レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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1位
1回
2015/08訪問 2015/10/05
ときわ食堂を出て本日最後の五軒目はこちら。
五軒目とは言ってもいつものシメの五軒目ではなく本日はこちらがメイン。
これまでの四軒には失礼でしょうけど、この日はここまではゼロ次会、0.5次会、0.7次会、0.9次会ですね。
酒場放浪記で知って以来ずっと訪問したいお店だったので念願の訪問。
あえて池袋をスタートにしてここまで辿りつきました。
20:10頃にお店に着くと先客は無し。
おかあさんがのんびりしてました。
お歳はどう見てもおばあちゃんですが、ここではあえておかあさんと呼びます。
L字カウンターの中央に陣取りまずはお酒ですね。
軽めに酎ハイからお願いしました。
氷が入ったジョッキ、大きめのショットグラスに並々入った焼酎とカットレモン、そしてソーダのセットで出てきます。
甘くない理想の酎ハイですね。
ちなみに酎ハイの甲類焼酎は現在はキンミヤですが、以前はタカラだったそう。
仕入れの関係で変わったそうですが、おかあさんはタカラ派だそうです。
アテにはおでんを一通り盛ってもらいました。
いい具合にしゅんでいて美味しいです。
続いていただいたのは焼鳥。
これは種類はありませんが、ただの焼鳥ではないですね。
おかあさんが団扇で扇いて炭火を調整しじっくり焼いてくれます。
大ぶりな焼鳥は柔らかい鶏肉と共に食感の良い軟骨も入っているよう。
タレの甘みも良く、これはお気に入りの味ですね。
店内はお世辞にもきれいとは言えないです。
キタナシュランに出たくらいですから。
でも、炭火が飛んだのかカウンターの台が黒くなっていたりかなり歴史を感じますね。
しばらく一時間くらいは客は我々だけでしたのでずっとおかあさんと話していました。
このあたりのいろんな裏話、戦時中の話から最近の世間話など多岐にわたります。
それもかなりのご高齢なのにずっと立って話しています。
少し前にケガをして休まれていたようでちょっとやせたとのことですが、しゃべりだけを聞いているととても昭和一桁生まれとは思えません。
しゃべりもハキハキしていますし、話のネタの引き出しもすごく多くて楽しいです。
この日のアテはあとはお新香くらいとのこと。
でも、おかあさんと話してればそれだけで料理、サービス、雰囲気の評価が増す感じがしますね。
酎ハイの後は清酒を常温で。
このあたりから三組お客さんが来ました。
二組は我々と同じ初訪問でもう一組は久々に来たよう。
その方々とも交えて話で盛り上がりました。
あるお客さんが瓶ビールを注文すると体力が落ちてしまったおかあさんは栓が抜けないとのことでお客さん自らが抜く。
そんなやりとりもいいですね。
その時に瓶ビールは赤星ラガーと気付きましたので、我々も最後に瓶ビールをいただいてシメました。
ちなみにこちらは冷房が無いので夏は引き戸が全開。
夜は涼しい風も入ってきますが、通りの車の音がちょっと煩いかな。
なので夏は会話が大声になってしまいます。
気がつくとこれだけの注文で2時間も滞在していました。
お勘定は一人当たり千円ちょっと。
驚きのCPです。
料理がいろいろある訳じゃないですが、きっとこういうのを名酒場って言うんだろうなと思いますね。
遠いけどまた行きたいお店です。
ごちそうさまでした。
2位
1回
2015/06訪問 2015/07/31
■■■2015年6月再訪■■■
友人との月島呑みで訪問。
17:30頃にダメもとで行ってみると壁側のカウンター席がちょうど空いていて入れました。
以前も開店時に入ったら壁側のカウンター席はしばらく空いていたんですよね。
このテの酒場では最初は瓶ビールといきたいところですが、外が暑かったのでまずはゴクゴクいきたい。
ということで生ビールからスタートです。
アテは、
・ポテトサラダ
・きんめ煮つけ
・あじひらき
・いわし煮つけ
をいただきました。
こちらは煮たり焼いたり一手間かけた魚がいいですね。
きんめは今回は煮つけですがサイズはそれなりなもののリーズナブルな価格も良し。
今回初めていただいたいわし煮つけはブロンズに輝く浅めの煮つけ具合が絶妙です。
それと、煮つけで一緒に薬味になっているショウガやあじひらきに付いている粗めの大根おろしなんかもいいアテになるのです。
これは日本酒でしょうとビールの後は、
・澤乃井大辛口
・菊正宗冷酒生酒
をいただきました。
どちらもスッキリ辛口でよく合います。
そんなに長居したつもりはなかったのですが1時間半ほど居ました。
お勘定は一人当たり2,500円ほど。
やはりここいいですねえ。
煮込みが有名なお店ではありますが煮込み以外も最高です。
ごちそうさまでした。
お店を出ると外には10名くらいの待ち行列ができていました。
相変わらず人気のお店ですね。
■■■2012年10月訪問■■■
念願の岸田屋さんにやっと入れました。
前回げんきさんで呑んでご常連さんにつかまってしまいあわてて行ったら開店時にぎりぎり入れませんでした。
今回は友人とげんきさんに早めに行って早めに切り上げて「月島温泉」に入りさっぱりしてから16:30過ぎに岸田屋さんに向かうと6,7人くらいが待っている状態です。
これは確実に入れると思い待ちました。
そして17時をまわって開店。コの字カウンター奥に座ります。
まずはビールから。
風呂上がりで喉カラカラなので大ジョッキを注文してしまいましたが、よく考えてみると生ビール(それも大ジョッキ)を置いてるのがちょっと意外な感じでした。
