2回
2009/04 訪問
3階個室でのうなぎ
野田岩に行ってきました。老舗のうなぎ屋、天然うなぎに拘るお店です。
4月から12月まで天然うなぎがありますが、この日は養殖と天然を併用していますと貼り紙がありました。
4人で訪問なので、予約をしました。このお店は4人から予約を受け付けてくれます。
案内されたのは、3階の座敷、エレベーターなどはありませんので階段を使います。いろいろな調度品が置かれており、なんだか旅館のような印象を持ちました。
4人で使うにはゆったりとした部屋でした。待ち合わせのお二方はすでに到着していて、お茶で一服です。
さて、メニューを吟味する。といっても会食なのでメニューの読書ばかりをしていられない。
かみさんが是非食べてみたいと思っていた白焼きと、はたと目に留まったうまきを注文、それにうな重としました。
しばらく時間を頂戴しますと言い残して仲居さんが去っていきます。
まずはうまきから登場します。
1切れ単位で注文することができます。冷めないように湯せんの容器入りです。
甘く味付けされた柔らかな玉子焼き、中身のうなぎは、旨味とコクだけを残しております。
口中に広がる旨味が印象的な玉子焼きでした。
その余韻に浸っていると、白焼きが登場してきます。
こちらは2人に1人前づつとしました。やはり保温用に湯せんの容器に入れられてきます。
僕たち夫婦の前に出てきた白焼きは幾分小ぶりでした。先方の白焼きは大きくみえた。隣の芝生はの例かもしれませんが。。。
ふわっとした仕上がりの白焼き、ワサビ、塩、醤油で楽しみます。
とくにわさびをちょいとつけて、醤油を垂らす食べ方が気に入りました。塩をつけて食べるのも中々です。
うな重の登場です。たしか萩を注文したはず。うな重には、お新香、肝吸い、箸休めの大根おろしが一緒にやってきます。
3列に並んだうなぎが圧巻です。おもわず顔がほころびます。
一口頬張ってみる。口の中でほぐれていく。
ベースとなるうなぎの力強さを辛めのタレで仕上げております。キレのあるタレだから、天然うなぎの脂の強さをあまり気にさせずに食べさせる工夫なのでしょう。
3列のうなぎをどういう風にやっつけるか、1列目はそのまま食べて、2列目には山椒を、3列目は後から考えればいいか。
山椒を振ってみたところ、山椒の香りに驚いた。清々しい香りがする。新鮮な山椒を挽いているのでしょう。辛口のタレが持っているキレに、別の清涼感を追加してくれます。これはいい。
最後は、山椒無しとしました。タレの味わいとうなぎの味わいを味わおうと思った次第です。
ボリュームが多いかなと思ったものの、ごはんはそれほどの量があるわけではありませんでした。
肝吸いの肝は、香ばしさが香る程度の焼き上げで、プリプリとした食感がたまりません。
うなぎを待つ時間は、話をするにはうってつけだと思いました。久しぶりに会う人との会食はうなぎ屋がいいと思います。
1階の食堂は禁煙のようです。個室は灰皿が置いてあったので、お好きなようにということなのでしょう。
2019/09/19 更新
本店の店頭に寄ったところ、別館への案内。3分ほど、歩いて移動する。
案内されたのは3回席、階段を多く上るものの、滞在中は貸切という贅沢だった。
ビールで乾杯し、つまみにうなぎの燻製をもらう。
うな重は、桔梗をお願いした。
うなぎの燻製は野田岩の名物料理。
きゅうりとともに小鉢に盛り付け、見た目は鰻ざくのようでもある。
プリッとした食感の燻製、この食感だけなら、チキンと勘違いするかもしれない。
後口の鰻の風味、きゅうりとともに食べて、涼を感じる。
いよいよ登場のうな重。
うな重には、お新香、大根おろしも添えられる。
肝吸いもついてくる。
うなぎは一尾の75%くらいかな。
これくらいの量で十分である。
香ばしさ、さっぱりとしたタレだけれども、旨味は深い。
肝吸いの三つ葉と柚子、いろいろと香りを楽しませてもらった。