レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2014/12訪問 2014/12/31
ご主人の鼻歌をBGMにランチを。 コチン・ニヴァース カレー馬鹿⑳✖4
西新宿5丁目駅から徒歩10分の名店「コチン・ニヴァース」。
小さなテーブル4つとカウンターだけの狭い店内、シェフのご主人とホールの奥様という二人三脚で切り盛りしています。
私が初めて食べたのは『キーマカリーパロタセット』。
本来ならチキンカレーをオーダーするところだったのですが、気まぐれでキーマにしてしまいました。
このキーマ、抜群に美味い!コクがあり、ぴり辛で、スパイシー加減が絶妙!
パロタは油っぽさが気になるものの、パイ状の食感が堪らなく美味い!
妻は『トマトチキンセット』。
高額なバスマティライス、しかもサフラン仕上げとは贅沢です。
イタリアンにありそうな、チキンのトマト煮をスパイシーに仕上げた逸品と言えましょうか、最高です!
西新宿でトップ1のこの美味さは、頻繁に体が欲します。
今回は妻が『チキンカリーパロタセット』。
さらりとしながらもとろみのあるルーに妻は「うまっ!」を連発していました。
パロタの美味さは鉄板ですね。
そして私はシーズンセットの『キーマと野菜・きのこの炒めカリー』
イイ味してます。ピーマンが入るとその主張が飛びぬけてしまうのはどうかなぁとは思うのですが、美味しいことに違いありません。
バスマティライスで食べると尚更美味ですね。
どれも丁寧な調理!自然な旨味!美味しい!素晴らしく満足。
メニューが豊富らしい夜には何度も行ってみたいイチオシ店の一つになりました。
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ずっと憧れていたエメラルドフッシュカリーを頂いてきました。
エメラルドというくらいですからシーラを予想していたのですが、魚はカジキだそうです。
酸味の強いカレーの中層にサグペーストがあしらわれ、表層にはミックスチーズがモリモリ乗せられていました。
グレービー自体はかなり酸っぱいので慣れていない方には厳しいでしょうね。ただ、サグとチーズでまろやかに変貌できるので、それならいけるかもしれません。
サグマトンはこれまで食べたサグの中で最も固形に近いタイプでしたね。肉の柔らかさ共々、非の打ち所のないカレーです。
厨房(または洗い場?)に日本人男性が立っていました。弟子だとしたら、相当うらやましいですね!
2位
1回
2012/12訪問 2013/01/02
スパイス使いの天才!世界でここだけの美食を TAPiR カレー馬鹿58再
カレー馬鹿の私と言えども、2日連続同じ店へ出かけたことは未だかつてありません。
しかし、今回は行かずにはいられませんでした。「あのカレーをもう一度食べたいっ!」
TAPiR 〜タピ〜
大久保界隈でもっとも評価の高いカレー店ですが、立地的にも外観的にも営業スタイル的にもどこか人を遠ざけてしまうような独特の個性があります。
立地は怪しささえ漂う辺鄙な裏通りですし、中の見えない外観はおしゃれながらも排他的な閉塞感がありますし、営業時間の変更が多く、行ってもやってなかったり。
そのため、私もこれまで何度となく足を運ぼうと思いながらも結局後回しにしてきてしまいました。
初訪となった木曜日はTAPiRにとっては週の始まりのようですね。翌日行った時には『売り切れました』の看板が出ており玉砕、再度の訪問土曜日にはあのカレーたちに再会することとができましたが、結構マイナーアレンジが施されていました。
作り増し時に手を加えているのか、週末仕様に変更されたのか、は不明ですが、折角なので両方の写真を載せていきたいと思います。
まずは、スープ的な位置付けらしい『ダル』。
ダルカレーとも言えそうですが、とってもあっさりマイルドしゃばしゃば。豆が溶けるまでは煮込んでいないようで、それぞれの豆に歯応えがあります。
これは前菜の位置付けなのかもしれませんが、絶品!『ロマネスコのごぼうカレー』。
初めてロマネスコを食べましたが、サクサクほくほくといい歯応えで大変気に入りました。
そして、ごぼうのカレーが素晴らしい!ごぼうのカレーって想像できますか?コク深く、旨味が濃くて、ごぼうだと教えてもらわなければ分らないくらい繊維質がありません。
美味いなぁ、嬉しいなぁ。
土曜バージョンには、ゆりねとむかごなどが付け加えられてます。
ごぼうカレー自体はやや水気が増して薄味になったような。しかし、様々な食材が増えたことで歯応えが楽しいです。滅多にお目にかかれないゆりねはほくほくして美味いですね!