ビールで喉を潤して最初に注文するのはやはり煮込みでしょう。
こちらは味噌味。東京三大煮込みと言われるだけあります。
やさしい味も良いですがいろんな部位が楽しめるのもいいですね。
続いて注文した肉豆腐が意外で、対面のお客さんの元に運ばれた色どりの良い肉料理は何だろうなと思っていたら私たちの前にも運ばれてきました。
そしてお店の方が「はい肉豆腐です」と言います。
皿に盛られていることもありますが一見ネギがピーマンのようにも見え洋食っぽい感じもします。
この肉とネギがまあ美味しい。そして味がしみた豆腐もいいですね。
キンメ焼きも身がホクホクで美味しかったです。
大衆酒場的なCPでお財布にも優しいですね。
呑んでいて気付いたのが大衆酒場にしては女性が多いことでしょうか。
それもおひとりさまの女性も居ます。
女将さんとの会話を楽しんでいるようでしたが、話の内容から近所に住んでいてこちらに通っている感じでした。
確かにこちらの女将さんとは話しやすいですね。月島暮らしの女性は女将さんにお母さんを重ねているんでしょうか。
そういや友人がチューハイをおかわりした時に私はグラスに少しお酒が残っている状態で「あ、じゃあ自分は何にしようかな」とつぶやいたら、「ゆっくり呑んでいいですから」と声かけてくださいました。
名古屋の某大衆酒場のように3割残しで「次は何?」と急かされるお店とは対称的ですね。。。
(そういうお店はそのような勢いを楽しんでその攻撃に負けじとガンガン呑みますが)
なんか居心地がすごく良くてついつい長居してしまうのがわかります。
これは開店後2巡目に並ぶと結構待たされるでしょうね。
月島に住んでたら通いたくなるのもわかる気がします。
他にも食べたい料理がいろいろあったのでまた行きたいです。
ごちそうさまでした。
3位
2回
2017/12訪問 2018/02/16
■■■2017年12月再訪■■■
黒石から戻って弘前駅近くのホテルにチェックイン。
予定外の昼食を食べてしまったので少しホテルで休憩してから予定より遅く呑みに出発しました。
これまで何度も弘前には来ていますが冬は初めて。
雪深いので呑み屋街までいつものように散策がてら歩いていくのは厳しいですね。
そこで100円の循環バスを使って行きます。
ちょうどホテルが弘前バスターミナルの近くでした。
バスターミナルの窓口で乗り場を確認して乗車です。
バスで街中を通っている時に流氷溝に雪を流している光景を初めて生で見ました。
しばらく進んで大学病院前で降りますが道路に面したバス停ではなく病院の中に入ってエントランス前まで行くんですね。
これなら一つ手前で降りた方が良かったかもしれません。
そこから歩いてこちらのお店に到着。
暖簾が出ているのを見るとほっとしますね。
もう弘前呑みの一軒目の定番になりました。
時間は16:15頃。
この時間ならバットの大皿料理が三品くらいできてるかな?
店内に入ると先客がお一人でした。
先客が中央寄りに座っていたので私はカウンターの手前側に座ろうとしたらそこは後でヘビースモーカーの常連客を座らせるとのこと。
ならばと一番奥に座りました。
カウンター7席と小上がりに4人テーブル×1。
いつもと違ってカウンターの椅子が両端に寄っているんですが、これは中央にストーブがある冬季シフトだそうです。
相変わらず元気に話す女将さん。
この時点ではバイトのお姉さんはおらずおじさん(Sさんだったかな?)。
あれ?前もいらっしゃったような気がしますね。
まずは瓶ビールからスタート。
いただいた料理は、
・昆布煮
・さばみそ(600円)
・ソイ昆布締め(1,000円)
・鶏ごぼう煮
・イワシフライ
昆布煮はちょうどできたてでしたので熱々をいただきました。
昆布のしっかりした食感がいいですね。
味付けはあっさりですが昆布自体の旨みが強いです。
さばみそは味が強め。
生姜がよく効いていて美味しいです。
これは日本酒が欲しくなりますね。
周辺の漁港は時化が続いていたようでこの日は刺身の品ぞろえがよくありませんでした。
それで唯一あった生魚がソイの昆布締め。
身が厚くて旨味も増して美味しいです。
ソイはメバル系ですから好きですね。
鶏ごぼう煮は大皿料理なので冷めているのは仕方がないですね。
ごぼうのゴリゴリ食感がいいです。
イワシフライはしっかり揚がっていますが中の身はフワフワでした。
瓶ビールの後はひたすら豊盃の熱燗を四本いただきました。
この胃にしみる感じの辛口が美味しいのです。
これはこちらのお店じゃないと呑めないらしいです。
女将さん、Sさん、そして他のお客さんとの話も楽しくて時間を忘れますね。
前に女将さんにどの季節の旬物が一番オススメか聞いたら冬だと言ってました。
今回はちょっと早いかなと思ったんですが今シーズンではこのタイミングしか行けなかったんですよね。
聞くとやはりちょっと早かったとのこと。
やはり1月2月の厳冬期がタラ美味しくていいそうです。
途中からバイトのお姉さんが来て話が特に面白かったSさんは帰っていきました。
女将さんと常連さんが話す時の完全な津軽弁が楽しいですね。
この土地の知らないことをいろいろ知ることができました。
(流雪溝の仕組みとか)
先客、後客とお勘定して私一人になってしまいました。
この時季にしてはここまで雪が降るのは珍しいそう。
そのせいか今日はお客さんが少ないそうです。
でも居心地はいいですね。
いろいろ楽しく話をしていたら3時間40分も居ました。
お勘定すると5,190円
二軒行ったと思えば安いものです。
帰り際に女将さんが大皿料理で食べていなかったじゃがいもの料理をお土産にくださいました。
(翌日の朝食にいただきました。)
