kankan2007さんが投稿した岩さき(京都/烏丸御池)の口コミ詳細

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移転岩さき烏丸御池、二条城前、丸太町(京都市営)/日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:5.0

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2014/05 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人
  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

春の苦みと爽やかさ

<2014/05夜>
京都初日の夜は烏丸御池の「岩さき」。
この旅一番の目的地、、、というかここの予約が取れたので旅行の手配をしました。
7年程前に初めて訪れてから1年に1度程度訪問という、我が家には珍しい地方のリピート店です。

前は予約取りたい放題だったのですが、今や超人気店の様ですね。
食べログランキング一つ見ても
全国の飲食店全体の28位。もはやモンスター店ですな;^^

昼、夜ともに3組一回転というこちら。
予約を取るのも大変との事なんですが、なぜか我が家はいつも上手い事予約が取れます。
この日おかみさんとの会話でもあったのですが、飲食店とお客には味以外にも「縁」というものもあると。
きっと私達とこちらは良い縁があったのだと勝手ながら思っています。

さてこの日は夜。
席は奥の半個室。他のお客さんへの迷惑もなさそうなので写真は一眼で撮りました。
5月初旬という事で苦味のある山菜や稚鮎、そして今しかない花山椒がところどころに使われていた。
苦みと爽やかさ、まさに季節を食べ物で味わう楽しさに溢れている。

注文
・15,000円コース×2
・お酒(グラスビール×1、日本酒×2)


あいも変わらず器がいい。伊万里や唐津など訪れる度に違う器なの事に今日も感心。
料理はとにかく料理全体として、出汁の取り方がお上手です。
昆布に鰹がメインだと思うのですが、どうしてこんなに澄んだ良い香りの出汁が取れるんでしょうか。
弟子入りしたい位です;^^

・先付:焼き穴子と筍、菜の花
焼き穴子の香ばしさに山椒の葉のピリリが良いアクセント。

・椀物:あぶらめの吸物
あぶらめのお吸い物、関東で言うあいなめの事ですね。
葛のコーティングされており、出汁を吸ったトュルンッとした中にはあぶらの乗ったあぶらめの身がしっとり。

・向付:天然鯛、甘鯛、とり貝
ここにはじめて来た時のグジ(甘鯛)の美味しさの衝撃ったらなかった。
ねっとりした食感に旨味がたっぷりの身は白身魚なんて…と思っていた私の考えを180°ひっくり返しました。
今回は鯛のしゃっきり感との対比が面白かった。とり貝も身厚でシャクシャク。
醤油とポン酢が出されますが、醤油は鰹節の効いた土佐醤油です。
九州のたまり程のあと残りはせず、関東の生醤油の様な角々しさもなく、実にいい塩梅です。

・焼物:サツキマスの胡麻焼き(?)
サクラマスはよく聞くけど、五月に入るとサツキマスって言うんですね;^^
濃厚なソース(?)はたっぷりの胡麻と卵を和えてもの。

・お凌ぎ:紫蘇、梅と飯蒸し。稚鮎の花山椒煮付け
出された瞬間から立ち上る極細に千切された紫蘇の香り。
大粒でもっちりとした蒸したもち米の甘さと合って旨い事。
ちょこんと添えられた稚鮎がこれまた旨い。鮎の苦さに爽やかな花山椒

・炊き合わせ:鯛、白子、筍と花山椒の炊き合わせ
銅鍋の様な状態で登場して小分けしてくれます。
岩さきの出汁を味わう意味でかかせないと思います。
鯛の白子は口に入れた瞬間、濃厚なのに後味はすっと消えて、出汁の香りが余韻。
そしてここにも可愛い花が咲くか咲かないかくらいの花山椒がたぷり登場。
短い旬の花山椒をこんな形で食べれるなんて、幸せな事です。

・丹波牛の冷しゃぶ
割烹で牛ってのもあれなんですが、死ぬほど美味かったですね。
ピンク色に茹でられた丹波牛にかいわれと紫玉葱、そしてわさびが混ぜられています。
とろける肉の中に山葵と野菜のピリリ感があり後味すっきり。

・八寸:車海老、暴風、くちこ
冷しゃぶ終りかと思ったら、ここからまさかの2品。
天然車海老の味噌のおいしさもさる事ながら、ここでは珍しい食材2品。
防風、はじめて聞きました。砂地に生える春の山菜との事。春らしい苦味がたまりません。
くちこ、ナマコの卵巣です。ナマコが既に珍味なのに、卵巣!!
なまこの卵巣を広げて重ね合わせながら乾燥したもの。はっきり言って高級珍味です。
柔らかく海を凝縮したかの様な香り、かと言って生臭さなんてまるでなし。
ちょっと口に入れて日本酒を飲むと、もう幸せ以外の何物でもない。

