こぐまの森さんのマイ★ベストレストラン 2018

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こぐまの森の美味しい足あと

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こぐまの森 (埼玉県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

今年も全国各地のレビュアー様のおかげで、沢山の美味しいものや驚きの味と出会うことが出来ました♪
この頃は特にバー巡りにハマっていますが、バーのレビューは数が少なくてちょっぴり淋しい気がします。
来年は今年以上に、飲んでは書き、飲んだくれては書き、飲まれても書き、頑張ろうと思います。

マイ★ベストレストラン

1位

バー・バーンズ (伏見、大須観音、栄(名古屋) / バー)

6回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 4.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2019/12訪問 2022/11/05

ウィスキーの表現

オリジナリティ×ホスピタリティ。季節を変えて訪ねたい、新しい美味しさに出会える、引き出しの多いお店。
新しいカーペットの上でタバコを吸う人…?

何言ってるんだか分からないと思うけど、
コレ、ウィスキーのテイストの表現。
ワインの味の表現もぶっ飛んでると思うけど、ウィスキーもなかなかのもんだね(笑)

あ…新しい…カーペット…?
ってどんな香りだったっけ?
よ…よし、ニトリのカーペット売り場をイメージするんだ!
ん〜〜〜、ん〜、ん!?
おお!確かに、甘さを伴ったツンと来るややケミカルなこの香りの要素は、新しいカーペットだっ!(笑)

なんていうのも、楽しい遊び。
結果、新しいカーペットが美味しかったり、濡れた段ボール、はたまたキャンディショップやら、煙突登るビーチサンダルが美味しい…なんて会話が弾む。


此の所、名古屋に来たら一泊二日でも2回バーンズに来るというというのをルーティーンにしていたけれど、今回は1回。
ツレと一緒とは言え、カクテルもモルトも飲みたいという欲張りにとっては、勢い酒量が増えることとなる。

この日飲んだカクテルは
◆ジャックローズ
◆パッションフルーツ
◆林檎
◆洋ナシ
◆栗+バニラアイス

ウィスキーは、
「バーンズオリジナルボトルを中心にして、ハイライトはタリスカー1985。それに向けて何杯くらい…」
というオーダー。
その中で出てきたのが冒頭の新しいカーペット。
ぶっ混んで来た感はあるけれど、こういう出会いこそがバーで飲む楽しみの真骨頂だと思う。

どの一杯もスペシャルに美味しいし、楽しい。
それがこのバーに通う、シンプルな理由。
やっぱり名古屋に来たらバーンズには寄りたい。
楽しい楽しいバーンズ2日目はモルトの日。
狙いはバーンズオリジナルボトルと決めて、そこにたどり着くまでに何を飲むか色々提案を頂くのが、ひたすらに楽しい。

新幹線の時間が何時だから…ハーフで4杯飲むとして…締めはバーンズボトル二本。
でも一杯目はソーダ割にしようかな…ノンピートで甘さのあるヤツ…
あ、ハーフ4杯はソーダ割りはカウントせずにお願いします…

ぐらいの緩〜いオーダーをすると、目の前に何本かのボトルが並び、おススメポイントを伺いながらこれぞという一本を選ぶという作業。
あ〜この瞬間が至福っ…
会話の流れの中で、目の前のボトルが増えたり減ったり、全く違う方向に展開されたり。
自分の為に何を選んでくれるのか、ワクワクしながら待つのです♪

まだ外は明るくて。
仕事の緊張感と梅雨時期特有の湿度から解放されたくて、一杯目にはソーダ割りを頂きます。
シングルトン ダフタウン。
甘さがあって滑らかで親しみやすく、余韻は長め。
喉を滑り落ちてゆく炭酸の刺激に思わず、嗚呼…と声がもれる。

ひと心地つきながら、平井氏と酒談議。

キンキン冷凍にしたブルックラディのソーダ割りがラムネのようで、美味しいんです…
なんて聞いちゃったら、やっぱり飲まない訳にはいかないよねぇ
そして予定外のソーダ割り2杯目。
いいのいいの、こういう予定外にこそ、醍醐味があるのだから♪
軽やかで爽やかな甘さがあって、弾けるしゅわしゅわ感は確かにラムネに似ていて…
あ〜楽しい…

バーンズボトル二本と間に一本。
ほぁぁぁ、幸せ過ぎる…
恍惚の表情を浮かべながら、モルトの香りの世界に浸っていたところ、ふと我に返るとカウンターの中ではぷくぷくとした梅干しをシェイカーに入れているところだった。

え⁈梅干し⁈と思わず声に出すと、すっと一冊の本が差し出される。
手前味噌ですが、オリジナルのマルゲリータなんです…別に今回でとは申しませんが…と涼しい顔して静かにおっしゃる…
うっくっ…策士め…
早々頻繁に訪れる事のできないバーンズで、想いを残すことなど出来ようか…

よし!新幹線は一本遅らせる!
と宣言をして、結局締めは
◆梅干しのマルガリータ

テキーラと梅干しが、こんなマッチングをするとはねぇ〜
コレは、日本の夏の宵にふさわしき酒。
フルーティで繊維野細かな南高梅で無ければこんな風にはならないんだろうな…
お酒に浸かった梅干しの身をツマミに、梅干しのマルガリータをやる。

ん〜♪
心底、楽しくて楽しくて楽しい極上の時間。
あぁもう、これだから…名古屋に来る事が決まったら、即、予約の電話を入れてしまうのだ。
名古屋に行く事が決まったならば、まずはバーンズに電話する。
そして、一泊二日なら2日分を予約。
うっかりすると、一泊二日で3回行っちゃう可能性だってある…
あ、そのうち1回は酔っ払って夜遅くに、予約無しで行っちゃうって意味ね。
夜の始めと終わりにバーンズで過ごせるというのは、幸せな事だろう。
…我ながら酔狂だ…しかし、そうするだけの価値があるバーだと思っているのだから、しょうがない。

2回行くと決めると1日目はカクテルの日、2日目はモルトの日と割り振る事ができるので、気持ち的にも酒量的にも余裕が出来る。

まずは初日。

注文したのは
◆スイカのカクテル
◆パッションフルーツのカクテル
◆マスカルポーネチーズのカクテル

初夏の18時は、まだ夕暮れにもならない明るい時刻。
口開けに入店してお久しぶりですのご挨拶をし、本日のフルーツのラインナップをひと通り伺ったなかから、これぞと思うものを選ぶ。

この後の予定を考えて、アルコール度数は控えめに。
これだけキャラが立ちまくったお店で、オリジナリティのあるカクテルを出しているのに、アルコール度数の調整には気軽に応じてくれる。
しかも、そういった調整をしても味のバランスが崩れずに、絶妙な落としどころに仕上げてくるところが、プロ中のプロたる所以。

色々なバーで飲んでいるとね、ぐずぐずに崩れちゃったバランスのものを出される経験も割としているから。
しれぇっと涼しい顔して、そういう調整をして下さるところを見ていると、おぉぉ!流石!と素直に思っちゃう。
味に対する平衡感覚がとても発達していて、そのブレの少なさは、さながらジャイロセンサーが搭載されているかのよう(笑)

スイカ、パッションフルーツと、季節のフルーツを堪能したら、締めは大好きなマスカルポーネのカクテル。
マスカルポーネが入ったバタースコッチ風味のオリジナルカクテルで、最初飲んだ時はかなりびっくりした。
だってマスカルポーネが粒々のまま、乳化せずに全体に分散していたのだから。
当然、マスカルポーネの粒の大きさは一定では無くって、大きいものも小さいものもあって不均一で、こんなカクテル有りなの⁈と、戸惑ったのだけれど、この不均一こそが美味しさの要素の1つ。
口内で完成させるカクテルというものもあるのだ。
以来、バーンズに来て、これを飲まずには帰れない…
というくらい、ここでの大好きなカクテルの代表となった。

幸せな名古屋の夜である。
自分の中のバーの基準がバーンズにあるというのは、極めて幸せな事であり、同時に不幸な事でもあるな…
そんな事を考えつつ、今夜もこのお店のドアを開ける。

この日飲んだのは
◆国産ルビーグレープフルーツのカクテル
◆国産パッションフルーツのカクテル
◆岐阜のふきのとうアブサン
◆アイラミスト
◆グレングラッサ キャンベルタウンロッホと信濃屋共同ボトリング
◆シマジセレクションから2つ
グレンファークラスのポート樽とシェリー樽

ふきのとうのアブサンは、前日に飲み損ねたもの。
アブサンは得意なほうじゃないけれど、特徴的なふきのとうの薫りには魅せられる。
小さな煎餅に抹茶塩を乗せて、まだ口にアブサンがあるうちに一気に頬張ると、あら不思議!これがフキノトウの天ぷらっぽく感じる。
思わずニマニマしてしまう瞬間。
こんなのも、平井氏一流の遊び方。


この1年、酒精強化ワインが楽しくて、マデイラ、ポート、シェリーを結構しっかり飲み歩いてきた。
すると、俄然モルトが楽しくなった。
ウィスキーは使う樽によって味が変わるけれど、やっぱり元々入っていたオリジンのお酒の特徴が如実に出るのだ。
前夜にマデイラカスクは無い?とお声がけしていたところ、本日ご用意頂いていたのはポートカスク。
しかも、あの、シマジさんのセレクション!
ポートカスクを飲むのは初めて。
シェリー樽との飲み比べで、ゆっくりじっくりと楽しむ。
それはとても甘露で高貴な香り。
粋や伊達や酔狂を是とする、大人のオトコが遊ぶのに相応しいお酒。
憧れていた世界感のトビラが、ほんの少しだけ開いた気がした。

酔うだけなら、もっとずっと安く仕上がる方法はいくらでもある。
なのに何故バーに行くのか。
その答えが、このバーにはあるのだ。
文学を読むように、映画を見るように、酒をやる。
しかもそこに、経験豊富なナビゲーターが居るのだから。
良き水先案内人に出会えたコトで、また大いなる酒の波間で遊べる。

控えめに言って最高だし、
控えめに言って幸せ。
やはり、名古屋に来てバーンズは素通り出来ない…
レビューはしていないけれど、名古屋に行くたびに訪問している大好きなお店。
名古屋に一泊するなら、泊まる日の夜と帰る前と2回訪問するくらいハマっています。

注文したのは
◆イチジクのカクテル
◆マスカルポーネのカクテル→写真撮り忘れ
◆岐阜のイチゴのジン
◆同じく岐阜のキュラソータイプ

こちらのフルーツのカクテルは、とにかく美味しい。
色々なバーでフルーツカクテルを飲んでいるけれど、フルーツそのものの味をググッと引き出す事にかけては、もう天才的な感覚があるとしか言いようがない。

ウォッカを合わせただけでシンプルに。
とか
ウォッカとラムを合わせて。
なんて極めて簡単に仰るのだけれど、それは複雑な多数の素材を使用しないというだけの意味であって、決して簡単な事では無いなという片鱗が見え隠れする。
大切なのはフルーツそのものの印象になるように作る事であって、トゥーマッチではいかんのです。
そこには確固たる美学があるのだろう。

カクテルに続くのは、極めて入手困難な郡上の辰巳蒸留所のクラフトジン。
岐阜のバロッサコラボのGIN-Nature(ジン・ナチュール)#1 を飲んだ事があるけれど、辰巳蒸留所オリジナルを頂くのは初めて。

苺とキュラソータイプの2種類を、ゆっくりじっくり楽しむ。
うん。面白い。とても自由で楽しいお酒だ。
この蒸留所のものを、もう少し追いかけてみたいな。

今夜も興味の向くままに、とは言いつつ的確な誘導を頂いて、良い流れで飲ませて頂きました。

ご馳走さまでした。

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2位

ラチュレ (表参道、渋谷、明治神宮前 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2018/05訪問 2018/06/07

クリエイティブ ジビエ


ゴールデンウィークに行ったお店なので、そろそろアップしなきゃと思いつつ、コースで頼んだお店はつい書くのを後回しにしてしまうのは、悪い癖だね。

狩猟シーズンにジビエを出すお店はあれこれあれど、通年でジビエをお店の基軸にして、かつ古典をクリエイティブな料理に昇華させるプレゼンテーション。
そんな他にはあまり無い切り口が面白くて、ずっと行きたいと思っていたお店。

休み前の深夜、ふと美味しいものが食べたくなって、検索してみたら空席あり。
こういう時にネット予約はありがたい。
翌日お電話を頂いて、食べたことのないリエーブル ア ラ ロワイヤルの入ったスペシャルコースにした。

これまで様々なジビエを食べて来て耐性はあるのだけれど、ツウ好みなほどに熟成香のするヤツは、そんなに得意でも無いかなぁ。
ウサギ自体はどうと言う事のない、あっさりとしたお肉だとわかりつつも、家兎と野兎の違いはあるだろうし、しっかり熟成させるの一言に、ややドキドキしながらの当日です。


頂いたのは
◆鹿血のマカロン
◆アナグマリエットグジュール
◆ヒヨドリサブレ
◆鹿すね肉とキノコの花山椒コンソメ
◆青ウミガメのタルタル
◆島根県黒アワビホタテ とアオサのりのムース鹿のチョリソーパイ包み焼き焦がしバターソース
◆リエーブル ア ラ ロワイヤル
◆チョコレートとガマズミ ジャスミンのブリュレ

先行レビューを熟読しつつ、散々予習して対峙したお皿達。
言わずもがな、イメージしていたものより格段に素晴らしい。
プレゼンテーションも秀逸で、なんて言うかな…触れる動物園?
触れてみて、食べてみなければ分からない事は、やっぱり世の中には色々あって。
鹿の毛がこんなに厚く密だなんて、冬鹿ならではの毛皮を触らなければ分からない事だしね。

