おいしん坊!万才さんのマイ★ベストレストラン 2016

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当たり前に呑んだり旅したり山登ったりできないことでそれが当たり前にできることの有難さを感じるこの頃

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おいしん坊!万才 (男性・神奈川県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

今年も酒場が中心。
再訪のお店と念願叶った訪問のお店が多いです。

やはり一度訪問して気に入ったお店は再度訪問しても間違いないですね。
念願叶ったお店は満足の閾値が上がるので期待外れになりがちですが期待以上のお店に恵まれました。

またこれからの一年にいいお店と巡り会いたいものです。

マイ★ベストレストラン

1位

露伴亭 (二本松 / カレー、喫茶店、和菓子)

2回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/12訪問 2018/02/21

初めて歩いて行った亀谷坂の先のスリランカカレー

■■■2017年12月再訪■■■

この日は朝から東北本線を一ノ関から仙台、白石、福島と乗り継いで南下。
当初は福島駅か郡山駅で昼食をいただく予定にしていましたが、意外と朝にしっかり食べたので福島はそのままスルー。
福島から郡山に向かいます。

ここまで来ると宇都宮がすぐに感じてきますね。
宇都宮まで行けば上野東京ラインや湘南新宿ラインで横浜まで一本なのでゴールが見えてきます。
少しほっとしたところでもうすぐ二本松到着です。

ここでふと考えます。
二本松駅からこちらのお店まで歩けるんじゃないかと。
マップを見ると亀谷坂が気になりますが距離的には普通に歩けそうです。
その後に乗る列車の時間を調べても帰宅はそう遅くならないので急遽二本松で降りることにしました。

二本松駅のコインロッカーに荷物を入れて歩きます。
亀谷坂にさしかかるまでは平坦な道。
亀谷坂から急な坂道になります。

前に大雪の時に車で来たことがありますが、坂の途中でスタッドレスのワゴン車が立往生していたくらいの坂。
徐々に勾配がきつくなってきます。
それに二日前は吹雪で極寒でしたが、南下したこともありこの日は晴れて暖かかったのです。
地味にきつくてお店に着いた時にはうっすら汗をかいていました。

時間は12:20頃。
駐車場には車が一台停まっていて先客は2人。
空いていて良かったです。

お店はいつもの方ともう一人いらっしゃいますね。
先客は食後のアイスをいただいていました。

先客もスリランカカレーを食べていたのでしょう。
その残り香が誘いますね。
注文したのは、

 ・スリランカカレー(600円)
 ・大盛(100円)

です。

注文から6,7分での登場。
やっぱりこれですよ。
見た目からして美味しそうですしCP抜群ですね。

オニオンスープで舌を慣らしてからまずはサラダから。
相変わらず玉ねぎで作った紫(ピンク)のドレッシングが美味しいです。

そしてスリランカカレー。
もう今さら説明はいいでしょうか。
とにかく私の中でもトップクラスのカレーですね。
汗をじっとりとかいてきました。

食後のアイスを食べる頃には先客が帰ったのでお店の方といろいろ話ができました。
次の列車まで時間があるので観光スポットを聞きますが、霞ヶ城公園は歩きではちょっと時間が足りないでしょうか。
それもこの坂をさらに登りきらないと行けませんしね。

ですので前から寄ろうとは考えていた二本松神社を参拝するだけにします。
そうなると時間的に余裕があるので、

 ・セットコーヒー(100円)

も追加してゆっくりさせていただきました。

コーヒーはマシンで入れているようでかなりマイルド。
ブラックでものみやすいです。
アイスクリームの後だからそう感じるのかわかりませんが、アイスクリームと相性いいかもしれませんね。
100円なら十分すぎるコーヒーでした。

本当に駅から歩いてでも食べに寄って良かったです。

ごちそうさまでした。


この後は二本松神社を参拝して二本松駅へ。
次の列車に乗り郡山に向かいました。
■■■2016年7月再訪■■■

岩手県の百名三山を登る旅が終わり、一関からの帰りにこちらに立ち寄りました。
わざわざ立ち寄りたかったのは昨年食べそびれた夏限定のグリーンカレー目当てだからです。
このチャンスを逃すとまた来年になってしまいますからね。
高速の長距離割引が途切れるのでだいぶ高速代が増しますがそれでも食べたかったのです。

時間は10:20頃。
さすがに先客は無しです。

店内に入ってメニューを見るとメニューが夏バージョンになっていてグリーンカレー(700円)がありますね。
今回は迷わずグリーンカレーを注文。
すると写真ではグリーンカレーは素麺みたいな細い麺とライスが半々になっているのですが、ライスのみにもできますよとのこと。
個人的にはライスの方が好みなのでライスのみでお願いしました。

グリーンカレーは7月、8月の土日限定。
昨年7月に見かけた時に新メニューだと勘違いしていて9月に食べに行ったらシーズンが終わっていて食べられなかったのです。
これをいただくのに一年待ちました。

店内を見まわすといつものシフォンケーキが置いていません。
行った時間が早くて置いていないのかと聞くと防腐剤が入っていないので夏季は売らないとのこと。
こちらはいろいろと季節感があるんですね。

開店一人目だから、それともグリーンカレーだからか少々時間がかかります。
いつもはそんなに香らないココナッツミルクの匂いが次第に漂ってきました。

出てきたグリーンカレーはなかなかのボリューム。
これに食後のアイスクリームが付いて700円は安いですね。

早速いただくと最初から辛く、一瞬で汗が出てきました。
スリランカカレーはじわじわと辛さが来ますが、これはかなりパンチがあります。
辛さのレベルはスリランカカレーより遥かに上ですね。
でも、ココナッツミルクが入っているので辛さだけでなく味に深みもあり美味しいです。

具だくさんなのもいいですね。
種類も多くネマガリタケなんかも入っています。
年に何度か訪ねていますが、グリーンカレーは二年に一度くらいは夏に食べられたらいいですね。

しかし、この旅で一番汗をかいたかもしれません。
岩手山の高湿度の樹林帯よりも汗をかいたでしょう。

ごちそうさまでした。


■■■2016年2月再訪■■■

福島市からの帰りはR4を東京方面へ進み、道の駅安達(上り)でお土産を買いこんで二本松へ。
やはり福島に来たらここに寄ってしまいます。

時間は10:40頃。
さすがにこの時間はまだ空いていますね。
この日もいつものスリランカカレー(600円)の大盛(100円)です。

この日は厨房壁にあるこだわりのスパイスに注目。
話を聞くとこのカレーに使っているスパイスで何が入っているかは企業秘密のよう。
まあ、聞いたところで家庭ではなかなかこの味は出せないですからね。

いつもと変わらぬ味。
爽やかな辛さで火照った体には冬でも食後のアイスクリームが嬉しいですね。

この日は久々にシフォンケーキが売られていました。
それも、前は一種類しか残っていませんでしたが、この日は4種類くらいあったかな。
その中からココアマーブルシフォンを購入。
値段は忘れちゃいましたが、少し値引いていただけました。

これもふんわり食感に優しい味で美味しかったです。

ごちそうさまでした。


■■■2015年9月再訪■■■

山形からの帰りに米沢経由で福島飯坂ICから東北道に乗りましたが、すぐに二本松ICで降ります。
やはりランチはこちらでしょうね。
こちらのカレーが食べたくて立ち寄りしました。

いつもは早い時間に訪問するので空いていますが、今回は着いたのがちょうど正午頃。
お客さんが外のテーブル席にも居ます。
奥の駐車場に車をなんとか停め唯一空いていた外のテーブル席に座れました。
この時初めて知ったんですがお店の上の段も駐車場だったんですね。
下の段は状況により停めていいそうです。

ここでグリーンカレーを注文しようとしますがメニューにありません。
お店の方に聞くと夏季限定だったとのこと。
そうか、来年また食べに来ます。

でも、いいんです。
こちらのスリランカカレーが好きですからね。
ということでスリランカカレー(600円)の大盛(100円)をお願いしました。

外のテーブル席横には実が成っている樹木が多いですね。
そういえばこんな風に外で景色を眺めるのも、こんなにお客さんが多いのも初めてです。
一応パラソルは付いていますが、天気もギリギリ持ってくれているのでラッキーでした。

お客さんは入れ替わるように続々やってきます。
中には入ったものの待てずに帰る方も。
基本的に待つのが嫌いな私ですが、ここのカレーは待ってでも食べたいですね。

そして出てきたスリランカカレー。
外だとこんなに鮮やかな色をしているんですね。
相変わらずスパイシーでコクのある美味しいカレーでした。

ごちそうさまでした。


■■■2015年7月再訪■■■

福島市に向かう途中で二本松ICを降りこちらのお店へ。
久々にこちらのカレーを食べたくなったのです。

時間は10時をまわったころ。
先客はお一人。
テイクアウト待ちのようですね。

メニューを見るとスリランカカレーは600円になっています。
前は500円でしたけどね。
でも、良く見るとアイスクリーム付きになっているじゃないですか。
以前はアイスクリームは100円で付けられたので値上げではないですね。

お店の方に「アイスもセットになったんですね」と言うと「ちょっと値上げです」とのこと。
でも、実質値上げにはなっていないですけどね。
昼食には時間が少し早いので夕方まで持たせる意味でスリランカカレー(600円)の大盛(100円)にしました。