正直今回は目玉になるような料理はなかったですが大満足。
今度はぜひ厳冬期に行きたいですね。
ごちそうさまでした。
■■■2015年11月再訪■■■
前回は桜の時期に訪問しましたが、今回は紅葉の時期に訪問です。
念のため17時から予約はしていましたが予約できるのはテーブル席のみ。
訪問の際に空いていればカウンターに移動は可能とのことでしたがやはりこちらはカウンターで女将さんや常連さんと呑みたいもの。
ちょっと予約の時間より早く行ってみようかな。
17時からに合わせて先に弘前公園に紅葉と仮移設が終わった城を見に行くつもりでしたが、ついでにお店の前を通ると暖簾は中ですね。
一応予約の確認がてら中に入って聞いてみるとまだ何も作ってないので料理を作りながらでも良ければどうぞとのこと。
弘前公園は夜のライトアップにも行くつもりでしたのでこちらで先に呑むことにしました。
それにこの方が大皿料理を温かい状態でいただけるんですよね。
まずは瓶ビールで乾杯。
しばらくしてから女将さんが二品サクッと作り終えました。
料理名まではわからないですが、
・タラコの煮物
・フキの煮物
がお通しです。
この優しい味付けがいいですね。
このタラコの煮物は特に美味しいので後でおかわりしました。
大皿料理をいくつか作り終えた時点でメニューからも注文できるようになったのでまずは刺身から、
・まぐろ
・しめサバ
をいただきました。
しめサバはいい漬かり具合で日本酒が欲しくなります。
私はこちらの女将さんの強烈なキャラが好きですが、人によっては苦手な方もいるでしょう。
若いバイト(?)のお姉さんとの親子のような連携もいいですね。
前回GWにとげくり蟹をいただいた話をした上で、この時期にぜひこれを食べていってというものは何か聞くと「はたはた田楽」とのこと。
田楽は豆腐やこんにゃくでは良く聞きますが魚は東北ならではでしょうか。
結構時間がかかる料理なので先にやっといた方がいいとお願いしておきました。
そして新たな大皿料理が出来たのでいただきました。
今回は大鰐もやしではないそうですが、似たような細いもやしの炒め物。
タラコとネギがいいアクセントです。
ここでビールが無くなったのでこちらではお決まりの豊盃の熱燗。
程よい甘みと辛口のお酒はどの料理にもあう美味しさです。
しばらくして出来上がった「はたはた田楽」。
全体に薄く味噌がしみこんでいるいる感じでハタハタのブロンズ像のようでもありますね。
今回は子持ちだったようでラッキーとのこと。
いただくとほろっと身がほどけ、ふわふわの白身に味噌がよく合います。
味噌は程よく素材の味を邪魔しない程度に抑えてありますね。
これは今回の目玉でしょう。
豊盃も進み、この後はひたすら豊盃の熱燗をおかわりしました。
はたはた田楽が出てきた頃に常連さんが数人登場。
常連さんも交えて呑みだしました。
ここで差し入れのあった馬刺しをいただきましたが赤身がいいですね。
以前は熊本で霜降りの馬刺しをいただくことに満足していましたが、私は今は会津なんかの赤身肉が好きです。
五戸あたりも馬肉文化がありましたが青森県は広く馬肉が食べられるそうです。
次に出来上がった大皿料理の「いかの酢味噌あえ」や女将さんが串を刺していた「えのきのばら肉巻き」など次々作るものが気になり注文。
どれも美味しく豊盃が進みます。
途中で女将さんの知人の方が持ってきたリンゴに女将さんが大喜び。
(すごく希少らしいので名前は伏せますが)とある地名が付いたアメリカンチェリーのような濃い色をしたリンゴをおすそ分けでいただきました。
蜜がすごくて皮を剥きにくいとのこと。
たしかに蜜たっぷりで酸味とのバランスも良く美味しかったです。
最後はほっけつみれ汁でシメ。
これから弘前公園にライトアップを見に行くので温まれました。
今回は他にお客さんは来なかったですが、GWの桜の季節は異様に混むとのこと。
それと比べるとたまに混むことはあるものの普段はこんな感じだそう。
女将さんや常連さんと楽しく呑めたこともあり3時間以上居ました。
豊盃をひたすらおかわりしたこともあってか一人当たり6千円ちょっと。
でも3時間以上呑んでいたので全然高いとは思いません。
今回も満足のしまやさんでした。
次は雪の降る季節に来なさいとのことなのでそうしたいと思います。
ごちそうさまでした。
■■■2014年6月追記■■■
たまたま見てたテレビでJR東日本のCM「行くぜ、東北(弘前の夜編)」が流れたんですが、木村文乃さんが呑んでる居酒屋がこちらでした。
こんな形で女将さんを見かけるとは。
女将さん、名演技というかそのまんまのキャラでしたね。
■■■2014年5月訪問■■■
ホテルで小一時間仮眠を取ったあと15:30くらいから町にくりだしました。
昼間に歩いていない弘南鉄道の中央弘前駅側から弘前公園の方に歩いていきますがこの裏通りもなかなかいいですね。
シメのラーメン屋さんはここだなと物色しながら歩いているとまだ15:30頃なのに暖簾が出ている居酒屋が多いです。
この理由は後でなんとなくわかりました。
そしてたどり着いたこちらのお店も開店は15時と早いです。
都内の酒場で昼呑みすることはありますが、地方で昼呑みって初めてかも。
暖簾が出ていたので店内に入るとカウンターにも小上がりにもいい感じに酔っているおじさんらが居ますね。
まだ、開店から1時間も経ってないですよ。
カウンターの端に酔っぱらったおじさんが居たのでちょっと空けて座ろうかとしたら、この後に予約客が来るとかで詰めてと言われます。
おお、今日はこのおじさんがお相手か。望むところだ。
こちらのお店は以前たまたま病院の待合室で読んだdancyuに特集で出ていたんですよね。