そしてその血液から作るマカロンは、大好きなブーダンノワールの味わいで。
美味しいだけじゃないプラスαの体験が、とても印象深くて、好みだ。

どの皿も印象深かったけれど、鹿のコンソメとアワビ、リエーブルは、かなり良かった。

琥珀に澄んだ美しさに、どこまでも深い味わいのコンソメは、花山椒が浮かんで、森の複雑な香りを表しているかのようで、うっとりさせられた。

アワビは純粋に味と食感に浸れる一品。
これ、一人で一個独占して食べたくなっちゃう。
思い出しても、あのムチムチ感…
バターの香りと海苔の香り…美味しかったなぁ…


ドキドキしながら迎えたリエーブルは、口に入れた瞬間ほろほろと崩れる緻密な繊維質に、超弩級の爆弾みたいな厚みのソースのコクが特徴のひと皿。
心配していた熟成由来のケモノ臭は感じず、ひたすらに深い芳しさ。
そして、丁寧に何度も漉したと思われるソースは鏡のようなピカピカの仕上がりで、ひたすらにうっとりとするような複雑な厚み。
この味を経験出来て良かった。

それにしても…ここは料理人が作ったお店なんだろうなと思う。
フレンチのお店は料理人が作ったお店なのか、サービスマンが作ったお店なのかによって、受ける印象が違う事が多い。
一生懸命である事と、余裕無くバタバタしている事は違うし。
フレンドリーである事と、馴れ馴れしいのは違う。
料理が突出して秀逸で印象深いだけに、サービスのバランスが取れていないのは、やや残念な印象。
お店作りというのは、難しいね。

そうそう、シェフがハンターであるこのお店。
ジビエの持ち込みも可能だとのこと。
色々な意味で、好奇心を刺激される楽しい時間でした。

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3位

Base (茗荷谷、千石、白山 / パスタ)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2018/11訪問 2018/11/27

ツンデレパスタ屋

雲を喰むがごとくの舌触り。
あ、それじゃ、雲呑か?
パスタにはおよそそぐわないように思える表現を、初めてパスタにしてみるよ。

しっかりとフォークで巻きとれるのに、軽やかでふんわり。
グルテンを無理矢理出そうとしていないのに、しなやかに繋がっている。
だからこその、この薄さ、舌触り。
何て言うのかな?エアリーな感じ?
粉気がしっかり切れているので、粉の香りに邪魔されずに、卵の甘さを味わえる。

ひゃーこれは凄いや‼︎
と内心驚嘆しつつも、そんな事をおくびにも出さずに、淡々と口に運んでは平らげてゆく。
ここは、真剣勝負のカウンター。

ん〜っと?なんでそんな事になったんだっけかな???


マイレビ様のレビューにこのお店が上がった時、絶対行こうと心に決めた。
メニューは2つの具なし生パスタだけ。
他はアルコールのみ。
恐ろしく入りにくいファサードに、当たりキツめの店主。
このクセもの感は、ゾクゾクします。
何よりボローニャやモデナを訪れた時の、あの繊細な生パスタの快感を、もう一度味わいたいという欲求が、心の底から沸きでてきて、その衝動に突き動かされた感じ。

人生2度目の茗荷谷。
長い坂を下ってクィっと右に曲がってしばらくすると、大きなガラス張りの作業場が見える。
たしかに場所はここに違いない。
けれど、飲食のほうのお店の中は外からは全く見えなくて。
あぁ、成る程入りにくいわ。

ドアを2つほど開けた先に広がっていたのは、シンプルだけど温かみのある、センスあふれる空間。
ガスコンロにはピカピカに磨かれた鍋が2つ。
微かな湯気が立ち上る。

ランチのピークからは少し外した遅めの時刻で、先客は無し。
カウンターの中にしゃがんで座っていた店主が、にこりともせずにストレートに言葉をぶつけて来た。
「パスタですか?ウチは具が入っていないパスタだけですけど、いいですか?」

おぅ、来た来た、強めのアタリ。
ここまでは、想定済みだもんね。
具無し素パスタ一本で勝負しようなんていうのは、ちょいと偏屈な職人気質な人なんだろう事は想像に難くない。
こちとら美味いパスタが食べられれば良いのであって、それ以外の事には興味が無いの。

勿論そのパスタを頂きに参りましたと返答し、晴れてカウンターの客となりました。

…唯一想定外だったのは、このアタリの強いスキンヘッドの店主が、超絶破壊力のあるイケメンだって事くらいかなぁ…


注文したのは
◆タリアテッレ
◆トルテローニ
◆白ワイン

お店の中に音楽は無くて、カウンターで店主の動く様子と湯気の揺らめき。
それを見つめながら静かに待つつもりが、意外や店主は話し続ける。
沈黙に耐えられないタイプだろうか?

う〜ん、ヤバイ…
笑うとイケメンっぷりに拍車がかかる…思わずニヤけそうで、慌てて真顔なフリをして、食べることに専念しようと心に決めた。

まず出てきたのは、タリアテッレ。
オリーブオイルと茹で湯?を茶筅でシャカシャカ乳化させ、茹で上げパスタとザザッと混ぜたら、チーズを振って胡椒をガリガリ出来上がり。

これが冒頭に繋がる一連の流れ。

日本で一般的に 生パスタとして食べられているものの、いかに無骨であることか。
何がホンモノかどうかなんてコトには興味が無いけれど、きっとこのパスタの事はずっと記憶に留めていられる。

続いて出てきたのは、ほうれん草とチーズのトルテローニ。
セージバターの風味をまとった熱々を、ひと口にほうばる。
味は限りなく穏やか。
あと塩をひと振りすれば、もっと分かりやすく美味しくなるはずなのに…ともどかしくなるような繊細なバランス。
でも、きっとこの料理のキモはそこでは無いんだ。
柔らかなフィリングと、しなやかでたおやかなパスタが、同じようなタイミングで口の中から消えて行くこと。

店主がこのひと皿にどう言う意図を持たせているのかなんて、わからない。
でも語弊を恐れずに言えば、
このひと皿は、料理として完成された美味しさを提供するものでは無い。
にも関わらず、大いなる経験値と、ココロにちょっとした温かさをもたらしてくれる。

きっとまた、茗荷谷の長い坂を下ってくることになるのだろうな。
凄腕ツンデレパスタ職人の技を味わいに。

  • (説明なし)
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4位

うぶか (四谷三丁目、曙橋、四ツ谷 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2018/06訪問 2018/06/23

悶絶海老フライ

仕事が忙し過ぎて、ストレスが溜まりまくっていたので、これは分かりやすく鼻の先にニンジンをぶら下げないと週末まで乗り切れないと判断。

テンション上がる=これを乗り切れば土曜日には美味いもんが喰えるぞ‼︎
という事で、長年の憧れ店であった うぶか を予約。
ヘロヘロな身体を引きずりながらも、ウキウキとやって参りました。

こちらは1万2000円のコース一本で営業されているお店。

この日の献立は
◆縞海老、フカヒレ煮こごり
◆セイコガニと胡麻豆腐
◆角長千尋海老の真薯椀
◆車海老と鯛のお刺身
◆毛蟹のブラマンジェ
◆ズワイ蟹と穴子の焼き物
◆温泉卵の甲殻類コンソメ餡がけ
◆車海老味噌フライ
◆渡り蟹の炊き込みご飯
◆メロンの寒天寄せ

うぅぅ…美味いよぉ…涙目
徹頭徹尾、どれも本気で美味いんだよぉ…
大好物は最後までとっとくタイプの私。
その最後までとっとくヤツが、ずーっと続くこの幸せ。

仕事頑張って良かった…自分お疲れ。
自分にご褒美って、あんまり好きな言葉じゃないんだけど、これは正しくご褒美だな…


甲殻類って、どちらかといえばシンプルに食べたほうがその良さが出る食材だよね。
茹でただけ、焼いただけ。
素材そのものが、十分過ぎるほど美味しいんだもん。

ここのお皿の組み立ては、そのシンプルな素材の良さを失わないで、いかに洗練された澄んだ料理に昇華させるかという事に主眼が置かれているように思う。
そして、それを活かしきる引き出しの多さ。
一品毎に、文字通り唸りながら食べました。

特に気に入ったのは、温泉卵の甲殻類コンソメと海老フライ。
どちらもメニュー名だけを見ると洋食なんだけど、これがキッチリ和食してるの。

何種類もの甲殻類からとったコンソメには、緩やかな粘度がついていて。
それ故に口のなかでじんわりと香りが広がり、そして驚くほどロングに長く余韻が続く。
はぁぁ…このビシッと決まった香ばしさと、多層な旨味… 美味しいよぉ…
今 思い出しても、後頭部のほうがぞわぞわするくらい、官能的で素晴らしかった。

海老フライは、頭に近いほうにたっぷりと海老味噌が仕込ませてある。
だから、尻尾のほうから食べて下さいとのアナウンス。

これがまた尻尾が美味いのがズルイ‼︎
海老フライは尻尾も食べたい人にとっては、天国みたい。
突き抜けた香りとカリッカリの食感の尻尾は、充分それだけでもご馳走だよ。
そして海老味噌が乗った部分は、喋ると美味しさが逃げるから、静かに悶絶していたけれど、脳内を海老の大群が踊りまくるくらいの大騒ぎの美味しさですよ。
これはいい。とてもいい。

幸せなご褒美ご飯。
ご馳走さまでした。

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5位

バー・ビー&エフ (新宿、都庁前、新宿西口 / バー)

3回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2018/12訪問 2018/12/29

こんな幸せな酒体験

マイレビ様からの情報で、松沢氏が今月いっぱいで退店&独立することを知りました。

独立ならそのうち新しいお店で会えるはず。
バー業界は横の繋がりがあるので、どこかで飲んでいれば、たぶん新店情報をキャッチ出来る。
でも…どうしても想いを残したことがあるのです。

フルーツブランデーの広がりを体感したいと訪れたこのバーで、国や原料の種類、蒸留方法など、系統立てて飲み比べ。
酒自体の美味さは勿論のこと、松沢氏の愛にあふれたレクチャーが楽しくて、楽しくて…

そんな中で、カクテルに一滴だけ垂らした高貴なバニラの香りがするお酒。
それをストレートで所望すると、
まだこれを飲むのは早いです。
もっと色々飲み込んでから飲むべきです。
そう言って注いでもらえなかったのは、6月のこと。

それから訪れていないので、フルーツブランデーの旅はまだ道半ば。
もっと色々飲み込んでからと言うならば、今夜の最終地点はそれにして、一気に経験値を上げようではないか‼︎

まだ余り混まないうちにと、会社が終わって一目散に新宿へ。
無事にカウンターに収まり、今夜の訪問趣旨を説明。
新しいお店はハンガリーのフルーツブランデーに特化する。
そんな構想ということなので、ここでしか飲めないお酒で打線を組んで頂きました。

表面をカラメリゼしたバウムクーヘン。
冷やしたアールグレイの紅茶。
そして、珠玉のフルーツブランデー達。
普通に飲むより、この組み合わせで飲むほうが、香りも味も広がる不思議。
ふはぁぁぁ…この無限ループは幸せ過ぎる…

恋い焦がれたバニラの香り。
あぁこれは確かに、順を追って飲むべき酒だ。
飲み終わってしまうのが惜しくて、惜しくて。
聞香杯のようにして、香りを大切にしながら幸せに浸る時間。

すると、松沢氏が涼しい顔して一言。
コレは本当にスペシャルな、ここでの最高峰のお酒です。
コレの後に飲めるのは普通はないんですけど、
今日はそれが一本だけあるんです。
そしてドヤ顔。
……策士である…
これで飲まないという選択があるのだろうか?

出て来たのは、ローストしたヘイゼルナッツのお酒。
あぁぁぁ……こんなに香ばしく、香りと味のバランスが取れたお酒があるなんて…
手のひらでボウルを温め、ゆっくりと舐めるようにして飲むと、全身が香りに包まれたかのような多幸感。
この境地に、優れたナビゲーターのもと辿りつけた歓び。

ここでのレクチャーはこれにて終了。
また新しいバーで出会えることを、心待ちにすると致しましょう。

そして、松沢氏が抜けた後のB&Fにも注目。
きっと新たなる魅力を見せてくれるであろうことを期待して、また覗きに来ようと思います。
ツレと一緒にB&F。
昼の15時からやっているので、飲み歩き族としては誠に都合の良いお店。
以前伺った際の超絶小話が忘れられず、ワクワクしながらやって来た。

本当はフルーツブランデーをストレートでがっつり楽しみたいところなんだけど、この日は夜の食事の予約が入っていて、ここでダウンする訳にはいかない。

ここはツレが好きなフルーツカクテル系で攻めますか。
出来れば少しフルーツブランデーの要素を入れてくれると嬉しいな。

そんなリクエストをしつつ注文したのは
◆ミョウガのジントニック
◆イチジクとカルバドスのカクテル
◆スイカの科学的手法によるオールドファッションソルティドック
◆デラウェアのマンハッタン
◆オールドボトルの国産のお茶リキュール

目の前で繰り広げられる超絶技巧を楽しみながら、耳には知識のシャワー。
そして、「すんごく おいしーっ‼︎」のオンパレード。
こんな風に過ごす午後って、幸せ以外の何物でも無いよね。

これから塩を作って行きます!と化学式を見せられるとか。
デラウェアのマンハッタンに入っているフルーツブランデーのバニラ香が超絶良くて、これをストレートでちょっと飲ませてとリクエストしても、まだフルーツブランデーレッスンでそこまで辿り着いていないからダメとお断りされたり。
リキュールのオールドボトルの楽しみ方を教えてもらったり。
→リキュールが熟成するなんて考えた事も無かったけど、糖が多い分瓶内でゆっくりと熟成が進むのだとか。