テイクアウトの方が帰った後に別のお客さんが来ました。
私も含めてですが、この早い時間からお客さん来るんですね。

店内は4人テーブル×3。
この日はお手伝いなのか近所の子供2人が居ましたが、特に変わったところはないかな。
と思ったら後客の方がグリーンカレーを注文。
あら?土日限定でグリーンカレーも出来たんですね。

しばらくすると鼻の奥をくすぐるスパイスの香りが漂ってきます。
こう言ってはなんですが、外観からはこんな本格的なカレーが出てくるとは想像付かないですね。

出てきたスリランカカレーは以前のまま。
サラダのドレッシングは玉ねぎのもの。
これも変わらないですね。

相変わらず途中から汗が止まらなくなりますが、話によるとグリーンカレーはもっと辛いらしいです。
食後のアイスもトッピングの一手間あり。サラダ、スープ含め手抜きはないですね。

やはり何度いただいても美味しいです。
でも、次回はグリーンカレーにしてみましょうかね。

ごちそうさまでした。


この後は磐梯吾妻スカイラインの方へ。
ナビに入れるとこのお店の前の亀谷坂の道はまっすぐ土湯の方に抜けられる快走路でした。
今までは一度二本松ICの方に戻っていましたが、これでより立ち寄りやすくなりました。

幕川温泉の立ち寄り湯に入ってから磐梯吾妻スカイラインを福島市の方に抜けたのでした。


■■■2014年3月再訪■■■

前回、大雪で臨時休業だったので諦めきれず喜多方からの帰りに寄りました。

喜多方を出て凍結した桧原湖を観光し、相模屋と野地温泉ホテルの立ち寄り湯をハシゴ。
今回は野地温泉ホテルの13時の男女切り替えタイミングに行けたので女性専用を除きすべての風呂を楽しめました。

そしてお腹を空かせてこちらへ。

営業しているかドキドキでしたが営業していました。
前は車を一段下に停めた記憶があるんですが、今は何かの営業所の駐車場になっています。
ということでお店の裏手に停めます。
まだ駐車場には高い残雪がありますね。

あとはカレーがあるか。
店内に入ってすぐに「カレーありますか?」と聞くとありました。
良かったです。

今回はカレー(500円)に大盛(100円)とアイスクリーム(100円)で700円。
このカレー、改めていただくと前にも増して美味しく感じました。
このお店が近所、いや県内にでもあったらかなりの頻度で通うでしょうね。

言葉では表現できない手の込んだ旨味と辛みがたまらんです。
旅の連れもウマイウマイを連発していました。

大げさとも取られかねませんが、私の中では人生トップ3に入るカレーと言えます。
私の口コミを見て行ってくださったトテチータさんの高ポイントも嬉しいですね。

ここのカレーをいただくために、

 ・磐梯吾妻スカイラインツーリング
 ・安達太良山縦走(何ならくろがね小屋に泊まってそこでもカレー)
 ・飯坂温泉の共同浴場めぐり

などとカレーを絡めて旅の計画まで立ててしまいそうです。

コミュニティの位置づけでもあるお店のようなのでこの時はご近所の方と話し込んでおられました。
大雪の時の話も聞きたかったんですが、まあまた行くからいいでしょう。

販売しているものもあるのですが、福島市のお店で作られているシフォンケーキが売られていました。
それもカレーを食べている時に他のお客さんが結構買っていかれたので残りは一つ。
350円に値下げされていたので買ってしまいました。

帰宅後いただきましたが350円とは思えないサイズとクオリティでしたね。
これも美味しかったです。

ごちそうさまでした。


■■■2014年2月再訪(臨時休業)■■■

温泉の帰りに寄ろうと、温泉に行く前にお店の営業確認がてら前を通ると雪かきしていました。
この前の坂は結構急でスタックしているワゴンもありましたね。
お店の駐車場が雪かきされないと車を停められないので温泉から戻ってくるまでには一台入れられるくらい雪かきされているかなと期待しつつ温泉へ。

その後戻ってきたのですが、お店には休業の張り紙がありました。
雪かきはお店の前のみ。

この日は諦めたのか、それとも雪かきで仕込みができなかったのか。
雪のせいなので仕方がないですが、久しぶりに食べたかったなあ。。。


■■■2012年6月訪問■■■

友人と福島にツーリングに来た際に訪ねました。
お店には10:30頃着きましたがカレー食べれるか聞くとやってるとのこと。
この日は夕方から呑みだすので早めの昼食にします。

しかし、この日はツーリングには向かないあいにくの雨。他にお客さんはいません。
中はどちらかと言うとカフェといった感じ、前を通り過ぎただけではここで美味しいカレーをいただけるとは思わないでしょう。

早速スリランカカレーを注文。ごはんを大盛りにするか聞かれましたので大盛りにしました。
待っている間に店内のまわりを見渡すと幸田露伴や地元の観光スポットの情報などが貼られています。
ここは幸田露伴にゆかりのある土地なんですね。

そして出てきました。スリランカカレー。
見た目そう辛そうには見えないですね。目を引くのがサラダにかかっているピンクのドレッシング。
これは何かと聞くと紫タマネギで作ったドレッシングだとか。食べてみると確かにタマネギですね。珍しいです。

そしてカレー。食べ始めはフルーツ系の甘さが目立ちますが、これが後に辛さがきます。
そんなに激辛というわけではないですが、じわじわと汗が出てきますね。舌で感じるといようりは体に直接効くような辛さです。

食べ終えてからコーヒーを注文。これも150円と安いですが、カレーとセットだと実質100円になります。
本格カレーの大盛りにサラダ、スープ、コーヒーが付いて700円。安すぎます。

食後はいろいろこのあたりの観光についても話を聞いたり出来、美味しく楽しい時間を過ごせました。

ごちそうさまでした。

  • スリランカカレー大盛
  • 食後に付くアイスクリーム
  • 追加したコーヒー

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2位

中鮨 (桂台、網走 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.8
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.6 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2016/02訪問 2016/04/05

鮨以外のレギュラーメニューは少ないが鮨はすばらしい

■■■2016年2月再訪■■■

#本来私は投稿日更新しないのですが、先日の仕様変更によりどちらにしてもマイページでは更新順で上がってきてしまうため、今後訪問順に拘らない再訪レビューは投稿日更新することにします。(この訳のわからない仕様を戻して欲しい)


流氷を観た後はバスで網走駅に戻りホテルにチェックイン。
17時前に改めて呑みに出発です。

網走駅から網走のバスターミナルまでバスで移動。
バスターミナルの窓口で帰りの最終バスを確認してからお店に向かいます。

一軒目はこちらのお店を再訪。
バスターミナルから道路を挟んで反対側に見えます。
灯りはついていないですが暖簾は出ていますね。

時間は17:10頃で先客は無し。
大将に迎えられカウンターの中央に座りました。
ちょっと強面な大将ですが、知人に似ているからか話しやすい感じがします。

まずは瓶ビールからスタート。
前回と同じく刺身の盛り合わせを適当にお願いします。

刺身はホッキ、ホタテ、タラバ、カレイ、マグロ、ボタン海老。
どれも美味しいですが、ホッキ貝はすごく甘みを感じますね。
刺身の後にツマを食べていたら海苔で巻いてくれました。
これは食べやすいし美味しいですね。

ここで隣に常連さんらしきお客さんが二人。
正確に言うと今は道内の他の街に住まれているようで以前の常連さんでしょうか。
今回はこちらの元常連さんと大将と話が盛り上がりました。

刺身の後は、ホタテバター焼きを注文。
実はカマ焼きの方を注文したかったのですが、2個以上の注文と書かれていたのでやめたのです。
するとその元常連さんがカマ焼きを1個注文していました。
「1個で可能なら私もお願いします」と言うと2個以上というのを見落としていたよう。
結局これで2個になるんですが、結構このあたりはアバウトなんでしょうか。

こちらはかなり潔いお店で刺身と鮨以外ではレギュラーメニューの料理は数えるほどしかありません。
でも、前回も煮付だったりその日の入荷に合わせて他の料理も出るようですね。

ホタテバター焼きは貝柱のみをシンプルに焼いたもの。
かなり大ぶり食べ応えも十分。
香りも味もいいです。

カマはかなり香ばしく焼けています。
あまり自信ないのか大将は低姿勢。
これは熱燗にあう塩加減ですね。

お酒はビールの後は福徳長の熱燗二合を二本。
さらにそのお客さんの焼酎のボトルでお湯割りを一杯ごちそうになりました。

前回は秋に来て、今回は流氷目当てで冬に来たことを話すと「冬が一番ネタが少ないよ」とのこと。
網走で魚が一番美味しい季節は春だそうです。

その元常連さんが言うには網走には昔ながらの鮨店は以前はいくつかあったそうですが、今はここくらいしか残っていないとのこと。
そういえば網走で江戸前ってのも変ですが、ひと手間かかっているという意味なんでしょうね。

前回訪問時はお客さんは少なかったですが、今回はカウンターにも後ろの小上がりにも多数いらっしゃいます。
なかなかの賑わいですね。

最後に鮨をお好みで注文。
目の前でうごめいて気になっていた大きなツブ貝。
それとサーモン、タコ、ウニに、あとはご主人のオススメを1,2貫お願いしました。

ツブ貝は元ご常連さんもオススメしていましたが、コリコリの食感がいいですね。
厚みがある割には柔らかいです。

こちらの鮨はネタの厚みがいいですね。
サーモンとタコの食べ応えがいいです。
ウニの盛りもいいです。

そしてお任せにした鮨は前回感動したタラバとイバラのルイベ。
実は序盤に前回いただいた話をしていたのですが、これを出してくるなんて大将すばらしいです。
これは元常連さんも知らなかったようで追加注文されていましたが絶賛でした。