記事内容まではよく覚えていないですが店名は覚えていてBMしていました。
さらに太田和彦さんの居酒屋百名山でも紹介されていてぜひ訪問したいと思っていました。
この日は気温が上がって暑かったのでまずは生ビールから。
お通しはないのでカウンター上の大皿から好きなものを注文します。
まずはばい貝ですね。
あとは、緑が鮮やかな山菜があったので「これミズですか?」と聞いたら横のおじさんが「あんたよく知ってるね」とほめてくれました。
青森出身の知人からも昔から聞いているので見つけると注文してしまいますね。
ばい貝は煮つけの塩梅が絶妙。
身が柔らかくてうまく出さないと肝が途中で切れてしまいます。
そしてミズ。
これは歯応えが良くだし汁が美味しいです。
大皿料理ですが味付けはどれも繊細です。
続いてたった今大皿に盛ったばかりで湯気が上がる細いもやしみたいなのが気になります。
「このもやし細いですね。特別な品種ですか?」と聞くと「大鰐もやし」とのこと。
ああ、あの温泉で育てるもやしですか。
じゃあこれもといただきますが、出来たてなのでシャキシャキ感も残って美味しいです。
生ビールが終わったので地酒をいただきましょうかね。
ビールで暑さが引いたので地酒の「豊盃」の熱燗をいただきます。
熱燗をいただきたかったというよりは使いこまれた熱燗器が気になっていたんですよね。
辛口が好きな私には甘みが強めに感じますが、ダシが効いたこちらの料理にはよく合うと思います。
途中から女将さんの手が空いてきたのでたくさんおしゃべりしました。
この女将さんのキャラが良くて楽しかったですね。
こう言ったら叱られるかもしれませんが何となく雰囲気が泉ピン子さんに似ています。
ここで横のおじさんと三人で話し込んだのですが、最近観光で来るお客さんが最初に目当てのモノを聞いてモノがないとわかると帰るそうです。
それも品切れとかならまだわかるが季節物でその時期には無いのにそういうことがあると。
こちらは郷土料理(季節料理)のお店なので旬のものを食べて欲しいのにすごく残念だそうです。
そういえば、都内の行きつけのお店でも同じようなことがありましたね。
酒場放浪記で紹介されたとある料理がなかなかレアもので私も何度も行っている中でたった一度しか食べたことないのですが、最初にそれが無いとわかると帰ってしまう一見さんが多いとのこと。
これはお客側としても考えさせられますね。
確かにそれが目的ならば残念ではありますが、そこ以外にも旬を見つけたり楽しめないと何かただのコレクターのような気もします。
あと、このおじさんとは「何で昼からやっているお店が多いのか」という話にもなりました。
こちらのお店は通年で昼からやっていますが、他のお店はこの桜の時期は早く開けているんじゃないかと。
聞くと泊まるところが少ないので基本的には弘前は日帰り観光客が多いそうです。
となるとここからは私の推測ですが電車やバスで来た客に呑ませて帰らせるのかな?
確かに遠方から来る人は泊まる確率高いからその可能性はあるのかも。
まあ、そんないろいろ話をしながら何か珍しいものはないかとメニューを見ていると聞いたことがない「とげくり蟹」が気になりますね。
女将さんに聞くと、これこそ旬なのでぜひ食べてってとのこと。
これまで値段気にしてなかったですが、結構高いんじゃないかとこれだけ値段を聞いてみると、意外とリーズナブルでしたね。
旬ならばといただきましたが、このカニは身とミソがパンパンに詰まっています。
味も濃くてこれは絶品でした。
この時に新たに隣に来たお客さんが何にするか悩んでいたので勝手にとげくり蟹をオススメ。
熱燗をおかわりして仕上げに入ります。
この時点でかなり酔っぱらってタクシーを呼んだおじさんを見送りました。
ここで揚げ物の香ばしい香りがしてきます。
何揚げてんのかな?もしや、、、と思ったらやはりイカメンチでした。
「中央食品市場で食べそびれたんですよね」と話したらこれが本来のイカメンチとのこと。
酔ってて違いが何か忘れちゃいましたが、熱々出来立てでジューシーでイカごろごろですごく美味しかったです。
次のお店に行くので1時間15分ほどの滞在でしたが、これなら仮眠取らないで15時の開店時から来れば良かったですね。
居心地も良く楽しく旬の郷土料理が楽しめました。
お勘定は5千円ほど。
値段が概ねわかっているとげくり蟹を引いてざっくり計算してみても単価は良心的だと思います。
まあ、こちらのお店には値段だけでは測れないものがあります。
弘前に来たらぜひ再訪したいお店ですね。
また季節を変えて行って旬を楽しみたいです。
ごちそうさまでした。
4位
1回
2016/03訪問 2016/05/11
■■■2016年3月再訪■■■
晩杯屋さんの後の三軒目はやはりこちらを再訪ですね。
開店時間に合わせて伺いました。
ここまでにビールやチューハイ系は結構呑んでいるのでこちらはいきなり日本酒から。
まずは熱燗とお通しのモヤシからスタートです。
いただいた料理は、
・煮込み玉子入り
・煮豆腐
・ミンク鯨刺身
・自家製カレーコロッケ
・セロリの漬物
最初、煮込み玉子入りを注文したら「取り分けると少ないから煮豆腐もいかがですか?」と言われて煮豆腐もいただきました。
ミンク鯨刺身も旨味があって良かったですが、今回はカレーコロッケが一番良かったでしょうか。
揚げたて熱々で中のイモもホクホクでした。
お酒は熱燗をお替りしてから冷酒にスイッチ。
先月北海道に行ってきたこともあり、"国稀北海鬼ころし"をいただきました。
口当たりはスッキリで後味はかなり辛口ですね。
カウンター内には前回いらっしゃらなかった女性が居ます。
世代はちょっと上のようですが、店内の有線で流れる昭和の曲の話で盛り上がりましたね。