そして、真打『ほうれん草の牡蠣カレー』!
緑の底には牡蠣がいっぱい
写真からその粘度が伝わるでしょうか?まるでジュンサイが和えられているかのような粘りがあります。
一口頬張ると、にんにくによって美味さが倍増したほうれん草と共に、牡蠣の磯風味が口いっぱいに広がりました。
ああ、美味い!こういう牡蠣カレーが食べたかったんだよな〜。
食べるごとに美味さが増していく。ほうれん草カレーににんにくは欠かせませんが、牡蠣の味わいまで高める効果があるみたいですね。
食後、何時間もその美味さの余韻を噛みしめてしまいました。
土曜バージョンは写真からも分かるようにクリーム的なものが加えられたのかな?際立っていたスパイスは時間の経過でマイルド化し、粘り気はなくなっていました。
さらに、玉ねぎかな、シャキシャキとした食感のものの存在が増していました。
食後は『ゆず&柿のムース』と『牛乳マサラティ』。
ゆずが香るジュレの部分は酸味が強く、ムースは優しい甘さ。
チャイはスッキリした甘さで、ほっと一息。
土曜バージョンはブルーベリーに代わって、ココナッツファインと胡麻がトッピングされています。
あれ、作り直したのかな、ジュレは柿の甘さが増して、ムースはよりクリーミーになったようです。
ゴマが効いてます!胡麻の香ばしさが甘みを引き立て、ああ、至福のデザートです。
木曜日のランチは作りたてのためか、スパイスが立っていて、とにかくカレーが全て美味かった!
土曜日のランチは時間が経過してスパイスが馴染んでしまったのか、だいぶマイルドなカレーに変化、デザートは逆に酸味が消えて甘味が増して美味かった!
まあ、ホントのところは分かりませんが、変化し続けるカレーって魅力的です。
もともと西新宿で営業されていた頃はバングラディッシュカレーだったのかもしれません。
その点をお伺いしますと、何ともかっこいい返事が返ってきました。
「もともとはそうだったんですが、同じことをしててもしょうがないかなって」
そうして誕生した、スパイスバランスも素材もオリジナルのTAPiRのカレー、唯一無二の半端ない美味さ。まさに天才!
これまで先延ばしにしていた方は一日も早く訪問された方がいいですよ。唸ること、必至です!
ブログ記事【牡蠣カレー対決! 荻窪[a:13004379,すぱいすVS.TAPiR 対決シリーズ⑥】もぜひご覧下さい!どちらが勝つか!?]
2013年1月1日。
もう明日から仕事なので、貴重な休みの本日は予定通りにTAPiRへGo!
どんな料理が出てくるのか楽しみにして到着しますと、『サンバル雑煮』ですって。お餅が食べられるぜ!
なかなか用意が大変なようで、15分くらいかかって雑煮がやってまいりました。
おぉ、エキセントリックな雑煮やねぇ。
パクチーたっぷり、野菜たっぷり、豆もたっぷり。
どでかい大根と焼きナスがメイン。
わたくし、まだサンバルの知識がほとんどないもので、美味さを語ることはできませんが、スパイスもハーブもすごく立ってる!
肉などのたんぱく質や油などが使われてない分、さっぱりしてますね。
サイドメニューのチキンパコラはほとんどスパイスらしさを感じず、まさにフライドチキン。
衣はカリッカリ、肉はジューシー。濃いめの味付けで、あそこのものよりずっと美味しい。
レモンの砂糖漬けがどーんと乗ったケーキは、硬めのタルト生地にほんわかスイートなサツマイモクリーム。レモンが私たちには酸っぱ過ぎて、さつま芋の甘さより酸っぱい印象の方が強く残ってしまいました。
豆乳製チャイは、ミルクのものよりも軽くて優しく美味しい。
調理にお忙しいようで、岡野さんのお顔は拝見できませんでしたが、また独創的な美味さに脳天をぶち抜かれに伺いますね!
3位
1回
2015/02訪問 2015/02/21
メーヤウ 葉加瀬さんが通い詰めた理由が分かった! カレー馬鹿35再✖8
メーヤウ……初めてその名を聞いたのはいつだったか、尊敬する葉加瀬太郎さんが週七日朝昼晩と通い詰めた店だという話、私のカレートップ1をゆくピキヌーのオーナーが修業した店だという話、それらの理由が回を重ねるごとに明白になってきました。
結局、メーヤウは抜群に美味いんです!
