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昼の点数:5.0
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魂の深いところで共鳴するような
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2018/11/30 更新
数年に一度だけ、本当に魂の深いところで共鳴するような、心から心酔してしまう食体験をすることがある。
ここは、そんなお店のひとつ。
ずっと来たいと思っていた和菓子屋さん。
ロフトで料理本のフェアをやっていた時に、たまたま手に取った一冊の写真集。
季節を映した色とりどりの、見たこともない和菓子達。
伝統的な和菓子の色や形だけでなく、削ぎ落とされているのに伝わる その新しい造形美。
言い知れない美の空気感に、いつか実際にこの目で見て触れて味わってみたいと強く願った。
その写真集こそが、一幸庵の和菓子を写したものだった。
茗荷谷に行こうと思い立ったのは、具無しパスタ屋さんがきっかけだけれど、行くからには一幸庵は絶対に外せない。
昼過ぎの時間帯で、売り切れていない事を願いつつ、お店に向かう。
大きな通りからほんの少しはいって、十数メートル。
今どきのスタイリッシュなお店作りとは全く異なる、和菓子屋さんらしい佇まいというか、品のある様相に気持ちが高鳴る。
店内先客はゼロで、来るのが遅かったか!?と一瞬焦ったけれど、連休中なのが幸いしたのか、売り切れていたのは1種類のみ。
あぁ、良かった!来た甲斐があった。
注文したのは
◆わらび餅
◆栗蒸しようかん
◆ぎんなん餅
◆椿餅
出来るだけ早く。
それが叶わないなら、せめて本日中に。
との但し書きの書かれた紙を頂戴し、揺らさないように大切に持ちながら、家路を急ぐ。
渋めに入れた熱いお茶を傍らに用意したら、一堂に並べて、いざ実食。
まず、どれも景色が良いね。
特に栗蒸しようかんの、美しさ。
色のグラデーションの中に、月の様に浮かぶ栗の凛とした様。
あの写真集で見たような美が、目の前にある。
そこから先は、どれを食べても驚嘆の連続。
さらりとした品のある あんこの こなれた様子。
わらび餅の、口の中ですぅっと溶ける感じに、きな粉の香り高さ。
栗蒸しようかんの羊羹部分のういろう的なモチ感と、松風部分の食感の対比。
しかし今回の一番は、なんと言っても椿餅に尽きる。
羽二重餅でこしあんを包み、寒天でツヤがけしてあって、その抜ける様な白さと、椿の葉の深緑のコントラストがなんとも美しい。
普通の餅菓子のつもりで口に入れたところ、表面のひんやりつるんとした感覚が伝わってきた次の瞬間、全部がじゅわりと溶けた…
一体自分が何を食べたのか、認識出来ないくらいの衝撃。
見た目からは、この圧倒的なテクスチャーは全く想像がつかない。
度肝を抜かれるとはこの事だ。
メレンゲを混ぜ込んだ羽二重なのだと気づいたのは、数十秒後のこと。
すっかり気持ちを持っていかれて、惚けてしまった。
本当に凄い…
わらび餅はもちろん美味しかったけれど、個人的には絶賛椿餅推し。
これは、一生食べ続けたい…出逢えて良かった。