今回大将からいい食べ方を教わったのですが、少し融け出して食べごろになったタイミングで箸で半分に割るそう。
半分はそのままで半分は醤油につけて食べると二度味わえました。

3時間の滞在でお勘定は8千円弱。
ハシゴしたと思えば安いでしょう。

次回は芝桜の季節に訪問したいですね。

ごちそうさまでした。


■■■2012年11月訪問■■■


道東旅の最後は網走に来ました。

女満別空港の最終便で羽田に飛ぶので夕方呑んでいきますが、まだ時間はあるのでまずはタクシーで網走監獄へ行きます。
あまり期待してなかったのですが結構楽しめました。

しかし、平日だったので監獄から網走駅に戻るバスが無く国道まで歩くことに。
国道のバスも本数が少ないのでバス停で15分くらい待つことになったのですが、タクシーが来たので乗りました。

時間が16時でしたが、通しで営業している寿司屋に行こうとこちらにタクシーを走らせます。
しかし着いてみると暖簾が出てません。
外が少し暗くなってきたのでお店の奥の照明が点いているように見えました。
中に入って夕方の開店時間を聞くと、今仕込み中だけど外寒いから中で待っててもらっていいですよと言われます。

とりあえず「少しこのあたり周ってから来ます」と言って出るとバスターミナルが目の前であることに気付きます。
空港へのバスは網走駅から利用しようと思ってましたが、ここならばぎりぎりまでこちらで呑んですぐに乗れるので便利です。
ということで網走駅のコインロッカーに入れた荷物を取りにタクシーを走らせて改めてこちらのお店に入りました。

16:30に予約が入っているとのことで夜用の酢飯を仕込んでいるようでした。
カウンターに座らせていただき女将さんに頼んで瓶ビールをいただきます。

女将さんには「とりあえずお刺身でもいただこうかなと思います」と告げると手が空いた大将が早速刺し盛りを造ってくださいました。
この時のサンマの刺身は脂ものって美味しかったですね。

すると16:30に予約したと思われるおじさんが来て私の隣に座ります。
大将との会話の中でこちらのお店に入った魚を知っているので網走の漁協関係の方でしょうか。

しばらくこのおじさんと話をしていると酢飯の準備が出来たそうで大将から寿司もできますよということになりました。
今回は言われたものは食べてみようと言う気になっていたのですが、このおじさんがかなりいろいろ勧めてきます。
大将が刺身に追加で「カワガレイ」と「クロガシラカレイ」というのを出してくれました。すごい歯ごたえのある白身です。

寿司を好きなものを選んで私はホタテとサケをいただきました。
ホタテは身が大きくサケはトロ状態ですね。
続いていただいたイカとカンパチも身のプリプリ感がたまらないです。

この時におじさんがカレイの煮つけを注文したので私たちもお願いしました。
あっさりと軽めに煮つけてあるので身がフワフワで美味しいです。

話の流れで知ったのですが、このおじさんが実は81才ということを知りびっくり。
年齢だけで言うならおじいさんですね。
きっと新鮮な魚からDHAを摂取しまくりで、あんな肌ツヤ良くて髪もまっ黒なんでしょう。
高倉健さんと同級生です。

続いて大将がルイベの寿司を握ってくれるという話しになりました。
ルイベ自体滅多に食べられないのにお寿司でいただくというのがまたいいですね。
そして、このおじさんが特殊なルイベを一つごちそうすると言ってくださいます。

ルイベの寿司の黒いのとオレンジのが出てきました。
黒いのはタラバガニ、オレンジはイバラガニだそうです。
イバラガニはほとんど市場には出ない貴重なものらしいですね。

絶妙な溶け具合が要求されるので、おじさんから「まだ待て」と言われます。
そして「そろそろいいと思うよ」と言われタラバガニから口に運びます。
このジュワーと溶けていく濃厚なミソの深みがいいですね。ちょっと熟成された感があります。
続いてイバラガニ。これはミソそのものを食べている感じ。
正直、初めての感覚なので言葉で表現が難しい美味しさです。

しかしこれらはここだから食べられるものでしょう。
それも漁協関係の方が通っているお店だから間違いないですね。

そろそろ空港バスの時間が迫ってきたのでお勘定です。
今回はとにかく美味いものをいただくことで考えてましたので値段など気にしてなかったですが、お勘定は一人四千円台でした。
予想より全然安かったです。

大将、女将さん、そして隣のおじさんや他のお客さんに挨拶をしてバスターミナルに向かいました。

次は流氷、サンゴ草紅葉、芝桜などの周辺観光に良い時期に合わせて網走に来て、またこちらで旬のものをいただきたいです。

ごちそうさまでした。

  • 刺身
  • イバラガニのルイベとタラバガニのルイベの鮨
  • ホタテ・サケ(2012.11)

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3位

大露路 (新橋、内幸町、汐留 / 居酒屋)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/08訪問 2016/10/06

念願の大露路

晩杯屋で時間調整をして開店数分前に大露路さんへ。
まだ暖簾は出ていないかと思ったら店内には既にお客さんが半分くらいいるじゃないですか?
引き戸を開けて入り「もうやってますか?」と尋ねると入っていいとのこと。
常連さんに合わせてフライング営業しているようですね。

こちらは説明するまでもないでしょうけど酒場放浪記をはじめいろんなメディアで紹介される老舗大衆酒場。
これまで何度も訪ねてフラれてきましたが、やっと大露路さんに入ることができました。

店内は6人テーブル×2と8人テーブル×2でかなりキュウキュウ。
カウンター席は無いですが、お一人様も多くて相席前提です。
しかし私の後にもお客さんが続いて16時台でこの混み具合とは恐ろしいですね。

まずは酎ハイ(300円)からスタート。
お通しのもやしと共にいただきます。
小グラスのサイズですが、焼酎がかなり濃いですね。

いただいた酒のアテは、

 ・セロリ
 ・メンチカツとハムカツのハーフ&ハーフ
 ・ニラ玉

です。

セロリはシンプルですが、老舗の大衆酒場には置いていることが多い気がしますね。
そういえば十条の斎藤酒場にもありました。
ただ、セロリ臭がすごいので相席の方には申し訳ないですね。
セロリは大きくてシャキシャキですごくみずみずしいです。

メンチカツとハムカツはこちらの名物のようです。
一人で注文しようとしたらお店の方が「ハーフの盛り合わせできますよ」と教えてくださいました。
とにかくメンチカツは人気でどの席にも出ていました。

しかしメンチカツは大きいですね。
そしてジューシーですごく美味しい。
味がしっかりしているのでこれは定食で食べたい気もしますね。

ハムカツはハムが厚く柔らかいです。
これはいいハム使ってますね。
メンチカツもハムカツもセロリがよく合います。
この組み合わせは大正解でした。

ニラ玉は玉子少なめでニラたっぷり。
卵料理で〆ようと考えたのですが、これは完全に酒のアテでした。

どれも結構いいテンポで出てきましたが、常連さんは早く出てくる料理を熟知されているようですね。
ゆえに酔いの仕上がりも早いようで30分くらいでサクっと帰る方もいらっしゃいました。

老舗感の強い店内は懐かしい電話のベルが鳴り響きます。
ウミガメのはく製を飾ってあるのも歴史を感じますね。
今はウミガメの剥製は作れないはずですから。

16:30には席はついに満席。
キュウキュウで相席なので会話が筒抜けですから、こちらで密談は不可能ですね。
でも、こちらはこの窮屈感がいいのかもしれません。

酎ハイの後は、

 ・酎サワー(300円)
 ・千福(300円) ※常温

をいただきました。

酎サワーはレモン風味とのことなので要はレモンサワーなんですね。
いただくと確かにレモン風味ではあるんですが、こちらも焼酎がかなり濃いです。

本当はこの後に玉露割り(300円)をいただこうと思ってましたが、晩杯屋で緑茶割りいただきましたしね。
千福の大きな日めくりカレンダーがあったのでこちらは千福推しなのかな?
ということでお願いした千福はヤカンで注がれました。

千福は大井町の釣り仲間でもお馴染みの呉のお酒。
私は呉をはじめ広島のお酒が結構好きなんですよね。

私の前に横並びで二人座ったお客さんがブログ用なのか自撮りしようとしたので撮ってあげました。
するとその後に何やら晩杯屋の話で盛り上がってるじゃないですか。
この会話にすごく入りたかったんですが、三品三杯終わったのでちょうどいいかとお勘定しました。

ちょうど一時間の滞在でなんと1,800円。
三品三杯だから全て300円なのかな?
ちょっと安すぎですね。
こんなに安いお店とは思わなかったです。

次回はこちらに行きたがっていた友人を連れて訪ねてみたいですね。

ごちそうさまでした。

  • 酎ハイ
  • セロリ
  • メンチとハムカツの盛り合わせ(上から)

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4位

久村の酒場 (酒田 / 居酒屋)

2回

  • 夜の点数: 3.9

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.6
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2017/12訪問 2018/02/14

冬に行く久村の酒場

■■■2017年12月再訪■■■

17:30の開店に合わせてホテルを出発。
外は見事に吹雪いています。
まあ雨じゃないだけまだ歩けて良かったかもしれません。

大荒れの中を歩いて若干早くお店に着きましたがまだ灯りはついていません。
でも店内の灯りが漏れているのでほっとしました。
すぐに灯りがつき開店です。

前回は夏で今回は冬。
太田和彦氏の本に書かれていたと思いますが、寒い季節こそ北へ行けと。
私も寒い時期だからこそ美味しいものがあったり、酒場の有難さを感じたりすると思います。

