レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2013/03訪問 2014/07/18
同郷の友人の評判も良いのでいつかは行かなければと思っていたお店。
電車の乗り継ぎが良くて三軒茶屋に予定より少し早く着いてしまったのでしばらく街歩きしてからお店に向かうことにします。
三軒茶屋は生活しやすそうでいい街ですね。
その後にお店着いても開店の10分前。
ご主人がガラスの拭き掃除をしています。
なんか拭き掃除しているところの印象がいいです。
外で待っていたらご主人が気付いてフライングで入れてくれました。
すごく感じの良いご主人です。
カウンターの一番奥に座って軽くメニューを見てちゃんぽん(850円)を注文しました。
すると次々にお客さんが入ってきてカウンターが埋まり出します。
店内はカウンター5席、4人テーブル×2の小さなお店なのですぐにいっぱいになりそうです。
ちゃんぽんの具を炒め始める音がしてきました。
待っている間に上の方を見ると、長崎の宝来軒のパンフレットが貼ってあります。
女将さんに「私長崎出身なんですがこちらのお店は宝来軒と関係あるんですか?」と聞くとご主人が宝来軒の出身とのことでした。
これは美味しいはずですよ。
すごく期待が高まります。
ご主人が手際よく作って女将さんとの絶妙な連携で私の目の前に出てきます。
そこで思わず「おーっ」と心の中で叫んだつもりが小さな声が出てしまいました。
見た目で驚いたのですが、上京してこれまで関東のちゃんぽんでピンクの四角の蒲鉾を見たのは久々です。
そして箸で蒲鉾をつまみあげた時にさらに驚くべきことが。
ピンクの蒲鉾だけでなく緑の蒲鉾も入っています。
関東のちゃんぽんで初めてお目にかかれました。
これは長崎ではちゃんぽん・皿うどん専用と言ってもいい蒲鉾(はんぺん)なのですが、実は最近長崎でも緑の蒲鉾はあまり見かけなくなって来たように思います。(帰省した時に食べた皿うどんからも消えていた)
スープからいただきますが、あっさりめな中にも魚介出汁が効いてます。
シャキシャキ野菜のボリュームもありますね。
そして麺は間違いなく唐灰汁麺です。
蒲鉾も麺も長崎から直送なんでしょうか。
いやあ、確かにこれは美味しい。参りました。
コショウをかけた時に気付いたのですが、醤油さしにチョーコー醤油と書いてます。
これも長崎かあ。
ということは皿うどん用のソースは金蝶ソースかな?(これはラベルは無し)
これは確かに東京に居ながらにして長崎と同じちゃんぽんが味わえます。
新日本橋の「ながさき」さんも濃厚スープで美味しいけど、あっさりでたっぷりいただくならこちらで間違いないですね。
私が食べ終えた時にはもう満席。
一人は皿うどんでしたが、他は皆さんちゃんぽんでした。
お勘定する時に長崎市北部にある五島うどんのお店の名刺が置いてあるのに気付きました。
ここ前に行ったことありますね。
お店を出たらそこは新地の町中?銅座界隈?浜屋の裏?
そんなふうに三軒茶屋に居ることを忘れて長崎に居るかのような錯覚に陥るお店でした。
中央林間からなら電車一本で行けるので定期的に行きたいですね。
ごちそうさまでした。
2位
1回
2013/11訪問 2013/11/10
函館呑みの計画を立てた時に検索して一番行きたいと思ったお店がこちらでした。
地ビールで軽く下地を作ってから二軒目にこちらを訪ねました。
お店に着くと個人的に惚れ惚れする外観。
混んでるかなあと思いながら引き戸を開けてみると先客はおじいさん一人。
入ってすぐに壁に向かって座る横一列のカウンターがあって左手に調理スペースがあります。
カウンターの右側はボトルキープの置き場になっているので座れないかな?
