1年以上前から、何かの記念日で行ってみようと思いつつ、
自分に記念することなど全くなかったため、今回が初の訪問。
1人でする贅沢なので今回は6000円のコースを予約。
入店し、まず高村さんにご挨拶。
他の方の写真で手元や頭頂部は見ていたが、想像以上に若い方だった。
夕食に全てを賭けようと、昼食を抜いたのでかなり空腹に。
期待で胸が鳴っていたが、空腹で腹も鳴っていた。
まず、料理をいただく。
先付けから素晴らしい。
ふぐの調理もできるのに軽く驚き、沢ガニが今にも動き出しそうな画に心が躍った。
そして、ムラサキウニの見た目や鰹出汁の味わいも素敵だったが
自分が一番好きだったのはハマグリの飯蒸しだった。
高級な食材をそのまま出されただけでは割烹の腕なんてよくわからないし、
それは仕入れだけでどこでも食べられると思う。
だが、この貝類などの海の幸を使用した和風出汁は自分にとって最高のご馳走だ。と思う。
でも馬のレバーはすごかった。
これは素材だが、初めての食感に、クセになるような深いコクがあった。
ゴマ油に塩、そして生姜醤油で美味しくいただく。
というか、こんなに表現できるなら日記でなくてレビューに書けばよかった。
関係ない話になるが、自分はここに来る少し前に親と口論してけんかをしていた。
それもあり、いやな気持ちのままでは仕事にも差し支えるので
美味しいものを食べて気分を入れ替えようと思っていた。
で、実際に食事が始まると、手の込んだ料理に、見た目だけではわからないような深い味わい。
感動するくらいの料理だと心から思う。
そこで、ふと、親のことが頭をよぎった。
親は和食が大好きだ。
今頃、家で夕飯を食べていると思うが、親はこんなに美味しいものを食べたことがあるだろうか・・・
そんなことを考えていたらカウンターで涙が出そうだった。
とは言え、今それを考えてもどうにもできないので
それはそれ、これはこれと割り切って美味しくいただくことに専念。
たかむらさんといえば、自分の中ではひろしさんを連想するため、ちょっと話を聞いてみた。
自分は今まで、利部さんは「りべ」さんか「とべ」さんだと思っていたのだが、
高村さんに「かがぶさんですよ」と教えていただいた。
それは野球のチーム名としか認識していなかったため、
この日、一番驚いた。高村さんの料理より驚いた。
まさか浩さんの名字を宏樹さんに教えてもらうとは。
さて、秋田のお店を評価する際、総合の点数に5点をつけるのであれば、
このお店と同等以上であるかということが、1つのポイントになるかと思う。
高村さんから聞いた言葉は印象的なのもいくつかあり、
それも書きたいのだがこっちも文章が長くなった。
また次に行ったときにでも書きたいと思う。