2時間の滞在でお勘定は一人当たり2,700円ほど。
大森で日本酒呑みしたくなったらこちらは外せませんね。
ごちそうさまでした。
■■■2015年11月訪問■■■
こちらは前々から煮込みが有名で行きたいと思ってBMしていたお店。
この前の二軒はこちらの前座と行ってもいいでしょうね。
17時の開店に合わせて訪問すると先客はゼロ。
コの字カウンターの中央に陣取りました。
年季の入った白木のカウンターにも味があります。
カウンター中の大きな煮込みの鍋もそそりますね。
ここまででビールや酎ハイ系は呑んできたのでこちらでは日本酒と決めています。
冷蔵庫に見える赤星ラガーも気になりますけどね。
梅割りもあるみたいです。
まずは熱燗とお通しの柚子大根からスタート。
さっぱりした柚子大根が美味しいです。
熱燗をいただきながらこの升を見て驚きます。
使いこまれたのかかなりすり減っていますね。
てっきり入念に磨き続けてこうなったのかと思いきや、長年お客さんが触ってきてここまですり減ったそうです。
長いものでは40年くらい使っているんだそう。
いただいた料理は、
・煮込み玉子入り(780円)
・湯豆腐(380円)
・大ぼたん海老(二尾680円)
・煮物(サービス)
・アジ南蛮漬(580円)
煮込みは結構いい値段しますが、コクがありながらも比較的あっさり。
長年注ぎ足された煮込みも一度途切れて再開した訳ですが、2ヶ月くらい経って味がだいぶ近づいてきたそうです。
湯豆腐は380円ですが鍋で出てきました。
ポン酢と薬味でさっぱりといただけるので日本酒にもよく合います。
この日の刺身にあった大ぼたん海老は卵付き。
ぼたん海老を見つけるとつい注文してしまいますが、このサイズはなかなか見かけませんね。
みそも美味しくいただきました。
途中で女将さんと話している時にサービスで出していただいた煮物はおふくろの味ですね。
アジ南蛮漬は懐かしい味。
私が小学生の時、長崎では春先の防波堤にサビキを落とすだけで小アジが100匹単位で釣れるので、よく南蛮漬にしていましたね。
最初の熱燗の後は、
・あさ開 岩手鶴(常温)
・美丈夫(冷や)
・おくのかみ(冷や) ※試飲で少々
をいただきました。
あさ開は盛岡で何度かいただいたことがある地酒。
辛口の私好みの味です。
美丈夫は高知の地酒。
これも辛口でいいですね。
銀座の某有名店では人気のお酒のようです。
いつもなら日本酒に行く時は酎ハイを半分残しておいてチェイサーにする私。
この日はチェイサーが無かったのですが、欲しいと察したのかそっとチェイサーを出してきました。
客の心が読めるんでしょうかね。
そしてお試しにどうぞと少しいただいたのが東村山のおくのかみ。
これがかなり濃厚なのでこれはお試しに少量もらうくらいで良かったです。
これ一杯いただいたらかなり長くちびちび呑めそうでしたね。
実はこちらは一旦畳まれてから後継者により復活したということをお店で知りました。
(皆さんのレビューを熟読していないことがバレバレですが、お店に行った時に私としての発見が無くなるので特に行きたいお店はあえて流し読みにしています。)
しばらくこちらのことを忘れていた間にお休みされていたんですね。
先代で畳んで半年空けて9月に復活したとのことです。
もし先代の時に来ていたらいろいろ比較しちゃうんでしょうけど、私は昔を知らないので比較も何もなくこれが蔦八さんなのです。
完全禁煙でお店の方のサービスも良く居心地はとてもいいですね。
有線から聞こえる昭和の曲も知っている曲ばかりでいいです。
お席代250円とありますが、これは実質お通し代のことでしょう。
2時間の滞在でお勘定は一人当たり三千円足らず。
大満足の酒場でした。
また大森呑みの時には訪ねたいですね。
ごちそうさまでした。
5位
1回
2015/04訪問 2015/05/13
東京タワーからウォーキングで浅草橋まで来るとちょうど昼時。
このへんでいいお店ないかなと探しますが、なんか魅かれるお店が見つからなかったです。
そこで急遽「駒形どぜう」さんに行こうという話になり先に進みました。
実はこちらは通し営業なので空いている15時頃に昼呑みで行こうと考えていたのです。
本当はスカイツリーにゴールしてから呑むのがいいのですが、もうゴールも近いのでここから呑み歩きスタートにします。
時間は11:30頃。
店内に入るとまだ1Fの座敷が空いてました。
友人は前に来たことがあるそうなのですが、その時はこの座敷ではなく地下のテーブル席に案内されたとのこと。
ですので友人も初座敷です。
台ではなく一枚板がどーんと置いてあるだけの座敷。
なんか相撲部屋でちゃんこ食べる感覚でしょうか。
高いものが無いので座敷の開放感は強いですね。
そこに割下、大量のネギ、山椒と七味がセットされました。
まずは瓶ビールからスタート。
スカイツリーバージョンのスーパードライです。
いただいたのは、
・どぜうなべ
・トッピングのささがきごぼう
・どぜう入り玉子焼き
・付ける生卵
とにかく、このどぜうの丸煮の鍋が美味しすぎます。
丸煮が有名な老舗酒場のものに比べても骨まで軟らかく臭みもなく食べやすいです。
これにたっぷりのネギをかけ、ネギが煮えたら多めに山椒をかけていただきました。
これまで食べたどじょうの中で一番美味しいと言ってもいいでしょう。
厨房の方からシューシュー音がしていましたが、どうも圧力鍋で下ごしらえしているようですね。
これを「昔ながらの味ではない」という方も居るかもしれませんが、ここまで美味しくなるなら大歓迎です。
いただく空間の雰囲気もいいですしね。
友人も地下より1Fが数倍いいと言ってました。
う巻きのようなどぜう入り玉子焼きもなかなか。