・アワビ、大徳寺麩の土佐酢ゼリーがけ
最後の一品は得意のゼリーがけ。アワビは驚きの柔らかさ。
もうお腹いっぱいなのに箸止まらず。

・ご飯
岩さきの楽しみは最後まで続く。1組ごとに土鍋で炊かれたご飯です。
ご主人の実家丹波産のお米はふっくらもっちもち。
おこげも含めて絶品!名物ちりめん山椒もたっぷりに。
これだけ食べていたのに2合の米を2人で完食。ああもう入らない。

・水物
フルーツとレンコン餅。お腹いっぱい過ぎてなんとかお腹に(笑)

・お酒
お酒はグラスビールから日本酒を。
京都の"メイクン"とかいう響きの純米酒だったと思うんですが、あまり正確じゃないかも。
辛口でほんのりフルーティー。お米感も感じられておいしかったです。

岩さきは特別な料理法や奇抜な発想はありません。
ただただ丁寧な出汁と正攻法な調理法。
お店の外装や内装同様、派手な飾り気はないのにとても綺麗な料理。
ミニマルな料理と温かみのある接客そのバランスに魅かれています。

今回も色々とお話しさせて頂きました。
常連というには程遠い頻度の訪問回数の私達にも、丁寧に楽しく接客してくれるお店の方々には頭が下がります。
京都に行った際にはまた伺いたいと思います。

ご馳走様でした。


<2012/12訪問>
京都旅行には絶対必須のお店。
我が家にとってはそれくらい好きなお店です。

昨年から女将さんの娘さんも接客に加わった。
おばあちゃん、女将さん、娘さんと親子3代揃い踏みです。
京都らしい接客の旨さは親子譲り。

さて今回はちと奮発してランチ10,000円コース
先付け バイ貝、麩のぬた
椀物 蟹のしんじょ
向付 グジと平目のお造り。ぽん酢と土佐醤油で。
焼物 さわらの幽庵焼き
凌ぎ 銀杏とサツマイモのおこわ
鍋 季節のきのこ、タラ
焼物 鴨
飯物 ごはん、味噌汁、漬物、ちりめん山椒      
水物 カキ、洋なし、れんこんもち
お酒は菊水の純米、徳利が可愛い


もちろん季節的なものもあるが、相変わらず過去に食べたものと料理が被らない。
こちらの大将、過去に出した料理をお客さん毎で全て記録しているとの事。
それは食材や料理法だけでなく、器などにも及ぶ。
小さな割烹料理屋だからこそ出来るそのサービスかもしれないが、なかなか続けられる事ではない。
だから季節だけでなく、調理法、お皿に至るまで全てが楽しみの一つに成りえます。

蟹のしんじょは大振りな身も混じっているにも関わらずふわっふわ!
私達が入店してから練ったとの事だが、その蟹に昆布のお出汁がベストマッチ。

お刺身はグジと平目。
関西というとやはりグジが旨い。ねっとりとしたその食感は刺身が鮮度だけでない事を物語る。

そしてやはり鍋。
最高の出汁が味わえる。昆布メインというよりは、キノコから出た香りを大事にした計算されたそのスープ。
完璧です。

満足です。
ご馳走様でした!

<2010/10訪問>
京都旅行の時は必ず寄るようにしています。
今回は友人夫婦と合計4人で行って参りました。
今回は昼の5,000円コースです↓記憶あいまい;--。

先付け 焼きナス、湯葉、ウニ、出汁がけ

椀物 白いもと湯葉しんじょ(だっけな?)、白きくらげ

向付 キンメダイ、ひらめ、茗荷の混ぜ和え

焼物 甘鯛のカマ焼き

凌ぎ 栗おこわ

鍋 鱧、湯葉しんじょに由里根、銀杏、うなぎ

飯物 ごはん、味噌汁、漬物、ちりめん山椒      

水物 梨、葡萄、わらびもち

先付けの焼きナス。焦げ目をややつけた焼ナスは、とても香りが良く
なんともナスの味がしっかりとしている。ウニの香りに負けない力強さで、本当に美味しかった。

お造りは金目、ひらめでしたが、京都らしい熟成の進んだねっとり具合がいい。
珍しい混ぜ合えスタイルも、私は大好きです。

焼き物のグジのカマ焼は脂ノリノリで思わず皆会話も止めてほじくり返す。

鍋では、季節的に厳しいかなぁという鱧が入っていて家内はとても喜んでいました。
相変わらずいい出汁です。心の底からほっとする。

そして〆のご飯。タイミング良く1週間前から新米だそうです。
お米はご主人のご実家で収穫された丹波産のものです。
お米が一粒一粒立っていて実に水々しくておいしい。
新米/古米で炊く時のお水の量変えたりするんですか?と聞くと、
新米の場合は吹きこぼれが多くて、古米だと少ないので、同じ水量でもいい具合に炊き上がってくれるそうです。
言うなれば、お米自身が自分に必要な水の量を分かってるんですね。
何だか不思議だけど納得。
割烹のオマケ的存在になってしまいがちな、ご飯がココのお店では物凄い楽しみの一つなのも凄い。

