銀座の鮨屋の中で最もCPが高いと知る人ぞ知る(?)こちらの店に訪問致しました。
なぜ通常レビューではなく日記で上げるかと言うと、題名の通り、
看板を掲げない事を決めた店だからであります。
近年の鮨ブーム、ネットの影響で、数ヶ月予約が入らない店はザラ。
さいとうに至っては1年待ちと、七夕も真っ青の入店難易度となっています。
店によって考え方は違っており、こちらは「常連客を大事にしていきたい」という理由で
看板を引っ込める事にしたとの事。マスコミ露出も控えており、ネット口コミも多くはありません。
この様な店は幾つもありますが、京極が認める極上ステーキ店「
築地藤田」では、
当方のレビューで3.0から3.7と極端に得点が上昇した経緯もありましたので、
店主の意向を汲み、日記にて上げさせて頂きます。
こちら、女将さんと2人で営む店です。
食した主な物についてですが、星鰈、定番の山葵明太子、煮鮑、鰹などツマミが
かなりの数出てきます。白身は熟成をかけ過ぎておらず、西方出身の当方にはしっくりきました。
熟成白身も悪くはないんですが、ネッチョリした食感になるのが個人的嗜好から外れるんですね。
適度な熟成感が個人的な嗜好であります。
鮪はまずまずながら、鯖は絶品。燻し、〆も加えるダブルの仕事をしながらも上質な鯖を使っています。最後は、天然鰻、ウニのイクラがけ、車海老と、豪華なフィニッシュ。
酢飯はやや塩が強め、酢弱めのもの。砂糖はほんの僅かに使っているとの事でした。
個人的には安心して食べられる方向性の酢飯であると思います。
ビール、日本酒を結構呑んで、かな~り食べてのお代は1人23000円。
感覚的にはブロイラー形式の都寿司よりも一つ上の満足度でありました。
銀座の鮨屋で最もCPが高いという情報に偽りなしと感じました。
あれこれと要望を聞いてくれますし、変に押し付けがましい事もありません。
タネ質は水準以上、仕事も施されています。何より、通り沿いの看板を下ろすなど、
固定客を大切にする店なので、鮨が食べたくなった時にふらっと立ち寄れる
鮨屋本来の使い方が出来る良店だと思います。