☆流れ星さんのマイ★ベストレストラン 2012

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流れ星 note 〜北海道版

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

今年初訪問の店で、「応援したい店」「接客の雰囲気が良かった店」をピックアップしています。

※ランキング上位のお馴染み店は対象外にさせて頂きました。順位は特に関係ありません。

マイ★ベストレストラン

1位

Brasserie anakale (糸井 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 ¥1,000~¥1,999

2014/08訪問 2014/09/26

路地裏フレンチ〜良店です。

【再訪】

徐々に店の存在が浸透してきたのかな。意気込み豊かなオーナーシェフ
には益々頑張って欲しい!

【2012/10/7】

後輩がめでたく結婚した。彼は学生の頃、あるイベントのアルバイト
として私の力になってくれた。それから十数年、今では「釣り仲間」
としての楽しい付き合いが続いている。

ある日「何か結婚祝いを」と思った。ありきたりな物品は「天邪鬼気質
の私」には似合わない。

そうだ!食事にしよう。美味しい食事と空間、そして時間のプレゼント。
そしてふと思いついたのはこの店「アナカレ」。

数回食事して、シェフと少しだけ話をした程度の店だったが、料理は良く、
応援したくなるような人柄のシェフの居るこの店に決めた。

予算を伝え、あとはおまかせ。事前に会計し、簡単でぶっきらぼうな
メッセージを書いたカードを卓に置いてもらった。

そして当日の食事は無事終了したようだった。その後、後輩からお礼の
電話があった。「美味しかったよ」と。自分の性格上、「そうか、ならば
良かった良かった!」と料理の内容は聞かずに電話を切った。

少し安心。でも良かった良かったと思いつつも「どんな料理が出された
のだろう」等と少し考えていた。

・・・そして今日、この店のブログをたまたま開いてみた。すると、きっと
当日の事だろう、シェフの記事が更新されていた。

http://www.ristorante-anakale.org/2012/10/08/料理は常に脇役/

料理の内容も記載され、気持ちのこもった文章。

更に安心したと共に、メニューを想像しながら楽しい気持ちにもなる事も出来た。
自分が贈ったとはいえ、後輩夫婦が楽しい食事をする姿を何となくでも想像
出来たからだ。

こんな繋がりも面白い。

シェフ、この度はありがとうございました。

そして食べる事が大好きで背が高く、「ビブグルマン的風貌」の太った後輩S(笑)!
そして昔から変わらず「知的美人」なSちゃん、末永くお幸せに!(^-^)


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【2012/06/10 再訪問】

日曜日のお昼、何を食べようかと一人でブラブラしていたところ、
この店を思い出した。ん?国旗が新設、看板まで付けられている。
期待を込めてこの店に決定だ。

入店し席につく。メニューを見渡すと、少し変化が・・・
1,300円のコース、そして平日限定のカレーワンプレートランチが
増えた。

平日限定とはいえ980円で食べられるメニュー、多くの人が大好きな
「カレー」に季節野菜とパン、ドリンクが付く充実ぶり。利用しやすさが
増した感じだ。

国旗や看板、メニュー体系・・・きっとお客の要望が多かったのだろう。

今回は(今回も?)「1,500円」のコースをオーダー。


【前菜1】 トマトとアスパラの冷製カペッリーニ

味のメリハリと爽やかさ、バランス感が絶妙。当然カペリーニの茹で加減
冷たい〆具合も良好、純粋に美味しい。量も前菜としては十分。


【前菜2/パン】 カボチャの冷製ポタージュ/自家製パン

素材の味が活かされた濃厚な味わい。煩すぎず物足りなさも無く、こちらも
バランス感が絶妙。パンもきめ細やかなタイプだが、個人的にはもう少し
温かい状態のほうが良かった。


【メイン/肉料理】 岩手地鶏のコンフィ

肉/魚から選択するメイン(1,500円コース)は肉を選択、「コンフィ」だ。
岩手鶏は柔らかく、旨みが染み込むように調理されている。付けわせの野菜類も
豊富で状態良し。総合的に素材が活かされた繊細で優しい味わい。


【コース外】 苫小牧産ヤナギノマイと帆立のブールフォンデュ

1,500円のコースからは外れるが、美味しかったためメインの魚料理もシェフに
お願いしてオーダー。(2,300円コースだとメインは2品となる)

コース上は別の調理法なのだが、メインが2品の場合はメリハリをつけるため
ひと工夫するそうだ。今回はキャベツでロールしたブールフォンデュ。
こちらも素材感がしっかりとした優しい味わい。

【ドリンク】 コーヒー

まったりとコーヒーを楽しんでいると、オーナーシェフが声を掛けてくれた。

「もしかしたら流れ星さんでしょうか?」と。

どうやらシェフは私のレビューを見てくれたようで、
初訪問時の会話のやりとりをレビューに表記したため、覚えてくれていたようだ。

「そうです。勝手なレビュー、すみません」と応える。レビュアー名を明かしたのは
この店が初めてだ。

大変感じの良い若きシェフ、「いえいえ、レビューは嬉しい事。どんな意見でも
参考になります」との返答。一安心したと共に、やはりシェフの人柄には好感が
持てた。

私のつたないレビューも少しづつ影響力を持ち始めたようだ。いい加減な事を
書いているつもりは全く無く、ある意味真剣にレビューをしているが、今後はもっと
引き締めて、より正確(主観上)で自分の感じたままのレビューを目指したい。

その後、少しの時間ではあるが、苫小牧の食事情やシェフの考え等を交えての
楽しい会話が出来た。ちなみに新設された看板は、近隣のイタリアンレストランの
オーナーが手作りでプレゼントしてくれたとの事。少しづつではあるが、
周囲の応援が加わってきたのかもしれない。