なかなか地味なビルの地下、うらぶれたバーのような入口、店内もなかなかの殺伐さ、それでも、美味いカレーを求めた人々が次から次に来店し、後を絶ちません。
あまり愛想の良くない方(タイ料理店は愛想のよい方が多いと思います)のタイ人の店員さんに、有無を言わせない勢いでカウンターへ座るように促され、メニューを眺めれば、タイ料理店のタイ語で彩られたメニューとは一線を画す、全てが日本語で表現されたカジュアルさ。
・メーヤウカレー(大辛)730円
骨付き鶏肉・ジャガイモ・ゆで卵
・レッドタイカレー(辛口)730円
鶏肉・大根・ゆで卵
・グリーンタイカレー(甘口)730円
豚肉・竹の子・大根・ゆで卵 などなど
常連さんたちのオーダーを聞くと、「大辛!」「辛口!」という具合。なるほど。ということで店員さんにどれほどの辛さなのかを(答え難いのは分かっていますが)聞いてみますと、
「どれも大体同じ辛さです」
とのこと。意味不明でありながら、何となく分かるような、たぶんココナッツミルクの甘さが立っているか立っていないかの違いということだろうと勝手に判断し、メーヤウカレーをオーダーしました。
メーヤウカレー730円 ライス大+100円
シンプルですね〜。大きな鶏肉がごろり、その隣には大きなジャガイモがごろり。そして小脇にゆで卵。
カレーは塩気が強め、ココナッツミルクの甘みは全く感じません。
鶏肉はホロホロ、ジャガイモはホクホク。しっかり辛く、美味い!
また、ライスが美味いですね〜。タイ米のようなパラパラさはありませんが、ねばねばしていません。
タイ米ブレンドかと思ったのですが、長粒種はどこにも見当たりませんでした。どこのお米なのだろう?
あっという間に完食し、ごちそうさまでした!
ココナッツの風味をもっと感じたかった点は残念でしたが、十分に美味いカレーでした。
★★★★☆
♪♪♪♪♪♪♪♪
なんてのも束の間、翌々日にはまた来店してしまいました!ツボにはまりましたね。
本日はレッドカレー(辛口)です。
レッドタイカレー(辛口)730円 ライス大+100円
メーヤウカレーに比べれば、あまり赤くないですね。
具はこま切れにされた鶏肉、千切りタケノコ、そしてダイス状の大根にゆで卵。
鶏肉は煮込まれ過ぎの硬さが目立ったものの、大根って美味いっすね〜。
以前、大根を具に加えたタイカレーを作った時に妻からダメ出しをされたことがあったのですが、それはサイズの問題だったのかもと気付かされました。
どんっっと具の入ったメーヤウカレーと比べてしまうと、ちょっと物足りなさを感じますが、満足できる逸品でした。ごちです!
★★★☆☆
♪♪♪♪♪♪♪♪
カオマンガイ
東南アジアで広く食されている海南鶏飯のタイ版ですね。
メーヤウの海南鶏飯はしょうが風味のタレ一本勝負で、味にパンチがなく、さっぱり食べたい向きには良くても、濃い味付けを期待していた方には全く物足りません。(食べ比べ記事を書いてますので、ご興味のある方はこちらをhttp://ameblo.jp/sigma7/entry-11280383014.html)
ただし、ここで忘れてはならないのがチリ漬けナンプラーの存在!この劇薬は何物をも美味く仕上げてしまうのです!
これを一かけすれば、「うまーい!」 ※要注意!激辛です。
結局、舌をピリピリ、唇をピリピリさせながらも、うまうま言いながらあっという間に完食してしまいました。
★★★☆☆
♪♪♪♪♪♪♪♪
カオ・カー・ムー
激ウマの予感がして、どうしても食べたくなってしまいました。
予想通り、激うま!!
日本の角煮から甘みを抜いたような味付けで、強めの塩気がご飯を進ませます。
また、付け合わせの煮野菜(大根・ピーマンなど)がさっぱりと〆てくれて、申し分ありません。
付属のスイートチリソースの存在理由が分かりませんが、メーヤウカレーと共にリピート必至の逸品です。ご賞味あれ!