水物には、練りたてのわらびもちが。普段食べるわらびもちとは違うねっとり感。
わらびの風味が感じられて美味しかったです。

いやぁ相変わらず全ての料理が素晴らしく美味しかったです。
何とも無駄がなく洗練されていて丁寧な料理に加えて、元気な女将さんとお母様。
お二人共、肌つやが綺麗なのはやっぱり普段も美味しくていいものをきちんと食べてるからでしょうか。
客層も観光客ばかりでなく(と観光客の私達が言うのも難ですが、、)、
きちんとした地元の方々もいて、とても品がいいです。
季節が感じられる料理をあのしっとりとした空間で、楽しい会話をしながら食べる。
こんな幸せはないですね。
またお伺いしたいです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
烏丸御池傍のカウンター6席+テーブル1席の小さな割烹。
http://www.iwasaki-jc.com/
祇園丸山や超老舗旅館の柊屋で料理長を務めていたご主人が オープンしたお店。
とにかく素晴らしい。そうとしかいいようがない。
カウンターとテーブル席だけと小さなお店ですが、その手入れの良さが分かる清潔感。
そして少しキンと張り詰めた心地よい空気。
2007年オープン当初に初めて行った時にはまだまだ予約もしやすかったようですが、
今じゃ一つ星まで獲得されてすっかり人気店みたいです。
我が家が京都に来ると必ず寄るようにしている大事なお店です。

先付にはと土佐酢などを用いたさっぱりして食欲が増すメニューが多いようです。
「鯛白子とトリ貝の土佐酢ゼリー寄せ」
と食欲を増幅させるさっぱり感と白子の濃厚感。

特徴的なお造りはその時その時の旬の魚を、山芋やネギなどと合えたもの。
先に味付けがなされていて、その塩梅が抜群!
ここで食べるグジ(甘鯛)は本当に美味しい。素材云々よりも調理法が際立っている。

鍋はとにかく出汁がお上手。
出汁を旨く取るのが京料理の基本だと思うのだが、この店は完璧。

そして締めのご飯。一組ずつ釜で炊き上げたご飯+ちりめん山椒、お漬物 。
エンターテイメント性と美味しさを兼ね備えた素晴らしいメニューです。
ちりめん山椒は一度お土産で購入した事もあるんですが、やっぱりお店で焚きたてのご飯にかけるのが一番♪

京野菜のおいしさと丁寧なお仕事素晴らしかったです。
最後に器の数々も、良い。私は器の良し悪しなんて分かりませんが、実用的で綺麗な器ばかりです。
ご主人がコツコツと集めた器の数々らしくて、お店の雰囲気にもぴったりとマッチしてるなぁ。
音のない静かな店内もストイックなご主人もおしゃべり好きなおかみさんも全部ひっくるめて素敵です。
接客はほぼおかみさんオンリーですが、お客さんに出したメニューや器などもメモしている徹底っぷり。
まさにサービス業の鏡。

とくにかくにも、悪いところが全く見当たらない。
料理も接客も雰囲気も全部最高です。

  • <2014/05夜>外観

  • <2014/05夜>グラスビール

  • <2014/05夜>先付:焼きアナゴと筍、菜の花添え

  • <2014/05夜>吸い物

  • <2014/05夜>椀物:あぶらめの吸い物

  • <2014/05夜>向付:鯛、甘鯛、とり貝

  • <2014/05夜>めいくん

  • <2014/05夜>焼物:サツキマスと胡麻の焼き物

  • <2014/05夜>お凌ぎ:

  • <2014/05夜>炊合せ:鯛、白子、筍と花山椒の炊き合わせ

  • <2014/05夜>炊合せ:鯛、白子、筍と花山椒の炊き合わせ

  • <2014/05夜>丹波牛の出汁醤油がけ

  • <2014/05夜>八寸:ナマコの卵巣

  • <2014/05夜>アワビ、大徳寺麩の土佐酢ゼリーがけ

  • <2014/05夜>ご飯

  • <2014/05夜>ご飯

  • <2014/05夜>ご飯、赤だし、漬物、ちりめん山椒

  • <2014/05夜>水物

  • <2014/05夜>れんこん餅

  • <2012/12ランチ>ぶぶ

  • <2012/12ランチ>

  • <2012/12ランチ>バイ貝、麩

  • <2012/12ランチ>菊水純米ぬる燗

  • <2012/12ランチ>かにのしんじょ

  • <2012/12ランチ>グジと平目のお造り。ぽん酢と土佐醤油。

  • <2012/12ランチ>グジと平目のお造り。ぽん酢と土佐醤油。

  • <2012/12ランチ>さわら幽庵焼き

  • <2012/12ランチ>菊水おかわり

  • <2012/12ランチ>銀杏とサツマイモの

  • <2012/12ランチ>きのことタラの鍋物

  • <2012/12ランチ>

  • <2012/12ランチ>鴨 山椒添え

  • <2012/12ランチ>丹波産お米

  • <2012/12ランチ>米アップ

  • <2012/12ランチ>ちりめん山椒

  • <2012/12ランチ>ご飯

  • <2012/12ランチ>箸置き

  • <2012/12ランチ>柿、ラフランス、れんこん餅

2014/12/04 更新

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