どこかほのぼのとした雰囲気も感じるフレンチレストラン。価格体系上ガチガチの
高級フレンチを楽しむというカテゴリーでは無いが、ちょっとよそ行きな価格で、
その価格以上に洗練された料理を楽しむ事が出来るような店だ。

食に関しては割と保守系な苫小牧に、志と希望を持ってやってきた若きシェフを
今後も応援したい。そしてそのような志を育てる器量をもった苫小牧になってほしい。

きっとシェフも、もっともっとレベルアップを目指して努力するだろう。

今後も楽しみだ。


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【2012/05 初訪問】


苫小牧市西部の小さなフレンチレストラン。
気づかずに通り過ぎてしまう程の目立たない外観。
せめてフランス国旗位は掲げていると解り易いのだが。

若手オーナーシェフはウィンザーホテルで腕を磨いた経歴もあるようだ。
店内はシンプル空間で、やや閑散とした雰囲気も否めない。

カウンター3席、テーブルが4卓の座席構成。
ランチタイムは品数に応じて1050円、1500円、1890円の3パターン。
現在ランチタイムはシェフ一人で切り盛りされているようだ。


「ランチBコース」 1500円 (前菜/自家製パン/主菜/ドリンク)


岩手県産鶏ムネ肉の低温ボイルハムとくるみのサラダ

自家製パン

ラドラキンキソテー・長ネギやみょうがなどのヴィネグレットソース

食後のお飲み物


前菜/主菜を含めボリュームは抜群。見た目も繊細に仕上げられており
野菜が豊富で質も良い。いずれも繊細で穏やかな味わいに仕上げられている。

満足の味わいなのだが、前菜/主菜の味わいの系統(ソース)が似通っている
ため、味のメリハリがやや単調になってしまっていた点が心残り。

自家製パンは繊細なしっとり系で、見た目も可愛らしく満足出来た。
コーヒーは無難に美味しい味わい。

とても前向きなオーラのあるオーナーシェフ、「甘いものはお好きですか?」と
「パンナコッタ」をサービスで出してくれた。
甘くミルク感がある「当たり前の味わい」にプラスして上品繊細さが感じられる
ものだった。

総合的な味わいには十分に満足。
人柄の良さが感じられるオーナーシェフだが、客あしらいには慣れていない。
サービスに「ありがとうございます」と伝えると、緊張気味に「ありがとうございます!」
と言われてしまった・・・何とも恐縮なひととき(笑)

満足して会計・・・シェフと少しお話させて頂いた。
開店から一年少々経過したとの事。やはり人柄良く、頑張って頂きたいお店だ。


〜以下感じた事〜 そのうち消すかもしれません


苫小牧では価格のズレを感じる。ランチタイムでは1300円が妥当だろう。
よく女性向けメニュー開発で出てくるキーワードは「小さく 可愛らしく あれこれ お得」 
それを基本にして欲しい。

特に苫小牧では、さほどフレンチが浸透しておらず、多くのお客候補は、あまり冒険的
ではない価格で、その店のスタイル/味わいを色々試してみたいと思うのが本音だろう。
たかが100円〜200円・・しかしランチにおいては特にその差は大きい。

勿論シェフの思い描く「スタイル」はあるとは思うが、一皿一皿のボリュームをもう小さくして、
デザート付で1500円、スタンダードコースで1300円程度に設定したほうが良いのではないだ
ろうか。慣れないジャンルで初めての訪問であれば尚更だ。そして良かれ悪かれの
「濃い味嗜好」。商売をベースに考えると味のメリハリは案外大事だ。

熱しやすく冷めやすいと言われる苫小牧人気質だが、この店は目立たな過ぎるため、
まだその段階にも立てていないというのが現状かもしれない。料理・味わいやサービス、
シェフの人柄も良いだけに勿体ない。

勿体ないのはお客も同じ事。苫小牧は各料理ジャンルにおいて、
「全国/全道に誇るような大御所店」が点在し、そこにお客が集中しがちだ。
そしてその店を愛し、評価するのは市外のお客が多いという矛盾。 「食」に関しては
保守的傾向のあるエリアなのだが、それでは勿体ない。
「お宝探し」感覚で、是非色々なレストランに足を運んでみて頂きたい。 

「隠れ名店多数」 この店もその一つだと思う。


Google検索で発見した公式ブログ

http://www.ristorante-anakale.org/

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • サラダ

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2位

リストランテ 薫 (野幌、高砂 / イタリアン)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2012/06訪問 2012/06/12

「創作」という名の魔法 〜 リストランテ 薫

創作料理と言うと十年程前、居酒屋を中心に火がついたキーワード。
但し、味や見た目のセオリー度返しのトンチンカンな料理も多かった。

しかし、ここ「リストランテ薫」の創作イタリア料理には、しっかりとした
技術とセンスに裏付けされた、味わいの方向性を微妙に変化させるような・・・
そして食べる者の興味関心を惹きつけるような魅力が存在する。

そう、魔法にかけられた料理のように・・・。


江別市野幌、幹線から少し入った住宅街の一角に店を構える。少し奥まった
場所にあるので、地図等をよく確認して訪問したい。

一軒家を改装したような店内、靴を脱いで上がる。店内は開放的で明るく清潔。
きらびやかな豪華さ等は無いが、ピカピカの木が随所に主張し、さりげない
お洒落感。気取らずしっとりと落ち着ける雰囲気だ。 テーブル席の他にカウンター席、
そして個室の設定もあり、様々な用途に適応しそうだ。