二度目のスイートチリはほとんど甘味のない、激辛のものでした。これは食が進みますよ!ただし、食べ過ぎは要注意。
★★★★★
⇒カオ・カー・ムーが販売終了だそうです。なんて日だ!しばらく、代わりのカオ・カー・ムーを探す日々が続きそうです。
4位
2回
2020/11訪問 2020/11/03
久しぶりのアジャンタのマトンカレーはやっぱ抜群だわ!
寒いってのに、噴き出した汗を拭き拭き、完食しました。
こちら、カレー店としては相当お高いので(吟味した素材を使っているので当然です)すが、テイクアウトはビックリするくらい安いです!
店内の券売機で買えるのも、気楽で良いです。
コロナを挟んで少し様変わりしてましたが、王者は健在ですね!
インド料理店には必ずあると言っていい程定番なマトンカレー。
最近では自分で調理するほどはまっている肉の一つでもあり、様々な店で頂戴してきました。
肉を噛んだ時ににじみ出てくるあぶらの旨味。
まさに「くぅ~」って声に出して唸りたくなるほど凝縮された旨味。
それが、アジャンタのマトンカレーにはあったのですが、他のお店のものは……。「あれっ?」
そして理解し始めたのは、「アジャンタのマトンカレーは激うまなんじゃないの?」ということなんです。
そのことを確認するために再訪してきました。
今回もペアセット1500円をチョイス。サラダを食べながら待つこと5分位でサーブされたのがこちら。
マトンとサーグチキン、そしてバトゥーラの組み合わせ、何とも魅惑的じゃないですか!
マトンは激辛なので、舌が味を分かるうちに他の物を味見します。
宙に浮くバトゥーラ ラピュタみたい
バトゥーラはナンを揚げたものなんですが、油を拭き取ってあるのか、表面が乾いてみえます。
外はサクッサク、中は(ドでかい空洞なのですが)モッチモチ。これは美味い!
予想通り、ナンよりも食べ応えがあって一つで十分満腹になれます。
サーグは本来菜の花から作るカレーなのですが、アジャンタではホウレン草を使っています。
しかし、十分に美味しいですね~、ホウレン草のえぐみなど全くなく、爽やかささえ感じる逸品です。
さらに、チキンが美味!手羽元一本丸ごととぶつ切りが1つ入っており、抜群に柔らかジューシー。
煮込み過ぎても焼き過ぎてもいない、絶妙の出来に仕上げてカレーと合わせているところが憎らしくなるくらい素晴らしい!
そして、マトンカレー。これはやっぱり絶品ですね!
ルー自体の深み、コク、香り、完全なるハーモニー。
マトンは完璧に柔らかくジューシー!もしかしたら生肉を仕入れて調理しているのかもしれません。
噛めば肉汁が溢れ、カレー自体がさらに旨味を増していきます。
肉を噛むことがこれほど楽しくなるなんて、とても高級なステーキを食べに行った時と大差ないくらい幸せな時間でした。
1500円のランチは、私にとってはとても高い部類に入るのですが、アジャンタのランチなら激安ですよ。
これほどハイクオリティなカレーは滅多にないと思います。
本日のカレー
アジャンタ ★★★★★ 大満足の満点星!
以前のレビュー----------------------
各界の著名人がたびたび太鼓判を押す、1957年創業という日本を代表するインド料理店。
嵐山光三郎さんが一口召し上がっただけで、店名を当てるほどのマトンカレーとはいかに凄い逸品なのか?
旧日テレ社屋の隣に位置するのですが、大通りから大分離れているのでポツンと孤立している感じです。やはり、業界人に支えられてきたのでしょうね。
2階へ促されて階段を上ると、豆電球がキラキラ輝く独特の空間。これはインド風?
観察すると、1階のキッチンで調理されたものがエレベーターで運ばれてくるようです。
ランチのメニューはワンカレー1300円、ランチペア1500円、ランチセット2000円、他ピラフとシンプルですが、やはり値段設定が高めですね。
ライスとナンの両方を食べたいですが、さすがに2000円は出せない!
そこで、ランチペアをチキンカレーとマトンカレーという組み合わせでオーダーしました。
カレーのお供は[ナーン・バトゥーラ・ロティ・チャパティ]という魅力的なものたちから悩み抜いてナンを選択しました。他の店の味と比較するにはナンが無難ですからね。お代わりができるし。
チキンとマトンの ランチペアセット1500円
マトンは臭みもなく柔らかで、チキンはほろほろ、汗のにじむ辛さながら肉の出汁がたっぷりと絞り出されている感じです。
ナンはサクサクの歯応え。甘みはごくごく限られていて、こういう軽さのあるナンもありですね!