生卵はとじるつもりで注文しましたが、仲居さんから「溢れるので鍋には入れないで」とのこと。
「溢れないように少しづつならいいか?」と聞くと上の方に聞きにいき「付けて食べてください」と言われました。
よく考えてみたら丸煮は鉄鍋ですが、柳川鍋は土鍋なんですよね。
鉄鍋は玉子がこびりついちゃうのかな。
ということで仕方なく玉子は付けていただきましたが、これは注文した時に言って欲しかったですね。
ささがきごぼうも煮汁を吸って美味しいです。
この煮えたネギだけでもお酒のアテになるので(どじょうは少し残しつつ)ネギをおかわり。
たぶんネギは無料だと思います。
仲居さんは大勢いるのでサービス面はとてもいいです。
ビールの後は日本酒の「ふり袖」をぬる燗で三本いただきました。
この時にこの広口のお猪口が気に入ったので「これ買えます?」と聞くと売ってくれるそうなので購入しました。
これは隣に居たご常連さんも「長年通ってるけど知らなかったよ」と言ってましたね。
1時間10分の滞在でお勘定(お猪口除く)は一人当たり3,700円くらいかな?
観光地化してるのは否めませんが、内容的にはたいへん満足できるお店でした。
ごちそうさまでした。
※あ、東京都400軒目のレビューでしたね
6位
1回
2015/02訪問 2015/03/04
こちらのお店を知ったのは、某バイクメーカーの販売店でもらったグッズカタログでした。
その中で紹介されていたのですが、本厚木のお店がきっかけだと書いてあったのです。
記事の内容からきっとあのカフェなんだろうなとは思っていました。
とある日に蒲田の方に出たので大森のこちらのお店を訪ねてみました。
開店直後なので一番乗り。
マスターに本厚木のカフェの話をするとそこからいろんな話が聞けました。
最初は記事内容からインスパイア系のお店だと勘違いしていたのですが、実は師弟関係のようです。
こちらにも鷲のオブジェが目立つベゼラ社のエスプレッソマシンが鎮座していますね。
オススメはネルドリップ(800円)とのことでお願いしました。
店内は2人掛けのベンチが6台。
コの字型のカウンターになっています。
バイクの関係でKTMのグッズが目立ちますね。
バイクのガレージがガラス越しに見えるので自分が乗ってきたバイクを見ながらコーヒーをいただくこともできるそう。
春、秋はここを開けてガレージとつなげてテラス席のようになるんでしょうね。
じっくりドリップさせたコーヒーはかなりローストが効いたもの。
ケニア産を自家焙煎で深煎りしているそうです。
ここで深煎り豆をチョコと共にいただいたのですが、食べてもなかなか美味しいですね。
一見すると深煎りは眠気に効きそうな気がしますがそれは味覚だけの話で、深煎りはカフェインが抜けるので眠気覚ましにはならないそう。
他にもいろいろと為になる話が聞けました。
本家(?)と同じくこちらもちょっとしたお茶うけのスイーツが出てきます。
チーズケーキは結構甘いですがこの深煎りのコーヒーにはよく合いますね。
この後に大型バイクで来たお客さんはガレージに停めてました。
私はバイクで都内に出ることはないんですが、次回機会があればバイクで寄ってみたいカフェです。
トイレの中の面白い細工なんかもあるんですが、ネタバレは面白くないので行ってからのお楽しみということで。
マスターも気さくに話してくれますし、雰囲気もコーヒーも格別で居心地の良いカフェでした。
ごちそうさまでした。
7位
1回
2015/09訪問 2015/11/09
文化横丁呑みの二軒目はこちら。
太田和彦さんの居酒屋百名山のお店の一つでBMしていました。
通りの看板から細長いアプローチを進み縄暖簾をくぐって店内へ。
薄暗く静かで隠れ家のような独特の雰囲気がありますね。
時間は18:15頃ですが店内はいっぱい。
入ってすぐのところに一つ席が空いていますが、そこを挟んで男性と女性が会話をしています。
てっきり遅れてくる連れのために取ってあるのかと思って念のために聞いてみると空いているとのこと。
どちらも一人呑みで来ていて話をしていただけだったんですね。
いやあ、最後の一席に座れてツイてました。
正直、きむらさんとどちらを一軒目にするかすごく悩んでいたんですが、こちらを二軒目にして正解でしたね。
恐らくきむらさんはこの時間からはすぐには入れないでしょう。
私の後に来たお客さんはフラれてましたのでもう少し遅れていたらアウトで、左のおじさんにも「お兄さんツイテるね」と言われました。
一枚板の椅子を跨いで腰を下ろして改めてまわりを見まわすと、薄暗く静かな感じが釧路の炉ばたさんを思い出させますね。
お酒は高清水辛口(お通し付き900円)から。
まずは漬物と焼きぎんなんが出てきました。
いきなり両隣の方と仲良くなってしまい全く退屈はしなかったです。
特に左のおじさんは常連さんのようでいろいろ教えてくれました。
お酒の都度お通しが出てくることは知っていましたが、一軒目で魚に飢えていたので一品だけスズキ刺身を注文。
さっぱりしているのであると注文してしまいますね。
すると右のお姉さんがさんま刺身をどうぞとおすそ分けがありました。
これは脂がのっていて美味しいです。
こういう互いにおすそ分けするのもいいですね。
店内はコの字カウンターで満席。
年齢層はちょっと高めでしょうか。
皆さん騒がしくないくらいにザワザワとしてお酒とアテを楽しんでいます。
そして割烹着の名物女将。
全てがすごく調和している感じがします。
お酒は二杯目以降も高清水をおかわり。
この辛口加減がいいのです。
そういえば一軒目も高清水でしたね。
二杯目のアテは冷奴、三杯目のアテはシマアジと海老の刺身でした。
海老はボタン海老ではないのかな?