ランチのコースは品数に応じて3,500円、1,500円の二種類。


◆ランチ 1,500円コース


パスタはオイル系、トマト系、クリーム系から選べる。プラス100円で
トマトクリームソース等のスペシャリティ系をチョイス出来るスタイル。

【自家製フォカッチャ/サラダ】

恵庭産ハルユタカを使用した、きめの細かいフォカッチャは風味、食感満点。
熱々の状態で提供されるのが嬉しい。サラダも野菜がしっかり新鮮。美味しい。

【道産野菜のカチャトーラ】

カチャトーラは柔らかく仕上げられ優しい味わい。付け合せの野菜類も、しっかりと
した素材由来の甘味が感じられ、結晶状の岩塩と合わせて美味しい。

【道産ホワイトアスパラとグリーンアスパラのトマトクリームパスタ(+100円)】

当然かもしれないがアルデンテのタイミングばっちり。存在感のある二色のアスパラに
絶妙な濃厚具合のトマトソースが良く絡む。海老も当然、質感があり美味しい。
細かく削ったチーズも芳醇であり、食べ進めると程よく溶けて良い効果。
春らしく「行者ニンニクの醤油漬」がトッピングされていた。これが滑らかで穏やかな
パスタの味わいに良いアクセント。意外だが絶妙な組み合わせ。

【メイプル&ナッツのジェーラート〜マスカルポーネソースとガトーショコラ】

メイプルの優しい味わいにナッツの香ばしさと食感が良く合う。マスカルポーネソースは
軽やかな味わいで融合。ガトーショコラは少し一般的な雰囲気を感じたが、皿全体の
ハーモニーが秀逸。

【エスプレッソ】

数種からチョイス出来るドリンクはエスプレッソを選択。ややぬるめで提供されるスタイルは
本場っぽい。よりコクと風味が感じられるし、特に冷たいデザートとの相性が良い。

【総評】

手の込んだイタリアン。地産地消を重点に置き、野菜の魅力を引き出すような味付けと
メニュー構成。一品一品、細部に至るまで手を抜かないような繊細な調理が魅力的だ。
総合的に言うと「野菜を中心に、素材の魅力を大切にした優しい味わい」。


上記の内容で1,500円(+100円)と言う価格はコストパフォーマンスとしては最高。
オーナーシェフ、そしてスタッフの女性のサービスも気取らず丁寧。そしてどこかほのぼのと
した雰囲気も感じられる。

当日は予約もせずに飛び込んでみたが、丁度席に余裕があったため案内してくれた。
終始「お時間は大丈夫でしょうか?」と気にかけてくれる女性スタッフの優しげな応対が
印象的だった。その後は予約客で混雑・・・一人客でも良く通してくれたな・・と嬉しかったし、
この前向きで誠実なホスピタリティは大変素晴らしいとも感じた。

会計時に「予約が必要でしたか?」と訪ねてみたが、席が空いていれば極力ご案内したいとの
返答。その姿勢にも大変好感が持てたが、やはり人気店、出来れば予約する事をオススメしたい。

現段階でも相当な人気店。しかし食べログでのレビューは少なく、言わば「穴場的」な存在とも
言えるかもしれない。意地悪な発想だが「あまり人に教えたくない」とも思わされるような・・・
そんな魅力をもったイタリア料理店だ。


  • (説明なし)
  • カウンター席が嬉しい
  • 自家製フォカッチャ/サラダ

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3位

手打ち蕎麦 相生坊 (西28丁目 / そば)

3回

  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2021/09訪問 2021/09/29

私の相生坊物語。

「せいろ一枚普通もりで」優しい掛け声…

「あいよぅっ!」頼もしい返事。


ご夫婦のこのやりとりに高揚。そしてどっしりと静かなる空間には、いつも自然と背筋がピンと伸びる。私の相生坊蕎麦物語はそこから始まるのだ。


■せいろ 880円


新そば前、熟成期を過ぎて枯淡な魅力を放つ時期でありながらも尚青く、最後の輝きを放とうとするエネルギーさえも感じる蕎麦、濃厚な汁に少し浸しながら手繰り、しみじみ噛み締めて蕎麦の一年を回想。

うんっ…無意識に強く頷くと、女将さんがその姿を見て「新そばはまだです…」と。問えば今年は遅く、様子を見ているとの事。

パッと手繰り、サッと会計、そして厨房からの「ありがとうございました」こちらからの「ご馳走様でした」…シナリオの無いテンポ良きリズム、ここはそれがある店。その瞬間に気分は最高点に達し、物語は幕を閉じる。


絵画のような大窓に映る木々が、赤や黄色になる頃にまた…


まるで絵画のような、大きな窓に映える鮮やかな緑に、ひとつ、ふたつと黄色い葉が混ざる頃、蕎麦っ喰いならずとも楽しみな季節がやって来る。そう、新そばの季節だ。

穏やかな女将さんのオーダーが通ると、「あいよっ!」という元気な声が厨房の中から聞こえてくる…これがまた良いのだ。その掛け声にグッと期待が高まりつつ、静かな店内でワクワクしながら提供を待つ時間も、この店の魅力のひとつである。


◼︎せいろ 800円


思わず見惚れる、極々淡く薄緑がかった蕎麦は、エッジが効いて、まるで燻し銀のようなシブいルックス。水切りは少し緩め、適正に茹でられたような弾力系の程よいコシでツルリとした喉越し。そしてやはり良く香る。新そばの魅力は存分に引き出された味わいだ。

汁は太いコクの出汁、深くマロヤカな返しとの融合感良く、辛いと説明されるが、言うならば濃厚系。しかしながら量がたっぷりと提供されるのが嬉しい。

薬味は美しく、最後に汁をトロリ白濁の釜湯で割ると、シャープな旨味が解けるように口の中に広がる幸せ感。

この店の魅力はもう一つ…猪口を含めた器がシブくてカッコイイ事。


ご主人夫婦も歳をとったな。いつまでも美味しい蕎麦を打ち続けて欲しいが、時は坦々と次の秒を刻んでいく。そんな事も想いながら…


美味しい蕎麦に長居は不要。パッと手繰って、サッと会計。「ご馳走さまでした」の後の「ありがとうございました」の笑顔。そんなリズムと波長がシンクロした時、自身の心は、もはやナチュラルハイに達するのだ。