本日のカレーの評価
アジャンタ チキンカレー・マトンカレー ★★★★☆
5位
1回
2012/08訪問 2013/05/02
奇跡的にナーガルジュナさんが月曜営業すると言うので、この機を逃してはならぬと、何物にも優先して時間を確保しました。
大江戸線の若松河田駅から住宅地をてくてくと10分ほど、なかなか難しい場所で営業されてるのですね。
階段からすでにナーガワールドが始まり、扉を開けば、可愛らしい空間がドーンとお出迎え。
物腰の柔らかな奥様に案内され、テーブルに着くと同時に全てのオーダーをお願いしました。何もかも決めて来てますから迷いはありません。
私にプレミアムモルツ(ジョッキ500円)が、妻にグラスワイン(390円!)が出されて間もなく、スープが登場。
茄子の冷製ポタージュ
なんと素晴らしいルックス!しかも、抜群に美味い!これってインド料理なの?
焼きナスが美味いことは分かりますが、これほど美味なポタージュにも変えてしまうとは、インド料理が凄いのか、ご主人のアイデアが素晴らしいのか?とにかく、もっと飲みたい!
そして、カレーがそれぞれ登場。
手前がキノコのトマトクリ−ムカレ−奥が ギアラ・シャクティ・マサラ
先に口を付けた妻が感嘆するように「うまっ」。妻を唸らせるとは、相当なものですよ。
私も釣られて一口。ああ、美味い。これってインド料理なの?
まさに、シチューですよ。
気分はカレーというより、洋食店でディナーセットを頂いてるかのよう。
これは間違いないと思うのですが、ブイヨンか、フォンか、野菜だけで作ったスープなどをベースにカレーを仕上げているんでしょう。
でなければ、これほどの味の深みは出ないと思います。
さて、カレーを堪能したところで、〆はデザート。
ココナッツのブラン・マンジェとシャヒトゥクラ
のど越しの心地よいブランマンジェは完璧。
シャヒトゥクラは食べた時は何だか分かりませんでしたけど、「食パンの牛乳煮込み(パンプディング)」らしいです。しっかりした歯応えがあって、適度に甘くて美味しかった。
ああ、満足至極のディナーとなりました。
二人で〆て4090円。
我が家にとっては安くないお値段ですが、それでもまたお邪魔したい!
完全にファンになりました。
長期休業状態が続いていますが、復活の日を心よりお待ち申し上げております。
6位
1回
2012/11訪問 2012/11/05
結婚記念日恒例のヒルトンホテル『マーブルラウンジ』のランチビュッフェですが、今年は趣向を変えて帝国ホテルの『インペリアルバイキングサール』へ出かけることにしました。
事前にドレスコードの有無を調べてみると、規定はないものの、ビジネスの利用が多く、周囲から浮くので要ジャケットだという意見が大半でした。
実際利用してみて分かったのは、お客さんの大半がおじさんおばさんでみなさん普段着。
なので、ジャケットを着るほどではありませんでした。小奇麗にしておけば良さそうです。
ピノノワールのワインをオーダーし、乾杯してから食事の始まりです。
サラダ
シーフード
デザート
どれを食べても美味しい!
種類が豊富でほんのチョットづつしか取りませんでしたが、その一口一口にこだわりや工夫が感じられ、いちいち感動してしまいました。
写真以外にもエスカルゴやローストビーフ、パイ包み焼きなどもあり、大満足!
スタッフさんらの気配り心配りも至れり尽くせりで、とても素晴らしい時間を過ごせました。
また、行きたいな♥
7位
1回
2012/09訪問 2012/09/06
こちらの売りは『富士山から流れ出た溶岩石』から切り出したプレートで焼く石板焼き。
遠赤外線効果(岩盤浴と同じか?)で素材の旨みが増すそうです。
さて、行ってみて驚いたのは、入り口に食券売機が設置してあったことです。
何がいいのかも分からず「ああ、すぐに決めないと」って悩んでいると、お姉さんが寄ってきてくれました。
大盛りは200円プラスでハンバーグもライスも1.5倍増なんだそうです。
だったらと、ハンバーグ大盛りをチョイスしカウンター席へ。
サラダをパクついて待つこと10分弱。ジュージュー音を立てて真打ちのご登場です!
