kyo極さんさんが投稿した草喰 なかひがし(京都/出町柳)の口コミ詳細

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kyo極さんのぶらり食い歩き~A級からC級グルメまで~日本から海外まで~

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kyo極さん (男性・東京都) 認証済

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草喰 なかひがし元田中、茶山・京都芸術大学、出町柳/日本料理

2

  • 昼の点数:4.8

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 3.7
2回目

2017/09 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

なかひがし節は変わらず健在でした✨「草喰 なかひがし」

数年ぶりのなかひがしさん。

押しも押されもせぬミシュラン2つ星、京都を代表する摘み草料理の和食店ですね。摘み草料理という事でいわゆる正統的な京料理とは趣が違いますが、京都でしか食べられない野趣溢れる料理。

自分が思うこの店の一番良い使い方は、カウンターのランチ使い。健康志向の方はともかく、不健康派としては夜はガッツリ食べて昼に摘み草料理で癒すのがベスト。今回も夜は未在で絢爛豪華な夕食を堪能しました。

そしてやはり、中東さんのトークを堪能できるカウンターが面白いですね〜(*・ω・)ノ
料理のみならず京都らしいエスプリの効いたネタを料理ごとに仕込んでいます。

今回は8000円のコースを頼みましたが、摘み草だけに季節が違うと食材が全く変わります。前回の訪問は数年前でしたが、さすがに全く違う食材の数々、印象が全く違いました。

東京で食べる京料理は代表的な食材やブランド食材は輸送していますが、野菜や足の速い食材、美味しいのに名の知れていない食材などは来ていないのが良く分かりました。清流に住むアジメドジョウなどはその典型ですね。

また、白味噌割合の高い合わせ味噌も東京では味わえません。

そして最後、お腹が一杯だったので湯漬けを小盛りで頼んだらリトルニューヨーク(小入浴)にしましたというネタには参りました(^_^;)

なかひがし節は変わらず健在でした。お付き合い頂いたマイレビ様、ありがとうございました〜

今回のメニュー(例の如く拝借させて頂きましたm(_ _)m)
⭐️八寸 味女どじょう、白無花果、空豆ときな粉、銀杏と黄身、玉蜀黍のスポンジと大納言小豆、小芋、茹で落花生、秋刀魚と胡桃の燻製
⭐️ミズ、和栗、モロヘイヤ、豆腐のクルトン(乾山の写し「菊棚」)
⭐️煮物碗 鹿ヶ谷南瓜、茗荷の白味噌仕立て
⭐️焼物 子持ち鮎と万願寺唐辛子、オレンジ、うるかタレ
⭐️造里 鯉のお造里、大根シャーベット
⭐️炊合 山科茄子、祇園豆、薩摩芋の葉、蓮根と小豆、赤万願寺
⭐️強肴 鹿のロースト 大塚筍、イタリアントマト、ヤングコーン
⭐️糸瓜、香茸、人参の葉など
⭐️お食事 おこげ(パリ) 山椒オイル、香物
⭐️水菓子 オレンジゼリー・バジルアイス・バルサミコ酢、葡萄、20世紀梨

2018/03/26 更新

1回目

2013/01 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク3.7
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

日本の美を体現した料理

kyo極です。

京都でも屈指の予約困難店のこちらに訪問してきました。
「日本最高の昼食」とも評されている店であります。
銀閣寺の程近く。店構え自体は荘厳な雰囲気ではないものの、入るとカウンターにはびっしりと客が埋まっていました。

お昼の8000円のコースを予約時にお願いしており、
エビスビールをすすりながら待ちます。

一月の訪問のため、八寸は重箱に入れられており、今年の干支に因んだものとなっていました。
黒豆が入っていたり、おせちを彷彿とさせるものであります。

「ご飯の煮えばなを食べて下さい」という事で出されたのはご飯。
アルデンテを楽しんで下さいとの事。僅かに芯が残っており、歯応えが楽しめる品でした。

白味噌の雑煮、と正月に因んだ品、和え物、マナガツオが続いて、、、。

お造りはブリの刺身。
ポン酢をムース状にして乾燥醤油がかけてあります。周りにはいわゆる摘み草。
これが絶品!!正直、ポン酢はどんなに少量でも口に入れた時のアタック感が強くて
時に食材の持ち味を消してしまうと思っていたけれど、固形にする事で適度な酸味が口の中を優しく包み込んで…。
また、乾燥醤油が全体を引き締めて絶妙なバランスを作っていました。

猪の炊き合わせ、と海から山の物へと続きます。

鴨の塩焼きにはグラスで赤のモンラッシェを勧められ合わせました。
最初、「モンラッシェがあります」と言われ、色んな意味で戸惑いましたが…。
銘柄をよく確認しませんでしたがいわゆるシャサモン辺りでしょうか。
思いがけず綺麗な味わいで、完璧な火入れの鴨とのマリアージュも良かった。

煮浸しに続いて
ご飯、メインのめざし、香の物
めざしにご飯という組み合わせが基本にして究極である事を再認識させてくれます。
おこげご飯は山椒オイル、塩で頂きました。山椒がキツ過ぎずこれまた絶妙な塩梅。
この後、出汁湯をかけたご飯。梅の香りが爽やかでさっぱりとした締め。
言葉遊びも面白かったです。

デザートは果物を盛り合わせたものでしたが、柿の原種が供され、個人的に初体験(写真は撮り忘れました)。
サクランボ程度の大きさで枝付きでしたが、口に含むとなんと自然な甘さ!
品種改良を重ねて糖度が高い物に比べ、素朴で優しい甘味ながら舌触りはねっりなめらかで洗練された味わいでした。

締めて12000円弱。

高級食材がある訳ではないのに非常に満足度が高い。
あくまで草喰であって精進料理ではないし、いわゆる摘み草も洗練されています。
また、ご飯に色々な角度から焦点を当て様々な魅力を引き出しているのは、
日本人なら誰しも共感せざるを得ない点だと感じましたね。

日本固有の季節行事、野草、海、山の生き物、米、果物、と
日本の美を体現した料理と解釈しました。

周りの客が次の予約を取って帰っているのを見て、予約困難の理由を理解した次第です。


  • 八寸

  • 雑煮

  • お造り

  • 鴨の塩焼き

2013/01/18 更新

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