嗚呼… やっぱりボクは、この店と蕎麦がダイスキだ。



アバウトに言えば「荒井山シャンツェ」を目指して欲しい。

不安に駆られながらも坂を上り、住宅街の道をくねるとそこに蕎麦屋が現れる。

一軒家改装系蕎麦屋「相生坊(あいおいぼう)」。こだわりの蕎麦を提供している。店内は割と閑散さも感じられるシンプルでシャープな雰囲気、とても静かで、ある意味ストイックな印象。故に「蕎麦を頂く気構え」をするには適しているのかも。


「せいろ」


量を含めて、完全なる「趣味蕎麦」の領域。やや緑がかった中細の蕎麦は細やかにザラっとした口当たりで、風味は程よく感じられる。そのまま口に運んで美味しい蕎麦。適度に強いコシと、絶妙な水切り具合による喉越しの良さは、まさに趣味蕎麦の王道的。

つゆは江戸前辛汁。事前に「辛いですので少しづつ蕎麦に浸けて・・」と説明されたが、現行の札幌圏における趣味蕎麦シーンで5段階に例えると4前後の辛さ具合。半返しによる(?)程よい熟成感も感じられる角のとれた味わい。枯れ節系のパッっと口の中に拡がるシャープな旨み具合が特徴的だ。蕎麦猪口のチョイスもセンスが良い感じ。

薬味は繊細。蕎麦湯は少し粉をブレンドした白濁のサラリ系で、つゆと割って旨い。

全体の印象としては、個性感や奇抜さはあまり感じ無い。しかし「王道的魅力」と「底力」があるような蕎麦だ。安定感と安心感・・・趣味蕎麦として評価するならば「無難にまとめた感」も無きにしもあらずかもしれないが、私としては大変美味しく頂けた。

蕎麦屋では「ぱぱっと蕎麦を手繰って、さっと席を立つ」・・・そんな「粋」の真似事をしている。
今回も滞在時間は短めに会計を済ますと、深々と丁寧に頭を下げて見送ってくれるご主人の姿がとても印象的だった。

ご馳走様でした。

  • せいろ
  • せいろ
  • (説明なし)

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4位

ふうみ庵 (宮の沢 / そば、日本料理、天ぷら)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/10訪問 2014/01/27

たどり着け 探し当てろ そこに待つモノは・・・

札幌市西区は名店ひしめく「蕎麦の激戦区」

今回紹介する店は、今現在は「隠れ名店」とも言える存在、「ふうみ庵」だ。
西区の住宅街、坂道を登って登って辿り付くと、え?と驚くような大きな施設
が現れる。

良く見ると「蕎麦屋」の看板、そして暖簾。期待を胸に簡易エレベーターで
三階へ・・・。

店内は広く、キャパの大きい居酒屋のような雰囲気だ。そしてこの店では
是非カウンター席をオススメしたい。

札幌市中心部を見渡す事の出来る「開放感のある絶景」だ!

昼メニューは蕎麦やセットメニューを中心に。そして夜は居酒屋系メニューも
展開、バーニャカウダ等、蕎麦屋には珍しく、ワインにも合いそうな品も置く。
接客スタイルも、穏やかで気の利いた感じ。とても心地良い。

蕎麦は並粉と田舎から選択可能。

「もり」 (並粉) 600円

幌加内産蕎麦粉を手打ちした蕎麦は「シンプルスタンダード」。細めでキリッと
冷やされて提供される。

コシはやや強め。少しザラっとした舌触りで喉越し良し。そして店名のごとく
「ふうみ(風味)」も秀逸だ。

つゆは江戸前中濃辛汁。生かえしのようなスッキリさで、ほのかに甘味が
追って来る。どの味わい要素も突出する事なくまとまっており、出汁、かえしの
バランスにも優れた味わいだ。

薬味は勿論繊細、蕎麦湯はやや白濁の釜湯、つゆと割って良し。そのままでも
旨い。

そして絶妙なタイミングでデザートが提供される。
胡桃の入った餅にきな粉がかかっている和菓子は甘さ控えめで、蕎麦の後には
ピッタリの味わいだ。

この内容・味わいで600円という価格は、激安蕎麦屋の「もり400円」をはるかに
上回る満足感。コストパフォーマンスの点でも優秀であろう。

一人訪問にも向いた店であり、今現在「かなりオススメ」の一店と言える。
そしてもし私のレビューを見て「行ってみよう」と思ってくれる人がいるならば、
是非試して頂きたい一品がある。

蘭越産の新米を使用した「塩むすび」だ。今回の訪問では、食べ終える頃にこの
メニューがある事に気付き、食べ損ねてしまったのだが、ここ数年評価が上がって
いる北海道米の中でも特に評判の高い「蘭越米」、塩むすびにするとかなり美味しい
だろう。

「塩むすび」は蕎麦にも相性ピッタリの「良き相棒・名脇役」。私は食べ損ねた事を
後悔している・・・ 今年中にまた訪問しよう・・・


  • もり 600円
  • シンプルな並粉蕎麦は風味良し
  • 薬味も良し

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5位

アミーゴ アミーガ (苫小牧 / イタリアン、パスタ、カフェ)

5回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999

2023/10訪問 2023/10/19

ゴルゴンゾーラとズッキーニと林檎のスパゲティ

ここのトマトソースと店の雰囲気が割と好きで、この日はMYランチセンサーがそれにピッと反応したので早速のIN。ところがメニューを見渡すと大好きなゴルゴンゾーラソースの設定があり、今回はクイック浮気。


●Aランチ 1,650円

ゴルゴンゾーラとズッキーニと林檎のスパゲティ
フォカッチャ
サラダ
デザート
アイスコーヒー


パスタはツルン・プリで透明感あり質感も良し…これいいなあ。ダイレクトにゴルゴンゾーラの香りとピリピリが効くソースは香辛料控えめで優しいバランス感。林檎が爽やかさと食感で良いアクセント…ズッキーニも邪魔せず馴染んでいる。

ここのフォカッチャが毎度お気に入り…開店間もなくだと温かく、小麦の風味にややメリハリの効いた塩加減がイイ!