一番乗りなので先客は無し。
でもすぐに1人、5分後にもう1人増えたので貸し切りにはならなかったですね。
ガラスケースを兼ねたカウンターでテレビが見やすい一番奥に陣取りました。

寒いですがまずは大瓶ビール(529.2円)からスタート。
大瓶はこの価格なら安い方ですね。

いただいた料理はとりあえず三品で、

 ・手羽元煮(507.6円)
 ・いかさし(972円)
 ・たこ唐揚げ(432円)

手羽元煮はガラスケースにあったのを見て注文。
鶏肉もいいんですが彩りがいいですよね。
レンチンしてくれます。

味わいは肉じゃがの鶏肉バージョンという感じで美味しいです。
人参の食感が良く、鶏肉は骨付ですがほろっとほぐれます。

いかさしは物によって650~850円と書かれていましたが私の伝票には900円(税抜)と書かれていましたね。
このところ時化で漁に出れていないので生魚系は種類も少なくちょっと高めだったと思われます。
醤油は刺身醤油のように濃いですね。
いかはとろとろで美味しいです。

たこの唐揚げは12月限定と書かれていたのを見て注文。
塩気が酒を進めますね。

お酒は大瓶ビールの後は、

 ・初孫熱燗(291.6円)
 ・上喜元 翁ひやおろし(432円)

をいただきました。

すぐ横に燗用の鍋がありましが、その下はストーブ。
おかげで暖かかったですね。

熱燗は最初は銘柄がわからなかったですが、一升瓶を見ると初孫の一醉多福のよう。
辛口でいいですね。
上喜元は最初の口当たりはフルーティに感じますが後味は程よい辛口でした。

あまり具体的に書くと下書に戻されそうなので割愛しますが、ここまで呑んでいる間はある理由からテンションがダダ下がりでした。
でも私がもう帰ろうかなと思った時にそれが解消されました。
女将さんにそのテンションが下がった理由を正直に話すと女将さんもちょっと察してくれていたみたいですね。

ということで、ここから息を吹き返して呑み直します。
ちなみにこの日は荒天なのでお客さんはほとんど来ないだろうとのことでした。
雪がしっかり積もる天気ならが普通に来るんですが、雪が積もらない吹雪の日は外に出たがらないので空いているそうです。

ここからは和やかに女将さんや後で来たお客さんと話ができました。
後客の地元の常連さんと女将さんの会話は庄内弁ですが聞き取れますね。
夕方のローカルニュースを見ているだけでも面白かったです。

追加は他のお客さんがいただいていた湯豆腐鍋がおいしそうでしたけど、もうそんなに量は入らないですね。
ということでガラスケースにあった、

 ・カレイ焼き(496.8円)

をお願いしました。

身が柔らかくてしっかりした味でいいですね。
付け合わせのキンピラも美味しいです。
そして紅生姜かと思ったものは赤いカブでした。

後客が焼酎を頼んでいたら宝焼酎の瓶が見えたので私も焼酎にしましょう。

 ・宝焼酎20度水割り(280.8円)

レモン汁があるのでお好みで入れます。
私は料理に付いていたレモンもあったので投入しました。

2時間20分の滞在でお勘定は3,942円。
予想より安くつきました。
後半テンションを取り戻せてよかったです。

外では雷が鳴っていましたが、冬の雷って初めての経験かもしれません。
そういえばアリスの『冬の稲妻』という歌がありますが、あれって何で"冬"なんでしょうね。

ごちそうさまでした。
鳥海山から下山した後は酒田市内のホテルにチェックイン。
今回は酒田の酒場に近いホテルを選択しました。
"酒田"っていうくらいですから米どころであり酒も美味しいでしょう。

ホテルでしばらく休憩してからこちらの開店時間17:30に合わせて外出。
お店に着くと少し早かったようでまだ暖簾は出ていませんでしたが、お店の方が店前に水をまいていました。

そこで交差点の角まで行ってお店の外観を眺めることに。
なかなか珍しい造りの外観ですね。

奥側まで行って戻ってくると反対側から歩いてきたおじさんがお店に向かっていきました。
入口に戻ると暖簾が出ていて、そのおじさんは吸いこまれるように入っていくじゃないですか。
我々も続いて入店です。

こちらは"酒場放浪記"や"ふらり旅いい酒いい肴"などで紹介された名酒場。
旅から戻ってからは"おさんぽジャパン"にも出ていました。
その時に見たこのガラスの冷蔵ケースのカウンター台は特長的ですね。

先客がカウンターのいつもの指定席に座られたようなので我々はその対角線上の壁側に座りました。
この時に奥の小上がりのテーブル席がちらっと見えましたが、卓上にはほとんど"予約席"のプレートが置かれていたようです。

まずは瓶ビール(大瓶)で乾杯。
この日は湿度が高くて蒸し暑かったのでビール瓶がすごい汗をかいています。

いただいた酒のアテは、

 ・自家製〆さばの刺身
 ・手造り餃子
 ・岩がき
 ・うどがわらきゅうり漬
 ・揚げげそセット

暖簾にも書いてありましたが、こちらは自家製が自慢のよう。
〆さばも餃子も手造りで美味しいです。

そして夏ならではの岩がき。
驚きの旨味ですね。
この岩がきはカウンターの方はほとんどが食されていました。

そして今回一番感動したのはうどがわらきゅうり漬。
太田和彦さんがテレビで食べていたのをすっかり忘れていましたが、夏の旬(というか夏限定)なので注文したもの。
これがほろ苦くて洋ガラシっぽい風味で、ぱりっとした食感も良くてすごく美味しいのです。
これはきゅうりがもともと苦くてカラシに漬けたものなんでしょうかね。
形も小ぶりですが鶴岡の丸茄子といい庄内は小ぶりで旨みのある独特な野菜が多い気がします。

最後の一品として選んだのは揚げげそセット。
これは揚げとげそがそれぞれ単品であるのですが、それを盛り合わせにしたもの。
恐らく常連さんのニーズで出来たものなんでしょうね。

他には冷蔵ケースに入っていた麦そばも気になりましたが、ちょっとお腹いっぱいになっちゃうかなと断念しました。

瓶ビールの後は日本酒に切り替え。
といいますか、外の暑さもあって餃子にはビールがよく合いましたが、〆さばや岩がきが出た時点で早くも日本酒が欲しくなりました。
酒田を中心に山形、東北の酒が揃っています。
個人的には一番のお気に入りの栄光冨士もいただきたかったのですが鶴岡のお酒は置かないのかな?

私がいただいたのは、

 ・杉勇辛口
 ・初孫魔斬

いずれも冷やで。
コップにもっきりで出てきます。
どちらも私好みの辛口で美味しかったですし、料理にすごく良く合いました。

周りのお客さんとも少し話しましたが、半数くらいは観光客だったようですね。
女将さんも話しやすくて楽しく呑めました。

1時間半の滞在でお勘定は一人当たり3,300円弱。
酒田の郷土料理、酒、そして旬の幸を味わうにはすごくいい酒場でした。
こちらはぜひ秋や冬にも再訪してみたいですね。

ごちそうさまでした。


これでちょうど食べログ3,000軒目。
3,000軒目に相応しいお店になりました。

  • 初孫(熱燗)
  • いかさし
  • 手羽元煮

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5位

独酌 三四郎 (旭川 / 居酒屋、海鮮、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2016/02訪問 2016/04/03

長年の念願叶っての訪問です

深川からスーパーカムイで旭川に到着。
旭川駅ってかなり前に見た記憶がありますが、いつの間にこんなに大きくきれいになったんでしょう。
何か新幹線駅のような雰囲気がありますね。

駅からほど近いホテルにチェックインして少し休んでから旭川の街に呑みに繰り出しました。
無風ですが空気は冷えきってキンキン。
道路は凍ってツルツルなので慎重に歩きます。
地元の方は慣れていて歩きが早いですね。

まず一軒目に向かったのはこちらのお店。
太田和彦さんの居酒屋百名山で知ってからずっと行きたかったお店ですが、これまで何度か旭川に来たものの宿泊した日が運悪くこちらの定休日の日祝日に重なってしまってばかりで未訪でした。
最近では孤独のグルメでも紹介されて幅広く有名になってしまいましたね。

お店に着いたのは開店の3分前。
するとまだ準備中っぽいですが、前に居たお客さんが中に入っていきましたので私も続いて入店。
前のお客さんは予約されていたようですね。

私は予約無し。
「一人ですが入れますか」と聞くと19時までならとのことなので入れていただけました。
私の予定では1.5時間あれば十分だと思ったので問題なしです。

奥側のカウンター席に案内されてまずは赤星ラガーとお通しの煮豆からスタートです。
煮豆のゴリゴリ感が豆の味を感じていいですね。
(後日、孤独のグルメを観なおしたら煮豆じゃなく"酢大豆"でした。)

店内はカウンターが7席+5席。
小上がりには5卓ありますが、実質2人ずつでしょうか。
2Fもあるのかな?
かなり年期の入った店内の雰囲気だけでも酒のアテになりそうです。

孤独のグルメ本編(ふらっとQUSUMIではない)に異例で出演されたご主人は一見すると寡黙な感じですが、話しだすとそんなことはないですね。
ただ、今回は女将さんを始め店員の女性と話すことが多かったでしょうか。

いただいた料理は、

 ・〆鰊(750円)
 ・新子やき(900円)
 ・友人手造りどうふの湯豆腐(奴は500円だが湯豆腐は不明)
 ・大根の漬物(女将さんのサービス)
 ・玉子やき(500円)

〆鯖好きな私ですが、〆鰊は初めていただくかもしれません。
足が早いからかあまり見かけませんよね。
皮の光り方が新鮮さを物語っているようです。
酢の甘みが鰊の美味しさを引きたてます。

新子やきは今回の旅でぜひいただきたかったもの。
前回の旭川呑みではお腹がいっぱいになり、ぎんねこさんでの新子焼きは断念でしていたのです。
焼くのに結構時間がかかるので空いている一番最初に注文入れておいて良かったです。

新子やきは想像以上に肉が柔らかくて美味しいです。
炭火でほろ苦い感じに焼けているのもいいですね。
甘めのたれに絡めながらいただきましたが、皮部分も付いていて美味しかったです。

友人手造りどうふは冷奴とのことなので湯豆腐にできるかと聞くと時間もらえればできるそう。
ゆっくり呑みたいのでむしろ時間がかかる方がいいですね。
てっきり温奴みたいなものが出てくると思いきや鍋で出てきました。
ふわふわの豆腐は美味しいですが、この柔らかさだと湯豆腐はもったいなかったかな?