何の話をしたかなんてあまり覚えていないですが、私は八戸から石巻まで海側を下ってきた話をしたことは覚えています。
とにかく美味しい酒と肴と楽しい会話で居心地はすごく良かったです。
気が付けば2時間の滞在。
お勘定すると3,700円と意外とリーズナブルでした。
こちらも仙台に来たら再訪必至のお店ですね。
ごちそうさまでした。
8位
1回
2015/09訪問 2015/10/19
月山下山後はこの日の宿泊地である山形市内に移動。
ホテルにチェックイン後は山形駅周辺に呑みに繰り出します。
いくつか候補を揚げてはいたんですが、定休日の情報が不足しているお店が多く行ってみるとお休みのお店がいくつもありました。
そこで歩いて探してお店の看板に鶴岡で出会った「栄光冨士」の文字があったお店に入ってみますが、ほぼ団体貸し切りとのこと。
最初は短時間ならカウンターに入れるという話だったのですが、そのタイミングでその団体が前倒しで来るという話になったようで結局断られました。
なんか立て続けにツイてないなと思っている時にこちらのお店の前を通過。
階段下まで行ってのぞいてみると晩酌コース(2,200円)というのを見つけてちょっと気になりました。
一旦ここはキープしてもう一つ離れたところの候補を見に行こうと歩きだしたのですが、なんか嗅覚が働いてこちらに戻って入ったのです。
するとほぼ予約で埋まりカウンターの一部だけ空いている状態。
時間が18:15でしたので後回しにしていたら先に他のお客さんに入られていたかもしれません。
ちなみに後でそのもう一つの候補のお店にも行ってみましたがお休みでしたので私の嗅覚はなかなかのものですね。
お店の方から最初に説明があったのは、こちらは一品料理は用意しておらず季節料理のコースになるとのこと。
さらにコースにはお酒は含まれていないようです。
とりあえず晩酌コース(2,200円)を注文しますが6品位と書かれていますからそう高くはないですね。
生ビールからスタートすると最初は四皿ほどまとめて。
その後は呑むペースに合わせてか間を空けて一皿づつ出てきました。
・あけびの味噌煮
・そうめんかぼちゃときくらげ
・ずんだとみょうがのあえ物
・ニシンの山椒漬
・薄皮丸茄子の漬物
・マグロと牛タタキ
・サーモンときのこのホイル焼き
・きのこ汁
どれも旬の郷土料理で美味しいものばかり。
あけびを味噌煮でいただいたのは初めてですが、茄子のようでもありますね。
確かに翌日に農産物の直売所では料理用のあけびが普通に売っていました。
そうめんかぼちゃの存在は知っていましたが、いただいたのは初めて。
きくらげも漢字の「木耳」のごとく耳くらいの大きさで肉厚です。
ずんだはみょうがとマッチしていて粗めの食感がいいですね。
実は同席した登山仲間はずんだが苦手だったのですがこれで克服したようです。
薄皮丸茄子は昨年鶴岡でもいただきましたが、これも旬のものですね。
マグロは中トロから大トロの間くらい。
そしてこの牛タタキはこれらの中では一番美味しかったですね。
薬味のワサビも鼻を爽やかに抜けてよく合いました。
この時点で6皿で既に6品以上ですからもう終わりだろうと思っていて、何かをオーブンで焼いているのは他のお客さんの他のコースのものと思っていたら我々の前にも出てきました。
すごくいい匂いのサーモンときのこのホイル焼きも良かったですね。
そして最後のきのこ汁は具沢山。
独特の食感のきのこはアミタケとのこと。
これも旬の地の物なんでしょうね。
生ビールの後は辛口の地酒を何本かいただきました。
・ばくれん吟醸超辛口+20
・住吉純米超辛口+10
・上亀元純米吟醸
・初孫磨斬純米本辛口
どれも辛口で良かったですが、住吉は色が濃く熟成がかった風味が竹鶴に似ている感じがしましたね。
上亀元は辛口とは言っても+4なのでどちらかと言えばフルーティ系。
ちなみに上亀元は通常は「上喜元」と書かれるものと同じ酒田酒造のお酒。
「亀の尾」という米を使っているので「上亀元」だそうです。
CP抜群で旬の郷土料理をいただける晩酌コースに好みの日本酒を合わせていただく。
贅沢なひと時でした。
結構お酒を呑んだので2時間弱の滞在でお勘定は一人当たり5,200円。
また季節を変えて再訪したいと思うお店でした。
ごちそうさまでした。
9位
1回
2015/02訪問 2015/02/26
神田から神保町に移動して三軒目はこちら。
昭和23年創業の老舗酒場ですが、アド街などメディアでの紹介も多いお店です。
神保町は昼間はたまに来るのですが夜はほぼ初めて。
神田からわざわざ歩いて移動してきたのもこちらで呑みたかったからです。
建物に近づくとぼやけた窓越しに人影が見えますね。
時間は18:15頃なので満席で無理かなあと思いながら小さな小窓を覗くと右手のテーブル席が空いているじゃないですか。
引き戸を開けて入るとそちらにどうぞとテーブル席に案内してくれました。
その後すぐにカウンターの一席も埋まって満員です。