デザートは濃厚プリンと林檎シャーベット。デザートの有無の差は100円なので、是非デザート付きのAセットがオススメ。

但し、大喰らいさんは1食としては控えめな分量につき、パスタ大盛がお腹には妥当かな。素敵な髪色の女性の接客も穏かで良いね。
苫小牧でパスタ気分ならここが本格派であり安定だ。


■Aランチ ¥1,650  エビ・ケッパー・黒オリーブのトマトソース


トマトソースは加減良く毎度の美味しさ。皮付きで頭を使用したエビが良いインパクト。黒オリーブが娼婦風で彩り豊か。安心して食べ進められるパスタ。

やはりパスタやフォカッチャを含めて安定の味わい。今回はデザートがシンプルながら面白い。サツマイモのプリンがインパクトがあって良かったし、コンポートで皮まで食べられるオレンジもGOO。

苫小牧では定期的に通いたい店のひとつだ。
苫小牧では安心安定のカジュアルイタリアン。


【ランチ】Aセット ¥1,350

 サラダ・フォカッチャ・デザート・ドリンク付

・イカ、カブ、ケッパーのトマトソース
・自家製バニラプリンと梨のシャーベット、スイカ


パスタはプリッと乾麺の茹で上がり良く、トマトソースは安定の味わい。食感と旨味にアクセントのかぶと滋味深いイカが馴染み、ケッパーが爽やか効果。いつもながらに完成度は高くて美味しい。

フォカッチャもしっかり塩気とオリーブオイルが効いていて実に良い。

デザートも定番の梨シャーベットがスッキリ、プリンも優しい味わいで満足。


やはりこちらは安心安定感のある料理。

デザート有り無しの差は100円なので、個人的にはデザート有りのAセットを強くオススメしたい。


7年振りにランチで再訪問。

■Aセット アミーゴ農園バジルのジェノベーゼソース(パン・スープ・デザート・ドリンク付) ¥1,450

バジルソースのパスタは定番なのかな。基本はオープン当初と変わらないスタイルだが、汁気が少なくなり、パスタも少し太めになった。安心安定の味わい・・・個人的には味わいでもう少し冒険しても良いように感じるが、基本をしっかり押さえる考え方なのだろうか。シンプルに美味しい素材重視型。

枝豆スープも素材重視の優しい味わい、自家製パンは風味豊かだが、少し塩味の角が立っていた。デザートは、生姜風味のパンナコッタと洋梨シャーベットに柑橘、無難に美味しい。アイスコーヒーも及第点。

価格相当に満足出来る安定のランチセット。ご主人の接客も男っぽいが丁寧だ。


苫小牧にも良いイタリア料理店が複数存在するが、現在イチオシはこの店だ。
2012年春のオープンから半年、着実に人気を集めている。

古くからの住宅街、美園町で永きに渡り愛された銭湯が閉店。改装を経て
イタリアンの店へと生まれ変わった。重厚本格・・・と言うよりはPOPで親しみ
易いロゴデザインに象徴されるように、店内も構えず、かしこまらずにリラックス
出来るような落ち着き空間となっている。

狭い苫小牧、やはりこの店を良く知る人物多数。聞くと店主はしっかりとした勉強、
修行を経てこの店をオープン、意外なつながりのある店等もあるのだが、ここで
は割愛させて頂く。

お盆の晩、ちょっとした腹ごしらえとして訪問。パスタの単品メニューとドリンクを
オーダーする事にした。


「マッシュルームとベーコンのトマトソース〜レモン風味」


パスタの状態は当然良し。香辛料控えめでフレッシュなソースは、トマトを活か
した味わい構成となってはいるが、調理法由来の「旨み」がしっかりと感じられ、
どの味わい要素も突出せずにまとめられた、とてもバランスの良いソースだ。
珍しい「レモン風味」も、暑い夏に爽やかさを与えるような、とても良いアクセント。

途中、別途添えられたチーズをたっぷりとかけて二度美味い!ソースのとの
バランス、味わい加減のバランス、共に良し。


「ジェノベーゼ〜アミーゴアミーガ風」


オリジナリティ溢れる「創作系ジェノベーゼ」。やはりソースの味わいバランスが
素晴らしい。オクラやズッキーニの食感が楽しく、大胆にカットされたトマトを合わ
せてフレッシュに・・・しかしながら、しっかりと満足出来る味わいは、油の使い方
と塩の使い方に長けているからこそなせる技だろう。

店員さんからの説明によると、こちらのジェノベーゼは予めチーズがたっぷりと
使われているとの事。なるほど、なかなか魅力的なパスタメニューだ。色合いも良く、やはりこれも
味わいのバランス良し。美味しい。

コーヒーのコースターも楽しいオリジナル、メニューでも解説があるが「食べやすさ」
にこだわってチョイスしたフォーク等、随所にこだわり指数満点。接客等も好感度あり。

「料理・店舗・サービス」三要素のバランスも良し。おそらく基本的コンセプトは
「気軽なイタリアン」なのだろうが、料理における「出汁」同様、ベースがしっかりと
固まっている店はとても魅力的だ。

  • ゴルゴンゾーラとズッキーニと林檎のスパゲティ
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

ご馳走家 ゆたか (池田 / 居酒屋、海鮮、ステーキ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2012/08訪問 2012/08/19

総合力に優れた池田町の名店

中札内村から池田町へ移動。

十勝で勢いのある「いけだ牛」が食べたくて、駅前のステーキ屋に
向かうが、やはりお盆のお昼は激混み。諦めて食べログ検索・・・
この店を発見。トントンマンさんのレビューが後押ししてくれ、この
店に決定。到着すると、広い駐車場は1台のみ空きがあった。