途中で手が空いた女将さんからサービスで出てきた大根の漬物は厚くて大きいですがジューシーで程よい歯応え。
これは日本酒のアテに良いですね。

料理の最後は玉子やきで。
こちらのシメごはん的にいただきました。
切る前の大きな玉子やきをカウンターの冷蔵ケースの上で見かけると頼まない訳にはいかないですね。

量は少なめですが厚くカットしてあるので食べ応えはあります。
ジューシーでだし巻きっぽくもありますが程よい固さ。
色が白っぽいのはすり身か何か入っているのでしょうか。
意外と味はあっさりですが、醤油は付けずわさびだけでいただきました。

お酒は赤星ラガーの後は、

 ・男山北海道限定特別純米(750円)
 ・麒麟山熱燗(550円)
 ・しんしんれい特別本醸造(550円)
 ・ワリッカ甲類+とうきび茶(価格不明)

焼くのに時間がかかる新子焼きにはビールを合わせたかったので、日本酒→ビール→日本酒の順にするべきだったかもしれません。

熱燗は新潟の麒麟山のみ。
他は冷酒で、女将さんのオススメのものが揃っています。

男山の特別純米はかなり濃厚ですね。
麒麟山は確かに熱燗向きのよう。

しんしんれいはかなりスッキリで呑みやすい淡麗系。
予想と違って辛さはそんなになかったです。
ちなみにしんしんれいの写真はちょっと呑んだ後です。
隣にお客さんが来て広げすぎてしまった皿を空けたりしていたら撮り忘れていました。

常連さんがとうきび茶(400円)を頼んでいたので私もシメにいただこうかと考えたのですが、ワリッカ甲類(400円)がちょっと気になります。
と、ここでふと思い付き「ワリッカ甲類をとうきび茶で割ることってできます?」と聞くとできるとのこと。
単純に考えれば800円ですが、その分量は減っているでしょうから値段はわかりません。

ちょっと甘く香ばしくて美味しいですが、麦チョコ系の麦焼酎のようでもありますね。
単体でいただいていないのでどちらが甘いのかはわかりません。
でもこれはレギュラーメニューにすれば女子受けしそうですけどね。
もしかしたら鍛高譚の方が相性は良いのかもしれません。

まだお客さんが少ない時間帯に焼き場が落ち着くと炭の広がる時の「カチ、カチ、カチ」という音が店内に響き渡っていい雰囲気です。
最初の空いている時間帯は女将さんが焼き場に立っておられましたが、18時以降にお客さんが増えてくるとご主人が焼き場に立たれました。

女将さんは和服に割烹着がよく似合いますね。
少し草笛光子さんに雰囲気が似ているでしょうか。
右側のカウンターの左側に女将さんが座る椅子があるので、そこが地元の常連さん席のようですね。
恐らくこの場所指定は常連さんしかできないんでしょう。

カウンターの後客の方の話を聞いていると次回の一人呑みの予約をされていました。
こちらのお店は一人でも予約できるようなので、次回はちゃんと予約して行くようにしたいです。

結局長居してしまい、1時間50分滞在していました。
お勘定は約7,400円。
端数があるところを見ると外税のようですね。
結構注文しすぎて高くなった気がしますが大満足の呑みでした。

ごちそうさまでした。

  • お通しと赤星ラガー
  • 〆鰊
  • 新子やき

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6位

ダイニングカー 寝台特急 カシオペア (上野、京成上野、稲荷町 / 日本料理、フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.9
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.6 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 ¥1,000~¥1,999

2016/02訪問 2016/03/22

廃止前にカシオペアの旅を楽しめて幸運です

本日(投稿日基準)に上野を発ったカシオペアが下り最後の運行。
明日夕方に札幌を発つ上り列車が最後の運行になります。
とうとう"はまなす"と共に本州と北海道を結ぶ寝台列車がなくなります。
本当に残念というしかありません。

これまで乗ったことがないカシオペア。
実はカシオペアには昨年度乗ろうと計画を立てていたのですが、青函トンネルの工事の関係で長い運休期間があり断念。
聞くところによると昨年度は一ヶ月前の10時押しなら比較的取りやすかったのではと思います。

しかし、今年度は廃止の年でチケット購入はかなりの競争率。
横浜駅のみどりの窓口に朝6時に出向き、10時押しの依頼をしてもなかなか取れませんでした。
何度かチャレンジしても取れず、旅程を考えるとこれが最後かなと思った回で奇跡的にゲットできました。

ただ、せっかく北海道に行くのに札幌から蜻蛉返りも勿体ない。
ならばと乗車券はJR北海道に入る中小国駅まで購入し、"北海道全線フリーきっぷ"をくっつけて冬の北海道を巡ることにしました。
前半は友人と、後半は一人旅ですが、恐らくこの先こんな長い旅はできないでしょう。
ちょっと長いシリーズになりますがお付き合いください。

15:20頃にコインロッカーの荷物を取って改札内へ。
実は友人は仕事の関係で遅れて出発。
東北新幹線で仙台に先回りして乗り込むので途中までは一人です。
それもあってディナーは予約しませんでしたがパブタイムでは呑む予定。
ここで夕食の駅弁を買うかどうか悩んだのですが、入線が早いので乗り込んでから買いに出てもいいかと後回しにしました。
既にホームは撮鉄さんでごったがえしていますね。

バックでの入線を撮影したらすぐに自分の部屋へ。
荷物を置いてシャワーチケットの購入ですが既に長蛇の列です。
一応希望の時間は取れましたが、かなりアナログな販売で時間がかかるので出発まで残り10分ほどになってしまいました。

結局駅弁の購入は諦めて牽引する先頭のEF510形電気機関車を撮影したのみ。
先頭は規制線が張られて大混雑でした。

16:20の定刻にゆっくりと動き出し、しばらくは街中を走ります。
線路沿いのいろんな場所で皆さんが手を振ってくれていますね。

今回取れたのはカシオペアツインの下階部屋。
本当は上階の方が理想でしたが、みどりの窓口の方が「上階、下階を指定しない方が確率が上がる」というのでお任せで。
下階でしたが、取れただけいいでしょう。
線路が近く見晴らしは良くないですが、横揺れは少なくて快適ですね。

車掌さんが乗車券を確認に来た後は販売員さんがウェルカムドリンクを持ってくるので、オレンジジュースでしばしゆっくりします。
この後は駅弁を買うのにワゴンサービスを待ちますがワゴンは一台。
合わせてグッズも販売していてかなり足止めをくらうようで進むペースが遅く、私が居る車両に来たのは19:45でした。
19時からはロビーカーでの販売も始まったようでしたが、そこでは駅弁の販売はなかったようなので行かなくて良かったです。

駅弁の選択肢は寿司かサンドウィッチということで寿司(1,050円)に。
まだ北海道には入っていませんが、サッポロクラシックを付けました。
ついでに多少のグッズも購入です。

寿司と聞いた時にはちょっと残念でしたが、受け取ったのは大船軒の酒肴弁当。
つまみが豊富な弁当なのでこれは酒類をもうちょっと買えば良かったかな?
種類も豊富でチーズ、鴨肉が特に良かったでしょうか。
他にもポテサラ、アジフライ、ひじき、チャーシューなど好きなものだらけ。
寿司も少しあってお腹も満たせるので今の私にはいい弁当でした。

出発から4時間40分弱で仙台に到着。
新幹線で先回りした友人が乗り込んできました。
友人のウェルカムドリンクを受け取ったらパブタイム狙いでダイニングカーへ。
まだ、三回目のディナータイムの途中ですが、既に多くの人が並んでいました。
結果的には最初は空席があったので並ばなくても入れたようですが、アナウンス後には満席に。
アナウンスが流れてからでは入れなかったかもしれません。

まずは瓶ビール小(530円)で乾杯。
すぐに小樽ワイン赤(2,000円)に進みます。
実は後日にとある酒場でも呑んだのですが、乗車記念シール付きとはいえ2,000円は高いでしょうか。
でも、これが私好みの辛口で美味しかったのでもう一本入れました。
ちなみにホール担当の方に聞いたのですが、この日のディナーでは白ワインの方が人気があったとのことです。

