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夜の点数:5.0
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¥5,000~¥5,999 / 1人
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料理・味 -
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|サービス 4.0
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情熱と道楽の行き着いた先に見えるもの
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19年もののヴィンテージコーヒー
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ヴィンテージ注ぐ
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デミタス一杯分の豆
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ドリップ中
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2014/04/29 更新
不思議なお店です。不思議なコーヒーです。そして、何よりも不思議なマスターです。
食べログなので、まずはコーヒーの口コミから。
手始めに、スパルタンという、コーヒーというよりコーヒーのエキスを濃縮したものから。マスターは、このコーヒーの味の良さを感じて欲しいようでしたが、個人的には、ミルクのような甘い香りがとても印象的で、とてもリラックスできました。スパルタンNo2という苦味と酸味を強調したブレンドで、エキスだけに濃厚なのですが、刺激がなくて、口の中でさっとひいていく後味の良さが特徴だと思います。それだけに、口の中でコーヒーを転がして、飲み込むのがもったいないような、そんな感じがします。
実はこのお店、デミタスコーヒーの抽出に、なんと50分かかるものがあります。このスパルタンというコーヒーは、言葉は悪いですが、作り置きのコーヒーで待ち時間なく提供されます。これをちびりちびりとやりながら、デミタスコーヒーのドリップを待ちます。
デミタスは、苦味+苦味+甘味というブレンドをオーダーしました。これは、ものすごい量のコーヒー豆を使って、ちょっとしか抽出しない経済合理性を無視した代物。スパルタンもそうですが、唯一無二の代物です。しっかりと苦いんですが、やっぱり変な刺激がなくて、すっきりしています。嫌な感じがないので、ミルクも砂糖も不要です。(砂糖なんか入れなくてもコーヒー豆自体に甘みがあります。)
そして、☆5つの根拠となったのが、19年寝かせたスプーン一杯1,500円というコーヒー。ワインのようなという口コミもありましたが、私はラム酒のような、コーヒーのような、良く分からない未知のもので、飲み物なのか、食べ物なのかすら分からない物体という印象でした。ここまでのスパルタンやデミタスコーヒーですら、未体験ゾーンだったのですが、これは自分の理解できる範囲を超えたものでした。コーヒーで表現した芸術というような印象で、一口味わうことによって芸術に触れることに意味があるのかなと思います。ちょっとうまく説明できません。美味しいんですが、なにぶん量がないので、なめる分しか売ってくれません。思うのは、コーヒーをこんな風にしてしまったマスターの情熱と道楽とアイデアに出会ったことに感謝です。
最後の締めに、ブルマンのドリップをいただきました。酸味の豊かなコーヒーでしたが、正直なところ、好みじゃなかったです。
このお店は、なんといってもマスターの人柄に牽引された、クラブみたいな空間なので、合う人は、幸せになれるコーヒーを体験できると思います。デミタスサイズのコーヒー2杯とスプーン1杯、ドリップコーヒー1杯で、3時間ほどおりました。3時間いなければいけないということではないのですが、静かにコーヒーをすするお店ではないので、合わない人は苦痛だろうなぁと思います。決して万人向けではないので、お客さんそれぞれで受ける印象は違うだろうなと思います。