☆流れ星さんが投稿した吾妻橋 やぶそば(東京/浅草)の口コミ詳細

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流れ星 note 〜北海道版

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吾妻橋 やぶそば浅草(東武・都営・メトロ)、本所吾妻橋、田原町/そば、日本酒バー、焼酎バー

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥2,000~¥2,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2013/09 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.4
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

藪の正統 そして現代の名人

江戸蕎麦の三大暖簾に「砂場」「更科」「藪」がある。

砂場は大坂起源の蕎麦の源流、更科は公家に献上する割と高貴なものに対し、藪は
より庶民派の蕎麦だったと言える。藪の由来は諸説あるが、藪の起源と言われる「蔦屋」
が竹やぶのそばにあった・・という事らしい。蕎麦に関しては、夏場に色褪せる蕎麦をより
美味しく魅せるため、クロレラを練り込み緑色にした事や、醤油味が思い切り主張する、
辛いつゆが特徴だ。

その藪の総本山と言えるのが、昨年惜しくも焼失してしまった「かんだやぶそば」。その
ご子息や親類に派生した暖簾に「並木藪蕎麦」「池の端藪蕎麦」があり、これらの三店は、
「三大藪蕎麦」と言われ、今現在でも多くの人に親しまれている。

こちら「吾妻橋藪そば」は、「かんだやぶそば」からの暖簾分け。いわゆる直系の暖簾だ。

-------------

お江戸に降り立ち、電車で浅草に移動。炎天下の中徒歩でこの店に向かう。軽い熱中症
のような状態になりながらも何とか到着・・・やはり名だたる人気店、行列が出来ていた。

しばし待ち、ようやく席へとご案内。雰囲気は小奇麗な町蕎麦屋風。まずはビールだ!
ビールをください!・・・お!藪そばらしく、香ばしい「蕎麦味噌」と共にビールが提供。
暑い日にスカッとビール、体と気持ちが潤うねえ・・・

蕎麦の注文は欲張って「冷」「温」二品。店員さんから「先にどちらを・・?」と尋ねられるが、
大混雑の店だったので、「一緒でもかまいません」と、ニコリ答える。すると「どちらかと言えば?」
とサバサバ返ってくる・・・「ならば希望は先にもり、後から花まき!」と答える。
店員さんニコっと笑い厨房へ戻っていった。ニコリの応酬!でも江戸っ子には負けた(笑)


「もりそば(小)」 700円

もりは本当にサラーっと。故に価格は高めに感じるかも。しかし、藪は緑色・・もはやこの概念
は古いようだ。冷蔵保管技術が発達した現代では、あえて着色しなくとも美味しい蕎麦が打てる
という事だろうか・・・思っていた「藪そば」はケバい緑色。しかしこの蕎麦はしっとりと落ち着いた
ルックスだ。

もしかすると新そばのタイミングだったのだろうか、ほんのりと自然な緑色、少しだけザラっとした
食感で、歯応えのある程よいコシ、暑い夏には嬉しいキリリと冷たい蕎麦。風味は勿論上等、
水切りも適度。感想は・・・美味い!

つゆは藪の伝統を受け継ぎながらも、現代ウケするアレンジ。熟成感のある甘味が強めで、
しっかりと力強い味わいで蕎麦との相性も良し。

薬味の葱は大衆風だが、ワサビの状態は良し。蕎麦湯は白濁ややトロリ。


「花まき」 900円

もりを食べ終えたタイミングで提供、流石だ。お櫃のような蓋が乗せられて提供されるスタイル。蓋をそっと開けると、裏には「藪」の一文字・・かっこいい! 

北海道でよく出会う、フレーク状の海苔等をびっしりと敷き詰めたスタイルとは異なり、黒々と艶めいた焼き海苔を、手もみ又は、ちぎって散らした江戸前正統派スタイル。蓋や、山葵のみな薬味もまさにお江戸。蓋を取った瞬間に、湯気と共に立つ、淡くも華やかな磯の香りがたまらない。

汁は出汁がしっかりと取られ、返し(醤油)の味わいもさりげなく主張する、上品かつ力強いもの。
そこにこの蕎麦の両主役であろう海苔が、最初はパリパリっと食感も豊かに、そして食べ進める
うちに、どんどん汁(つゆ)に溶け込んで一体化、それぞれの旨みが渾然一体となり、美しいハーモニー
を奏でるよう。途中、添えられたワサビを箸にとり一口、これも良いアクセント。・・・これも美味い!


花番の細やかで上品な気配りがありつつも、気取らず明るく、さっくばらんな雰囲気も良し。
そしてやはり主役である蕎麦の美味しさにはビックリ。「藪」という金看板の伝統を、かたくなに守り
ながらも、店主が思い描く「現代の蕎麦」との融合、そしてそのバランス感も素晴らしい。

まさに現代の名人・・・蕎麦好き流れ星、お江戸初日の浅草にて「珠玉の蕎麦」に出会う。

幸先良いぞ!


  • まずはビール!蕎麦味噌で。

  • もりそば(小) 700円

  • 見た目良し、喉越し良し、風味良し。

  • 器もカッコイイ

  • 薬味は大衆風

  • 藪・・江戸前つゆ

  • 蕎麦湯は白濁ややトロリ

  • 花まき 900円

  • カッコイイ!

  • 花まき 900円

  • 食べ進めるとほどよく溶けて良い感じ

  • 花番の雰囲気も良し、江戸っ子だねえ!

  • 看板に偽り無し、素晴らしい店

  • 遠目から

2019/10/03 更新

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