店内はやはり混雑。しかし一人客だった事もあり、さほど待たずに
カウンターに案内された。店内は高級感と庶民的が混在したような
空間で、程よい照明具合と木の使用が落ち着ける雰囲気を演出し
ていた。

寿司や蕎麦の和食、そしてハンバーグやステーキ等の洋食メニュー
が混在、しかしどれもしっかりとした感じで、カウンターのネタケース
を見渡しても「本格派」だという事が感じ取れれた。

この店の人気の一つはハンバーグ。メニューを見ると幻のいけだ牛
を100%使用したハンバーグセット
が通常3300円のところ1500円に
なっている・・・しかも「ウマくてごめんなさい」とも・・・迷いに迷ったが、
この店を育てた味わいであろう、通常メニューのハンバーグセットに
決めた。


「がんこおやじのハンバーグ定食」(ごはん/味噌汁/漬物付)1,180円


創業当時から変わらぬ味わい、3週間かけて作るドミクラスソース
が自慢のメニューらしい。

鉄板でジュージュー音をたてて提供されるスタイルのハンバーグは、
牛豚の合挽きだろう。適度に荒挽き感があり、香辛料他の余計な
細工は控えめ。肉の味わいを前面に引き出したジューシーな味わい
となっている。

ドミソースも穏やかな味わい。ハンバーグの美味しさを邪魔せず、
旨みを引き出すような「脇役感」が良い。ご飯がススムような味わいの
ハンバーグだ。

良かったのはハンバーグだけでは無い。まずは白飯。炊きあがりの
状態が抜群、美味い。そして味噌汁、シンプルな海草系でシジミの
旨みが効いており、手間暇をかけた事がはっきりと解る味わいで抜群
に旨い。その他漬物にもとりあえず感は全く感じない。お盆全体の完
成度としても素晴らしい。

和食洋食・・というと先入観で「それなり」というイメージを持ちがちだが、
この店は全くそのような事は無く、提供するどのメニューも誇りとプライド
をもって美味しいものを作る・・という姿勢が随所に感じられた。

優れた商品力、そして清潔で雰囲気のある店舗、そして職人さん、
店員さんらの気配り目配り、声かけを含めた心地良いサービス、
三拍子揃ったような、まさに「池田町を代表するような名店」
言えるだろう。

良い店に出逢えました。ご馳走様でした。


  • がんこおやじのハンバーグステーキ定食1,180円
  • ハンバーグ
  • ハンバーグ

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7位

リストランテ トレンティーノ (月寒中央 / イタリアン、パスタ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2012/05訪問 2012/09/22

カジュアルにイタリアン、気兼ねなく!〜手打ち生パスタが魅力的。

札幌市豊平区 Ristorante TERNTINO(トレンティーノ)

36号線から少し入った解りやすい場所、小さなイタリアンレストランだ。

店内はカウンター席にテーブル数卓、カジュアルな雰囲気で気軽に利用
しやすく、割とリラックス出来る空間。勿論、一人での利用もし易い感じだ。

ランチメニューはセットが中心で、価格別に数種。日により変わるパスタが
メインで、特徴的なのは「生パスタ」をメニューを置くこと。


Pranzo C (Cコース) 1,400円


サラダ

イタリアントマトに葉物。量はしっかりとしており、オリジナルドレッシングは
強すぎず穏やかすぎず、適度な酸味が美味い。


前菜/盛り合わせ

野菜のマリネ、ニシンのカルピオーネ、スモークサーモン、トリッパのサラダ、
イタリアンオムレツの5種。どれもしっかりとした仕事が感じられて美味いが、
味の傾向と食感がやや似通っていた点が少し残念か。


手打ちパスタ/タリオリーニ〜小エビとフレッシュトマト和え

Cコースのみ「手打ちパスタ」となる。生パスタ特有のモッチリ感で
しっかりとしたコシ塩梅。生パスタの旨み、味わいを存分に引き出すように
計算したような調理感のある穏やかな下味(ソース)が特徴的だ。
全体的に穏やかな味わいだが、塩加減は割としっかりとしており、これは
個人的にとても好みの味わいだった。 勿論、具材の状態も良く量も豊富。
何よりパスタに馴染んだ味わいに仕上げてある。


ドリンク/ホットコーヒー

当たり障りの無い、凡庸な味わいだがしっかりと本格派。


以上の内容で1,400円という価格は十分に納得出来る水準だろう。味わい、
ボリュームを含め満足出来た。


印象的だったのはオーナーご夫婦の接客スタイル。訪問は春とは言え、その
日は暑い日だった。奥様は明るくハキハキ、タイミング良く「暑くないですか?」
と水を足してくれたりと、気配り十分な印象。何より嫌味が無い「さりげなさ」が
良いのだ。

そしてご主人は、会計時に「暑かったでしょ」「お待たせしてスミマセンでした」
等のさりげない一言をフレンドリーに声かけしてくれる。どのお客にも
(忙しくなければ?)そうしているようだった。これも実に嫌味が無く自然であり、
初めての訪問でもまるで常連客になったような気分にさせてくれるようで、大変
心地の良いものだった。


美味しい料理に心地良い接客スタイル、そしてその雰囲気にあった店舗・・・
なるほど、これは次々にお客が訪れるはずだ。

この店では是非、特徴的であり最大の特徴でもあろう「手打ち生パスタ」を
味わってみる事が個人的にはオススメ。特に穏やか系のソース(味わい)が
魅力的だ。


  • 生パスタのCセット1,400円
  • 前菜
  • 前菜アップ

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8位

四季の味処 ふみ佶 (静内 / そば、居酒屋)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/02訪問 2014/03/12