いただいた料理は、

 ・北海道ソーセージ盛り合わせ(830円)
 ・ビーフシチュー単品(1,650円)

列車のダイニングカーでいただける料理としては申し分ないでしょう。
ビーフシチューの肉はほろっとほぐれる感じではなくちょっと肉肉しい感じですが、これはこれでいいですね。
どちらもビールにも赤ワインにもよく合います。

ワインが高かったので1時間ほどで一人あたり3,500円ほど。
ディナーはいただけなかったですがパブタイムで呑めて満足でした。
部屋に戻ってからも少し呑んでいましたが、眠くなってきたのでベッドメイキングして就寝。
この時、車窓からは雪景色が見えていました。


以前北斗星に乗った時にはほとんど寝ませんでしたが、今年度のカシオペアは下りで青森駅に長く停車するので青函トンネルの時には夢の中。
青森から函館の間は進行方向が変わるので翌朝のシャワーの後にラウンジカーに行くと後方の線路が見ることができました。
ただ、ベストポジションを三脚固定でビデオ撮影している人がいるので写真撮りにくかったですね。
まあ、夜中に寝ないで場所取りしたんでしょうからをその頑張りを褒めるべきでしょうか。

函館駅では機関車の入れ替えを見学。
その後に朝食で一巡目狙いでダイニングカーに並びましたが、ぎりぎりで一巡目に入れず。
部屋に戻るのもめんどくさいので大沼を見ながらそこで待ちました。
40分くらい待ちましたが窓側の席に座れたので良かったとしましょう。

私は洋朝食(1,650円)。
恐らく北斗星のグランシャリオと大きく変わらないと思われるのですが、北斗星の時には和朝食をいただいたので今回は変えてみました。
軽めではありますが、品数は多くて良かったですね。

窓からの内浦湾を見ながら食後にコーヒーをいただいてゆっくり。
停車した八雲駅の次の鷲ノ巣駅(今年度廃止)もダイニングカーから見えました。

部屋に戻ってからモーニングドリンクのサービスを受けますが、コーヒーは朝食でいただいたのでレモンティー。
そしてその後は最後にもう一度ラウンジカーへ。
我々を牽引しているDD51の頑張っている姿を見ました。
ついでに売店でカシオペアサブレを購入。
個包装に"カシオペア"の文字があれば配っても喜ばれそうですがねえ。
まあ、甘さも丁度良い普通に美味しいサブレでした。

3種4両の機関車のリレーで繋いだ19時間にもわたる長い寝台特急の旅も11:15に札幌到着して終了。
北海道の大地を牽引してくれたDD51に挨拶をして札幌ランチに向かいました。

ななつ星などに手が届かない庶民とっては、今後こんなプチ贅沢な旅を楽しむことができなくなることが本当に残念。
機関車に引っ張ってもらっているという感覚もSL、ストーブ列車、トロッコ列車以外ではもう体験しにくくなりますね。

新幹線は早くて便利ですが、こういう移動を楽しむ旅がどんどん減っている気がします。
乗車率低迷とは違う理由で廃止になるのは勿体ないですね。

ありがとうカシオペア。

  • おたるワイン赤
  • ビーフシチュー単品
  • 洋朝食

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7位

どんぶり君 (清水、新清水、入江岡 / 食堂、カレー、海鮮)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/04訪問 2016/06/22

ここ5年で私の中ではトップクラスの朝食です

清水泊の宿はあえて素泊まり。
それは清水港にどうしても行きたい朝食スポットがあったからです。
この旅を計画した時は飲食店では前夜の金の字さんのみが目的だったのですが、朝食をどうするか検索した時にこちらが出てきてぜひ行きたいと思ったのでした。

前に河岸の市のお店でランチはいただいたことがあるのですが、こちらはその建物の隣。
こちらに向かう時に波止場のおでん屋さんも営業していてちょっとこのエリアの朝はいいですね。
ホテルからも散歩にちょうど良い距離でいいと思います。

時間は6:30。
後で知ったのですが、私が訪ねたのは裏口だったようで裏口は少し遅れて暖簾が出ました。
裏口から店内に入るとよくある市場食堂の雰囲気。
開店直後で既に地元の方が何組か入られています。

店内はカウンター6席に7人テーブル×2と小上がりに4,5人座れそうなテーブルが3卓あります。
カウンター席も空いてはいましたが、まだ混んではいないのでテーブル席に座りました。

壁のメニューを見ると目玉焼とカレーライスセット(790円)が気になりますが、やはり定食類がそそられますね。
それも港なので魚を選ぶべきでしょうね。
でも、刺身、焼き、煮のどれにするかも悩みます。
ここは魚で決めることにして長崎出身の私が気になったのは、

 ・かさご煮魚定食(790円)
 ・真あじしょうが煮定食(790円)
 ・焼塩サバ定食(790円)

です。

塩サバはどこでも食べられるのでまず脱落。
残り二つは甲乙つけがたいですが、かさごの煮魚の定食が790円というのはかなり魅力的なのでかさごにしました。
ちなみにかさごは長崎(九州)ではアラカブと言って馴染深い魚。
長崎ではテトラポットで穴釣りすれば簡単に釣れました。
小ぶりなものはよく味噌汁でいただきましたね。
ちなみに他のお客さんの注文を聞いているとマグロが人気あるようです。

注文から5分ほどで出てきましたが、煮魚は注文が入ってから煮付けるのかな?
見た目は浅めに煮付けられている気がします。
でも、もっと驚きなのはそれなりのサイズのかさごが一匹丸ごと出てきたこと。
てっきり半身くらいが出てくるのかなと思っていました。

いただくとあっさりゆえに魚の旨みか感じられていいですね。
煮魚は無駄なく食べられるのもいいです。
臭み消しの生姜スライスも美味しいです。

そして小鉢は4つ。
冷奴、マカロニサラダ、黒はんぺんコロッケ、漬物ですが、この黒はんぺんコロッケがすごく美味しいです。
おでんでは食べたことありますが、この魚ロッケ系の味わいは初めてですね。

これだけあればデフォルトで大盛のごはんも進みます。
かさごの煮付が一尾でこのボリュームで790円は安すぎますね。
この5年くらいで見れば私の中ではトップクラスの朝食でした。

ごちそうさまでした。

  • かさご煮魚定食
  • かさご煮魚定食(アップ) ※できたてで湯気がすごい
  • 外観(裏) ※開店前

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8位

マルカンデパート大食堂 (花巻 / 食堂、ソフトクリーム、ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.3
    • | サービス 3.2
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/05訪問 2016/06/08

昭和へタイムスリップ ⇒【再訪】昭和の感動をありがとう

■■■2016年5月再訪■■■

本日(投稿日基準)でマルカンデパートは閉店。
恐らく日本で最後の昭和なデパートレストラン。
長崎にも浜屋という老舗デパートがありその中にもレストランはあるのですが、改装されているので昭和の雰囲気は残っていないのです。


ということで最後にもう一度あの雰囲気を味わいたくて再訪。
レストランの開店は11時ですがデパートの開店の10時前に到着。
しかし敷地内駐車場はラスト一台とギリギリ入れる状態でした。

6Fのレストランに向かうと開店準備中で誰も並んでおらず。
と思ったら7Fの催事コーナーの方に行列ができていました。
開店までまだ1時間あるのにすでに3,40人並んでいるでしょうか。
とりあえず最後尾に並びます。
トイレを先に済ませておいて良かったです。

閑散とした催事場は冷房が効いておらず蒸してますね。
私は関東から来たので扇子を持っていたのですが、東北の方はまだこの時期は持ち歩いていないのでしょう。
何かのパンフレットなんかで扇いでいます。

閉店理由は建物の老朽化(耐震不適合)を理由にしているようですが、催事場フロアを見ていると確かに古い感じはしますね。
今の時代の建物に比べたら天井はかなり低め。
そういえば先ほど行ったトイレのドアの小ささにも驚きました。

とりあえず今の位置ならばレストランのキャパを考えても余裕で一巡目に入れますね。
でも、窓側は厳しいかもしれません。
とか考えているとお店のスタッフさんが「ワッフルは一人5個までの制限です」と言ってまわっています。
あー、そうそうワッフルも人気でしたね。
できればこれも買いたいところです。

少し経つと踊場に誘導されました。
なんか踊場で待つなんて台北の阜杭豆漿を思い出しますね。
そもそもお店に並んでまで食べない私ですが、今回は並んででも食べたいです。
それも料理というよりは雰囲気を味わいたいですね。

気がつくと私の後ろには100人以上の人が並んでいたと思います。
そして予定より10分前倒しでオープン。
お店に続々入っていきます。

ここでレジが左右に現れます。
前回の記憶では左手側で食券を買った記憶がありますね。

誘導している方に聞くと「レストランは左、ワッフルは右です」と言われました。
ならばワッフルは諦めるかと空いていた左手に並びます。
メニューもよく見なかったので制限されているものがよくわからず注文。

まずはオムライスを注文してみるとやっていないとのこと。
それではチャーハンを注文してみるとそれもやっていない。
実はナポリかつは私の前のお客さんが注文していたのであるとわかって、チャーハンを組み合わせて自分でトルコライスを作ろうと考えたんですけどね。

ということで前に食べたナポリかつ(660円)とソフトクリーム(180円)にしました。
食券を受け取るとすぐ後ろにトレイでワッフルを運んで来たスタッフさんが補充しようとしていたので「一ついただきます」とトレイから取りました。
それを持って右手のレジに並ぼうにもかなりの行列なので先にテーブルに食券を置きに行くと窓側がキープできました。
ただ、そこからワッフルの行列待ちが長かったです。