牛100%ハンバーグステーキ200gの溶岩焼(サラダ、ライス、デザート付き)の大盛り(1.5倍) 1200円
写真ではもの凄くジュージュー言ってるのが伝わりませんが、油ハネも凄く、出してくれた紙エプロンがないと油まみれになってしまいますよ。「ハンバーグソースはかけずに、ハンバーグの方をソースに付けて下さいね。凄くハネますから」とのお姉さんからのご注意もありました。ご注意下さい。
さて、ソースを付けずに一口。「うっまっ!」
外側はしっかり焼けて、内側はレア。肉汁が半端ない。
これはガッつきたくなる美味さですよ!
ソースに付ければ、よりはっきりした味付けになって、これもまた良し。
でも、やっぱりそのままパクつくのが美味い!肉だけで十分に美味い!
食べ進んでも、石板が覚める気配は一向にありません。
そのため、ハンバーグの裏面は結構焦げてました。苦みばしるほどではなかったですが、焦げが嫌いな方は石板に当たる面をひっくり返したりした方がいいですよ。
食後にはバニラアイスが出され、口の中をリフレッシュさせてくれました。
ああ、大満足!期待を大きく上回る美味さでした。
ソースに頼らずとも、肉本来の旨味が十分に引き出されていて素晴らしく美味かった!
ブログ版では『ハンバーグ対決! ハンバーグウィル vs. 溶岩焼ボンボリ』として味比べをご紹介していますのでぜひご覧下さい。
8位
1回
2012/04訪問 2012/04/20
名店発見! Court Lodge コートロッジ中野店 カレー馬鹿33
珍しく火曜休みになった今日、コチン・ニヴァースに振られ、ナーガルジュナに振られ、ムッシュヨースケに振られ(火曜日定休の店、多いんですね)、益々『美味しいカレーが食べたい!』願望が膨らんだところに運命の出会いがあったのは幸いでした。
CourtLogdeコートロッジ中野店
我が家からほど近い住宅地にポツンと佇むスリランカ料理店です。
これまでその寂しい立地、その寂しい外観から、足が向かなかった店だったのですが、スリランカと言えばインドのご近所。
インド料理と比べて、そうそう違いがある訳はないでしょうから、食べログの高評価を信じて、いざ入店。
この入口……入り難いですよね。でも勇気を出して進みましょう!
『食わず嫌い』ならぬ、『入り嫌い』がアダとなりましたね、素晴らしいインテリアじゃないですか。
蝶ネクタイのウェイターさんは高級レストランのように余念なく目を配ってくれます。
様々な目新しいメニューにしばし惑わされましたが、結局、
妻は『Aセット(サラダ・カレー2種・ライス又はゴダンバ・ミルクティー)800円』を、
私は『Bセット(サラダ・ゴダンバロティ・カレー・ライス又はゴダンバ・ミルクティー)1000円』をオーダーしました。
すぐに、サラダが提供され、食べ終わると次の皿が運ばれます。まるでコースのよう。
サラダのドレッシングは不思議な風味。卵とコリアンダーをミックスしてるのかな?美味しいです。
次に、私にはゴダンバロティを、妻にはカレーとゴダンバがサーブされます。
ゴダンバロティはジャガイモと挽肉にスパイスと塩でしっかりと味付けがしてあって美味です。
ウェイターさんのお奨めでマンゴーチャツネを付けて食べると、甘みが加わってより複雑な味に。
豆カレー・チキンカレー・ゴダンバ
黄色い豆カレー、使っているのはレンズ豆のようです。パンチのあるニンニク風味でとても美味しい!
初めは食べないと言っていた妻も、その美味さに結局食べ進めていました。
チキンカレー、これは抜群ですね!とろみのないタイプで、深みとパンチのある味わいは、激うま!
インドのチキンカレーと何が違うのかは言えませんが、マスタードシードのような小さな粒が使われていました。
私が頼んでもっとたくさん食べたかった!傑作です。
ゴタンバはインドで言うところの、パロンタ(パロタ。パイ状に層にした生地を丸く伸ばして焼いたもの)ですね。
塩味がしっかり付けてあって美味しい。
そして、ゴダンバロティを食べ終えた私に運ばれてきたのはビーフカレーとライス。
ビーフカレーもライスもたっぷり!一般的な量の1.3倍はありそう
食べロガーのレビューを読んでいたら、「スリランカはヒンドゥーじゃないからビーフがある」みたいなことが書かれていて、とても疑問に思ったんですね。スリランカ人の多くはムスリムじゃないだろう?って。
そこで、ウェイターさんに聞いたんです。「スリランカはビーフを食べるんですか?」って。
答えは「少しの人しか食べません」でした。結局、日本人用に用意してあるだけ、みたいですよ。
このようなくだりがあったもので、ついビーフをオーダーしてしまいましたが、ほんとはマトンが食べたかった。
ビーフカレーの味付けですが……とても日本のカレーっぽい!
