田隊の赤備えに変身
したり、裏話的なエピソードを知る事が出来、面白かったです。
また、子役・兼続の幼少時代・与六役の「加藤清史郎」君が書いたトンボの絵や衣装等も展示
されています。
今回の主人公は、歴史好きでも知らない人がいるほどの、知名度の低い武将です。
上杉の「義」を受継ぎ、人の正しい道を行き、また実践した武将・直江兼続…
本来なら、大河ドラマの主人公にしては、役不足…というのが、大方の実感かと思います。
天下人の「利」に対する「義」という事で、自分の利益よりも、主君や部下、庶民を守る事を優先
した、奇特な人物です。
徳川家康にはむかい、最終的には関ヶ原の負組みになりますが、その後は米沢に移り、身を
犠牲にして、米沢を開拓しました。
自分の6万石のうち、5万5000石を部下に分け与え、新田を開発して実質石高を増やし、リスト
ラなしで難局を乗越えました。
肝心なのは、この「義」の精神を、単なる精神論に終わらせず、実行に移した・行動したという点
なので、そこが偉大だったのだ…と思います。
カンバンに掲げたり、言うだけなら、誰にでも出来ますもんね。
直江兼続は、郷土・新潟…越後の誇りです。 上杉謙信には及びませんが。(笑)
実践は難しいですが、「義」の精神は、見習いたいものです。
また、テーマ曲を作曲した「大島ミチル」氏のコメントには、ハッとさせられました。
以下に、大意を書きます。(本文のままではありません)
悪い事(義にそむくような事)をしたら、神様や人が見ている・・・・そして、この後には、(例え誰
も見ていなくても)自分が見ている…というようなコメントが続くのです。
そういう精神って、実はすごく大切なのではないだろうか?
目先の利益にとらわれて生きている自分も、大いに反省させられました。