TAKENOKOさんが投稿したバールアリメンターリ ダニエラ(東京/下北沢)の口コミ詳細

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TAKENOKO (40代前半・男性・東京都) 認証済

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バールアリメンターリ ダニエラ下北沢、世田谷代田、池ノ上/イタリアン

1

  • 夜の点数:3.8

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.3
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 3.3
1回目

2013/01 訪問

  • 夜の点数:3.8

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.3
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.3
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

【弾丸帰国ツアー第二弾】郷土料理としてのイタリア料理(ピエモンテ州)

【2013年1月新年特別イベント参加】
ダニエラで毎年新年に開催されているイベントがある。
それは、同店のオーナーシェフ川崎透氏が修業された各州のパスタが振る舞われるものである(4000円也)
イベントの特長として、一通りパスタを食べ終わった後に、気に入ったパスタを、お代わりすることが出来るのだ。

このイベントに参加するため、4日の早朝、大阪を鈍行列車に揺られ東京に戻ってきた。
今年は7種類もの手打ちパスタを食べることが出来た。
1.アニョロッティデルプリン
フィオッキ、トルナヴェントのそれと比較して、非常にジューシーな感じ。

2.ガルガネッリ キジのラグーソース
キジを初めて食べましたが、思ったよりもクセがなく、美味しい。

・ 参考資料
http://www.kouji-cordiale.com/sp/pasta/04.html

ペンネとガルネッリの違いはどこにあるのか?興味がある方は、以下をご覧下さい。なかなか面白い。
http://prezzemolo-creapasso.blogspot.jp/2012/02/1.html
http://prezzemolo-creapasso.blogspot.jp/2012/02/2.html

3.カボチャのニョッキ
チーズフォンデュに使うチーズがソースに使われているそうで、本日一番のお気に入り。

4.タヤリン トマトソース
酸味が結構強いトマトソースがアクセント

5.コルドネッティ 
タヤリンと異なり、パスタ生地にほうれん草を練り込んだものだそう。

6.ニューディー
トスカーナ地方のパスタ

・ 参考資料
http://prezzemolo-creapasso.blogspot.jp/2008/04/blog-post_08.html

7.ピッチ シカのラグーソース
手打ちうどんみたいな太く、もちもちの食感をもったパスタ

・ 参考資料
http://www.kouji-cordiale.com/sp/pasta/09.html


<総括>
色んな手打ちパスタを体験できたことは、何よりも面白い体験でした。
ご招待くださった、まてぃす師匠、本当にありがとうございました。
そして、僕のパスタを結局ほとんど食べてくれた、我が後輩エリートサラリーマンT君に心から感謝したい。
また、カスレのオーナーソムリエ鈴木さんの、「料理人は、どうやって先輩達の技能を盗むか」という技能継承の話もまた
非常に興味深かった。


【2012年9月ディナー訪問】
ナオ兄さんからお誘いを受け、成田に着いたその足で、荷物をもって、同店に直行。
途中から、師匠も合流され、噂に違わぬピエモンテ料理に舌鼓をうち、とても楽しいひと時を過ごすことができました。
ありがとうございましたーm(_ _)m(まめぞう先輩、いらっしゃればよかったのにー。)

話をレビューに戻しましょう。
If memory serves me right(わ~たしの記憶が確かなら~)
「郷土食豊かな国には、2つの必要条件がある」と何かの本で読んだような?(注1・2)

1.国土が南北に長い国家である
郷土料理は、その土地で栽培できる植物で作られているケースが多い。
また、その土地で栽培できる作物は、経度ではなく緯度によって大きく異なる。
(日本(北海道と沖縄)とロシア(どこまで行っても小麦(笑))を比較してみると分かりやすいかもしれません)

2.国家として統一されたのが比較的新しい
近代国家として統一されるまで小国が群立していた国家は、独自の食文化がいまも残存している可能性が高い。
例えば、日本は明治時代を迎えるまで、「藩」という小国家が強く残っていたため、今でも郷土食が強く残っています。

まとめると、日本もイタリアも南北に長く、統一国家になった(前者1868年、後者1861年)のが比較的新しいので、
郷土食豊かな食事が残っているそうです。


ダニエラの説明をする前に、ピエモンテ州は何処にあるか分かります??北部?南部?

イタリアの北西部にあり、アルプスを介して、フランスやスイスに面した州です(参照:写真2枚目)
海のない、山間部にある同州の料理を一言で形容すると、「山のふもとの農民料理」だそうです。
(代表する料理は、グリッシーニ、タヤリン、白トリュフ、バローロなど)

「ピエモンテ州の料理はどんなものが食べられるか?」気になってきたでしょう?
それでは、いつものように先行レビューを一通りまとめてみると、

<お店のポイント(n=48、2012年9月20日現在)>
・ 駅から10分弱、少し離れた場所にあります(地図:http://www7a.biglobe.ne.jp/~ilnido/daniela/siamoqui.html
・ 店内はリストランテというよりはバールやトラットリアに近い感じデス。(ただ料理はリストランテに近い本格派)
・ ディナーはコースもアラカルトもあり。アラカルトで頼まれていた方が多いように感じました。
・ 席料(コペルト)はなし
・ ワインの品ぞろえも良い
・ オーナーシェフ川崎さんは、姉妹店EMILIAにいるときもあります。(川崎シェフの料理が食べたいときは電話で要確認)

<3人以上の方がオススメしているメニュー>
・ フォアグラのスモーク、林檎のマルメラータとブリオッシュ添え
・ 卵のインココット 黒トリュフをかけて
・ 黒トリュフをたっぷりかけたタヤリン
・ 赤牛のタリアータ

<私たちが食べたもの>
1.卵のインココット 黒トリュフをかけて(5.0/5.0)
本日一番のお気に入り。中に入った半熟卵をスプーンで崩して、パンにつけて食べる。
訪問したら是非食べてほしい逸品。

目の前で、「これでもか!」というくらいにトリュフを削ってくれる様は見ていて圧巻。
目いっぱいのトリュフは、オステリアアッサイを思い出させます。
(アッサイはトスカーナ料理だったけ?)