めちゃくちゃ濃くて楽しい時間を過ごしました。
早い時間の このバーは楽しい!
また来ます♪
カルヴァドスやコニャックは好きで良く飲むけれど、それ以外のフルーツブランデーとなると、いまいちピンと来ない感がある。
キルシュに至っては、製菓用かカクテルにするか?くらいのイメージで、そのまま飲んだこと無いかも。
という貧困な経験値。

かの有名なベンフィディックの2号店は、そのフルーツブランデーにこだわりを持たせたバーとの情報。
ベンフィディックは未訪問なのに、先に2号店を目指して行くというのも、我ながらどうかと思うが、まぁ良いか…

注文したのは
◆マローブルーとパーリンカ
◆リンゴと洋梨のブランデー アールグレイシロップ
◆フルーツブランデー 色々

入店時は先客ゼロだったので、まずはフルーツブランデーを使ったカクテルを2杯。
どちらもカチッと決まっていて、中だるみの要素が無い。
フルーツブランデーうんぬんは別にしたとしても、めちゃ美味しいです。

続いて、本日のメインコース。
フルーツブランデー初級者編から、系統立てて、おススメされるがままに、飲み進めてゆく。

松沢氏からちょいちょい挟まれる小ネタ情報は、第一人者ならではの、他では聞けないものが多い。
もの凄く興味深いのだけれど、何故かとっても早口。
なんでそんなに早口に?との疑問には、伝えたい情報が沢山ありすぎて、早口じゃないと回らないんです…とのコト。

小ネタをしゃべっている時は、カクテルを作っている時のテンションの3倍くらい、生き生きしているし…ハハハ…なんだかとっても楽しいぞ。

きっと松沢氏は、良い意味でのオタク気質。
新しい味覚に出会う際のナビゲーターとしては、適任でしょう。
オタクの豊富な知識が、人を幸せにする好例ですな。

ベンフィディックの席を待つ間に使われるコトも多いという当店。
いやいやどうして。
フルーツブランデーだけをメインに訪れても、十分満足できるポテンシャルと、引き出しを持ったバーだと感じました。

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6位

高太郎 (渋谷、神泉、代官山 / 居酒屋)

16回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2023/12訪問 2024/03/03

年忘れで

仲間といつもの高太郎さん。
いつものと言いつつ、最近は年一だな。

注文したのは
◆お刺身盛り合わせ
◆蟹味噌と下仁田葱のグラタン
◆牛スジとカブの昆布煮
◆シュウマイ
◆メンチカツ
◆揚げ百合根
◆スルメイカとレンコンの明太子あえ
◆鯛クレソンの炊き込みご飯

基本どれ食べても美味しいんだけど、
久しぶりに来るとやっぱりマイ定番を
選んでしまうな。
シュウマイとメンチはやっぱり両方食べたいし、
〆は鯛とクレソンの炊き込みご飯が好きだ。
ここに来るようになって、和食とクレソンの
相性の良さに開眼したよ。

調理をほぼひとりでやっている割に
そこそこ席数があるので、
料理の提供にはぼちぼち結構時間がかかるし、
皿と皿の間隔がかなり開くことも多いから、
終わり時間が見えにくい。
2軒目に行く算段をしていたりすると、
ヤキモキする事になるかも。
日本酒やワインを飲みながらゆったりと待てる、
気持ちに余裕のある時に伺うのが良い。
イラチな方には向かないのでご注意。
気心の知れた6名で訪問。
美味いものが好きで、酒が好きで、バーが好きで、
煙草は吸わない。
価値観の近さが心地よく。
長らく続いている関係性。
皆それぞれココには個別に来ているのだけれど、
一緒に来るのもまた楽しい宴。

注文したのは
◆お刺身
◆栗と銀杏揚げ
◆さんま塩焼き
◆茶碗蒸し
◆メンチカツ
◆イベリコ豚とクレソンの梅しゃぶ
◆鳥ごぼうごはん

秋ならではの料理と、いつもの定番を織り混ぜて。
ワタクシ的にはココのお出汁にキュンキュンなので
茶碗蒸しと梅しゃぶは外さずに食べたい。
あと、〆は麺より炊き込みご飯派。
一時期「鯛クレソン」にどハマりしていた時期があったが、今回は基本に立ち返り「鶏ごぼう」。

秋ならでは、栗の揚げたの。
パキポキとした表面を割った瞬間にやってくる栗の香りと、ほっこりとした食感が美味しかった。

ホントはシュウマイも、グラタンも食べたい。
また次があるから欲張らんで良い…
そう思いつつ、別のお客様が頼んでいるのが見えちゃったりすると「あー、アレも良かったな…」などと密かに思う欲深さ(笑)

メニュー選びは速やかに!
よっぽどじゃ無い限り、選択に後悔はしない!
をモットーにはしているけれど、
やっぱしホントは密かにアッチも良かったな…と
思っている訳で。
ひと通り食べた後で、結局追加する事だってある。
それだけココの料理の魅力が高いって事だけど。

何を選び、何を選ばないか。
選択にあたりどれだけ時間をかけるか。
後悔するか、しないか。
たかだかメニュー選びの事にも関わらず、
そこには人生が凝縮されているようでもあって。
ちょっとドキッとしてしまうね。



2年半ぶりの高太郎さん。
スタッフの入れ替わりもありつつ、相変わらず盛況であります。

注文したのは半分お任せで
◆お刺身
◆大桃豆腐
◆茶碗蒸し
◆ポテトサラダ
◆メンチカツ
◆イベリコ豚とクレソンの梅しゃぶ
◆百合根揚げ
◆蟹と百合根の炊き込みご飯

全部お任せでも良かったんだけど。
メニューを眺めていたら、やっぱりあれが食べたいこれが食べたいってゆーのが出てきて。
久しぶりなのに、なんかあんまりいつもと変わらないようなチョイスになりました(笑)

大桃豆腐はやっぱり美味いし。
お出汁が美味しいから茶碗蒸しも梅しゃぶも最高。
しゅうまいにするかメンチにするか、最後までじっくり悩むのは毎度の事だし。
〆はうどんよりも炊き込みご飯!

毎月通っていた頃には、大桃豆腐は毎度頼んでいた訳では無かった。
美味しいのが分かっていても、素材で勝負のものよりも調理技術が冴えるものが食べたくて。
後回しにしちゃってたのよね。
いやしかし改めて久しぶりに食べてみると、豆腐としては相当美味い。
香りといい、甘さといい、舌触りといい。
これまで食べた豆腐の中で1番かも?

食経験を重ねてくると、圧倒的に素材の力が違う!
かなわんくらい美味い!
って食材に出くわすじゃない。
(料理人の作り出す料理については、もうそりゃ色々あり過ぎるから別として)
野菜も肉も乳製品も。
ワインなんか、もう最たる物。
「うわぁこりゃいいや!」って味を知ることで、
人生は格段に豊かになる。

と同時に、美味いものを知ってしまった不幸というのも、大いにあるよね〜
知らなきゃ普段食べているもののクオリティに、不満も疑問も持たなくて済んだのに…ってヤツ。 

まぁ美味い物を知ったところで、
毎日の食卓用に気軽に手に入る訳でも無いから。
恋焦がれるハレの食となる訳だけど。

そこいくと、大桃豆腐は悩ましい。
売っているところも分かっているし、
買いに行けない距離じゃ無い。
頑張れば極上を日常にする事も出来ちゃう。

でも、
「今日は冷蔵庫に大桃豆腐があるんだ♪」
「何の日本酒開けようかなぁ♪」
ってゆー高揚感は、日常食にしちゃったら得られないから、やっぱりハレの食で良いのかも。

高太郎さんの舌と目で揃えた各地の美味食材に出会えるのも、ココに来る楽しみのひとつであります。
9月の高太郎さん。
最初にここに来るようになってから、ぐるりと一周、季節が巡った。
毎月1回✖️12ヶ月。
同じ月に2回来た時もあるから、もう少し回数は来ているけどね。
その間、完全おススメコースで注文したのは2回くらい。
あとはひたすらアラカルトで、お気に入りとなるメニューの発掘に努めてきた。
今回はそのお気に入り達総動員の、スペシャルな打線を組んだ。

注文したのは
◆蝦蛄刺し
◆黒舞茸とハマグリの茶碗蒸し
◆イベリコ豚とクレソンの梅しゃぶ
◆メンチカツ
◆舞茸と生ハムのかき揚げ
◆いくらおろし
◆鯛とクレソンの炊き込みご飯

もちろん色々な料理が美味しいのだけれど、このお店の お出汁を使ったものが特に好き。
茶碗蒸しや煮物系、炊き込みご飯やかけうどんは鉄板に美味しくて。
その中でも1番何を?と問われたら、イベリコ豚とクレソンの梅しゃぶを推したい。
旨味の重ね方や、塩の塩梅、酸味や苦味、香りの部分と、本来的には、物凄く複雑な要素を持った一品。
一歩間違えると「うますぎる」下卑た仕上がりになるところ、丁度良い塩梅でお酒に合うバランスで組み立てられているのが、感心するところ。
基本通年あるところも気に入っていて、しっかりとお出汁を飲んでほっこりしたい時には、コレを頼みたくなっちゃうんだなぁ

ワタクシの中でのもう一つの雄は、鯛とクレソンの炊き込みご飯。
そういや、梅しゃぶもクレソンを使ったメニューだね(笑)
高太郎さんに来るまでは、クレソンがこんなに和食に合うとは知らなかったよ。
仄かな辛味と苦味、しっかりとした歯ごたえ、特有の香りは、セリや三つ葉に通じるものがあって、和食にもしっくり来るんだよね。

この日はいくらおろしがあったので、ソレを鯛クレソンご飯の上に掛けて食べるという冒険をしてみた。
鯛といくらじゃ、親子じゃなくて他人だな…なんてアホな事を考えつつ、皮の薄い いくらと一緒に鯛ご飯を食べる。
このお味はねぇ…うくくくく…イカン悪い笑みが込み上げて来る…
ん〜〜めっちゃ美味しいーーっ♪♪♪
この食べ方、結構好きだわ!お気に入り!
また一つ、美味しいお気に入りのメニューを発掘してしまったな。
8月の高太郎さん。

メニューのあるどこのレストランでもそうなんだけど、毎月のように来ていると、コレは鉄板で美味い奴だけど、今月はどうするかな…
アレは先月頼んだな…ん〜
なんて、なかなかスパッと注文を決められなくなってくる。

お任せにしてしまえば、そういうのからは解放されるんだけど、料理を決めるのを悩むというのを含めて、レストランに来る醍醐味だと思っているので、やっぱりアラカルトで注文したくなってしまうんだなぁ…
(接待や宴会なら、圧倒的にお任せに軍配が上がるけどね)

ちなみにここの場合は、季節でメニューが変わる事もあって、月一回訪問で被らないようにして注文しても、半年は優に持ちこたえられるだけのメニュー数はあると思う。

まだ食べていないものを掘り起こしつつ、これまで注文してきて鉄板で美味しいと思ったものを、どう絡ませて注文するかが、ここでのアラカルト注文の醍醐味なんであります。

さて、注文したのは
◆鰆刺身
◆肉豆腐
◆ベーコンとチコリのグラタン
◆天草産アジフライ
◆水茄子と釜揚げしらす
◆釜玉うどん

久しぶりに食べたグラタン。
やっぱり美味しいな〜
大振りに切ったベーコンの骨太な燻製臭と、チコリの微かな苦味。
ホワイトソースに少し仕掛けがあって、それが入ることによって、バターや牛乳の香りが立ち過ぎずに和風なテイストになっている。
焦げたチーズとのバランスも良くって、香りと旨味の重ね具合がなかなかに素敵。

今月はメンチカツにしようと思っていたところ「メニュー以外に アジフライがあります。」なんて聞いちゃったら、やっぱりそっちを選んでしまうね(笑)
サクッとした衣の下には、ふっくらジューシーでしっとりとした鯵の身。
カリコリとした歯ざわりのしば漬けタルタルで食べるのがまた、美味しいこと♪

アジフライとかハムカツにはどことなく「肉屋の店先の買い食い」なイメージがあって、ご飯のオカズと言うよりは、ツマミとして食べたい欲が強い。
かける調味料によって、飲みたいお酒が変わって、とんかつソースや醤油だと、ハイボールとかビールが欲しくなる。
ぬる燗相手だと、こういう しば漬けタルタルあたりが、丁度良い塩梅なんだなぁ

メンチカツと比べるとボリューム的には控えめで、お腹いっぱいになり過ぎないのも良かった。
7月後半の高太郎さん。
ひと月に2回も来ると、流石にメニューが被ってくるので、今回は定番系はやめといて、頼んだ事無いものばかりで攻めてみよう。

注文したのは
◆新潟笹川流れ産岩牡蠣
◆唐津産鯵干物の唐揚げ
◆ひすいナスの餡掛け
◆鶏天土佐酢がけ
◆アサリとトマトの酒蒸し
◆とうもろこしとバターの炊き込みご飯

なんだか最近、年中牡蠣が食べられるような印象だけれどね。
夏の岩牡蠣の美味さというか、有り難さはちょっと格別なんですよ。
「笹川流れにも岩牡蠣を食べに行ったねぇ」
なんて話をしながら、濃いい旨みとひんやりとした舌触りを堪能する。
冬の真牡蠣は、「何個食べられるかが勝負!」とでも言うかのように、つるりつるりと半ば飲むようにして喉越しを楽しむ部分があるのだけれど。
岩牡蠣は、大切にしっかりと噛んで味わって食べたい。