たまねぎの甘みが出たルー、具にはニンジンやたまねぎも入っていて、じゃがいもも入ってればまさに日本のカレーでしょう。
ビーフはブロックではなく、3〜4ミリ厚の薄切りのものが使ってあり、歯応えは硬かった。煮込み時間が足りない感じ。
チキンカレーやダルカレーの完成度と比べると、これはお勧めできません。
牛が使ってあるのですから、シェフもほとんど味見できないんじゃないですかね?または、これだけは日本人に任せているのかも。
⇒⇒⇒⇒
そんなわけで、どうしても美味いマトンカレーを食べたい気持ちが抑えられなかった只今、ランチ閉店ぎりぎりの2時半過ぎに再訪してきました。
ラストオーダーは終わっているんじゃないかと入口で躊躇していると、コックさんが外まで呼びに来てくれました。嬉しいですね。
閉店まで時間がないというのに、きっちりサラダからサーブしてくれ、食べ終えるとプレートを、食事が終わると紅茶を、という具合にまったく急かすことなく、こちらの会話にも笑顔で付き合ってくれます。何という紳士道!
ゴタンバは外れナシですね!パイのような食感と塩加減が素晴らしい。
驚くくらいに美味かったのがイエローライス!
「フライドオニオンと塩だけで味付けされているのですか?」とウェイターさんにもコックさんにも質問してみましたが、どちらもただ「YES」と頷くだけだったので、日本語が通じてないだけかもしれません。
また、デビルポテトが美味い!若干辛めに仕上げたジャーマンポテトのようでカレーにもライスにもゴタンバにも合う。
そして、マトンカレーは思っていた通りの美味さ!小粒なピースながら、噛めば中から美味い肉汁(または脂)があふれ出し、完璧です!
ガツガツとあっという間に食べ終えてしまいました。
食後はミルクティ。
「チャイじゃないのですか?」と尋ねたら、「紅茶です」との答え。
よく見れば、『セイロン・ティ・センター』のロゴが見えますもの、セイロン紅茶が売りなんですね。
しかも、すごく美味しい!
ほんのりとした甘さ(砂糖入りだそうです)と紅茶の香り高さは、私の人生一の美味さかもしれません。
帰りには、3箱1000円!という特価になったレトルトカレーまで買って、幸せなランチとなりました。ありがとうございます!
本日のカレーの評価
コートロッジ ★★★★★
コートロッジは新宿店・神戸店ともに閉店し、羽田飛行場と中野店だけになってしまっているようですが、ぜひとも永続してほしい名店です。
みなさま、どうぞお繰り合わせの上ご訪問下さい!
9位
1回
2012/08訪問 2012/08/21
日本人の作るカレーは美味い! スパイスキッチン ムーナ カレー馬鹿46
下北沢のカレー店をおおかた制覇したつもりになってましたが、なんだムーナが残ってるじゃないか!
こちらのご主人は西新宿の南インドカレー店「ムット」で修業されたようですが、今では本家を抜いて食べログTOP5000に入る高評価店の一つ。
下北チックなカフェ風なことは知っていましたが、いざその実力を確かめに行きましょう!
