2回
2017/05 訪問
☆ 「塩竃の歴史を握るおらが店」、赤貝は宮城が誇る”閖上”の♪
『 は る
春は曙 塩竃湾は白魚
さよりは春告げ魚で
つぶ貝 鮑に帆立貝 あさりに
??に 蛤を何人と言っても
赤貝は宮城が誇る閖上の
その名に恥じぬ日本一
北寄貝とて 負けてはおらず
まぐろに ひらめに 鰺 鯖
生いか 活たこ あいなめ と
日本三景 松嶋の櫻の
咲く時期 凧 かれい 牡丹
海老やら しゃこ海老は旨味
も豊富で甘味もあって
幻ぶどうは輪をかけて 当店
自慢のあなご料理
旨味と甘味が同居して
色艶あって控えめで おまけ
に海老みそ もう一貫
太 鼓 判 』
”つけ場”の背に貼られた文面です。
(??の名称は私には判りません、写真参照)
これはおそらく店主の口上だと思います。
~o~o~o~o~o~o~o~o~o~o~o~o~o~
前日に予約の電話を入れたところ、
GW期間中は予約は受付ないとのことだったので、
行列を覚悟で店先に。
11時半頃、すでに10人程度の列が出来ています。
40分ほどして店内へ案内があり、カウンター席に着席。
順に注文を聞いているので、おとなしく待ちます。
こちらで人気の『特上にぎり』と『しらはた・おまかせにぎり』はいただくとして、
酒飲みにとっては“寿司前”は何にしようかな?
(そば屋には”そば前”という言葉があるが...鮨屋では”寿司前”なんて言わないでしょ)
などという、訳の判ってるようで判らない事を考える私ら...
塩釜に寄った第一の理由が「鮨(寿司)」!
その時、この時季ですから、是非ともいただく予定が、宮城県の赤貝だったのです。
こちらの口上でもアピールしていますね..「閖上」(ゆりあげ)の赤貝
この二文字が目に飛び込んできたので、
『ホヤ』と『赤貝』を刺しで注文しました。
海鞘はさすがに新鮮です。
やはり、こういうのをいただかないと誤解を生じてしまいます。
赤貝はなんと!
これほどまでに色っぽい赤貝は見たこともありません。
なんとも妖艶ではありませんか。
連れの箸が止まってしまいました。
この瑞々しいまでの色気に太刀打ち出来ないようです。
しかも!
肝がついているのです(゜∀゜)
この肝、フカフカした感触、初めていただくモノです。
板さん曰く、肝は2ヶ月くらいの期間しか出せないそうです。
今だけという事です(^_^)/
流石流石流石
塩竃の鮨屋さんはスゴイですねぇ..
銀座のJi郎さんも「日本一」と絶賛する閖上の赤貝...
それだけの事はあります。
にぎり寿司の方は、
本日の雲丹が北海道厚岸、鮪は近海物の本マグロです。
今日は中トロと赤身は漬け。
北寄貝がまた良いですね。
これもフカフカした食感でケーキをいただいているような柔らかさなんです。
たまげてしまいます。
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日本酒は当然、地元の酒~浦霞(*1)と阿部勘(*2)です。
「浦霞 蔵の華」純米酒
「阿部勘 亀の尾」純米吟醸
そして、阿部勘と岡山の酒蔵がコラボした日本酒。
塩竈という処は歴史的にも興味深い事柄も多く、
♫温故知新の中に”粋”も感じる処です。
実はこの後蔵元にも立ち寄る予定です。
*1 浦霞の醸造元は(株)佐浦。
享保9年(1724年)創業
*2 阿部勘酒造店
享保元年(1716年)創業
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関東、特に東京で生まれ育ったりしていると、
”江戸前鮨”がどうのこうのと、築地辺りで息巻いているのが、
恥ずかしくなるくらいに内容が違います。
塩竃の鮨...「塩竃の歴史を握るおらが店」
~衝撃的に圧倒的な感動をしました♪
もうすぐ夏です。
夏はどんな口上を用意されるのか、
また、秋は?、冬は?...愉しみですね♪
もちろん、この後、
塩竈神社も参拝し、少しだけ塩竈の事に触れられました。
~~~~~~~~~~~~~~ 平成29年皐月
並んでますね^^;
平成29年皐月
升の中に何故か「ぐんまちゃん」のピンバッチが
平成29年皐月
中央が大将
2017' 5/5 飲物
2017' 5/5 お酒
2017' 5/5 おしながき
「浦霞 蔵の華」1.2合 1,300円、お通し(塩辛)250円
「ほや」680円
ポン酢でいただきます
赤貝造り(時価3,400円)
この紐の長さ!
”閖上”の赤貝~最高の時季、最高の旨味
赤貝の肝がいただけるのは2ヶ月くらいの期間
「阿部勘 亀の尾」1.2合 1,200円
「特上にぎり」3,400円
「しらはた・おまかせにぎり」4,200円
「塩竃寿司めぐり」のクーポンで1品サービス
『しらはた・おまかせにぎり』中トロ・漬け赤身
『しらはた・おまかせにぎり』イクラ・バフンウニ(北海道厚岸)
『しらはた・おまかせにぎり』北寄貝
『しらはた・おまかせにぎり』穴子
『しらはた・おまかせにぎり』アワビ
”春”を告げる
本まぐろ
別注文の「いわし」、迫力がある!
イチゴのシャーベット(サービス)
まだ並んでいますね!
2019/11/21 更新
【美味は旬 季節は旨い】
「 ふ ゆ
北風がふきずさむ寒い日は
蔵出し作りの酒粕知るが
何んとも五臓六腑に染み渡る □
浜では冬漁真っ盛り、まぐろ
ひらめに金華さば 寒鱈
いくらに帆立貝 つぶ貝
鮑にたら菊(*1)と伊達な仙臺
塩竃の自慢の逸品
■ 赤貝は名実ともに日本一
香りもあって肉厚で 北寄貝とて
負けてはおらず、冬の名品 生牡蠣は
日本三景松嶋の寒の味覚の袋で
なめた鰈に吉次の煮付け
正月魚の逸品で 生たこ
生いか 牡丹海老 甘味も豊富で
旨味もあって 幻ぶどう(*2)は
輪を掛けて 当店自慢の鮟鱇は共和え
一番 味 壱番 河と言っても
鰺 鰯 にいいのは
天下一 おまけに海老味噌
もう一貫 ㊞
太鼓判 」
*1 ) たら菊とは鱈の白子の事。
*2 ) 幻の「ぶどうえび」と言われている海老。
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閖上の赤貝はもちろん、
北寄貝と帆立貝もいただく貝盛り..
鮟鱇の共和えは時季が早く、
まずは松島の生牡蠣。
そして、
絶品!牡丹海老をいただきながら、
「海老味噌」なるものを教示していただく。
卵のところを何尾分も集めて、
味付け煮にしたものをペースト状に。
これは軍艦で供されるので終盤におさえておきます。
帰宅してから、
大将の口上をつくづくとお復習いしてみると、
「幻ふどう」なる表しがあるではありませんか!?
「ぶどうえび」と言うことらしい...?
お目にはかかれませんでした。
「生いかのお造り」は甘味充分、
お酒がすすみます(^^)
握りは大間の本鮪、鰯、海老味噌をいただきました。
もう、これだけで脱帽!
おまけに「筋子巻」をいただきながら、
美味しい汁をすすり、
「鉄砲!」と発すれば、
「機関銃にしますか?」などと軽くいなされる始末/(^o^)\
流石に「しらはた」さん!
塩竃の寿司は粋が良いし、内容が濃いですね♪