この日頭ひとつ突き抜けていたのは、アサリとトマトの酒蒸し。
アクアパッツァなんかでお馴染みの、もう間違いない組み合わせ。
北海道産かな?かなり大振りの縦縞の凸凹が特徴的なアサリは勿論、旨味たっぷり、食べ応えしっかりで、そこにトマトの旨味と酸味、ほのかな甘みが厚みを添える。
あーホントに高太郎さんは、ダシ汁系の料理が美味しい!幸せ〜!
アサリの酒蒸しにトマト、自分の中のアサリ酒蒸しのスタンダードが、このスタイルになるぐらいすっかり気に入ってしまった。

今夜も大変美味しく、頂きました♪

7月前半の高太郎さん。

梅雨の重苦しい空気の中、坂を上がってやって来た。
お店の手前にパン屋さんが出来ていて、これがなかなか良い感じ。
気になるヤツを買って紙袋を片手に扉を開けたら、「あっ、行かれたんですね」と一言。
パン屋さんの後、高太郎に来る方増えてるようです(笑)

注文したのは
◆鰹の塩たたき
◆白レバーコンフィ
◆トウモロコシとハマグリの茶碗蒸し
◆ジャガイモと牛肉のきんぴら
◆メンチカツ
◆稚鮎とミョウガの天ぷら
◆鴨汁つけ麺

シュウマイ、メンチ問題は、今月はメンチ。
久しぶりにメンチを食べると、やっぱりココのメンチが抜群に美味しいって事が分かる。
今回はカウンターで揚げ場の近くの席だったから、その驚愕の調理方法を間近で見られて、凄く良かった。
記憶が確かであれば、3回…いや4回だったかな⁇
揚げては寝かせるの繰り返しで、じわじわじっくり余熱で火を入れる。
確かに、まん丸形状は火通りが悪いものね。
塊肉を焼くように、加熱と寝かせを何度も反復する事で、肉の繊維質が硬くなりすぎずに、柔らかなほわりとした口どけと、ジューシーさを作り出しているという訳か…

今月良かったのは、稚鮎の天ぷら。
鮎にハマったのは30歳を過ぎてから。
それまでは、あえて川魚食べなくても海の魚の方が美味しいじゃん…と思っていたし、思春期を過ごした北海道では、そもそも鮎を食べる習慣自体が無かった。

海なし県出身のツレに、彼の地の夏休みの定番の過ごし方として簗場に連れて行ってもらい、山盛りの塩焼きを食べて以来鮎に開眼。
簗場のハシゴをするくらいハマりまくって、天然鮎のテロワールの奥深さに気がつくと、もう後戻り出来ない程の鮎ジャンキーになってしまった。

鮎ジャンキー…つまりそれは、鮎を食べると脳内から快感物質がどろりと出てきて多幸感を感じる為、鮎メニューがあるとつい頼んでしまう鮎廃人のこと。

そんな鮎ジャンキーが稚鮎の天ぷらをスルー出来る訳もなく。
そわそわしながら天ぷらが揚がるのを待って、頭からガブリっ‼︎
むふぅ〜♪そうそうコレコレ、この苦みと香り♪此れこそが鮎の醍醐味なんだよね〜
鮎の魅力の7割は内臓が占めると思うくらい、鮎の苦みと香りが好き。
すかさず日本酒をくいっといけば、あぁ…なんて幸せな時間…

次の予約は7月後半。
また指折り数えて待つ事に致しましょう。
このところ高太郎さんの予約が月の上旬なので、何とか月内中旬のレビューアップを目指しております。

私自身がそうであるように、その月の情報がアップされていると、行く前にどんな構成で注文しようかと、色々とシミュレーションなさる方がいらっしゃるのでは無いかと思ってね。

入荷した素材によって日々細かくメニューを変えられているようなので、そのまんまとは行かないけれど、それでもイメージはつくかなと…
何日か前から色々とシミュレーションしてテンション上げるのも、予約してお料理屋さんに行く醍醐味だと思っているので、そういう時間も大切かなぁと。

さて、6月の高太郎さん。

注文したのは
◆刺身三種 鰹 銀鮭 蛸
◆丸茄子焼きびたし
◆シュウマイ
◆黄ニラと牛すじの塩煮
◆2種類のトウモロコシのかき揚げ
◆鯛クレソンの炊き込みご飯

今月良かったのは、トウモロコシのかき揚げ。
ピュアホワイトとゴールドラッシュのミックスで、生から揚げたサクサク感とジュワッと滲み出る甘さ、そこに油のコクが加わって、本能的に美味しいと感じる味わい。

それにしても…トウモロコシの香ばしく甘い香りは、夏そのものをイメージさせる。
子供の頃の夏休み、茹でただけのトウモロコシをオヤツにした記憶と、なんとなくリンクしているのだろうな。
本当の子供の時分はそこまで甘い品種は無くて、皮が厚くて歯に詰まり易いヤツだった。
小学校の高学年だか中学だったかの時にハニーバンタムを食べて、なんて甘いんだと思った記憶。
今じゃトウモロコシは果物レベルに甘いのが当たり前だもの。思えば遠くに来たものだ。

まぁそんな訳で、梅雨のジメジメとした季節にあっても香ばしく甘いトウモロコシを食べると、夏がすぐそばまで来ているワクワク感で、ちょっと気分が高まる。

トウモロコシでテンション上げて、〆は安定の鯛クレソン。
お気に入りの鯛クレソンの炊き込みご飯は、2ヶ月続けてのオーダー。
ホントにこれは外さないなぁ〜
香りの高さとしっかりとした旨味、ほのかな苦味のバランスが良くって、気持ちの充足度がめちゃ高いっ!
高太郎さんに来るのが初めてならば、〆は手打ちのぶっかけうどんが良いと思うけど、2回目以降だったら熱烈コレをおススメ、おススメ♪
今回同行した友人達も、納得のお味なんであります。
5月の高太郎さんは、友人達と連休明けに。
この日は4名での訪問だったので、食べたいものを組み入れて貰いつつのお任せでと注文。

頂いたのは
◆お刺身 カンパチ、サワラ、銀鮭昆布締め
◆大桃豆腐
◆ベーコンとチコリのグラタン
◆砂肝のサラダ
◆わらびおひたし
◆メヒカリの南蛮漬け
◆白味噌ロールキャベツ
◆イベリコ豚とクレソンの梅しゃぶ
◆鯛クレソンの炊き込みご飯

メンチにするか、シウマイか、それともロールキャベツかの三択については、友人達がまだロールキャベツを食べていないというので、今月は迷わずロールキャベツを選択。

こちらのお店のひき肉三銃士の魅力は、味もさる事ながら、その食感にあり。
メンチの肉汁じゅっわ〜からのホロホロ、シュウマイのむちむちほわほわ、ロールキャベツのミチッ。
どれもお肉の美味しさを十分に引き出しつつ、全く違う方向性だからこそ、選ぶ楽しさがあるんだよね。
これ、何かで中種が包まれているっていうのも、結構ポイントだったりすると思うな。
その中外のコントラストがまたいい訳で。
今回のロールキャベツの場合は、白味噌のスープの一体化してしまいそうなとろとろ食感のキャベツと、ミチっとした肉のバランスの妙ってヤツなんだよね〜♪

ここで一番最初に食べた土鍋ご飯が、鯛クレソン。
それがめちゃくちゃ美味しくて、以来ハマっていくつかの土鍋ご飯にチャレンジして来たけれども、やっぱり鯛クレソンは別格に美味い!
鯛の旨味や香りがご飯全体の格を創り出しているのは間違いないけれど、クレソンの香りと苦味と食感がホントにいい仕事してる。

高太郎さんのお料理には、クレソンが使われている事がとても多い。
ひと昔前までは、ステーキの付け合わせぐらいでしか見かける事が無かったものが、こんなに自然な顔して和食の料理になるとはねぇ。
和食に使われる似たような香り野菜としては、ミツバやセリがあるけれど、季節を問わずしっかりとした茎の太さで、生でも加熱してもいい、存在感はあるけれどそこまで香りが強すぎない…となると、クレソンって優秀な素材なんだね。

ちなみに土鍋ご飯を注文なさる場合には、炊きあがりまで40分かかるので、最初に注文しておくか、お任せにしてシメを土鍋ご飯でとリクエストするのが良いですよ。
お米の準備に限りがあるのか、遅い時間には土鍋ご飯自体が提供出来無い場合もあるのでご注意を。
4月の高太郎さんであります。

メンチカツなのかシュウマイなのか…その究極の選択に結論がつかないまま、ひと月たってしまった…
今回それに決着がつくはずが、何故だかもうひとアイテム追加されて、三つ巴の戦い。
結局悩みが深くなってしまったというお話し。

この日も安定のアラカルト。
注文したのは

◆太刀魚 揚げだし
◆白味噌ロールキャベツ
◆讃岐シュウマイ
◆合鴨朴葉焼き
◆焼き空豆鯛味噌
◆大桃豆腐のおから
◆ゲソ天うどん

ここで大桃豆腐を食べる事はあっても、そういや おから は初体験。
具沢山なおからには、サクサクとした天かすが混ぜ込まれていて、めちゃくちゃびっくり!
おからに天かすって、合わせた事無いよ。
やわらかなおからと、クリスピーな天かす。
対極的な食感の演出方法が憎いよね〜
お味は、お出汁が効いていて甘さを抑えたアテ仕様。
こういう おからのあり方もイケるねと、目から鱗でありました。

そして、今回初体験の白味噌ロールキャベツ。
毎度メニューに載ってる訳じゃないので、シーズナブルなものなのか興味津々で注文してみたところ、コレがホントに大正解!
基本、メニューの蒸し物煮物のカテゴリーは、ホントにアタリが多いんですよ。

讃岐と言えば、少し甘めの白味噌を使ったお雑煮の地域。
それになぞらえたモノなのか、 ぽってりとしたとろみのある白味噌のスープに和がらしを溶かして頂くスタイルは、洋の料理を和の顔にする高太郎さんの真骨頂。
とろとろやわやわに煮込まれたキャベツの中にミチッとした食感のひき肉種。
このひき肉種のうまさったらね〜
ここでの二大ひき肉料理、メンチカツとシュウマイに勝るとも劣らない魅力があるわけですよ。
うわ〜コレは迷いの選択肢が増えてしまった!
1か月はあっという間。
まだ3月のレビューをかいてないのに、次の予約が来ちゃうのは流石にマズイな…そう思って、必死に書くでありますよ。

半年通っている高太郎さん。
そろそろ自分の中での定番も出来つつあるけれど、まだまだチャレンジした事の無いものもあって、興味津々。
今夜はどんな美味に出会えるでしょうか。

注文したのは
◆菜の花とハマグリの茶碗蒸し
◆イベリコ豚とクレソンの梅しゃぶ
◆蕗のとうと生ハムのグラタン
◆讃岐メンチカツ
◆マテ貝とスナップえんどうのぬた
◆ホタルイカの炊き込みご飯
◆味噌汁
◆お漬物

シュウマイにするか、メンチカツにするか…
究極の二択、今回はメンチカツにしてみたよ。

前回はシュウマイだったから、今回はメンチカツ。
そんな安易な選択方法だったんだけどね。
あぁ、でもやっぱりコレは究極の選択なんだ。メンチカツを食べていると、シュウマイのコトがぽわぽわ脳裏をよぎっちゃう…
これは、シュウマイのほうが美味いっていうんじゃなくって、シュウマイを食べているとメンチカツの事が浮かんじゃう。
そういう類いのヤツなんだ。

これまでの人生、割とスパンスパンと食べたいモノを選んで来た自覚あり。
メニュー選びにやたらと時間をかける優柔不断な友人達を前にして、そんなに悩むほどの事かなぁ…なんて、ちょっと小馬鹿にした気持ちもあったりしたよ。
あぁ、彼らに謝らなくっちゃ!
メンチカツかシュウマイか、これ相当迷うわ‼︎
味を知っているからこその、悩み…
何なら両方頼むという手もあるけれど、そうするとお腹のキャパ的に新しいメニューに手を出せなくなるというジレンマ。
これはきっと、ここに来るたびずっと抱える悩みだろうな…

さて今回良かったのは、イベリコ豚の梅しゃぶしゃぶ。
カウンターだと、都度作りながらサーブしてくれるモノだけど、テーブルだからあらかじめ作ってお椀に盛った状態で運んで貰います。
やっぱりね、高太郎さんはお出汁が絶品なんですよ。
その絶品お出汁に、イベリコ豚の旨味が詰まったキラキラの脂、梅干しの酸味と香りが全体を引き締め、決め手はクレソンの苦味。
この絶妙な重ね技を下品にならずにやるのが、まさに高太郎さんの真骨頂ってヤツだよね。

このイベリコ豚の梅しゃぶしゃぶ。
定番らしくて、常にメニューにオンリストされている。
しまったなぁ…
また、ここに来たら食べたいメニューが増えてしまった…
毎度おなじみ、月一高太郎のお時間です。
今回もアラカルトからチョイスして♪

注文したのは
◆蓮根まんじゅう
◆ジャンボ讃岐シュウマイ
◆大桃豆腐 本日出来立て
◆タケノコと九条ネギのぬた
◆イベリコ豚 黒七味
◆ユリ根素揚げ
◆赤ナマコ柚子酢
◆炊き込みご飯 牡蠣
◆黒蜜きな粉アイス

今回良かったのは、讃岐シュウマイっ!
此処での1番のお気に入りは、メンチカツ。
…だったはずなんだけど、それに勝るとも劣らないこの味わい。
ってか、これはメンチカツを超えたかもしれない。

だいたいシュウマイなんて、そんなに期待して食べるもんじゃない食べモンでしょ?と思ってる訳ですよ。
餃子だったら、もう取り憑かれたようにギョービーギョービーいいまくる季節が、人生の中には何度かあるはず。
シュウマイに取り憑かれている人の話は、あんまり聞いた事がないし。