やはり老舗酒場はこの雰囲気ですよね。
歴史を感じる店内にある椅子もテーブルもかなりすり減っていて年季を感じます。
思っていたよりも若いご主人を囲むようなカウンター席には年配のご常連さんがいっぱい。
皆さん騒がしくもなく、でも静かでもなく呑んでいます。
我々はこちらでは熱燗で通すことにしました。
お通し以外のお酒のアテは、
・兵六あげⅡ
・赤かぶ漬
・炒菜
・餃子
どれも素朴ながらお酒には合う一品料理です。
兵六あげは新潟の栃尾揚げに似ていますが、納豆以外にもいろいろ入っています。
この中ではシンプルに赤かぶ漬なんかが美味しかったですが、野菜が多い餃子もニンニクが効いていていいです。
お店に入ってすぐにいい香りがしていたんですが、先客の餃子だったようですね。
炒菜は肉野菜炒め。
量は少なめですが味付けが濃い目でこれも酒に合います。
ご主人はカウンターの中に番台のように鎮座していますので、テーブル席は手を伸ばして酒や料理を受け取る恰好に。
やはりこのお店はカウンターで楽しみたいところです。
カウンター席に居た一人の和服の女性のお客さんがこれまたお店の一部になっているかのように似合ってるなァ。
何かカッコ良く見えました。
お酒は熱燗をおかわりし続けて気が付けば1.5時間ほど居ました。
結構呑んだつもりでしたがお勘定は一人当たり2,100円ほど。
次回はぜひカウンターで呑みたいですね。
ごちそうさまでした。
10位
1回
2015/02訪問 2015/03/23
今回の横須賀呑みの一番の目的はこちらのお店。
横須賀を代表する古典酒場です。
こちらは"ふらり旅 いい酒いい肴"で紹介されていましたが、居酒屋百名山でも読んでいたので前々から行きたいお店でした。
外観からして滲み出る古典酒場の雰囲気がいいですね。
外観写真を撮って店内へ。
ほぼ開店時間に伺いましたが、フライング営業なのか既にそこそこ賑わっています。
我々は手前のカウンター席に座りました。
店内は大きなL字カウンターと4人テーブル×3です。
写真撮影禁止のようですのでカメラはしまいました。
まあ、歴史的建造物の中は写真撮影禁止と考えましょう。
そもそも撮影禁止のお店は単なる写真嫌いの場合もありますが他のお客さんに迷惑がかかるということもあるんですよね。
不特定の人にカメラ向けたり、フラッシュたいたり、カシャカシャ耳障りだったり。
「シャッター音もフラッシュも出さないのでこれだけ撮らせてもらっていいですか?」という聞き方をすると意外とOKだったりするんですが、ここではその交渉するのやめました。
なんとなくそういう行為が場違いな感じがしたのです。
そういえば十条の斉藤酒場さんもそうでしたね。
(こちらは料理のみならOKということが後日判明しました。)
話は戻って、こちらでは熱燗で通します。
まずは招徳の佳撰から。
いただいたお酒のアテは三回に分けて
・真鯛のさしみ
・湯豆腐
・鳥モモ唐揚げ
・セロリ
・合鴨のスモーク
・湯豆腐(半)
・アサリバター焼
をいただきました。
どれもシンプルで凝ったものではないですが酒のアテにぴったり。
魚介、肉、野菜が適度に揃っています。
この中で特筆すべきは、やはり湯豆腐でしょう。
おかわりしてしまいました。
一人呑みに優しいハーフサイズもあります。
目の前のおかあさんを見ていると結構こまめに鰹節を削っています。
それも「シャッ、シャッ、シャッ・・・」ではなく「ゴッ、ゴッ、ゴッ、・・・」というように音からして違う。
角を使って薄くではなく小さい節粉のように削るのです。
これが湯豆腐にたっぷり載ってくるのですが、香りも良く味も濃いので醤油をかけるのはほんのちょっと。
シンプルな料理ですがこれは確かに美味しく、お客さんは皆さんこれを注文していました。
太田和彦さんが日本三大湯豆腐と謳うだけありますね。
ちなみに日本三大湯豆腐とは、こちらの他は伊勢の一月家さん、盛岡のとらやさん。
今回のぎんじさんで日本三大湯豆腐を全ていただきました。
招徳佳撰の熱燗の後は上撰の熱燗を三本いただきましたが、徳利に沢の鶴の文字。
上撰は沢の鶴なのかな?
他のお客さんは騒がしくも無く、かといって静かでもなく居心地は良かったです。
しょっちゅう撮っている私でも撮影禁止というのは何となくわかる気もしますね。
お勘定すると年季の入った算盤で計算。
2時間10分の滞在でお勘定は一人当たり2,700円ほどでした。
横須賀の古典酒場を楽しめて良かったです。
ごちそうさまでした。
2015年のマイ★ベストレストランはほぼ酒場で占められました。
個人的に再訪のお店は入れないつもりでしたが、月島の岸田屋さんと弘前のしまやさんは新たな感動もあって上位入選。
料理や酒はもちろん、お店のその土地にあった雰囲気やお店の方やご常連さんとの会話も重要な要素になっています。
本当は昨年末に帰省がてら立ち寄った名店も入れたかったのですが、このところ投稿が停滞(1~2ヶ月遅れ)しているため残念ながら除外。
2016年こそは追いつけるようにしたいものです。