おかあさんといいたくなるような女将さんにまずは瓶ビールをお願いします。
お通しではなくサービスと言ってましたがニシン漬けを出してくれました。
なんか若い人はニシンが苦手な人が多いそうで食べられるか一応聞いてくれました。
ニシンがいい漬物のアクセントになり美味しかったです。
女将さんは「寒くないかい?」と暖房をつけてくれたりとにかく気が利きます。
そしてこの時に一番良かったのは先客で来ていた一人のおじいさん。
長年通うご常連さんのようですが、この方のキャラクターがすごく和みやすくて女将さんと共に楽しく呑めました。
いただいた料理はおじいさんも食べていた焼きホッケ。
小ぶりですがしっかり焼いているので背骨も食べられました。
薬味の辛味大根に良く合って美味しいです。
そういえばこんな辛みの強い大根おろしは久々ですね。
やはり薬味の大根はこれじゃないと。
あとは焼鳥。
焼鳥とは言っても函館なのでもちろん(?)豚肉です。
これも函館の味ですね。
チーズをくれたりなんかサービスが多かったです。
ご常連さんからの差し入れも多いようですね。
ビールの後のお酒は焼酎のお湯割りにしました。
まずはホット用のグラスにお湯を注いでくれます。
そこに焼酎を入れるのですが、その入れた分を差し引いてコップにも注いでくれるのです。
本来はコップになみなみと入れるんでしょうけど、そうするとグラスに注ぎにくいからとの配慮。
至るところに女将さんの細かい気遣いが感じられます。
恐らくこのコップの焼酎が一杯なんですよね。
たぶん焼酎一杯は500円だと思うのですが、お湯はサービスですので3,4杯はお湯割りをいただける訳です。
これでもCPはかなりいいのですが、ボトルだともっとCPいいんでしょうね。
ご常連さんは皆さんボトルキープしていました。
気がつくと常に満席状態。
新しいお客さんが入ってきたタイミングで入れ替わるように出ました。
2時間強居ましたがお勘定は驚きの一人当たり1,250円。
一見で入ったお店でしたが、久々に訪ねたような雰囲気にさせてくれるいいお店でした。
とにかく先ほどのおじいさん含めご常連さんが優しくてアウェイ感を全く感じず居心地が良かったです。
料理もお酒も素朴なお店ですが、次回函館に行った時には間違いなく顔を出すお店です。
長く続けて欲しいですね。
ごちそうさまでした。
3位
1回
2013/10訪問 2013/11/01
赤羽から東十条へと呑み歩いて来て6軒目にこちらを訪ねました。
前々から気になってBMしていたお店です。
まず外観に魅かれていたんですよね。
お店の前に立つと風格ある外観に期待が高まりますね。
引き戸を開けて入るとかなりの賑わい。
でも騒がしいガヤガヤ感とはちょっと違います。
ちょうど奥のテーブルの一角が空いていたのでお邪魔させていただきました。
こちらは大テーブルですので相席が基本です。
テーブルも大きな木を加工した趣ある造りですが、店内も外観同様に風格が感じられますね。
頂いたお酒は酎ハイ。
お通しに落花生がついてきます。
料理は肉豆腐とあら煮にしました。
この肉豆腐は量は少なめですがよく味がしみた焼き豆腐が美味しいです。
そしてあら煮はあらというには贅沢な切身のような身がごろごろ入っています。
煮物ばかりになったので前のお客さんがいただいていたセロリを追加しました。
ツマミにセロリが置いてあるとつい注文してしまいます。
途中まで料理写真を撮っていたのですが、壁に小さく「他のお客さんのご迷惑になるので撮影お断り」の旨の貼り紙に気付きました。
料理の写真はお客さんには迷惑かけないでしょうけど、こちらへの掲載は外観写真だけにしますね。
お店に入った時に人が多い割にはそんなに騒がしく感じなかったのは一人呑みの方が多いからでしょうか。
何となくですが呑んでいる方もちょっとジェントルな感じの方が多いかもしれません。
お店の風格にも似た雰囲気で背筋を伸ばしてお猪口を傾ける。
う~ん。私もいつかこういう呑み方をしてみたい。
友人もこのお店が気に入ったようで雰囲気を楽しんでましたね。
もちろん皆さんそれぞれ会話は弾んでいるんですが、なんか不思議と気にならない空間です。
この日は結構呑んだのでこちらの滞在は1時間強。
たいして注文しなかったのでお勘定すると一人あたり900円ほどでした。
私が十条に住んでいたら間違いなく通うお店でしょうね。
この一帯で呑む時には再訪したいお店です。
ごちそうさまでした。
4位
1回
2013/07訪問 2013/07/10
朝市目当てで勝浦を宿泊地にしたのですが、夜の一軒目は電車で一駅移動して御宿に来ました。
こちらは太田和彦さんの日本百名居酒屋で見てから行きたいと考えていたお店です。
電車の時間の関係で御宿駅に着いたのは開店の1時間前。
月の砂漠像を見てからお店に行っても30分くらいで着いてしまいますから御宿駅横にある観光案内所で短時間で見れる観光スポットを聞きます。