崎陽軒のシュウマイや551のシュウマイは、勿論たしかに美味しいけれど、ヨコハマ行ったら崎陽軒、オーサカだったら551と、もう機械的にお土産として買うようにインプットされている側面も大きくて。
いつもの味っていう 位置に落ち着いている。

いつもの味だから、テキトーに冷蔵庫から出してきた缶ビールをプシュっと開けて、缶のまんま飲んじゃって、お皿にも出さずに紙容器の中に楊枝突っ込んで、テレビ見ながら口に運ぶ、怠惰なツマミに相応しい訳で。

そんなぞんざいな扱いを受けるシュウマイに、高太郎さんたらも〜何してくれてんの〜
圧倒的なコクと旨味。
海老と椎茸を練りこんであって、口どけも良くて、こんなシュウマイ食べた事ない‼︎

ちょっとこのシュウマイは、格が違うよ。
綺麗に磨き上げたうすはりグラスで、みっちりとした泡の生ビール。
背筋を伸ばしてカウンター割烹で頂く。
そんな感じの風格です。

次回から、メンチカツにするかシュウマイにするか、究極の選択を迫られる事になるんだなぁ
悩ましいけど、どちらをとっても美味しくて幸せな結果なんだけどね。
友人を連れて、4人で高太郎。
ここの弱点は電話が通じないことと、遅い時間の予約=2回転目だと時間が読めないこと。
前のお客様がはけたら連絡頂いて入店するシステムだから、連絡が来るのが8時半の場合もあれば、10時の場合もある。
だから、近くで呑みつつ電話を待つのだけれど、この日は結構遅かった。

すでに売り切れのメニューもぼちぼちあって、お米が切れてしまったから炊き込みご飯が本日終了だったのは、残念だったな…

気を取り直して注文したのは
◆お刺身盛り合わせ
◆ポテトサラダ
◆セリと白子の茶碗蒸し
◆メンチカツ
◆ゲソ天うどん

高太郎初めてのメンバーが居たので、ここでの鉄板メニューをサクッと見繕ったという、構成にしてみたよ。

ポテトサラダとメンチカツはここの名物だから、お任せで頼んでも大体組み入れてくれるイチオシメニュー。
特にここのメンチカツは、神的に好き。
ザックリと割ると、まだ中央がほんのりピンクの揚げ具合。
しっかりと炒められた玉ねぎの甘さと、肉の旨味のバランス。
ソースを使わずにレモンだけをさっとかけて味わうと、いや〜!もうたまらん!
熱々ジューシーで美味いんだよなぁ

炊き込みご飯の代わりにと選んだ、ゲソ天うどん。
実はこれがかなり良かった!
考えてみれば、ここのお店のダシ汁はかなり美味しいんだから、汁系のうどんが美味しいのは、さもありなんって感じ。
これも、毎日手打ちするといううどんの、コシのある美味しさがあってのことだな。
勿論、うどんのおつゆは完飲ですよ♪

ここでの締めは炊き込みご飯が最高だと思っていたけれど、ゲソ天うどんも相当捨てがたい…
来月はどちらを注文するか、今から悩ましいね…
11月の高太郎訪問記。
今月もアラカルトでお願いします。

注文したのは
◆お刺身3種盛り合わせ
スミイカ、タコ、サワラ焼き霜
◆舞茸と白子の茶碗蒸し
◆カラスミ餅
◆あん肝うま煮
◆メンチカツ
◆ひすいナスの生姜あんかけ
◆鯛とインゲンのあけがらし和え
◆明太バターうどん

3回目の訪問になる訳ですが、前回までに頼んだ物とはあまり被らないようにして好みを探る作戦を、今月も開催しております。
あ、超絶好みなメンチカツは別カウントね。
これは毎回食べたくなっちゃう。

この「料理はアラカルト、お酒はおまかせ」という注文スタイルがかなり気に入っているので、しばらくこれで通そうかな。
もっと通いつめたら、「これとこれは入れてあとはおまかせでね」なんて言う注文も良いなと思いつつ、まだまだ色んなメニューを試すのが楽しい時期です。

11月も終わりのほうで、プリン体たっぷりの奴らがメニューを賑わしております。
そんな誘惑に勝てる訳も無く、片っ端からプリン体フルな美味をやっつけてやりましょう。
白子♪からすみ♪あん肝♪明太子♪
魚卵魚卵なお楽しみ♪

自家製カラスミを使ったからすみ餅。
この季節になると風物詩のように和久傳の店頭を覗いてしまう からすみ餅ラバーとしては、これを食べずには帰れない。
スライスされた からすみを、ぷっくりと焼けたお餅に挟んだ。
言ってみればそれだけなんだけど、その洗練されたサイズ感。なんとも景色が良いのです。
手で摘んで、ちみちみ齧り、日本酒をくいっといけば、くうぅ…と思わず唸る冬の味。
少し辛めの塩と、ねっちりほろっとのからすみが、超絶お酒を誘うのですよ。

もはや個人的な定番となった茶碗蒸しとメンチカツの美味しさは言わずもがな。
脇を固める野菜類の美味しさも、またこのお店の魅力だね。
あけがらしで和えたインゲンのサックサクの食感とかね、野菜で飲むのもいいもんだなぁって素直に思う。

先月炊き込みご飯を頼んで、うわ〜最高‼︎
炊き込みご飯マストだな♪と思ったものの、今日はまだ試していない細麺で〆ようと、明太バターうどん。
これ自体で結構飲めちゃうお料理ですけど、お酒はもういいですか?
と問われたのは、かなり悪魔のささやきだったね。

あー!きっとその通りなんだろう。
明太子とバターだもん。
飲めるに決まってる。
でも此処で誘いに乗れば、もっともっと飲み続けて更なる〆を欲する、エンドレスコースに突入しちゃう…
心を鬼にしてお酒を断り、魚卵で〆るのだ!

温かい岡山産の細うどんは、太さこそ違えどその食感は稲庭うどんのようで。
半透明に透き通るつるんつるんの喉越し&しなやかな柔らかさが際立つ美味しさ。
そして、やっぱり酒頼めば良かったなぁ…と後悔するような、飲める味付け…
うぅぅ…これ、〆の所に書いちゃダメなヤツ…
…に、日本酒、日本酒ください…という心の叫びを押し殺して、完飲完食。

学習しました。
明太子バターうどんはツマミです。
これで〆ようとすると、相当な酒欲と戦う羽目になりますので、ご注意を。

今回も大満足の夜となりました。
ハロウィン当日、渋谷に来ました。
ゾンビに天使、SWAT、囚人。
カオスの中に包まれて、スクランブル交差点には機動隊。
えーっとなんでこんな事になったんだっけ…

あれは1か月前のこと。
友人に連れてきて貰った高太郎。
すっかり良い気分になって、次の予約を月末最終日と決めたのだった。
まさかそれが、ハロウィン当日だなんてことは、全く頭に無かったなぁ…
駅前の喧騒の中、魑魅魍魎を搔き分けるようにして進み、桜丘の坂を登ればいつもと同じような静けさで、ほっと胸をなでおろす。

前回はおまかせで食べたから、今夜はアラカルトに致しましょう。
おまかせが効率良く美味しいものが食べられるのは分かっているけれど、今夜は何を食べようかと、メニューをじっくり読み込みながら悩むことも、料理屋さんで食事をする楽しみの大きな要素だと思うのだ。

注文したのは
◆舞茸と栗の茶碗蒸し
◆チコリと牛山ベーコンのグラタン
◆イベリコ豚とオクラのヌタ
◆讃岐メンチカツ
◆鯵とセロリの南蛮漬け
◆栗煎餅
◆鯛とクレソンの土鍋ご飯
◆白玉ぜんざい

色々な料理を食べてみたかったので、あえて刺身をハズす作戦。
ここのお刺身、すっごくいいの。
素材の良さもあるだろうし、熟成の妙もあるでしょう。
美味しいって分かっているんだけど、今日はグッと我慢します。
通うと決めたからには、徹底的にお気に入りのメニューを探したいのです。
あ、でも前回食べて超絶気に入った メンチカツは、忘れずに注文。
ここに来て、メンチカツを食べずに帰ったら、すんごく心残りになっちゃう!

今回気持ちに響いたのは、茶碗蒸しと土鍋ごはんと白玉ぜんざい。
アンド、もちろんメンチカツは絶対ですよ。

基本的に、お出汁が美味しい。
だから、お出汁の良さが前面に出るものはどれも当たりなんだと思う。

個人的に茶碗蒸しが大好きなので、それで飲めるってこと自体がすっごく嬉しい。
それが季節ごとの具材を使ったものなら尚更で、舞茸、栗、鶏肉と、具沢山の茶碗蒸しをすするようにして食べながら、めちゃくちゃご機嫌なのであります。

土鍋ごはんは量もたっぷり。
お米一合+具材だから、締めにするには2人だと少し多めかもしれない。
なんて言いつつ、我々はペロリと完食。

おまかせのデフォルトの締めはぶっかけうどん。それはもちろん美味しいけれど、この土鍋ごはんの魅力度の高さはまた格別。
持ち帰りもできるようなので、おまかせにこれを追加してもいいんじゃないか?と思うぐらいに美味しい。
炊き上がりのまだ少し瑞々しさがあるところから、最後のおコゲに至るまで、その変化を楽しむのも、醍醐味だよね。
早速、翌日に予約を入れた友人に、土鍋ごはんはマストだと連絡を入れました。

ダークホースだったのは白玉ぜんざい。
まさか、こんなに超絶ほわほわムチュムチュ食感の白玉に出会えるとは…
こんな白玉食べたこと無い。
う〜ん、ちょっとこれは凄いよ。
少し塩の強い小豆の具合が、居酒屋のデザートとしての立ち位置を示しているようで、好ましい。

徹頭徹尾、良い酒場。
さて、来月はどんな美味に出会えるのかな。
指折り数えて待つことに致しましょう。
予約トライしたものの見事に玉座。
全く電話が繋がらなくて早々に諦め、長らく塩漬けになっていたお店。

ラッキーなことに、最近何度か通っているという友人にお招き頂き、高太郎デビューする事が出来ました。
持つべきものは、食や酒に関する感度の合う友人ですなぁ
まことに有難い。

アラカルトもあるけれど、今回はお料理もお酒も、全てお任せで組み立てて頂きました。
友人達は、いつもこのスタイルなんだそうな。

出てきたものは
◆豆とオクラのおひたし
◆お造り
◆大桃豆腐
◆燻製玉子のポテトサラダ
◆冬瓜のお椀
◆秋刀魚塩焼き
◆メンチカツ
◆ぶっかけうどん

ぼちぼち楽しく飲んじゃったので、料理の名前はほぼ失念。
加えて筆も遅いもんだから、記憶も曖昧。
写真を見ながら、これなんだったっけ?な状態であります。

一つ言えるのは、どれもきっちり美味しかったということ。
メニューを字面をならべてしまうと、なんだかとっても居酒屋然としちゃうんだけど、料理の質はほぼ割烹。
なるほど、予約が取れない訳だ。
日本酒のペアリングも良かった。
普段自分では選ばない酒との出会いという意味では、このシステムは楽しい。

印象深かった料理を何かと言われれば、ダントツでメンチカツ‼︎

子供の頃は、あんまりメンチカツが好きじゃなくて、メンチカツとコロッケならば断然コロッケ派だった。
メンチも美味しいなと思うようになったのは、オトナになってビールやハイボールが飲めるようになってから。
酒のつまみにするならば、メンチのほうが圧倒的にパンチ力があるものね。
でも、これまで日本酒とは合わせて来なかった。
そういう意味での初体験。
メンチに日本酒、その結末や如何に。

こんがりとキツネ色に揚がったメンチの表面に箸を突き立て、ザックリと半分に割る。
中から湯気がふわふわと立ち上り、キラキラした肉汁がじゅわり。
うわぁー、ビジュアルからして美味しそう!

肉種自体に味がしっかりついているので、レモンをちゃらっと絞っただけで、ガブリと頂きます。
うまー!うまー!うまー!
何度も脳内リフレインしちゃうくらい、これは美味い‼︎
なにせ肉のコクと旨味が凄い。
しっかりとした塩味が、肉自身の美味さを引っ張ってきたような印象。
そして、この口のなかでのほどけ具合っ!
断面には、玉ねぎの姿も確認出来るんだけど、見た目以上に肉肉しいわぁ、このメンチ。

初体験だった日本酒との相性も、意外な程に良くってビックリ。
酸のある骨太タイプの日本酒が脂を流してくれる、丁度良いマッチング。

電話は繋がらないけれど、行った時なら簡単に次回の予約が取れる。
1ヶ月先までの中から、空いている日を伺って次を予約しました。
こうして、このお店のファンが増えてゆくのだね。

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7位

ルシックバー (飯田橋、牛込神楽坂、神楽坂 / バー)

12回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2024/11訪問 2024/12/15

厚みと余韻、技術を言語化出来る強み

早い時間のバーに行くのが好きだ。
他にお客様が居ないのを良い事に、
酔いに任せてバーテンダー氏と
とりとめもないお酒談義を繰り広げる。

最近は特に、
バーテンダー氏が何を考えながら
カクテルを作っているのか。
どういう味を理想とするのか。
カクテル哲学を聞き出すのが好きだ。

美味い不味いの世界は結局好みの問題。
でも、好みの味が作り出されるために
プロが何を考えてどう試行錯誤したのか、
どんな味を理想としているのか。
そんな事を知ると、バーでカクテルを
頼むのが一層愉しくなる。

理想像とそれに対する技術的アプローチ。
高谷氏の言葉は物凄く明確で分かりやすい。
厚みと余韻をいかにして創り出すか、
その手法について語ってくれた。
優れたバーテンダーなら誰でも、
それぞれのカクテルに対する理想像と、
理想を形にするアプローチのメソッドを
持っているものだけれど。
分かりやすく言語化出来る強みってあるよ。

ワタクシが感じるここのカクテルの特徴の
「ロングカクテルなのに崩れない」
「どのカクテルも味がバッチリ決まってる」
「完全お任せしても抜群の安定感」といった
数々の良い特徴の理由が、
なるほどこーゆー事で成り立っていたのか…
と、理解出来たのは大きな収穫。

「しっかりと味見をしながら作る」ってのも、
実は大きなポイントなんだね。
提供する一杯に対する責任ってゆーか、
絶対に美味いものを飲ませるってゆー気概?
ハズさない理由はここにあったんだな。

そんな話をツマミに飲むカクテルは、
なお一層美味しく感じる。
第一線のプロから直々にかぶり付きで
そんな話を聞けちゃうなんて。
知的好奇心が刺激されまくっちゃう。
チャージ料金以上のお得感あり。
これだから早い時間の空いている
バーに行くのが堪らなく好きなんだよね。
バーでのカクテルのオーダーの仕方は
人によって流儀が様々あって。
どれが正解と言うのは全く無いんだけれど。
ワタクシの場合、
お店によって注文の仕方を変えるのが好き。

これ、何も特別なことじゃなくてね。
初めて行くバーと馴染みのバーじゃ、
飲みたいもんが違ってくるってもんじゃ
ないかと思うんです。

初めて行くバーでは、バーテンダーの得意な
スタイルや技術力は分からないし、
コチラの好みも把握されていない。
そういう真っ新な一杯と、
コチラの嗜好をガッツリ把握されてるバー。
それぞれにマッチする注文ってのがあるでしょ?