静内の穴場

【2014/02 定期的に訪問】

天ぷら蕎麦が食べたくてオーダーすると・・・天ぷら盛り合わせとかけそばのセットだった・・残念。
プリっとして旨みに欠ける海老天は素材が天ぷら向きでは無かった。こちらの天ぷらは全般的に
あまりオススメは出来ない。

贔屓にしている店なので辛口批評になってしまったが、こちらではやはり「蕎麦」のメニューを
オススメする。

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【2013/12】

年末は蕎麦が食べたいねえ(いつもだけど)

真面目真面目な二八蕎麦。コシは柔らかめだが、蕎麦の風味はしっかりと活かされて
いるのが特徴。際立った魅力こそ無いのだが、丁寧丁寧なおばあちゃんの接客が
大好きで、新ひだかで純粋に蕎麦気分なら「ここ」と決めている。

角煮と蕎麦は、はっきり言えば良いハーモニーは奏でないのだが、たまに気分転換
したい場合等には良いのかも。

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【2013/06】

「もりと鶏めしのセット」 確か800円くらい

ヘルシーでありながらも、しっかりとお腹を満たす事が出来る嬉しいメニュー。

鶏めしは淡い味わいで美味しいが、個人的にはもう少し濃い味でも良いかな。
そして今回の蕎麦はコシが若干抜け気味で、ツルっと感が増した印象。回転率
かなあ・・・少し気がかり。

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【2012/12】

静内の良店に再訪。

「蛸の桜煮と磯のりのそば」 980円

選べる蕎麦は「田舎そば」を選択。
蛸と磯のりの風味は、鰹出汁の効いたつゆによく合い「磯のハーモニー」を奏でる。
ごん太の「どじょうそば」的な蕎麦は、温かいつゆで本領発揮、丼全体で満足出来る
味わいだ。

和食経験豊富な店主、その技量で蛸も「柔らかく柔らかく」仕上げていたのだが、
私としては多少食感が残っているほうが好みだった。しかし年配のお客の多い同店、
仕方無いとも言えるだろうか・・・

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【時々再訪】

「つぶ貝かきあげそば」 980円

蕎麦は相変わらず「真面目で丁寧なスタンダード系」。

日高名産のつぶ貝を使用した「かきあげ」は、ややフリッター状で
つぶも固く、全体的に食べづらい。個人的には改善の余地がある
商品だと思う。

「かしわせいろ」 900円

価格は少し高め。
特徴の見えづらい蕎麦なのだが、やはり真面目で丁寧、角が美しい。

汁も鶏の脂がキメ細やか。比較的優しい味わいだが、雑味無くコクの
ある「かしわ肉」が好ポイント。中々上品に仕上がっている。

残念なのは、ごぼうが「ささがき状」で量も少なく、普通のかしわせいろ
とあまり変わらない内容だという事。これも改善の余地があるだろう。


聞くと、ご主人は和食出身との事。やはり包丁仕事に長けているのだろう、
蕎麦の美しさ、薬味、そして汁に浮かぶ種を見れば一目瞭然、綺麗だ。

やはり日高エリアではオススメ出来る蕎麦屋である。


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【2012/03 初訪問 2012/04/11 再訪】

帰宅して新聞を眺めていると・・・ミシュランガイド北海道版が20日に発売、★の対象では無いが、
この「ふみ佶」も別枠にて紹介されるらしい。ガイドに載ったから・・と思われるのは嫌なので(笑)
急遽レビューする。

この店は数年前まで日高町富川で営業しており、その後閉店・・静内に移転したという情報だけは
耳にしていた。富川の店には一度訪問したことがあり、その時の印象は「普通な蕎麦、再訪は無しかな。」
と勝手に評価していたのだが・・・最近仕事で静内を訪問する事が増え、ふと思い出し3月に訪問してみた。

思ったよりも大きく立派な店舗、大衆蕎麦屋と本格蕎麦屋の中間・・やや本格よりのイメージ。
日高エリアでこのような雰囲気の蕎麦屋はここくらいではないだろうか。
但し、メニュー表は店の雰囲気に合わないPOP感・・もう少し質感のあるものにしても良いのでは?

「もりそば」580円

幌加内産蕎麦粉のシンプルな二八(だと思う)蕎麦。甘皮の赤い星が散らばる。
角が立った美しい中細、程よいコシがあり水切り具合も適正、よい風味が感じられる
「基本に忠実な蕎麦」で美味しい。しっかりとしたベースの感じられる蕎麦だ。

つゆはサラッとやや辛口基調、バランス型で万人受けするタイプ。もう少し強いほうが
蕎麦との相性は良さそうだが、人口の少ないエリアでの商売を考慮すると仕方ないことか。

薬味は平均的〜やや上質系、蕎麦湯は白濁サラっと系。

このシンプルな「もり」のポテンシャルはかなり良し。移転前からそうだったのか、技術が向上したのか、
自分の感じ方が変化したのかは判断出来ないが、日高エリアではトップクラスの味わいだと思う。

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そして本日再訪。

「玉子とじそば」700円

見た目が上品で美しい。つゆはかえしがやや控えめの「穏やかスタンダード味」。
私としてはやや物足りなさを感じたが、卵がつゆを甘やかす事なく全体としてまとまっていた。
蕎麦もやや柔らかめになっているが、風味はかろうじて感じられる。
「とじ」となると、どうしてもつゆが薄まって感じる場合が多いので、設定こそ無いが「鶏出汁感」が
プラスされる「親子蕎麦」等がメニューにあると嬉しい。

今日は接客に「おばあさん」が加わっていた。若輩者の私が言うのも何だが、振る舞いが素晴らしい。
比較的空いていた時間帯だった事もあるのかもしれないが、気配り言葉遣い・・・基本田舎っぽいが、
きっとそれ相当なところで経験を積まれたのでは?とも思える接客術だった。それだけでも気分は満足。