すると最明寺の彫刻を勧められました。
お寺を巡るのも嫌いじゃないんですよね。
最明寺の獅子頭・象鼻の彫刻は200年以上前のもののようですが、象の彫刻というのは珍しいように思います。
その後、海側に出て月の砂漠像を見に行きますがこの日はかなりの強風。
海には出ずにお店に向かいます。
こちらのお店は普通の住宅街の中にあります。
このメインの通りがくねくねと上る感じは長崎の高台の住宅地に似てますね。
(勾配は全然違いますが)
お店に着いたのは17:20頃。
「こんなところに?」と驚くお店です。
暖簾は出てませんが、本日営業するのか気になって中を除くとご主人が小上がりに腰掛けて寛いでました。
「本日営業されますか?」と聞くと「いいよ、入って」とのこと。
まだ開店時間ではないですが入れていただけました。
本来は営業するか連絡を入れてもらった方がいいとのこと。
というのも時化で漁船が出ないとネタも仕入れられないのでお店を開けないこともあるそうです。
この日は強風だけでなく海も荒れて船も出ていなかったようなのですが運良く開いてました。
カウンターに座りまずは軽く世間話から入ります。
後ろには小上がりがあり奥に大人しそうなワンコが居ますね。
いつもに比べるとあんまりいい魚ないとのことでしたが全く問題無しです。
こちらはメニューは無くおまかせなので早速スタートしていただきます。
最初に苦手なものがあるか聞いてきますが私は何でもOKです。
まずはじめじめした中を歩いて来て汗かいたのでビールからいただきます。
生をお願いしたら一杯分にも満たず終了してしまいましたが、その最後の生ビールはサービスしていただきました。
まずは枝豆の豆腐から。
枝豆がしっかり前に出る豆腐で濃密な口当たりです。
その後に出てきた刺し盛りは豪華。
ダルマ(メバチマグロの子)、イサキ、ヒラメ、シタキリ、そしてマトウダイです。
イサキは旬で確かに勝浦や御宿の魚屋さんではどこも一番手前に出てましたね。
そしてこのシタキリはアオヤギの身(足?)の部分でこの食べ方は初めてでしたが、この部分だけだと貝とは思えない食感ですね。
そしてこの中で特筆すべきはマトウダイ。
これぞ地魚でしょう。
私も駿河湾でたまに釣りあげますが、かなり頭でっかちな魚です。
日本ではほとんど市場に出ないですが、地中海では高級食材のようですね。
前に刺身で食べたことありますが釣ったその日の午後に刺身にしたので結構固かったんですよね。
ご主人は刺身の一番美味しいタイミングを熟知されていて、釣りたては身が硬くて美味しくないとのこと。
確かにこの刺し盛りは全てが最高の状態だったと思います。
この美味しい刺身に合わせるお酒をいただこうと言われるがままに冷蔵庫を見ますが悩みますね。
とりあえず地酒をいただきたいので岩の井にしようとすると岩の井のにごり酒があるというのでいただきました。
これは発泡タイプのにごり酒で甘くなくさっぱりしています。
刺身の後には今回いただきたかった酢なめろうが出てきましたがまだだめだよとお預けがあります。
いい塩梅に酢に浸ける間にカツオのタタキが出てきます。
これは野菜とからめてさっぱりといただきますがこの時期のカツオは旬でいいですね。
そしてお預けが解除されて酢なめろうもいただきます。
この日はイサキが入っているとのこと。
酢に浸かったなめろうは初めてですが、最初の口当たりはさっぱりで徐々に魚の旨味が出てきますのでこれは夏にはぴったりです。
大将の話ではこの酢なめろうはしばらくやってなかったそうです。
お客さんの強い要望で復活したとのことですが、これは確かに切望しますよね。
全てが酒の肴でお酒も進みます。
お酒がなくなったので次の地酒をお願いすると岩の井の総の舞(ふさのまい)を勧められました。
こちらはキリっとした日本酒です。
この後に出てきた、焼き物の魚(何かは失念しました)や煮物のイカのいかわたが美味しくてお酒も進みます。
小鉢で出たえんがわの食感は最高ですね。
最初から気になっていたんですが、ずっと大将は女将さんのことを「かっか」と呼んでいるので、このあたりの方言なのかなと思っていたら「閣下」だったんですね。
こちらのお店に置いてあった本の太田さんの記事を読んでわかりました。
そして気になるといえばやけになかむら(芋焼酎)の瓶があるのも。
ということでロックでいただきました。
本当はこれを最後のお酒にするつもりが、おからがやけに美味しくてすぐに飲みほしてしまいました。
そこで最後に「これはぜひ飲んでおいてというお酒をお願いします」と言うと18年物の梅酒があるとのこと。
これがかなりガツンと来る梅酒で最後に結構酔いましたね。
料理も終盤になりまずは汁物。
このあたりではポピュラーらしいキンチャクガニの味噌汁です。