バーでカウンターに座ったのなら、
自分の好みにより近づくよう
バーテンダーと共同作業が出来る訳だから。
初めてのバーでは、沢山コミニュケーションを
とる必要があると思うんだ。

対してここルシックでのワタクシは、
カクテルの名前を告げず、基本はお任せ。
高谷氏の作るものを信頼しているからだけど、
それでもその時の気持ちに沿った一杯が
出てくるように、多少のリクエストはする。

何を食べてきたから今はこんなテンションで…
暑いからさっぱりと泡もので…
ロングでフルーティなものが…
パッション使ってお任せ、アルコール度は…
ベルモットを使って何か…

こんな感じだから、
出てくるのはスタンダードではなく。
名前のついていないカクテルばかり。
でも、絶対的に美味しいんだよなぁ…

注文したのは
◆柑橘系のジンソニック
◆ベルモットのカクテル
◆パッションフルーツのカクテル
◆プラムのカクテル

あぁ、どれもとても美味しい。
フルーティさにほんの少しだけ甘めに仕立てる
その塩梅はまさに好み。
アルコール感を立たせずフレッシュで、
カラダにすっと馴染むような味わいなんだよ。
実のところ、ここに来るのは4年ぶりで
随分とご無沙汰してしまったけど、
やっぱりここのカクテルが凄く好きだわ。

しあわせの青い鳥はこんな近くに居たのか…
みたいな気分。


神楽坂を散々飲み歩き、終電までの間の最後の一杯…

リキュール棚の前に座ったので、一日の締めとしてデザートがわりの甘いやつをリクエスト。

注文したのは
◆マリエンホーフ ピスタチオ

最初の香りは極上のアマレット。
そして後から怒涛のように追いかけてくるナッティなピスタチオの味わい。
長く長く引くコクにすっかりやられた。
いや〜、コレは凄い!
リキュールを軽く見ちゃいかんね。

元よりアマレットは大好きなお酒。
でも、このピスタチオのリキュールを飲んでしまった今となっては、普通のアマレットが薄っぺらく感じるかもしれない。
ピスタチオの持つ香りと油分が厚みとなって、こんなにも魅力的な味わいになるなんて…

こんな風に思いがけず美味しいリキュールに出会えるのも、バー通いをする醍醐味でしょう。
あぁ、これで、とてもとても幸せな気持ちで家路につける…
良い夜でありました。


コロナによる影響はあらゆる業界に及んでいるから、何も飲食店だけが割りを喰っているとは思わないけど、いつ収束するとも知れない巣篭もり状態の影響は、思った以上に大きいだろうな。
神楽坂は住宅地を抱える土地なので、他所の繁華街よりは良いのかもしれないけれどさ…
なんて事を考えながら、このバーの扉を開ける。

この日は徹頭徹尾カクテルの気分。

限定品のル・ジンのベリー系のジンが入ってますよ…
なんて囁かれちゃったもんだから、ソレを飲まないという選択もなく、一杯目はジンソニックを。
ジントニック程には甘くない…そしてジンフィズよりは膨らみのあるジンソニックという飲み方は、ル・ジンの華やかな香りをより鮮やかに引き出してくれる。

2杯目3杯目はショートカクテルをおまかせで。
極めて乱暴に「美味しーのちょーだい」とやってみた(笑)
他のバーでそんな雑なオーダーはしないのだけれど、何故かココではそんな注文の仕方をしてみる事が多い。

一番最初に来た夜も、思い起こせばそうだった。そんな無茶振りにも関わらず、気持ちと好みにピタリと寄せるカクテルを提供されたもんだから、至極感心して。たまに顔を出そうと決めたのだったな。

店主の高谷氏は、まぁ何と言うか今どきの若者らしさのある軽やかな接客スタイルで。
昔ながらの寡黙なバーテンダーとは真逆な感じなのだけれど、会話の中からよく人を見ているんだろうなぁと思う。
だから、元々の美味しいと思うベクトルがワタクシと合うという事以上に、その時々の状況を見て甘さ・酸味・さっぱり具合なんかを微調整してふんわりと寄せてくる。

この日2杯目に出された名前の無いカクテル。
ジンをベースにアールグレイのお酒とクランベリージュースとカシスリキュール。
添えられた自家製の林檎チップには蜂蜜が塗られ、少しバーナーで炙る手の加えよう。
サングリアのようにフルーツの香りと酸味が交差する陽気な飲み物でありながら、大人の深みも感じる、そんなカクテル。

うん、いいね。美味しい。
コロナの嵐が過ぎ去るのをジッと待つ間、心配事だけを考えていては気が滅入る。
お酒は楽しく飲むものだから、こういう明るく陽気で、そして深いカクテルを飲んで過ごすのは悪くない。

またこの美味しい明るさを求めて、伺いましょう。

帰ることを諦めたノリノリな夜に。
開いてて良かった♪な、ルシックへ。

時計の針は2時半を回って。
流石に埼玉までは帰れない…と言うか、ハナっから帰る気が無い。
そんな時間に居るのは地元の方と、お店が終わってひと息つきたい飲食店の方、そしてワタクシ達のようにトコトンまで飲んでる酔っ払い。
しっかりとお客様が入っております。

ツレと一緒だし、心置きなく飲める〜!
と言いつつ、すでに5軒目(笑)
明らかに飲みすぎですわ。
流石に飲みすぎの自覚はあるので、軽めのものでと、カシスソーダを2杯ほど。

ココはジンの品揃えが豊富で、リキュールもかなり美味しいものが沢山あって、カクテルが美味しいお店。
モルトはスタンダードなオフィシャルではなく、ボトラーズとかで捻りを効かせたものが多い。

クレームドカシスもこだわりって取り揃えていると以前伺っていたので、クレームドカシス違いでカシスソーダを飲み比べしようと思い立ったという訳です。
………多分ね。

何せ久々かなり酔ったもんで、記憶は曖昧。
残された写真を元に、多分こーだったんだろうな…という憶測のもと書いておりますゆえ、真実がどうであったか…
店主から、ぜーんぜん違いますけど…と一刀両断されたとしても不思議ではない。
あー面目無い(笑)

そんな夜でも、安定の美味しさ。
カシスの深みのある蠱惑的な香りと酸味、甘さのバランスは、締めのデザート的な味わいで、大変に心地よい。
この酸味っていうのがキーだな。

これまで、「カシスソーダなんて、お酒覚えたての女子大生じゃあるまいし。あえてバーで飲まなくても…」なんて思っていたけれど、いやいやどうして侮れない。
バーの本気のカシスソーダは、大人が飲むに相応しいカクテルでありました。


最近あんまり神楽坂に来ていなかった。
気に入ったバーには月1くらいでは来たいなぁ…という気持ちはあるのだけれど。
元来が浮気性ゆえ、新規開拓もしたいし、地方のバーへも行きたい。
その結果何ヶ月か開いてしまうことも多々あり。

それでも忘れられない程度には顔を見せて置かなきゃな…週の初めから半ばくらいの早めの時間なら、小1時間くらいでも顔を出しておくかな…
なんて思ってしまう自分がいるのに気づいて、我ながら苦笑。

これがニッポンのバーの特徴かもしれないね。
バーはお酒と技術を売るところだけれど、結局のところはそれらもひっくるめて、バーテンダーに逢いに行くところ、という要素がニッポンのバーでは強いと言われる。
明け透けな物言いをするならば、こういうバーホッパーの心持ちは、スナックやキャバクラに足繁く通う諸氏と、然程変わらないのかもしれない(笑)

さて、久しぶりのルシックで小1時間。
注文したのは
◆ジントニック
◆モーニングフィズ

小1時間なら2杯かな。
締めはモーニングフィズだとして、最初に何を頼むか。
この日の解は、ジントニック。
さほど酔わない程度の構成にしておこうというのがこの日の気分。
お酒は酔うものだけれど、酔うためにバーに行くのでは無いという事もあるのだ。

しかし、結果的に短時間でこの2杯という選択はあんまり良くなかった。
炭酸と牛乳の要素で、酔わないけれどお腹いっぱい(笑)
モルトとモーニングフィズの組み合わせにしておけば良かった。

まぁ、そんな事もお勉強。
どうあっても、このバーで飲むのは楽しいのである。

何故だかカウンターが女子祭り。
このバーでは、界隈飲み歩きしているおひとり様女子と遭遇することが多いけど、特にこの日は集中していて、お客様の半分以上が女性という、ちょっと珍しい日だったな。

皆さん、神楽坂祭りとは全く関係無く、普段通りに飲み歩き。
もちろん自分もそうであるのだから、これだから酒飲みってヤツはと、思わずニヤリとするしかしょうがあるまい。

それぞれ行きつけが、被っていたり違ったり。
あちこちのバーの情報を交換しながら、ひとしきり飲んだら「それじゃぁ、また何処かのバーでお会いした時にはよろしくね」と、三々五々に自分のペースでお次の店へと移動してゆく。

酒を愛する同志としての気安さから始まる、酒場でのゆるい会話が、実は結構好きだったりする。
この日はひとしきり、スタンダードカクテルのオリジナル詣でについての会話に華が咲く。
モーニングフィズしかりシンガポールスリングしかり、ソルクバーノなんてのも。
スタンダードというのは、自分ならもっとこうするのに…という後進たちの挑戦心を誘ったからこそ、受け継がれてきたのだろうね…

この日も締めはモーニングフィズ。
モーニングフィズ用のグラスの空きが無く、図らずも以前出していたグラスで提供された一杯は、まるで復刻版のよう。
あの時も美味しかったけど、今の方がよりエレガントだな…などと感じて、バーテンダー氏の弛まぬ研鑽を知る一杯でもあった。
バーに日常的にお一人様で行く方にとっては、きっとあるあるだろうなというお話。

お店に入った時に先客が居なかった時。
おっ♪これはしばらくはバーテンダー氏独り占めだなぁ…色んな提案がもらいやすい♪と、ちょっとテンションが上がる。

けれど、3杯目をオーダーするくらいになっても他のお客様が来ない時。
さて…どのタイミングで帰ろうかと、ちょっとだけ気になり出す。

そして、3杯目を飲み終わる頃にまだ1人だと…お店の経営について若干心配すると共に、真剣に帰るタイミングについて考える。
誰かと一緒なら3杯目でチャキっときりあげられる。
でも1人の場合…大抵はこんな感じ。

いつもは大体3杯くらいで切り上げるんだけど…どうせなら次のお客さんが来るまでは頑張るか…

30分で2杯飲みの次の土曜日。
30分で物足りなかった部分を補填しようと、訪れたルシックが当にそんな感じだった。

バーでのお客様の流れは生き物だから、すんごい混んじゃう時もあれば、スカスカな時もある。
ただ、席数が限られている割に1人の滞在時間が長いのがバーの特徴でもあるから、回転率を上げて稼ぐという訳にもいかない。
席が空いているというのは、結構大変な事なのだ。
まぁそんな事が頭の片隅にあったり無かったりだけど、単純に帰るタイミングってのは難しいよね(笑)

結局、次のお客様が来ても杯を重ねて、楽しい時間。

最近凝っていると言ってたベルモットと、リキュールで遊び。
エルダーフラワーっぽいとろとろのベルモットと、アマレットの香りのするチョコレートリキュールも、最高だったな〜
バシッと決まったカクテルも2杯。
前回の欲求不満を十分解消するだけの、満たされ具合。

土曜日はきっと、穴場なんだな♪

終電までの1時間をどう過ごすか…

スリジエのカウンター中華が思いのほか楽しくて、かなりしっかり食べちゃった。
ワインも3杯飲んでるし、このまま帰るという選択もあるけれど…脳裏に浮かぶのは、このお店。
いつもなら1時間半ほどゆっくりしてゆくところ、頑張って30分一本勝負で攻めてみるか…

入店早々、今夜は30分で2杯飲んで帰るから宣言をして、カウンターに腰を下ろす。
そして、1分後には目に付いたフレンチラムを注文。
我ながら、どんだけガッついてんねんっ!w
立ち昇る香り高さに気持ちが落ち着いたところで、2杯目は安定のモーニングフィズ。

