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三笠会館という銀座を代表する西洋料理の老舗ブランド。
一時期、アジオっていうピザとパスタのカジュアルレストランを積極的に展開していたりした会社が新たにオープンをした、イタリア的なるステーキハウス。
場所は数寄屋橋交差点に面した高速道路の高架下。
30年以上前にはフランス料理の三笠会館として営業していて20年くらい前になりますか…、イタリア料理ブームのときにシーフードを売り物にしたイタリアンレストランに変わってしばらくやっていた。
さて、改装叶った今回の店。インテリアはかなりシックな作り。イタリア的というよりニューヨーク的な雰囲気で何処かでマフィアが葉巻をくゆらせていてもおかしくないようなおいしい空気。
メニューは驚くほどにシンプルでした。サラダ、前菜にメインのステーキ。そのステーキの付け合せ。懐に余裕があればロブスター。お腹に余裕があればパスタをどうぞ…、というニューヨークでイタリア人が経営しているステーキハウスの見事ななぞり。わかりやすい。
目の前でグラノパダーノチーズを薄くシェイブしてのっけてくれるシーザーサラダ。レタスの状態。これでもかと上にのっかるチーズのボリューム、それからチーズの口溶けのよさ。どれも一流。
なにより盛り付けるためのお皿を配る配膳係が白い手袋をしているところ…、アメリカ好みの上等さ。
サラダがサーブされる直前に、今日のお肉でございます…、と、これから焼かんとする肉が、うやうやしくもやってくる。
骨をのぞいて500gのTボーンが2枚ドサッと。
銀盆の上にハーブを乗せてやってくるのが、鮮やか、とてもみずみずしい。
お店の中に入った途端に、このハーブの香りがやさしく薫る。
トップノートはローズマリーです。
緑の香りの影に隠れて、肉の脂が焼ける甘くてドッシリとしたミドルノートがやってきて、それがリネンの乾いた香りにとってかわられ、その繰返し。
お腹を好かせる見事な演出。
表面を焼き、とりわけ易いように切り目を入れてオーブンの中でジリジリ焼いてく。
脂を吐き出し、その吐き出した自分の脂で表面カリッと揚がっていって、中はシットリ。赤身の色をそのまま残して焼きあがる。
肉の香りと一緒に「どうぞ」とやってきた、そのステーキのうつくしきこと。
まさに「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」でございます。
お皿の上に一切れずつ。骨を挟んでテンダーロインとサーロインが同居してるこの肉の、それらそれぞれ一切れずつを説明しながら取り分ける。そのさま見ながら背筋が伸びる。
取り上げる肉の内側のロゼ色がチラリと見える度にお腹がグーッとなり、舌なめずりを誘うのですネ…、肉感的なるおいしい瞬間。
コントルノと呼ばれる料理の付け合せ。
このステーキに合わせて4つ用意されてて、それらをそれぞれひと皿もらってみんなで分ける。
肉をのっけた大きなお皿に好みで盛り付け、自分好みのひと皿を勝手に作り上げてくという趣向。
料理の最後の仕上げをしているような感覚がとてもたのしい。
今日の付け合せはキノコのグリル。
白いんげんにローストポテト。
それから季節の野菜のグリル。
白いんげんを茹でて潰して、マッシュドポテトのようにする。
この食べ方は珍しく、中にタップリチーズとニンニクが混ぜられていて、ネットリ、かなりの肉体派。
ローストポテトはローズマリーの香りをまとう。なにより甘くて、口の中でとろけてく。
紅芯大根、赤い蕪。パプリカ、バターナッツにロマネスコと変わり野菜をふんだんに使ったグリルは、野菜は甘い!と実感できるオゴチソウ。
食べ始めるとどんどんお皿の上が散らかる。その散らかりがおいしい証拠と、どんどん散らかし味わい、食べる。
調味料が多彩に用意されているのもたのしいもてなし。
塩を3種、イタリアの魚醤にベリーのジャムとそれぞれ肉の旨みを引き立ておいしくさせるステキな相棒。
今年搾ったばかりだというオリーブオイルは、緑の香りが強烈でまるで牧場にいるような気持ちにさせる。牛ってこんな気持ちなのかなぁ…、と、思いながら肉を頬張る。なんと食べるとは残酷なんだろうって思って再び背筋が伸びる。
絞り込まれたワインリストに、唯一「モンタルチーノ」というカテゴリがあり、フィレンツェ風のステーキをおいしく味わっていただくために、同じトスカーナのワインだけを特別扱いいたしました…、とそれもまたよし。食卓の会話をたのしく盛り上げる。
それにしてもなんとおいしいステーキでしょう。
ネットリとして舌にからみつくようにしてモッタリ消えるヒレのなめらか。
ザックリ歯切れて脂がジュワリととろけでてくるサーロインの潔さ。
上等な肉だからこその動物臭が心地よく、脂が甘い。
肉らしい肉を食べた!と、ウットリします。
みるみるうちにステーキをのっけたお皿の上はほとんど骨ばかり。その骨の周りに残った肉をこそげて味わい尽くす。
あぁ、食べた…、って気持ちが明るく高ぶる感じ。
肉でなくちゃこの達成感は味わえないネと、一同ウットリ。
銀座らしい客層でした。
熟年のご夫婦ふたりでワインを一本たのしみながら、ステーキ味わいニッコリ微笑む。
何かのお祝いゴトでしょうか…、デザート囲んで小さな拍手がさざなみのように湧くテーブルと、昔の銀座はこうだったのかもと思わせ、ウットリできる空間。ココはかなりのオキニイリ。
座るといきなり食前酒だけのメニューが来たり、笑顔で薦められる料理がすべてビックリするような値段だったり大人の度量が試される場所。それも正しく本当の銀座。悪くないなと思う夜。