ボナペチーノさんが投稿した日本橋いづもや(東京/三越前)の口コミ詳細

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うなぎコンサルタントの鰻屋訪問記<毎年100軒以上訪問、累計全国600軒以上>

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日本橋いづもや新日本橋、三越前、神田/うなぎ、日本料理、丼

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/04 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

年間100食:うなぎマーケッター訪問記<いづもや本館>

東京、日本橋界隈には「明神下神田川」「大和田」さんを雰囲気のある鰻の名店が多く存在する。少し足を伸ばせば「きくかわ」や「宮川本纏」などもある。そんな中、鰻を語る上で欠かすことのできない名店が「いづもや」さんだ。

「いづもや」さんを予約すると、基本的に個室が用意される。本館や別館にテーブル席という席もあるのだが、 公私を問わずゆっくりと話をしながら鰻を楽しみたいという人には、この個室というシステムは素晴らしい。ただ、最初に伝えておくが、テーブル席よりも個室席のほうが料理の値段は高いので、コストを抑えつつ名店の味を楽しみたいという人は、予約をせずテーブル席での食事を狙った方が良いだろう。最近では、よりカジュアルに鰻の味を楽しんでもらいたいということで、日本橋三越にも出店している。

このように日本橋を代表する老舗鰻屋として、鰻の素晴らしさを多様な方法で伝えていく姿を見れば、「いづもや」さんが日本橋を代表をする鰻屋であることはわかってもらえるのではないかと思う。しかし「いづもや」さんが日本橋、いや日本を代表する鰻屋であるべき理由がもう一つあるのだ。それは「蒲の穂焼き」というメニューにある。

「蒲の穂焼き」とは鰻を串に刺して焼いた料理だ。渓流で釣られた鮎やヤマメなどを串に刺して炉端や直火で焼いていただくという料理法をご存知の方も多いと思うが、まさにそれに近い形の料理だ。今でこそ、関東であれば背開き、関西であれば腹開きと、蒲焼、白焼問わず、鰻は捌いて食べるものだが、この「蒲の穂焼き」は蒲焼のルーツとも呼ばれる料理なのだ。この料理をいただくには、あらかじめ予約をしておかなければならない。もし鰻が好きで、あえて「いづもや」に行くならば、ぜひ「蒲の穂焼き」は予約して食べていただきたい。

さて、そろそろ料理等の話に入りたいと思う。今回注文したのは「蒲の穂焼き」と「ときわ御膳の箏(こと)」。合わせて大体8000円程度だ。「ときわ御膳」は鰻重、肝吸い、上新香、季節のフルーツがついたもので、鰻の量によって価格が変わる。私が頼んだ「箏」は鰻1匹+1/3匹というものだ。

本館を訪ねると、さっそく和服を着た女性スタッフが出迎えてくれる。そしてすぐに個室へと案内していただく。まず出てきたのはお茶だ。渋みが若干ありつつ、適度にマイルドなコクのある緑茶で美味しい。そして次に出てきたのが「蒲の穂焼き」だ。おおよそ注文から25分程度で提供された。見た目は粗野な印象を受けるが、食べてみると、丁寧な仕事をしていることがすぐにわかる。土臭さは一切なく、外は塩が適度にかけられ焦げ目がつくくらい焼かれている。しかし、中の身の部分は、ふっくらとしており、淡白な白身魚のようだ。脂が適度に落ちていつつ、皮も身も鰻が持つ滋味や旨味を感じさせてくれる。今でこそ、肝焼きやくりからなど鰻串ではなく、「蒲の穂焼き」で鰻串をいただくことは贅沢だが、昔の人たちは東京湾や川や湖で取れる鰻を串にさして食べていたのだろう。

「蒲の穂焼き」が提供されてから間もなく、鰻重が運ばれてきた。ちなみにこの日の鰻は宮崎産とのこと。今や静岡・愛知以上に、鰻の名産地となった九州南部の鰻だ。私の印象では、静岡・愛知の鰻よりも、九州南部の鰻のほうが身がふっくらしたり、プリッとしているように感じている。蓋を開けると、美しい蒲焼の色が見える。タレは適度にかかっているが、蒲焼の上にタレが液状に残るほどではない。箸を入れると、すっと身も皮も切れる。皮をみると、焦げ目は少ない。一口食べてみると、予想どおり。ふっくらしつつ、身の弾力を最大限引き出している。タレはやや辛めのタレが鰻の脂身の甘さを引き立てる程度にかかっている。東京の老舗の鰻屋には、辛めのタレを使っている店が多い印象があるが、いづもやさんの場合、鰻の旨味のポテンシャルを最大限に引き出すために、タレの味や量が緻密に考えられている。ごはんはふっくらしつつも、一粒一粒が立っている。鰻のタレは軽くかかっている程度だ。よくぞ、ここまで鰻が持つ旨味や滋味を引きだしたと思う。そこには、とにかく丁寧に仕事をして、鰻の魅力を最大限引き出そうという老舗のこだわりが強く感じられた。補足になるが味はもちろんだが、個室まで案内してくれる和服の女性スタッフたちの心遣いも見事だ。すべてにおいて丁寧な仕事を心がけ、敷居の高さを感じさせない上質感を醸し出していることが、料理からもスタッフからもわかるのだ。

ときわ御膳についている肝吸いも、やはり丁寧で上質な味だ。肝の苦味もなければ、汁がしょっぱいわけではない。鰻重、肝吸い、上新香に共通して感じるのは丁寧で上質な味だということだ。これだけの量を食べても胃がもたれない。口の中がさっぱりしているのは、まさにその証ではないだろうか。

リピートの可能性:もちろんあり

  • 蒲の穂焼き

  • 鰻重(箏)

  • 蒲の穂焼き

  • 個室

  • 外観

  • 鰻重の蓋

  • 「ときわ御膳」の肝吸い

  • 「ときわ御膳」の上新香

2015/04/14 更新

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