そう、コレが飲みたかったんだ。
あぁ、やっぱり美味しい…
気持ちが満たされてゆく…
やっぱりこのバーはいい。
結局、このバーが好きなんだ♪

35分でチャキっと2杯。
終電にもしっかり間に合って、満足!
ツレを連れてきたい…
そんなレビューを書いたのは半年前のこと。
ようやく実現することが出来ました。

ピッツァとビステッカをかくれんぼ横丁で食べた後、「ずっと連れてきたかったバーがあるんだ」とツレを口説いて、やってきました。

ここは本気で好きなバー。
カクテルの味が自分の好みにぴたりとハマる。
初訪問でそのものズバリが出てくるのって、バー10軒行って1軒あるかどうか。

もっと甘さがあるほうが好みとか、これは酸味が立ち過ぎかなとか、色々味について微調整のリクエストを言ってみても、自分の感度と合わないお店は、結局は何度通っても微妙にずれたままって事が多い。
あまりに打率が悪いので、それが最近カクテルを飲むことに消極的になっている理由。
そのお陰でモルトの世界に入っていったのだから、結果的にはオーライではあるのだけれど。

まぁそんなで、ココでは安心してカクテルにトライ出来ると言う訳。

クラフトジンの品揃えがピカイチ。
だから先ずは、ジントニックを。
複数種類で味の違いを飲み比べ。

お次は、これまた豊富なリキュール類で遊ぶ。
透明なアップルシナモンのリキュールとか、ピーチとかめちゃくちゃ美味しくて。
リキュールの世界にも目覚めそう。

更にリキュール繋がり。
最近クレームドカシスを集めているとの話から、全力本気のカシスオレンジを作ってもらった。

カシオレを飲むのは、学生の時以来かも。
チェーン居酒屋の安い飲み放題のイメージが強いカクテル。
カルーアミルク、カシオレ、モスコミュール…
みーんな出逢いはそういう居酒屋さん。
カシオレはジュースみたいに甘いばっかりで大して美味しくもないけれど、苦いビールじゃなきゃイイか、みたいなね。
そんなカシオレを、バーテンダーが本気で作ったらどうなるか。

あはは…なんか笑っちゃうけど、
全力 カシオレ、美味しいよ!
クレームドカシスもオレンジも、そもそも質が全く違うし!
そこにバーテンダー氏の技が加わって、カシオレってこんな味なのね!お初にお目にかかりますって言うくらい、全く別物の味がしました。

そしてもちろん〆はモーニングフィズ。
ココに来る楽しみの半分は、このモーニングフィズ。
ツレと2人で飲めるよう、一杯分を2つのグラスに分けて注いでくれました。
このさりげないホスピタリティ、本当に素晴らしいと思うのです。

カクテルが美味くて、気になるボトルがアレコレあって、気が利いてる。
コレは好きにならざるを得ない。
良いお店。


あ、そうそう。
お店との相性と言う意味では、1つご注意を。
ここ、モルトやジンのスタンダードなボトルは、ほぼ無いです。
何処のバーに行っても、まずは同じモルトから始めるとか、ジントニックのジンはこの銘柄以外受け付けない。
なんていう銘柄指定派の方だと、アレも無いコレも無いとなってしまうので、ちとツライ。

モルトは○○が好きで良く飲むのですが、同じ系統で何かオススメのウィスキーは?とか
普段バーでは○○を使ったジントニックばっかり飲んでいるのですが、似た味わいでどんなものがあるか提案して下さい。
みたいな切り出し方だと、銘柄指定派の方でもスムーズに楽しみやすくなると思います。

いつものように、神楽坂1人はしご酒。
〆にどこのバーに行こうか悩む。
お気に入りのバーは、それぞれ得意ジャンルが違うから、どこのバーに行くかを決めるということは、今夜は何を飲もうか、より具体的にイメージを膨らませる必要がある。
どこのバーで飲もうか悩む、この時間がまた、なかなか楽しい訳ですよ。

ルシックならこの前気持ちを残したウィスキーがあるから、是非それを飲みたい。
それから、バチッと決まったカクテルも外せないよなぁ…
そんなコトを考えていたら、なんか猛烈にルシックのカクテルが飲みたくなってしまって、足取りも軽くお店に駆け込んだ次第。
やっぱりね、それだけ最初の出会いが鮮烈だったということなんだよね。

結果、前回訪問してから、あんまり日を開けずに再訪問となりました。

飲みたいと思っていたウィスキーは、ゴルゴ13の連載50周年を記念して作られた限定ボトル。
デューク東郷の顔が大きくデザインされた、超絶目をひくラベル。
中身はグレンキース1993。
「俺の背後に立つな」
一般人が言うと、そこはかとなく中二っぽい香りに満ちたこの台詞を、人生で初めて言ってみました。
ひとしきりGの世界感が楽しめる、ハードボイルドなお酒です。

〆にカクテルをお任せで貰いましょう。
提供されたのは、バーテンダー氏の代名詞的なおススメカクテルであるモーニングフィズ。
初めて飲みましたが、なにこれ、めちゃ美味じゃないの‼︎
ちょっとヨーグルトっぽい甘酸っぱさがあって、すごく爽やか。

ジンに牛乳にレモンジュース、砂糖にソーダ。
牛乳のタンパク質がレモンでモロモロになるから、バーテンダーの技量が試されるカクテル。
そんなコトを、居合わせた常連さんから教えてもらいました。
それを自分の代名詞にしちゃうなんて、憎いよねぇ
こんな美味しいの。
毎回頼みたくなっちゃうな…

バーテンダー氏の、技術に対するひたむきな真っ直ぐさと、時折混ざる若者らしさのバランスもね、なんかちょっといい感じ。

ふむ。やっぱり、ここ好きだ。
次はツレを連れて来ることにいたしましょう。
会社のお盆休みは終わったけど、世間はまだ休んでいるというヒマな平日。
こんな日は、まだバーも混んで無かろうと、新規開拓に乗り出した。

ここも、ブルータスの20年通えるバーに掲載されていたお店。

以前行ったことのあるバーオブデュモンドの姉妹店で、神楽坂のバーで飲んでいると、バーホッピング好きな諸先輩方からここの話が出る事も多い。
だから、一度訪問しなくっちゃと思っていたのです。

初めてのバーに行く時。
評判が高いお店ほど、訪問のタイミングは吟味したい。

カクテル系のお店だと、混んでる時はどうしたって待つ。
待つの自体は良いけれど、コミニュケーションが充分取れないことによるモヤモヤ感が残るのよ。
一発で、好みドストライクに当たれば超絶ラッキー。
でもそうそう当たらないから、好みに近づくように、こちらからも色々な情報をだす。
そのやり取りの時間が、取れるタイミングで伺いたいのです。

だってハマった時の快感たらないんだもの。
一杯目がたとえ好みじゃなかったりしても、技術力の高いバーテンダー氏の引き出しをじゃかじゃか開けて、バチっとハマるものが出来上がる過程は、JAZZセッションしているみたいな感じだね。

さてはて、狙いが当たって内心小躍り♪
あまり混んでいないので、たっぷりやり取り出来そうだ。
そこで、普段はあまりしないけど、いきなりお任せでカクテルを作ってもらう。
ロングで爽やかなものを。
それくらいの限られた情報でのリクエスト。
予想外だったのは、一発目から好みドストライクのカクテルが出てきたところ。
これはもう、気持ち鷲掴みにされちゃうでしょ

結構通っているのに、なかなか自分好みのところに辿りつけない、引き出しきれないお店もあれば、一発目からバチっとくるお店もある。
こればっかりは、相性ってもんだよねぇ

勢いづいて、2杯目もカクテル。
これも好みバッチリで。
味や香りの凸凹が無くて、ホントにスムーズ。
最初から1つの液体だったみたいな、まとまりの良さ。
美味いねぇ…

スピリッツ系の提案も、すごく引き出しが豊富で楽しい。
カルバドスと、クラフトジンをハーフずつ貰って今宵の〆に。

う〜ん、楽しかった‼︎
もっと引き出しを開けてみたい良店。
ここには通う予感がします。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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8位

VIN+ (熊谷、上熊谷 / ワインバー、カフェ)

8回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2019/02訪問 2019/03/22

ゆっくりとした熟成

自然派ワイン×立ち飲み×コーヒー×音楽。ワイン伝道師たる店主からは、さまざまなワインエピソードが聞けて楽しいのだけれど、まぁ難しい事なんか抜きにして、美味しいワインをグラスで、こんな風に自然に楽しく飲める空間が、熊谷にあるということの幸せ。
秩父ウィスキー祭りの帰り道。
1年ぶりにヴァンプラスに寄ります。

前回行った時には、「今度サルディーニャに行くんです。」なんて話しを聞いた。

今回は、「これからは、日本をあちこち周りたいと思ってるんです。」なんて言って、この前行ったという余呉湖の徳山鮓の話しを聞かせてくれた。
まさか森さんと徳山の話で盛り上がるとは思わなかったな。
ワインからスタートした「発酵」を巡る旅として、鮒鮓に目をつけたって事なんだろう。
近況報告がわりに、農口尚彦研究所をオススメしておいた。

いつものように、自然派ワインをいくつか頂く。
相変わらず、森さんのワインの表現は独特で、ああ!正しくそんな感じ!っていうものもあれば、へーそういう表現するんだ?ってものもあるけれど、置いてあるのは総じて明るいお酒なんです。

モルトやコニャックなんかを飲むようになって感じることは、美味しいお酒には醸造酒・蒸留酒を問わずして2つの方向があるという事。

すっごく美味しかった時に、ググッと自分の世界に入り込んで美味しさを噛みしめる孤独になってゆく酒と、気持ちが拡散して「これめっちゃいいんだよ」って思わず誰かに話したくなるような陽気になってゆく酒。
→これ半分は札幌の某バー店主の受け売りね。

ワインであっても、自分の世界に入り込んでしまうような美味もあるのだけれど、ここのワインは陽気な拡散系で、気持ちに寄り添ってくれるような感じがするよ。

飲んだワインの中から気に入ったものの系統を何本か買ってリュックに納め、家路につくことにした。

それにしても、いつ来ても前向きで明るくて気持ちの良い気に満たされている空間。
変わらないようでいて、少しずつ熟成されていく様子がまた、とってもいい感じなんだ。

あの土地に行ったらこのバーでエネルギーチャージする。
みたいな、お気に入りの場所が全国各地にあると、人生は楽しく豊かになると思うんだよね。
そういう意味で、熊谷にこのお店があると思うと、凄くウキウキした気分になる。

このお店がゆっくりゆっくり、でも確実に熟成をしてゆく様子は、頻繁には行けないからこそ、わかる事なのかもしれないな。
またしばらくしたら、その熟成具合を味わいに参りましょう。
秩父ウィスキー祭りの帰りに、ツレと訪問。
しばらく間が空いたので、近況を色々と聴きながら、ご機嫌にワインを飲む。

相変わらず店主のワイン形容は独特で、酸がバシッとかなり強くて、でも甘さもあって、香りの良い白ワインのコトを、フルーツヨーグルトに例えたりする。

それを、あぁ確かにそんなニュアンスがあるね、とか、えーそうかなぁ? なんて言いながら過ごすのは、楽しい時間。

自家製の生ハムがメニューにあったので、それをつまみにもらう。
ふむ、これは燻製はかかっていないけれどシュペックっぽいみっちりした感じだね。
日本で言うなら、巻き鰤か?
旨味がガシッと凝縮されて、穏やかながらしっかり熟成香も出てきている。

ウィスキー祭りで散々飲んで来ているので、本日はワインは軽めにと、コーヒーを入れてもらった。
やはりここのコーヒーは、ワインを邪魔しない良さがある。
コーヒーの後にワインに戻っても、全く平気な美味しさって不思議だよね。
綺麗な酸があって、ロングに長くひく魅力的な香りと厚み。
厚みはあってもグラマラスなタイプではなく、あくまでクリア。

うん、美味しかった。

最後に、来週からイタリアに行くという話をしてくれた。
サルディーニャに行って、お気に入りのワイン生産者の所を訪ね、少し仕事を手伝うと。
その後はレンタカーを借りて、サルディーニャ島内を予定を決めずに回るのだとか。

だから2018年2月25日から3月7日まで、お店はお休み。
8日が帰国日なので、場合によってはお店を開けるタイミングがズレるかも。
通常営業は9日からとの事です。

また、サルディーニャの土産話しを聞きに、寄るコトに致しましょう。
フィーヌもいいね。

ツレと一緒に、お気に入りのVAN+へ。
いつもソロ活動が多いので、行きつけの店にツレや友人を連れて行く時は、少しだけ緊張する。

自分が気に入っている要素を、ツレも気に入ってくれるだろうか。店主にとって、ツレは良い客だろうか。二つの意味での不安が、その緊張感の所以。

でもその不安は杞憂に終わったようだ。
ツレは存分に、この店を楽しんでいた。

今回良かったのは、泡とピノのロゼ。
基本、ここでのワインの出会いは一期一会。
この前飲んだ、アレが美味しかったからもう一度。なんて言っても、元々生産本数が少ない蔵のものが多いので、まぁまずストックが無いし、あってももう少し熟成をかけて変化も見たいから、お目にかかれないコトが多い。
だからこその楽しさがある。

そして、フィーヌはかなり良かった。
これまで蒸留酒を置かなかった店主が、これならと置いたそのフィーヌは、最初のアタックは柔らかく、軽い渋みを伴ったブドウそのものの香りで、ブドウの皮の裏の1番甘いところのような、後引きな甘みに満ちていた。
とても満足感が高い一杯。