九州ではワタリガニでやりますが、殻ごとすりおろして濾すものですね。
これはフワフワのミソがたまらないです。
そして最後はごはんもの。
カツオのまご茶漬けです。
しょうがが効いててさっぱりと締められました。
呑んでいる途中に勝浦のどこに泊まるのかと聞かれ話すと太田さんが泊まったホテルと同じとのこと。
場所わかるからと何と宿まで送っていただけることに。
終盤に入って来た二人のご常連さんにも「いいんですか?」と聞くと「いつものことだよ」とのこと。
一応帰りは電車のつもりでしたが、駅まで街灯ってどうなってんのかなとは気になっていたんですよね。
ということで甘えることにしました。
お勘定すると5,600円。
お酒をこんなに呑んで美味しい魚介料理を楽しんでこの値段なら満足です。
この日はネタがいいのが無いと言われましたが全然そんなことなかったです。
そして大将に勝浦のホテルまで送っていただきました。
ありがとうございました。
大将や女将さんとの話も楽しく良いお店でした。
房総半島に行ったらぜひ再訪したい酒場です。
今度はちゃんと電話入れてから行くことにしますね。
それも時化てない日に。
ごちそうさまでした。
5位
1回
2013/06訪問 2015/03/23
伊勢外宮を参拝してからホテルにチェックインしました。
この日は那智や新宮は雨で蒸し暑く、伊勢に入ると晴れたんですが日差しが強くこれまた暑かったです。
ホテルでシャワーを浴びてさっぱりしてから酒場に向かいます。
こちらのお店はBS11の「ふらり旅いい酒いい肴」で太田和彦さんが訪ねていたお店。
日本三大湯どうふと言われる湯どうふを始め、伊勢の名物と伊勢の酒が目的です。
参拝客が多い外宮参道とはうって変わって人通りの少ない伊勢市駅西側のアーケードを通り抜けるとこちらのお店があります。
急に目の前に現れる大衆酒場とは思えない重厚な外観に少し立ち止まって見入ってしまいますね。
大きな看板が芝居小屋か何かのセットのような雰囲気も出してます。
この看板、酒蔵の違うお酒が並んでいるのも珍しいですね。
こちらは14時から昼呑み出来る通し営業です。
私が訪ねたのは17時前でしたが、引き戸を開けて入ると大勢のお客さんで賑わってました。
でも、不思議と小上がり席は空いていてカウンターはかなり埋まってますね。
カウンターは無理かなと思っていたら手前からは見えない一番奥がちょうどお客さんが帰った後のようでした。
「ここいいですか?」と女将さんに聞いて片づけていただきました。
ちょっと変わった片括弧"〕"の形をしたカウンター。
白木カウンターというのも雰囲気出してますね。
何にしようかなとメニューを見上げると値段が書いていないです。
でも、書いてある料理は皆大衆酒場に並ぶものばかりなので安心して注文できそうですね。
伊勢の日本酒目当てですが、まずは生ビールから。
あとはいかさしみ、あじさしみかな。
するとご主人が気を遣って一人分の盛合せにしてくれました。
新鮮な鯵が美味しかったのでもうちょっと食べたかったかな。
でも、せっかく気を遣っていただいたし、ちょっとづつつまむのが粋でしょうからこれは良しとして次を考えます。
さて、次の日本酒をどうするか。
女将さんに「伊勢や三重のお酒をいただきたいんですが」と伝えると東獅子を勧めてきました。
確かに表の看板にありましたね。
これを冷や(常温)でお願いしました。
あとは「こちらの名物は湯どうふですよね?」と聞くと「そうよ食べてって」と女将さん。
さめたれもこのあたりの名物だったと思うので確認して注文しました。
17時をまわるとお客さんが入れ替わりで次々やってくるんですが、不思議とこちらのお店はカウンターから埋まります。
ほとんどが3人以下ということもあるんですがまずはカウンターを目指してきますね。
私の横もすぐに埋まりました。
テーブルや小上がり席もありますが小上がりはまだ誰も居ませんね。
でも、すごい賑わいなのが不思議です。
東獅子は最初の印象は甘いものの意外とすっきり。後味は辛口です。
そして今回の一番の目的の湯どうふをいただきます。
湯どうふを出された時にご主人が離れたところにあった七味を私の前に置いていきました。
三大湯どうふとか言う話は抜きにしても確かに美味しい。
たっぷりのネギと鰹節にほんのり効いたダシがいいのかな?
たぶん豆腐自体はそこまで特別なものではないでしょう。
結構ボリュームあるので途中から出された七味をかけてみると味が変わってまた美味しい。
そういやカウンターの他の席には湯どうふが並んでますね。
ご常連さんも必ずいただくようです。
そして初めてのさめたれ。
結構肉厚な干物です。
スルメ食べるみたいにマヨネーズに七味を足していただきますが、何も言われないで出されたらサメって気付かないでしょう。
これは日本酒に合うなあ。
たまに常連のお客さんの前に顔を出すのは大女将さんかな?
