ボナペチーノさんが投稿した田舎庵 小倉本店(福岡/平和通)の口コミ詳細

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うなぎコンサルタントの鰻屋訪問記<毎年100軒以上訪問、累計全国600軒以上>

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田舎庵 小倉本店平和通、旦過、小倉/うなぎ

1

  • 昼の点数:4.2

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/01 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

年間100食:うなぎマーケッター訪問記 田舎庵 小倉本店(小倉):コスパ・味最高の九州の超優良店

2015年1月ランチ訪問

九州には美味しいものがたくさんある。田舎庵のある小倉もそうだ。美味しい海の幸を使った寿司や刺身、鶏、鍋、麺類など、街の規模の割に美味しい店の割合が高い。その中で、鰻の名店として全国の鰻ファンにも知られているのが田舎庵である。

店は小倉駅の小倉城口を出てメイン通りを歩くこと徒歩約3分程度。小ぎれいに落ち着いたエントランスだ。日本全国、100店以上の鰻屋を食べ歩いて感じていることは、鰻の味の方向性は、店のエントランスに醸し出されることが多いということだ。

さて店に入る。やはりカジュアルモダンな和風の店内だ。雰囲気としては大阪の吉寅と京都嵐山の廣川を足して2で割ったような雰囲気か。

本当はコースを頼み、肝焼きとせいろ蒸しと蒲焼を少しづつ頂きたかったのだが、コースではせいろ蒸しと白焼は一緒にあっても、せいろ蒸しと蒲焼は一緒になったものがなかった。ここは意を決して、「骨から揚げ(300円)」と「肝焼(500円)」と「せいろ蒸し(松)1650円」と「鰻重(松)2500円」を注文。肝焼と鰻重という注文は基本的なパターンなのだが、鰻重とせいろ蒸しというメイン2品を同時に注文することはあまり無い。ただ、それだけ食べ比べてみたかったのだ。食欲だけでなく、全国の鰻を食べ比べている使命感もどこかあった。食べてみた結論から言えば、2品を同時に食べるべきではない。あの苦しさは並大抵のものではないし、鰻の持つパワーが強すぎて、発汗量が本当に多くなる。

さて、まず”骨から揚げ”が出てきた。固めに揚げられた4-5cm程度のきれいな骨。食べてみるとサクサクと食べられる。適度な塩気がサクサクの揚げ感とほんのわずかに感じられる鰻の風味とベストマッチだ。カジュアルな見た目なのだが、丁寧な仕事ぶりが伺える。とても美味しい。そして、日本酒や焼酎をほんとど飲まない私でも、日本酒や焼酎などが欲しくなる。骨をアテに、ちょっと一杯やりたいという人にも最高だろう。

次に”肝焼”が登場。一見してボリュームがあることがわかる。タレの照りが美しい。一口食べてみると、甘めのタレが軽やかに味付けされている。食感はフワッとしている。くさみや苦みはないが、まったりとした肝の旨味は感じられる。小田原の友栄さんの肝焼きに近いが、友栄さんのものよりも部位は小ぶりで丁寧な印象を持った。

”せいろ蒸し”と”鰻重”の食べ比べ。まず”せいろ蒸し”。熱々に蒸された鰻と錦糸たまごとタレがまんべんなくかかった御飯から湯気が立ち上る。それらを一緒に口に入れてみると、そのホクホクした雰囲気と味が心地良い。鰻もパワー、料理としての熱さ、これを食する満足感が相まり、心地良い。鰻はフワフワだが、焼きの香ばしさは感じられる。せいろ蒸しならではの木の香りもなかなか良い。御飯は蒸された状況のため、もちもち感が半端ない。タレの甘さにインパクトがある。同じ醤油でも辛塩っぱい一般的な醤油に対して、九州の醤油は甘い。九州では刺身にもこの甘い醤油が使われている。鰻のタレにも同じように疲れ割れているのだろう。

焼き中心の鰻だが、大阪の名店「吉寅」や博多の名店「吉塚うなぎ店」のように身と皮に間に三角形のブリッジのような間ができるほどではないが、身と皮には間ができているような状態だ。もう少しわかりやすく言えば、焼き加減は関東風と関西風の中間あたりと言えよう。

鰻重の方は、せいろ蒸しと比べると蒸されていない分、皮の香ばしさが感じられる。基本的に鰻もタレも同じなので、柔らかくほっこりとしたせいろ蒸しを取るか、身に凝縮された鰻の旨味と香ばしい焼きがダイレクトに楽しめる鰻重を取るかは、個人の好みになるが、どちらにせよ外れはまったくない。

肝吸いの味は濃い目。そこにゆずと三ッ葉と焼キモが入っている。田舎庵本店に限らず、肝吸いに入っているキモは土臭さ、苦みなど、同じ店の肝焼きの肝と比べてもクセの強い場合が多い。田舎庵本店の肝もそうだ。肝焼きがクセがまったくないのと異なり、肝吸いの方はクセが強い。

田舎庵本店は天然鰻(有明海の河川河口、豊前海の河川河口、曽根干潟等)も提供しているが、5月から11月下旬くらいまでと時期が限定されている。1月は田舎庵本店の天然鰻の時期ではないので、この日は静岡県の養殖が使われていた。

ちなみに余談だがテーブルに置いてある山椒が薬研掘のものだった。個人的には香りの高い薬研掘の山椒を使っているだけで、大体その鰻屋は外れない。おそらく味だけでなく、香りを含め、すべてのことにこだわっているからではないかと考えている。

リピートの可能性:
実は2日間の滞在中の1日目にお邪魔したのだが、2日目も伺うか真剣に迷った。結果として2日目は別の鰻屋を訪問したのだが、それほど魅力的な店であることは確かだ。味が良いのはもちろん、料金も安く、コスパは最高だ。小倉に行くことがあれば、必ず訪れたい名店だ。

  • 小倉駅からすぐ

  • せいろ蒸し(松)

  • せいろ蒸し(松)

  • せいろ蒸し(松)

  • 鰻重(松)

  • 鰻重(松)

  • 鰻重(松)

  • 骨のから揚げ

  • 肝焼き

  • 肝焼き

  • 薬研掘の山椒

  • 肝吸い

2015/01/18 更新

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