2.自家製パンの盛り合わせ(フォカッチャ、チャパタ、グリッシーニ)(4.0/5.0)
あまりの美味しさで、ほとんど一人で食べてしまった・・・。

3.黒トリュフをたっぷりかけたタヤリン(4.2/5.0)
またまた目の前で、たっぷりと削られた黒トリュフ。手打ちパスタは、やはり美味しい。
触感も絶妙でした。

4.フォアグラのテリーヌ(4.0/5.0)
師匠からのおすそ分けの品(ありがとうございましたー)。
リンゴジャムって合うのか?って最初思ったのですが、スモークされたフォアグラに本当合うのだ。
ワインが進む味。

5.アニョロッティ・デル・プリン(4.5/5.0)
うさぎ、牛、豚およびほうれん草を餡にした詰め物入りパスタです。
まさに、前述の「山のふもとの農民料理」といった感じがしませんか?

同品を食べていて思ったのは、このアニョロティと餃子は本質が酷似していて、
「人間って考えることは同じなんだなあー」と思いながら堪能していました(笑)

これも是非とも食べていただきたい逸品。

6.熊本県産赤牛のタリアータ(4.0/5.0)
兄さんは、この日昼から休みなく食べ続けていらっしゃり、この時点で約10時間連続orz
この美味しそうな赤身のお肉を前に、ほぼ手が動いていらっしゃっていませんでした(笑)。

あまり肉を食べない僕には、「これを一人は厳しいですよー拷問ですか?」と思ったものの、
意外と食べられました。それくらい美味しい。

長文になってきたので、そろそろまとめましょう(ここまで読んでいる人がいるのか不明ですが・・・笑)

<総括>
ありきたりの東京イタリアンに飽きてきた方には、本当オススメのお店です。
郷土料理としてのイタリアンに目覚めると思います。

店内はトラットリアのような雰囲気ですが、いらっしゃる客層は大人の方が多く、
デートでも仲間内でも使えるかと思います。

難点は、駅から少し遠いことでしょうか?


終わりに、いつもと文体を変え、口語調にしてみました(笑)
レビューを書くのに1時間も使ってしまったorz
さてと課題やって寝ようっと。
            
               ~おわり~
<注>
1.料理の鉄人がリメイクするらしいですが、だれが鉄人をするんでしょう?気になる。

2.下記本に、気候区分と歴史によって食文化が規定されるという一説があったような記憶があるが、
違うかもしれない。いずれにせよ、名著なのでオススメ。
ジャレド ダイアモンド(2000)『銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎』(草思社)

原著名は「Guns, Germs and Steel: A Short History of Everybody for the Last 13,000 Years」
こっちは1500円で買えるので、こっちのほうが良いかもしれない。

<参考資料>
1.アニョロッティ<http://www.ict-ict.com/essay/essay509.html>(2012年9月20日アクセス)
2.ダニエラ公式HP<http://www7a.biglobe.ne.jp/~ilnido/daniela/index.htm>(2012年9月20日アクセス)
3.トリュフの戦略<http://prezzemolo-creapasso.blogspot.jp/2011/10/blog-post_31.html>(2012年9月20日アクセス)
4.ピエモンテ料理<http://prezzemolo-creapasso.blogspot.jp/2012/04/blog-post_19.html>(2012年9月20日アクセス)

  • 【2013年1月】パン

  • 【2013年1月】アニョロッティ

  • 【2013年1月】ガルガネッリ キジのラグーソース

  • 【2013年1月】カボチャのニョッキ

  • 【2013年1月】タヤリン トマトソース

  • 【2013年1月】コルドネッリ 

  • 【2013年1月】ニューディー

  • 【2013年1月】ピッチ シカのラグーソース

  • 【2013年1月】

  • 【2013年1月】

  • 下北沢駅を出て10分弱

  • 店内に貼付されたイタリアの地図【ピエモンテ州の場所を確認しましょう】

  • 1.卵のインココット 黒トリュフをかけて

  • トリュフをガンガンかけてくれる

  • 卵のインココット 黒トリュフをかけて

  • 2.自家製パンの盛り合わせ(フォカッチャ、チャパタ、グリッシーニ)

  • 3.黒トリュフをたっぷりかけたタヤリン

  • これまた、いっぱいかけてくれる

  • まだまだトリュフをかけてくれる

  • 黒トリュフをたっぷりかけたタヤリン

  • 4.フォアグラのテリーヌ

  • 5.アニョロッティ・デル・プリン

  • 6.熊本県産赤牛のタリアータ

  • 師匠が飲んでいらしたワイン

2013/01/05 更新

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