何でワッフル買うだけでなかなか進まないのかと思ったら、こちらはワッフル購入と共にレストランの注文もできるんですね。
私の番の時に「他に料理の注文はないですか?」と聞かれて判明。
ちょっと誘導する方の説明が足りないですねえ。
二回も並ぶという二度手間になってしまいました。

でもまあ無事にワッフル(230円)も購入です。
私が支払いを終えた時にはワッフルは無くなっていました。

ただ、改めて考えるとワッフルと料理で右側に並んでいたら窓側の席は確保できなかったはず。
そう考えると結果的にベストな行動を取ったかもしれません。
この混雑だと何にでも時間がかかってしまうのは仕方がないでしょうね。

テーブルに戻ってナポリかつの食券をウェイトレスさんに渡します。
このウェイトレス姿も昭和ですねえ。
「ソフトクリームは後にしますか?」と言われたのでソフトクリームの食券は後で渡すことにしました。
この対応は正解で同じテーブルの方は料理より先にソフトクリームが来ていましたね。

この混雑で食券の購入は早かったものの渡すのが遅れて待ち時間は長いですが、今回はここで長く時間を使うことに意味がある気がしたのでかえっていいでしょう。
ここに来たのはこれで二度目。
昔からこちらを利用している方に比べたら思い入れがある訳ではないですが、この雰囲気は誰でも懐かしいと感じるでしょう。
もう日本にこんな昭和なデパートレストランは残っていないはずですから。
本当に残念に思います。

同じテーブルの方も皆さん他県からの訪問。
昔に何度か利用したことがあったそう。
皆さん、残念がっていましたね。

正午前にしてほぼ満席。
開店からほぼ1時間、食券を渡してからは35分でナポリかつが出てきました。
相変わらず660円とは思えないボリューム。
これはチャーハンを組み合わせていたらとんでもない量になっていたかもしれません。

かなりの待ち時間ですが、もともとこんな混雑することは想定していなかったでしょうね。
ナポリかつを受け取ったタイミングでソフトクリームの食券を渡すとソグトクリームは30分以上かかるとのこと。
まあ、ちょうどいいでしょう。
しかし、ウェイトレスさんも忙しすぎて汗だくですね。
気が付くと先ほど誘導していたおじいさんまで料理を運んでいました。

さあ、やっと実食です。
ペラペラカツはトルコライスっぽい。
やはりこれはチャーハンを付けてトルコライスみたいにして食べたかったなあ。

ナポリタンはすごい量。
アルデンテでケチャップたっぷり、具のマッシュルームも多いです。
相変わらず炒まった感はない、和えたタイプのナポリタンですね。

サラダもしっかりした量でお腹いっぱいになり、あとはソフトクリームしか入りません。
ナポリかつのフォークをソフトクリーム用にしようと紙ナプキンできれいにふき取りスタンバイします。
待ち時間は長いですが、窓から外をのんびり眺めたり同じテーブルの方とマルカンデパートの話をしたりしていてヒマを持て余すことはなかったです。
もちろん誰も提供が遅いことに文句は言いません。

そして最後になるであろうマルカンデパートのソフトクリームがやってきました。
ずっしりと重いですね。
この盛りの技術も途絶えるのかあ。
何でかわかりませんが、ソフトクリームをいただきながら目がウルっとしてきましたね。

ソフトクリームは大量生産のせいか若干緩め。
届いた時には表面は軽く溶けだしていました。
ですので、フォークで外側を削るように食べ進めていきます。
結構な量ではありますが、中は空洞なので意外とぺろっといけました。

ソフトクリームの後の温かいお茶がまたいいですね。
結局レストラン内には2時間(開店時からの待ちと食後の各フロア巡りを含めると3時間以上)も居ました。
最後にゆっくり味わえて良かったです。


ワッフルは持ち帰り、その日の夜に呑んだ後のデザートにいただきました。
これまたずっしりと重く大きい。
もちもちの生地に甘さ控えめのカスタード&生クリーム。
結構呑んだ後でしたが、意外とすんなり完食しました。


日本で最後になるであろう昭和の雰囲気を残すデパートレストラン。

ごちそうさまでした。
そしておつかれさまでした。


■■■2012年6月訪問■■■

花巻南温泉峡から平泉に移動する途中で訪ねました。

ビルの周りもデパートの他のフロアも人は閑散としていたのに、このフロアに上がると急に「どこから人が集まったの?」という感じです。
それもちょっと意外だったのはお年寄りが多いですね。

ガラスケースの食品サンプルを見て食券を買います。
ビールとナポリかつ、友人はビールとラーメンを注文。
ソフトクリームは後で追加注文することにします。
食券を購入して窓側のテーブルにつきます。

まずはビールが先に出てきます。
ビールを呑みながら外を見るとたいへん見晴らしがいいですね。
周りではソフトクリームを食べている方が多いですね。
それも箸でつまんで食べています。

その後は友人のラーメンが先に出てきました。
見た目はシンプルですが美味しそうです。
醤油ラーメンが好きな友人は満足のようですが、チャーシューが美味しいのでチャーシューメンにすれば良かったと言ってました。

そして私のナポリかつも来ました。
値段の割になかなかのボリューム。
ナポリタンはあんまり炒まった感は無くケチャップで和えられた感じ。
カツはサクサクに揚げられています。

特別美味しいというよりはこの雰囲気がいいですね。
私が幼少の頃にたまに家族で外食というとこんな感じだったのではないでしょうか。
それもそんなに特別激ウマなわけではなく、よく父も「家のメシの方がうまい」と言っていた気がします。

結構重いナポリかつを食べ終えたのでソフトクリームを追加注文。
出てきたソフトクリームはデカく、そしてずっしり重いです。
ただ、中は空洞なので食べきれる量ではあります。
味もあっさりでしつこくありません。

小学生の頃にプールの帰りにこんなロングなソフトクリームを食べていたのですが、炎天下の下ではとけてしまい後半は落ちていました。
ここは炎天下ではありませんし、ソフトクリームが固めになっているのでゆっくり食べても大丈夫です。

食べ物も昭和なエッセンスが加わって美味しかったです。
懐かしさを楽しめました。

恐らくこんなデパートの大食堂はここくらいしか残ってはいないのではないでしょうか。
貴重な存在なのでいつまでも残ってほしいものです。

ごちそうさまでした。

  • ナポリかつ
  • ソフトクリーム ※この技術も途絶えるのか
  • マルカンワッフル

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9位

馬場ホルモン (旭川、旭川四条、新旭川 / ホルモン)

1回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2016/02訪問 2016/04/03

モクモクの中でいただく新鮮豚ホルモン

前々から行けずにいた独酌 三四郎さんをたっぷり楽しんだ後はどうしましょうか。
一軒目から日本酒を多めにいただいたので、次はビールか酎ハイ系に戻したいですね。

旭川には超有名なジンギスカン店がありますが、並ぶだろうし一人ジンギスカンできるのかも不安。
そもそもそんなに量は入りません。
ということで雰囲気的に一人焼きできそうなこちらのホルモン店に向かってみました。
何で見たかよく覚えていませんが、こちらも以前からBMしていたお店です。

相当冷え込んだ中を歩いたこともあってか駅からかなり遠く感じますね。
そんな立地のお店なのに近くまで来ると賑わう声が外に漏れています。
店内に入るとかなりのモクモク感。

時間が19時を過ぎた頃なので厳しいかなと思いながら「一人ですが入れますか?」と店員のおにいさんに伝えるとちょうど端の一人席が開いていました。
これはかなりラッキー。
他は全く席は空いていませんでしたからね。

上着を脱ぐと荷物は袋に入れて棚に置くように言われました。
ということは自分が今着ている服はかなり煙臭くなるということですね。

冷蔵庫の中に瓶のサッポロクラシックが見えたのでまずはビールから。
周りを見るとほとんどの方がこのビールですね。
中にはビール瓶10本をボウリングのピンのように並べている方も居ます。
「これで最後ね」みたいなことを言われてましたが本数制限があるのかな?