一度目は、バイトの仕事戻りが遅れたために私の休憩時間が後ろにずれ込み、結果、店に到着したのは14:40。すでにムーナはクローズしていました。
15:00閉店のはずなので、LOは14:30なのかもしれませんね。
数日置いての日曜日、二度目はばっちりの時間に到着。
男性2人が切り盛りしているようですが、お店はおしゃれですね〜。
数グループがワイワイしている中、私はカウンター席へ。
ランチメニューは890円〜の4種です。
野菜料理2種がどうしても食べたくて、ムーナランチセット1280円をチョイスしました。
どうしてかと言うと、私の働く店のコックさんたちのまかないは野菜メインなんですね。その料理がどれも抜群に美味しいんです。
基本肉派の私も、スパイスの美味さは野菜でこそ活きると信じて疑わないので、美味い野菜料理を出すかどうかが見極めのポイントだと思うんです。
さて、ご主人がタッパーの食材や小鍋と格闘しているのを横目に、ホール担当の方に営業時間を聞いてみますと、通常ランチは15時LOなのだそうですが、お客さんがいない日は早めに閉めてしまうそうです。
その気持ち、よく分かります。閉店前にノーゲスになった店で閉店準備を始めていて、あと数分ってところで入店されると、その人のためだけに何人ものスタッフが小1時間待たなければなりませんからね。時給払いだったら赤字確実ですし。
10分少々でサーブされたのがこちら。
ムーナランチセット1280円
カレー3種(チキン・ダル・日替わりカツオとおかひじき)
野菜2種(じゃがとブロッコリー・ゴーヤ)
ライス・揚げロティ・パパド・アチャール・プレーンヨーグルト。
チキンにココナッツが入っている点が南っぽいんでしょうね。肉がほろほろと柔らかくて美味〜い。
ダルはコックさんが作ってくれるそのまま!ムーンダルなどが溶けかけて、豆類のいいお味。
カツオカレーは初めてのお味。カツオの鉄っぽさが出て、おかひじきがしゃきしゃきした食感。
野菜料理はどちらも美味い!かなりシンプルですが、その分素材の味がはっきり活きてて、いいね!
この2品で、ご主人が実力者であることがはっきりしました。
いや〜、美味い美味い!
向こうのコックさんの料理って油多めで塩味がキツイってことがよくあるのですが、ムーナさんは塩味も油もほどよく、まさに日印のいいとこ取り!
どおりで高評価な訳ですね。足繁く通いたい名店です!
♪♪♪♪♪♪♪♪♪
他のレビュアーさんが書いてましたので、情報更新しますと「撮影はどうぞ~」と気持ちよくOKでしたよ。
10位
1回
2012/12訪問 2012/12/23
ハンバーガー感覚で激うまインドカレーが食べられる! ザグッドカレーショップ カレー馬鹿59
カレーマニアのみなさんがこぞってレビューを書いている、9月にオープンしたばかりのお店を早速訪問しました。
ザ・グッド・カレー・ショップ TheGoodCurryShop
何ともアメリカンなネーミングですが、この場所で『TheGREATBURGER』というお店をやっていたオーナーさんが作ったカレー店だというので、妙に納得。
実際、カウンター上のナプキンにはまだ、『TheGREATBURGER』のロゴが。
まさに外観はアメリカンスタイル。さすが原宿!ツボを押さえてます。
3時過ぎという時間にも拘わらず、お客さんがちらほら。人気ありますね。
カウンターに座ってメニューを拝見しますと、意外にも(笑)まさにインドカレーじゃないですか!当たり前か。
ややお高めなものの、(平日ランチ限定)お代わり無料!ミニラッシー付き!ならいいネ。
グツグツゆれる寸胴の蓋を眺めつつ、待つこと7~8分。
ブラックペッパーチキン バスマティライス 900円
うっまそー!コリアンダーはもちろん、赤たまねぎを散らしてる辺りがこだわってますね。でも、ちょっと量は控えめ。+200円でルーの大盛りを用意しているあたりにニーズの多さを感じます。
味はまさに王道。チキンはしっかり旨味が残り、グレービーは味わい深く、油控えめで言うことナシ!
チリを使ってない分、胡椒をもうちっと効かせてくれたら、素晴らしく抜群でしょうね!
しかしバスマティライスがお代わり自由なんて、太っ腹!
せっかくですから、無理やりルーを残して3分の1だけお代わりしました。
ああ、幸せ。食後にもたれない感じもいいですね!
何がいいって、インド料理店によくある、気負いがないのがいいですね!
あくまでカジュアル、あくまで自然体。
「本場のカレーが食いたい!」その気持ちだけで行ってよし。
まだまだ食べてみたいカレーがたくさんあるので、近々お邪魔しますね~。
ちなみに、店主の女性は食べログ等見ないそうなので、メッセージは直接どうぞ。(笑)
う~ん、マイベストをランキング付けするのは意外に難しいですね。
今年1年に限らず、人生のベスト店は他にもっとあるのですが、今年に限って言えば行けてなかったりして。
しかし、フレンチのコースとラーメンを比較するなんてのは尋常なことじゃないのでは?
そういった意味で、私のベストランキングは何の価値もないでしょう!