なんか野毛の武蔵屋さんっぽい感じですね。
そういや武蔵屋さんも湯どうふが名物でした。
なんか共通点が多そうです。
おつまみは最後にたまご焼と漬物を注文しました。
他にもふくだめとかいろいろいただきたかったですけどね。
また今度の楽しみに取っておきます。
お酒が進むのでまたも女将さんに他の地酒を聞いてみると「初日のんでみる?」と言われました。
これは看板には無かったので気になって言われるがままいただくとこっちのほうがしっかりとした辛口で好きですね。
女将さん、いいチョイスです。
たまご焼は異様に熱いですがほっとする味ですね。
漬物は糠の味がしっかりしていて自家製っぽいです。
客層は地元のおじちゃんおばちゃんがほとんど。
いかにもな観光客は私以外には数人しか見えないですね。
すごく賑わってはいますが大騒ぎするようなお客さんはいないです。
この雰囲気いいですねえ。
お勘定をすると3,600円。
お酒を各500円と仮定しても一品あたり平均420円。安いですね。
1時間ほどの滞在でしたが満足いく内容でした。
ちょっと残念だったのは私の隣にやってきたお客さんが結構タバコ吸うことかなあ。
カウンターは隣と近いので一言「タバコ吸っていいですか?」くらい欲しかったような。
(まあ私も昔吸ってた頃は隣の方に断ってはいなかったでしょうけど。)
でも、私がお勘定して立つと隣の方から「すみませんでした」とありました。
やはりタバコは気にしてたのかなあ。
私も無意識に顔をしかめたりしてたかも。こちらこそすみません。
なんか初めて入ったのにお店の方とは古いつきあいのような雰囲気になる不思議なお店でした。
お店の方の接客は皆さん気持ち良く一見さんにも居心地が良いと思います。
ご常連さんはその皆さんとの関わりを楽しみにカウンターに集うんでしょうね。
いただくものも決して高級なものだったり特別なものだったりはしないです。
でも、料理だけでなく、細やかな気遣いとかお店の方や周りのお客さん、建物の雰囲気なんかの絶妙なバランスがいいんでしょうね。
伊勢に行ったらまた訪ねたいお店です。
ごちそうさまでした。
6位
1回
2013/08訪問 2013/09/07
こちらは猪苗代湖周辺の喫茶店を探していた時にBMしていたお店です。
この日は朝早くに喜多方の宿を出て三ノ倉のひまわり畑を見てきたので、郡山に向かう途中に一服することにしました。
喜多方からはR459からR115に入って南下。
快走路でしたので開店10分前には到着です。
ただ、R49が右折では入れないんですよね。
ですのでその先のコンビニでUターンしました。
カフェはコーヒー販売店のような建物の奥にあり、R49を西から来ても目立たないですね。
これは食べログを見ていないと気付かないでしょう。
近くでもたついていたので駐車場に着いたらちょうど開店。
店内に入ります。
どこに座るか考えてしまいましたが、半テラス席(?)の一番奥を陣取り注文です。
アイスコーヒー(650円)と何かスイーツを。
お店の方に一番人気は何かと聞いたらタロール(520円)とのことなのでこれをお願いしました。
しかし、窓からの風景はすばらしいですね。
大きな窓も開けて風をさらに入れてみます。
広大な畑の向こうには雄大な猪苗代湖が見えます。
畑は休耕地なのかな?規則的な筋になっておらず一面に葉があるので野菜ではなく牧草でしょうか。
この葉が風になびいてキラキラしています。
そして風でテラスの屋根がきしむ音がします。
スピーカーは真横にありますが、この自然のサウンドの邪魔をしないかすかな音量。
ジブリ映画のワンシーンのように畑の上を雲の影が動きます。
これは窓枠が額縁のようです。
畑の横だから虫も多いんですが、開けた窓から虫が入ってきてもそんな小さなことが気にならない気持ちよさです。
とても不思議な空間ですね。
出てきたアイスコーヒーは色が薄い割りに後味が引く苦み。
風が心地よいのでホットでも良かったかな?