基本的には作業着姿でも気にせず入れる大衆蕎麦店。私としては是非「冷たい蕎麦」をオススメしたい。
日高エリアの穴場的蕎麦屋さんだ。

  • 天ぷら蕎麦(冷)
  • 天ぷらそば(冷)
  • 強引に天ぷらIN

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9位

スマイルキッチン (ひばりが丘、大谷地、新札幌 / パン、サンドイッチ、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/11訪問 2012/12/13

おっと!美味しいね。

小さなパン屋は接客の雰囲気が良し。

厚別区に店を構える「スマイルキッチン」。

「パンが美味しいパン屋さん」のキャッチコピーが楽しいね。


店内には本格派なパンから大衆的で親しみやすいパンまで、
様々なバリエーションが揃う。

こちらの店は、イタリアンの経験もあるオーナーが作るパスタや
ピザ、サンドイッチが楽しめる「イートイン形態」も併せ持つ。

なるほど、パン屋ながら「キッチン」とは?と思っていたささやかなる
疑問がここで解消。

イートインメニューの価格帯も親しみやすいので、もしかすると意外な
穴場的魅力があるのかもしれない。

ただし、イートインスペース・・・というよりは、テーブルをとりあえず
置いた感じなので、落ち着いて料理を頂くにはちょっとキビシイかも
しれない。

「クロワッサン」

サクッとフワッと、キメの細かいクロワッサン。バター風味も
程よく効いており、ほんのり甘い小麦の風味を含めて美味しい。
個人的に好きな味わいだった。

アクセスしやすいポイントに位置する店なので、ちょっと寄ってみる
という、気軽な利用法がオススメ。


  • (説明なし)
  • クロワッサン 126円
  • (説明なし)

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10位

ベジポタラーメン Jill (千歳 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 3.9

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.2
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/09訪問 2016/01/28

ん?旨いなあ!

【2012/09】

何故か定期的に食べたくなる味わい。

じわりじわり・・・その「じわり感」と適度なジャンク感が良いのです。

但し、不定期とはいえ、お昼時にも閉まっている事が多いのが気

になるところ。


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結構ハマってます。

ベジポタトマトはベースのスープはそのままに、トマトピューレ感が加わったような味わい。フレッシュさや爽やかさ・・という事でも無く、上手にスープと一体化したような味わいで美味しい。途中バジル粉を振って良いアクセント。但しとろけるチーズがとろけて無い事はマイナス点。スープに混ぜて頂く、後追いのリゾットライスも十分満足出来る内容・味わいだが、これに関してはもう一工夫欲しい。色んな意味で固いかな。

ベジポタ醤油も美味い。これはよりラーメンっぽいテイストで奇抜感は控えめ。ベジポタの滋味系ベースはそのままに醤油の香ばしさを穏やかに纏った感じだ。今回はデフォルトの太麺にしてみたが、個人的にはスープとの相性、バランス感はこれが一番しっくりとくる。

一通り食べてみて思った事は、やはりイチオシは「ベジポタ塩」に太麺の組み合わせ。その次は気分転換とカンフル剤(笑)的に「トマトラーメン」。よりラーメンっぽさを求める場合や、その傾向が強いかたには「ベジポタ醤油」に中細縮れ麺の組み合わせをオススメしたい。

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「ベジポタラーメン(塩)」 720円

素材由来の旨みがバランス良くまとまったスープ、塩気が若干高めに感じられたが味わいとしては上々。ジャガイモをこしたようなザラっと感、そしてデンプン質の甘味・旨み、その他野菜から抽出される旨みととんこつスープが上手に一体化。スパイス感も穏やかで旨い!好みの味。

デフォルトは「極太麺」なのだが、今回はなんとなく中細麺でオーダーしてしまった。違和感なく美味しかったが、スープの味わい的には極太麺のほうがより合っているように感じた。

ベースのしっかりした「じわり系旨み」のスープ、存在感のあるレンコンも仕込み感十分で満足度高め。少し言うならばフライドオニオン等のトッピングが申し訳程度なので、しっかりとした分量にしたほうが味わいとしても引き締まるかなと思う事と、プリっと柔らかめのチャーシューは旨いのだが、もっとしっとりと煮込んである「脱力系」でやや肉厚のほうがこのスープには合っているような気がした。

卓上に並べられたスパイスを途中から振るのも良し。個人的にはバジル粉との相性が良いように思う。変に甘過ぎず魅力的なスープ、一般的なラーメンとは路線が異なるが、洋食スープとラーメンのハーフ・・・と言うよりは「欧米留学帰りのラーメン帰国子女」と言った雰囲気・・・やはりベースはラーメンだ。

ここのスープには、他に醤油やつけ麺、人気のトマトラーメン、やや変化球的(?)豆乳ラーメン等、ラインナップも豊富だが、この店のスープの魅力を一番感じやすいのは「塩」。個人的には初訪問ならば塩をオススメしたい。

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店内は綺麗。元職の頃に戻ったつもりで目立たない部分を数箇所チェックさせて頂いたが、どうやら衛生観念のしっかりとした店主のようだった。店内の雰囲気はPOPアメリカン・・というか50’S風。ストレイキャッツの「Rock this town」の流れるロケンローな店内で老人夫婦が微笑みながらトマトラーメンをすする姿にはある種の「癒やし系サイケデリックさ」も感じたが、次に何故かWham!の「freedom」が流れてきた時には思わずズッコケてしまった(笑)あれれ・・・

土曜日お昼の訪問だったが、お客が次々と入ってきて・・千歳ではどうやら既に人気店のようだった。次は「ベジポタトマト」を味わってみたい。
また、メニューには無いが、根菜を中心とした野菜が豊富な「野菜スペシャル」のような設定があると嬉しい。

  • ベジポタ塩+味玉
  • ベジポタ塩+味玉
  • トマトラーメン+チーズ

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