最後のモルゴンは、ブショネだったからと無料で味見させてくれたもの。
地下鉄の湿っぽい香りがして、とてもじゃないが楽しめない。
これまでのワイン飲み暦の中で、これがブショネだ!というものに当たったコトが無いので、こうして経験させて貰えたのは、大変ありがたかった。

店主は10月22日から11月2日まで、フランス・ポルトガルに視察旅行に行かれるとのこと。
戻って来た頃を見計らって、土産話を聴きに参りましょう。

今夜も寄ってしまった。

たまには、何かおつまみでもと、あれこれ出して貰う。

店主の家の庭に生えているミョウガと、お隣のおウチのきゅうりが特に美味しいピクルスは、千鳥酢を白ワインを煮詰めたもので割ってから、漬け込んでいるのだと聞いた。

チーズは、気になるものだけを盛り合わせて貰った。
スペインの、牛とヤギと羊の乳を混ぜて作ったという粋狂みたいなブルーチーズは、かなり辛口でピリピリ。
これまで食べたブルーチーズの中では、ダントツに辛くて、沢山は食べられないけど、ツマミには良し。

しかしここに来るお客さんは、いろいろなコトを受け入れる好奇心が強い方が多いのだと思う。
自然派ワインばかり置いてあって、ステレオタイプなブドウ品種の味わいでないことも多数。
ガッツリとビオ臭のするものや、極端に酸のたったものもあったり、好みとは違うタイプを勧められるコトもある。
もちろん、好みど真ん中に当たることもあるけれどね。


それでも皆さん、みたらし団子っぽいかな?とか、和食との相性はいいかもね?とか、好みじゃないけど飲み物として力強いね。なんて言いながら新しい出会いを楽しんでいる。

ワインについて話しているのに、スノッブさとは対極にあるような、穏やかで素直で好奇心に満ち溢れた雰囲気が、このお店の魅力ともなっている。

ちなみに、本日の2杯目の白ワインがまさにガツンと極端に酸っぱくて、かつ、酵母の香りがするもの。
そのまま飲んだら、なんじゃこりゃ?
でもこれがピクルスの酸の方向とどんぴしゃで、ピクルスと合わせた途端に酸味はマイルドになって、酵母の香りも、全く気にならず、旨味にかわっちゃうんだから、不思議。

しのごの言わずに、ありのまま新しい出会いを楽しむのが、ここでの正解かもしれない。


居心地の良い立ち飲みワイン。

思えば、約一年前。
フラリと立ち寄ったカレー屋のレジ横に、センスの良いポストカードがあって、実店舗の無いワイン屋が月に一度、ワインの試飲販売イベントをやっているコトを知った。
どうやら、カレー屋とコラボでワインイベントなんかもやったことがあるらしい。

自然派ワインに興味があるなら是非行ってみて下さいというカレー屋店主に勧められるがまま、
パン屋の二階で開催されているイベントを訪れ、いくつか試飲して2本くらいのワインを買った。

その時、「熊谷に15時から飲める立ち飲みワインのお店を開こうと思っているんです。お店が出来たら来てくれますか?」と声をかけられ、
「あぁそんなお店があったらいいね。出来たら寄るから連絡して」と、名刺を渡したのを覚えている。

しかし、待てど暮らせど連絡は来なかった。
まさか全て1人で作業して、オープンまで9ヶ月かかるとは…

同好の士が沢山居ると見えて、いつ来ても和やかな会話が繰り広げられている。皆んな待っていたんだねぇ
ワインを1〜2杯飲んで、サクッと帰る。
その引き際も、皆さん見事。

なかなかに良い酒場である。
このところ通っているVIN+。
本日は、コーヒーを飲みに立ち寄る。

2種類ある豆は、ワインの香りに合うように組み立てられたオリジナルのもの。
九十九里にお店を構える焙煎士の方が、熊谷まで来て、ワイン好きの人が満足するコーヒーを、ワインを飲みつつ考えてくれたのだとか。

来るたびに、新たなストーリーに出会える、引き出しの多い店だ。

焙煎からの時間によって、酸味や香りの出方が変わってくるので、毎朝カッピングして、その日の抽出具合を決める。それが焙煎士からのアドバイスなのだと。

なるほど、このコーヒーは、ワインの香りと一緒になっても、心地よい。
酸味も甘みも苦味もあるけれど、過度になりすぎない素敵なバランス。
何よりずば抜けているのは、圧倒的な厚みのある余韻の長さ。
ああ、これは、美味しい。

ワインを飲まずに、コーヒーだけで満足出来るか、自信が無かったけれど、このコーヒーならば、ワインを飲んだのと同じくらいの満足感がある。

店主いわく、このコーヒーは1杯を数時間かけてゆっくり飲むのも美味しいのだとか。
そんなところも、ワイン的。

たまには、コーヒーだけを飲みに来ることに致しましょう。



本日は、ワインを買う為に訪問。
2階がワインセラー空間になっていて、気に入ったワインは、ボトルで買って帰ることが出来る。

自然派は型にはまらない生産者も多く、エチケットを見ただけでは全く味が想像出来ないだけに、店主のナビゲート付きで、自然派ワイン探索するのは、安心感があるし、底抜けに楽しい。

ワインだけではない、余白のある楽しみ。

若き店主が、9ヶ月かけて内装から全て自分で作り上げた、センスにあふれる空間。

自然派ワインとコーヒーとパンとチーズを立ち飲みで。気の利いた音楽が流れる中、隣り合った人と自然に会話が弾む、そんな心地よさを求めて、つい通いたくなるお店。

ワインリストは無く、泡白赤、好みのタイプなどを伝えながら、その日の一杯を決めるためのプレゼンテーションをしてもらうやりとりも、楽し。

情熱とセンスにあふれた店主なれど、決して押し付けがましくないところが、好感が持てる。

15時から飲めるのも良し。
長く続いて欲しい。応援したい店。

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9位

くさやバー (池袋、都電雑司ケ谷、東池袋 / バー、ダイニングバー)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2019/04訪問 2019/04/29

くさやには、アイラモルトをオススメしたい

久しぶりのくさやバー。
レビューはしてないけど、間に何度か行ってます。
友人、知人にくさやバーの話をすると、男女でキッパリと反応が分かれる。

くさやすっごく好き!だったり、食べたことないけど行ってみたい!というのは大抵女性で、え〜あれクサイでしょ?とか、あー無理無理!と露骨に嫌な顔をするのは圧倒的に男性が多い。

パクチーやラム肉なんかも、めちゃくちゃ好きって公言するのは女性のほうが圧倒的に多いから面白いよね〜

そんなくさやに消極的な男性でも、
くさやはアイラモルトとの相性が最高に良いんだよ!モルト好きなら試してみてよ!
って言うと、俄然前のめりになる事がある。
特にバーでこの話をしていると、結構お客様が釣れる鉄板ネタです(笑)

普通に考えて、香りを重視するモルトバーで、くさやがツマミに出てくる事はありえない。
ましてや焼きたてのくさやなんて、店内で焼いたら大惨事。
それがね、このくさやバーだと、色んなお酒との相性が心置きなく楽しめちゃうんだな〜

置いてあるお酒は、島の焼酎と、スタンダードなスピリッツ。
もちろん、ビールや日本酒もありますよ。
島の焼酎や日本酒との相性も勿論良い。
でも、是非とも試して貰いたいのは、ここでなきゃ出来ない組み合わせ。

今夜もそんな組み合わせを味わいに、友人達とやって来た。

注文したのは
◆熟成生くさや
◆アシタバ

お通しのくさやチーズは、いつものように最高!スモークがかかっているから、洋酒系との相性が兎に角良いのだ!

新しいマリアージュを求めて小笠原ラムを頼んでみたけれど、単品で飲んでる時は物凄く美味しかったのに、残念な程 くさやとは合わない…
ラムの甘い香りの方向と、くさやの香りはマッチしないんだなぁ…
やっぱりここは、定番のアイラでしょ♪

アイラでも色んな銘柄を試してみたけれど、今のところのお気に入りはボウモアとのマリアージュ。
適度なピート感と甘さが、くさやの癖を良い感じにまとめて、超絶いい感じになるのよ。
それこそ、燻製したみたいな感じ。
まぁそこは、アイラ歴の長短によって銘柄の好みは分かれるとこだけど、くさやとアイラが合うって言うのは、ここに連れてきたモルト好きの友人達共通の意見。

今回はちょっとリッチに、ラフロイグのロアを合わせてみたよ♪
おお!コレもなかなか良いではないか〜!
限定品だからいつもある訳じゃないのが残念だけどね。

今回も大満足!
但し、翌日に商談とかある日は、ちょっとだけ注意が必要。
カラダの中からくさや臭がこみ上げてくる事があるからね。
ニンニクとおんなじレベルの配慮は必要で、ブレスケアの利用をオススメ致します。
くさいはうまい。
と言ったのは、敬愛する発酵学の小泉先生だけども、まぁ世の中では、臭いの強いクセのあるものは、最初はダメでも熱烈ファンになることも多いよね、と言うのが定説となっている。

くさやバーが出来たと飲食関連の情報サイトで知った瞬間、行きたーい!と思った。
特段くさやが好きだった訳じゃないので、ネタ的要素で食い付いたのは、否定出来ないけども…

最初のくさやとの出会いは、なんじゃこりゃー
それでも何年もかけて思い出したかのように何度もトライして、牛舎でアジの干物を食べている感覚から、ちょいと脱して来たところ。
くさやを冠に掲げる店なら、これまで知らなかった くさやの魅力に出会えるかもしれないじゃないか。

鉄は熱いウチに打つべし!打つべし!
美味しさをちゃんと理解できないな…と思った食べ物は、興味の出てきたところで、畳み掛けるように食べて慣れるのを信条としております。


池袋のくさやバーは、やきとんみつぼと同じビル。
ハシゴしやすくて、嬉しいね。


注文したのは
◆くさやアヒージョ
◆熟成 生くさや
◆くさやの焼きおにぎり茶漬け

お通しは、既に焼き上げてほぐしてある ムロアジくさや、トビウオくさや、くさやチーズ。
トビウオくさやのほうが、好みかな。
思ったほどには匂いはマイルド。
これまで食べた くさや のなかでは、1番食べやすいかも。

くさやチーズは、ほぐした くさやを混ぜ込んだスモークチーズタイプのもので、かなり美味しい。
スモーキーなウィスキーなんかに合わせても、良さそうなツマミだ。

1番気に入ったのは、VIPルームで自分で焼く 熟成生くさや。
店員さんがタイムキープしてくれるので、ひっくり返しや焼き上がりのタイミングを間違う心配が無いのがありがたい。
ダクト完備なので、焼く時の匂いはそれほどでもないよ。

塩がやや強めであったり、骨をハズすのが面倒くさかったりというのはあるけれど、この身の美味さとしっとり感は、そうそう、これが くさやだよね!という満足感がある。

何がどうして、これにたどり着いたのか分からない、くさやのテキーラショット。
くさやを齧りつつ、テキーラをぐいっ!
これが悪くないから、面白い。

くさや の新しい魅力に、ハマりそうな予感です。

  • (説明なし)
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10位

蘭州料理 ザムザムの泉 (西川口 / ラーメン、肉まん)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2018/01訪問 2018/01/24

ひたむきさって、味に出る

蘭州ラーメンを初体験しようと、西川口駅に降り立った。

駅から歩いて10分くらいを、お散歩気分でゆっくり歩く。
池袋やお隣の川口同様、本場スタイルの中華料理のお店がとても多い地域。
興味をソソルお店が、アレコレあるなぁ

キョロキョロしながら、お店に到着。
およそ飲食店の入口らしからぬドアがあって、えっ!これですか⁈
お店の外に行列は無く、厨房を覗ける窓から声をかけると、満席とのこと。
運良く食事を終えた方が居て、2、3分で入店することが出来た。


注文したのは
◆蘭州牛肉麺セット 麺の太さは5番
蘭州牛肉麺に煮卵と醤牛肉が付いたもので、麺の太さは細いほうから数えて2番目にした。

注文を受けてから、その場で一人前づつ麺を伸ばすスタイル。
丁度生地が切れてしまったタイミングだったので、手練りで生地を作る姿を観ながら待つ。
普通は、仕込んである生地を使って麺を伸ばすところからなんだろうけどね。
でも、自分の為に麺が出来上がって来る工程を観ながら待てるのって、なんか良い。
しかも、麺棒で伸ばして切って作るんじゃなくて、ひっぱって伸ばして作るホントの拉麺だもの。
普通にパッと牛肉麺が出てくるより、何倍も価値があったなぁ


ハラル牛肉からとったスープには牛肉片といちょう切りの大根、香菜と葉ニンニクが浮かんでいる。
これがまたしみじみ美味しくて、ほっこり癒し系で、ぐいぐい飲めちゃうのよ!
あっさりしているけれど、正に滋味深いってヤツだなぁ

フレッシュ感のあるムッチリ麺をすすりながら、ひと匙、もうひと匙とスープを飲んでいると、「スープ足しますか?」の店員さんからの声がけ。

そんなのアリ⁉︎と驚愕しながら、お願いしますと伝えると、具材の大根も一緒に足してくれた。
お隣のお客さんには、スープを飲み干して食べ終わっているのに、スープのお代わりはどうですか?と、声をかけていたし…
もちろんそのお客さん、スープお代わりしてたよ(笑)
もぅ、これだけでファンになっちゃうよねぇ

ひたむきである事や誠実さって、やっぱりどこか味に出る気がする。
しみじみ、いいお店…

近所に住んでいたら、間違いなく通う。
だってここのスープは、本当に美味しいのだもの♪
麺の太さ違いでもう一杯頼むつもりが、あまりの美味しさにスープをしっかり飲み干して、超絶満腹。
太さ違いは、後日リベンジするコトになりました。

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