元々コーヒー屋さんのようなのでホットの方が味わえたかもしれないです。
そしてタロールは桃がたっぷり。
ちょうど桃の時期ですが、やはり福島の桃は甘くて美味しいです。
生クリームは甘さを感じないほどで、(フルーツの甘さは好きだが)甘党ではない私にはぴったり。
余計に桃の甘さ引き立つのか、桃がクリームに負けないほど甘いのか。
これはすごく落ち着くお店でした。
天気が良くて風が気持ち良かったのも大きかったですね。
本当はちょっとだけ立ち寄るつもりでしたが、この後に寄る場所を一つ減らしてこちらに長居してしまうほどでした。
そろそろ行くかなあと思ってもなかなか腰が上がらなかったのですが、ちょうど会話の声が大きいお客さんが来たのでいいきっかけになりました。
ごちそうさまでした。
7位
1回
2013/02訪問 2013/02/06
時間を忘れるというよりも八ヶ岳倶楽部のゆっくりな「時間」に入り込む感じ
信州からの帰りに高速を小淵沢で降りてこちらに立ち寄ってみました。
天女山やちょっと下にあるカレー屋さんには来たことがありましたが、その時はこちらに寄る時間がなくて今回初めての訪問です。
前から行こう行こうとは思っていたのですが、昨年柳生博さんが「おぎやはぎの愛車遍歴」に出ていたのを観て今度こそは行こうと考えていました。
この日は立ち寄った白骨ですら土砂降り(雨)で八ヶ岳山麓も深い霧に包まれていました。
お店付近で道路を横切るキジにも出逢ったくらいこのあたりは自然の宝庫ですね。
お店に着くと車は数台停まっているもののカフェの方は一組居るだけでした。
テーブルにつきますが店員さんもゆっくりオーダーを取りにきます。
たぶんここから八ヶ岳倶楽部の「時間」が始まっているんでしょう。
最初はコーヒーにするつもりでしたが、フルーツティーがやけに気になります。
まあ、あとは帰るだけなのでゆっくりしようとフルーツティーにしてみました。
ギャラリーの展示物を見ていると店員さんが説明をしてくれます。
ここではオーダーしたものを待つという感覚に陥らないですね。
ギャラリーを始め外の風景や小鳥たちを見ていると自然と時間が過ぎています。
フルーツティーはまずキャンドルのスタンドのようなものが出てきて、その上にポットが載せられます。
ベースはニルギリという紅茶で、中にオレンジ、レモン、苺、巨峰、キウイ、リンゴ、メロンがたっぷり入っています。
すごく甘い香りがしますね。
カップが小さいので何度も注いでいただくのですが、その都度濃く深みが出てくるのがわかりますね。
フルーツだけでここまで甘みも出るのも驚きです。
これはゆっくりいただきたいものです。
このフルーツティーを始め料理や飲み物をいただくのもすごくいいんですが、やはりこちらの主役は手をかけて再生させた自然なんですよね。
目の前に広がる森やいろんな小鳥をじっと見つめているだけでも居る価値があります。
気がつくとあたりは暗くなり出していて、入ってから1時間半ほど経ってました。
なんか時間を忘れるというよりは八ヶ岳倶楽部の「時間」の進み方が遅いんでしょうね。
八ヶ岳登山もいいですが、山麓のこういう時間の過ごし方もいいですね。
今回の冬は暖かい薪ストーブの部屋でしたが、また違う季節に訪ねようと思います。
ごちそうさまでした。
8位
1回
2013/02訪問 2013/02/06
以前、塩尻で呑んだ時に一軒目で食べすぎてしまい二軒目のこちらに入ることが出来ませんでした。
今回は念願叶って入れました。
ゼロ次会で時間を調整して向かうと17時過ぎても準備中でした。
中に入って「開店何時ですか?」と聞いみると17時過ぎたことに気づかれていなかったようです。
「札返しておきますね」と言って私の方で札を営業中にひっくり返しました。
すごく感じの良いご主人と女将さんです。
カウンターのおでん鍋の近くに陣取ります。おでん鍋が張りだしているのでその正面には座れないようです。
私はここではひたすら熱燗にします。
突け出しのモヤシで始めます。
まずはおでんからですね。
私は、大根、玉子、厚揚げをいただきます。
おでん鍋の汁の色からすると醤油が濃い感じなのかなと予想しましたが、実際にはあっさりしていて出汁が効いている感じです。
どれも美味しいです。
連れが食べていたタコが美味しそうだったので、おでんのおかわりは、タコ、きんちゃく餅、つくねをいただきます。
きんちゃくは餅の柔らかさが絶妙です。
おでんは何を食べても美味しいでしょうね。
このあたりから横に来た地元のおじいさんが話しかけてきてお酒をたくさんいただきました。
元ご常連さんのようでした。
もともとの目的でしたのでおにぎりは食べるつもりでしたが、そのおじいさんもおにぎりは絶対に食べた方が良いとかなり推します。
私は「うめ」と「ごぼう」をお願いしました。
握っている姿が見えますが離れてみているとお寿司を握っているようにも見えます。
それくらい熟練した職人が握っているというようなオーラを出してます。
そしておにぎりが出てきましたが大きいですね。
でも、手に取ってみると大きさの割には軽く感じます。
一口いくと、ごはんの炊き加減と握り具合、そして塩加減が完璧です。
この崩れないくらい固く、しかし口でほどけるように柔らかい握り方が素晴らしいですね。
結構お腹いっぱいでしたが、二個くらいはすぐに食べてしまいます。
おでんとおにぎりと言えば長崎にも「かにや」という有名なお店がありますが、こちらは具を寿司感覚で味わう感じでしょうか。
それと比べるとこちらはごはんをしっかり味わうお店だと思います。
メニューには無かったと思いますが、具無しの塩むすびもきっと美味しいだろうなと思いました。
このおじいさんがお酒をだいぶ注いでくれるのでお勘定はすごく安かったです。
おでんとおにぎりしかいただいていないですからね。
また旅の途中に塩尻で寄ってこちらに来たいです。
ごちそうさまでした。
(おじいさんにも)
この後、二度目の山賊さんに行こうとしたらこのおじいさんも行くとのこと。
結局三人で向かいました。
9位
1回
2013/05訪問 2013/05/15
■■■2013年5月再訪■■■
友人と三人でのツーリングで知多半島、渥美半島をめぐり、伊勢湾、知多湾、三河湾、渥美湾、遠州灘と海を見て走りました。
最後の食事はお気に入りのこちらを訪ねました。
友人の一人は前回も一緒に行っていてこちらがお気に入りのようです。
三回目になりますがお得なランチ天丼は初めてです。
12:30頃に行くとお店の前には5人ほどの列出来ています。
お店の前にはメニューなどはありませんが皆さん天丼目的でしょうね。
お店から出てくるお客さんはこの列に驚いて、「ゆっくりして申し訳ない」みたいなことを言ってましたね。
ということは我々が訪ねた頃に行列ができ始めたということなんですね。
我々が並ぶとすぐ後ろに列ができて我々が入る頃には15人ほど並んでいました。
座ると「天丼でいいですね」と聞かれますので「はい」と答えます。
目の前でご主人が手際よく揚げていきますが、あら?前に揚げ場に居たご主人は裏方になっていますね。
今回は少し若い方です。
順番に出てきますからだいたい「これが我々のかな?」とわかります。
揚げ場が見えると待たされていても気になりませんね。
そして出てきました。
早速いただくのに丼ぶりとお味噌汁の蓋を重ねて置きますが、あ、いけねと気付きます。
あとでおまけの天ぷらが来るでしょうから、丼ぶりの蓋は空けておかないといけませんね。
食べ始めても相変わらずこちらの天丼は美味しいです。
初めて連れて行った友人も「くどくなく、すんなり完食できた」と言ってました。
今回は前にいただいた夜のレギュラーの天丼との違いに注目してみましたが、丼ぶり自体は同じですね。
ただ、おまけで出てくる天ぷらの数が違ったように思います。
とはいえランチはこれで1,000円というのはかなりお得ですよ。
普通にこれだけいただいていてもCPは良いですが、夜に天ぷら食べて呑んでいると余計に感じますね。
ごちそうさまでした。
■■■2012年10月再訪■■■
一年前に浜松に友人とオフ会で来て夜に浜松駅周辺を呑み歩いていて偶然見つけたお店でしたが満席で入れず、翌年5月に天丼だけ食べに来たので今度は天ぷらを思う存分頂こうと決めていました。
今回また友人とオフ会で来たので、今度は予約して一年越しの念願が叶いました。
18時にお店に入ると先客は無しでした。
揚げ場が良く見えるカウンターの真ん中に陣取ると呑むか食事かとだけ聞かれましたので呑みたいと伝えます。
ビールをお願いして正直に「勝手がわかってないのですが天ぷらを一通りお願いします」とだけいうとスタートしました。
出てきたものは、玉子豆腐、海苔巻きエビ、アスパラ、イカ、カニ、エビしいたけ、卵黄、エビ、ハゼ、ジャガイモ、野菜三点、すり身のパン挟み、ショウガでした。
どれもサクサクで美味しいですが、やはり魚介系が身がフワフワ・プリプリで良かったです。
御食事ならば天つゆがいいですが、酒呑みなら塩でしょうね。
とはいえこちらは三杯ルールなので友人と2人だと瓶ビール三本で終わりでした。
天ぷらを美味しくいただくにはちょうど良い量だと思います。
ご主人がこれで一通り終了の旨言うので、締めに天丼食べたいがフルサイズは食べられないのでミニ天丼があればいただきたいと言うと作っていただけました。
さっと揚げて丼に載せ、蓋をして逆さにするつゆ切りがまた見れました。
最後にミニ天丼と赤だしをいただいて終了。ちょうど良い量でした。
会計も一人四千円台でしたので満足です。
他のお客さんは最初に来た一組と終盤に来たグループの二組でした。
昨年とは違ってあまり混んでいなかったのでゆっくりいただけて良かったです。
また天ぷら食べたくなったら来たいですね。
ごちそうさまでした。
■■■2012年5月訪問■■■
チェーン店を除き天ぷら専門店はなかなか敷居が高いと思っているのですが、こちらは非常に入りやすいお店だと思います。
7カ月前に友人と浜松に来る機会があり、そこで夕方から飲み歩きをしている途中にこのお店の前を通り気になっていました。
その時のぞいてみましたが、その日は予約でいっぱいで入れませんでした。
それから7カ月。豊橋から神奈川に移動する途中にあえて浜松で途中下車しました。
もちろんこの店に行くためです。
ランチタイムは既に終わっている夕方17時。
値段がサービスタイムではないことは承知のうえで入るとどうも夜の部の最初のお客のようでした。
時間も限られていたのでメニューも見ずに天丼を注文しようとしたら、女将さんから「天丼でいいですか?」と言われたので「はい。お願いします。」といいました。予約無しだと天丼しか頼めないのかな?まあ、天丼目的だったのでいいですが。
早速大将が目の前で揚げ始めました。
手早く揚げ、どんぶりに盛り天つゆをかけた後、蓋をして逆さにし余分な天つゆを切っているのが印象的でした。
ものの数分で出てきた天丼は見た目は特に目を引くものはなかったですが、後で下からとろとろの卵黄の天ぷらが出てきて驚きました。
天丼をいただいているとどんぶりの蓋に3点天ぷらが載りました。これも天丼に付いている天ぷらとのこと。
この中にあった海老を海苔で巻いた磯辺天のようなのが非常に美味しかったです。
これは酒が飲みたくなりますね。他の天ぷらも美味しくいただきました。
次回は天ぷらおまかせでお酒も飲みたいと思います。
お勘定の時に女将さんがまた来てくださいと話しかけてきたので、半年越しでやっと来れたこと、次は予約してゆっくりいただきに来ることを話しお店を後にしました。
ごちそうさまでした。
10位
1回
2013/10訪問 2013/10/18
箱根の仙石原にススキを見に行く時に遠回りしてこちらに寄りました。
箱根と御殿場周辺でランチが美味しそうなカフェを検索してこちらを見つけました。
御殿場の郊外で車道から少し入ったところにありますが、急に森の中に入り込んだような雰囲気です。
店内に入ると天井が高くて解放感がありますね。
窓側のカウンター席が空いていました。
メニューを見てバジルチキンカレーのランチセット(1,260円)にしました。
福神漬け、ミニサラダ、ミニスイーツ、コーヒーか紅茶がつきます。
私はホットコーヒーにしました。
店内はカウンター8席に6人テーブルが一つ。
奥の部屋にも4人テーブルが4つほどあるようです。
ボサノバが流れる店内はゆっくりした時間が流れますね。
とりあえず買ったばかりの新刊を読みながら待ちます。
かなりの空腹ではありますがそれも忘れそうですね。
注文してから10分強で出てきました。
まずはサラダから。
レタスがメインのサラダですね。
ミニと言うだけあってサービス的なサイズです。
次にカレーですがこれが意外と量が多いです。
そして何より嬉しいのが私が好きなターメリックが強い黄色いカレーなんですよね。
中に入っているバジルチキンが特に美味しいです。
これはライスとルーの比率からするとライスが足りなくなります。
未確認ですがライス増しができればなお良いですね。
サラダは少量で野菜が足りないかと思っていましたが、カレーの具に野菜がたっぷり使われています。
かなり熱々なのですが辛さは普通でしょうか。
でもブイヨンが効いてて味がしっかりしているので物足りなさは無いです。
ちょっと御殿場に来たらこちらにカレーを食べに来る機会が増えそうですね。
食後のデザートはチョコレートケーキ。
苦味が強くて美味しいです。
コーヒーは普通ですね。
食後はまた本を読みながらゆっくりさせていただきました。
カウンターの窓が大きくて解放感が素晴らしいです。
外を見ていると雲間から青空がのぞいてきました。
その時に気付いたのですが、大きな窓の中心に小さな鳥の羽がついてました。
あまりにも窓が大きくて鳥もガラス窓に気付かずバードストライクが起きるようですね。
それだけ大きな窓です。
カレーもいいですがこの空間も気に入りました。
御殿場来たときにはまた利用させていただきます。
ごちそうさまでした。
この後は仙石原のススキを見に行きました。
いつも素通りだけでちゃんと歩いて見に行ったことが無かったんですよね。
でも、まだちょっと早かったか緑の方が目立ちました。
こうして一年を振り返ってみると地方で呑むことが多い一年でした。
東京は日本各地だけでなく世界の料理がいただける便利な街ではありますが、やはりその土地に行ってこそ感じる独特の味付けは無いことに改めて気付きます。
お取り寄せ人気の中、あえて現地で食べるということにこだわり、来年も新たな土地で旅、酒、グルメを楽しみたいです。