ホルモンは何があるのかと壁をキョロキョロしていると「うちはホルモン盛り合わせしかないんです」とのこと。
「とりあえず1.5人前出しましょうか」とのことなので言われるがままお願いしました。

私専用の七輪がセットされ、続いてホルモンの皿が出てきました。
ツヤツヤ鮮やかで新鮮な豚ホルモン。
玉ねぎがたっぷり入っているのもいいですね。

まずは一通り適当に焼いてみます。
見た目は一部シロっぽいものもあれば色がレバっぽいものもあったりするんですが正確な部位はよくわかりません。
タレが無いなと思ったらホルモンに塩味が付いているのでそのままダイレクトに口に運びます。
なかなかしっかりした味なので、これを玉ねぎで中和させる感じですね。

部位としてはフワっぽい食感のものがすごく美味しかったです。
ちょっとしか入っていないのでこの味は希少ですね。
あとはやたらとゴリゴリするものも美味しいけど何でしょう。
店員さんに聞きたかったですが、あまりに忙しそうで聞けなかったです。

これで満席かと思っていたらカウンター内側に人を回して詰めさせてました。
そういえばカウンターっぽい細く長い台の内側にお客さんを入れるケースは過去に旭川以外にも富良野や函館でも見かけました。
北海道スタイルなのかな。

でも、混んではいるんですがメニューが限られているので回転は良いようです。
お一人様はフラれているようでしたが、やはり私の席がお一人様席だったようです。

予約(テイクアウトも?)の電話もひっきりなしに鳴っています。
電話で予約客との会話で「ごはん類は持ち込んでもいいです」と言ってましたが、確かに周りを見るとコンビニおにぎりを持参されている方が多かったです。
まあ、私はシメごはんは別途行くからいいかな。
ちなみに予約は3名からのようです。

ビールが空いたので続いても冷蔵庫に見えた"瓶チュー"をお願いしました。
これは氷がたっぷり入ったジョッキとセットで出てきます。
氷が多いので一瓶でジョッキ二杯分呑めるのでいいですね。

なんでモクモクなのかと思ったら見える範囲に換気扇が見当たりません。
空気は流れているようなのでどこかでは回っているんでしょうけど、強力な換気扇を回すと極寒になっちゃうのかもしれません。
だからモクモクなんでしょうね。

ここでさらに気づいたことが。
周りのお客さんをよく見ると部屋着やジャージで来ている方が多い気がしました。
常連さんはこのモクモク対策は完璧のようです。

ホルモンなのでじっくり焼いてゆっくりいただけました。
50分の滞在でお勘定は1,500円。
いやあ、安すぎます。

袋から上着を出して着ようとしたらリセッシュがかけてあるのに気づきました。
確かホテルの部屋には常備してなかったと思うのでこちらで使わせていただきました。
こんなに自分の体に向けてリセッシュしたのは初めてかもしれません。

独酌 三四郎さんで大満足していたのに、こちらもかなり満足でした。

ごちそうさまでした。

  • 運良く端の一人スペースが空いてました
  • ホルモン1.5人前
  • 瓶チュー

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10位

とらや (仙北町、上盛岡、盛岡 / 居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 3.4 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2016/06訪問 2016/08/23

必ず再訪したい盛岡の大衆酒場

■■■2016年6月再訪■■■

早池峰山登山の後、ホテルで仮眠を取ってから16時過ぎに外出。
酒場が多いエリアまで歩きながら酒場を探します。

早池峰山山頂で早い昼食の後は下山後の駐車場で行動食を軽く食べたくらいなのでかなりの空腹。
いくつか候補を挙げていたものの17時前に開店するお店は無かったので歩いて探すことにします。
しかし、実際のところゼロ次会として目ぼしいお店は見当たらず。
一軒目に再訪しようとしていたこちらは17時の開店です。

二軒目に行こうとしていたお店に18時の予約を入れに行ってみましたが、開店前とはいえお店にどなたもいらっしゃないようで予約できず。
仕方がないのでその界隈をうろうろと散策しながら時間をつぶしました。

こちらのとらやさんは二度目。
開店の17時に訪問すると既に3人の常連さんがいらっしゃいます。
L字のカウンターが18席くらいでしょうか。
前回の訪問で一人呑みの常連さんは手前のテレビのある方、2人以上の方や観光の方は奥というような構図を覚えていたので、ぎりぎりテレビが見える中間の位置に座りました。

まずは黒ラベルの大瓶(650円)からのスタートです。
この日の盛岡は蒸していたのでキンキンの瓶ビールが美味しいです。

こちらでは1時間ほど軽く呑めればと思っていたので酒のアテは、

 ・舞茸辛煮(350円)
 ・ホタテ刺(600円)
 ・揚出し(400円)

をお願いしました。

相変わらず訛りの強い女将さんがいいですね。
弘前のしまやさんといい東北の酒場のこういう雰囲気は好きです。
いきなり割箸が不吉な割れ方をしたのですが、それを見ていた女将さんがすぐさま新しい割箸に変えてくれました。

舞茸辛煮は前回もいただいたもの。
ピリ辛な味付けと大ぶりで肉厚な舞茸の食感が好きなのです。
ジュワーっとしみ出すダシがいいですね。

そして今回一番良かったのはホタテ刺。
このホタテ刺し盛りと言ってもいいくらいのビジュアルがすごくいいですね。

大きな貝柱だけでなくヒモと肝も付いてきます。
ホタテの肝は焼いたものでもそんなに出てこないのに刺身でいただけるとは。
柔らかく甘い貝柱、ゴリゴリ食感のヒモ、そんな苦くなく旨みがある珍味的な肝、そしてホタテの足みたいなものもあってこれだけでじっくり味わえます。
これは日本酒ですね。
ということでお酒を常温(300円)でお願いしました。

揚出しは豆腐料理をいただきたかったので。
前回は名物の温奴でいただいてますから今回はダシを楽しもうと揚出しにしてみました。
もちもちの衣がいいですね。
大根と生姜を絡めていただきますが、やはりこちらの豆腐は美味しいです。

ここでお隣に一人の常連さんがいらっしゃいました。
あれ?なんか前回も近くにいらっしゃったような。
もしかして前にヒレカツのことを聞いた方かも。
訪ねるとしょっちゅう来ている常連さんとのことでした。

そこで思い出して聞いたのですが、ヒレカツっていつもある訳じゃないそうです。
なのでメニューに出るとこぞって皆さん注文するんだそう。
それがあの日だったんですね。
次回メニューにあったらぜひ注文したいものです。

その常連さんと話している中で早池峰山に登ってきたことを話すと高山植物の話に。
その方も山好きなようですね。
なんか一緒に話をしていると女将さんとも話しやすいので私も常連になった気分になります。

日本酒を空けたところで最後の一杯かなという感じに。
ウイスキー(350円)はどういう呑み方があるのか聞いたら、水割りは基本料金でソーダ割は500mlで買うそう。
あー、あと一杯だからソーダにすると勿体ないか。
そう思い水割りでお願いしたらその常連さんがソーダ一杯分くらい入れてあげるよとのことでソーダを分けてくださいました。
ちなみにウイスキーはサントリーホワイトです。

そこからウイスキーの話で盛り上がり出すと、まあ呑んでとウイスキーまで常連さんのボトルから注いでくれました。
女将さんも「もらえるものはもらっときなさい」みたいなテンション。
タダ酒ばかりでは申し訳ないので、さっぱりときざみ長芋(350円)を追加。
明日山登りすると言ってるのに、結局濃いハイボールを三杯くらいごちそうになったと思います。

居心地が良かったのと常連さんがハイボールを奢ってくれたので1時間のつもりが結局2時間居ました。
かなり遅刻になるので二軒目を予約しなくて良かったです。

こんなに呑んだのにお勘定は3,000円。
ご常連さんありがとうございました。
楽しかったです。

次回こそはヒレカツ食べてみたいです。

ごちそうさまでした。


でも、明日朝から登山なのにちょっと呑みすぎたかなあ。


■■■2014年11月追記■■■

先日放送の太田和彦さんの「ふらり旅 いい酒いい肴」で湯豆腐が紹介されていましたが、この豆腐(温奴)のことを湯豆腐と言っていました。
「豆腐」は秋冬は温奴、春夏は冷奴のようなので私はぎりぎり温奴を味わえたようでツイてました。
確かにこの日は寒かったのです。

でも、次回は冬に湯豆腐(鍋?)もいただいてみたいですね。


■■■2014年5月訪問■■■

盛岡呑みの二軒目はこちら。
一軒目で訪ねた酒屋さんでもこちらのとらやさんは推していました。
盛岡では有名な老舗酒場のようですね。

実は昼の散策時にお店の前を通っていました。
「本日臨時休業」などの張り紙が無いことはすでに確認済み。
遠くから見えてきましたが看板が灯っているのを見てほっとしますね。
17時の開店直後に入ると先客は数人ですが、すぐ後に続々お客さんが入ってきました。

こちらは太田和彦さんが居酒屋百名山で紹介していたお店。
それも日本三大湯豆腐の一つと言う名酒場です。
歴史を感じる店内には長いL字カウンターが伸び、右手奥にテーブル席があるようですね。
この日はテーブル席には接待のようなグループが入って行きました。

まずは瓶ビールから。
キリンも選べるようですが、サッポロ黒ラベルにしました。

アテは何から始めるか。
湯豆腐を探しましたが「豆腐」とはあるものの見当たりませんね。
「この豆腐って湯豆腐のことですか?」と聞いたら「今はやっていない時期なのよ」とのこと。
お~。こちらの湯豆腐は季節メニューらしい。
これは下調べが足りませんでした。

でも、湯豆腐が無ければ来なかった訳ではありませんからね。
湯豆腐が季節メニューということであれば、他にも旬な料理があるはずです。
この時期ならではの料理を楽しみましょう。

何回かに分けて注文しましたがいただいたのは、

 ・うどのきんぴら(350円)
 ・豆腐(250円)
 ・舞茸辛煮(350円)
 ・シドケ(500円)

です。

うどできんぴらというのは初めてですね。
これは何も言われず出されたらうどとは気づかない人もいるのではないでしょうか。
言われれば確かに後味にうどの風味を感じます。

豆腐は温奴で出てきました。
湯豆腐は残念でしたが、これならその気分もちょっと味わえるかな?
でも寒い時期の湯豆腐はもっと美味しいんでしょうね。
たっぷりのカツオ節があるので醤油はちょっとで。
カツオ節が効いて温奴でも十分美味しいです。

他のお客さんの注文につられて頼んだ舞茸辛煮。
こんなふうにピリ辛で煮つけてあるのは初めてです。
汁を吸収しているので噛むとジューシーで美味しいですね。
料理はどれも素朴ですが、歴史を重ねてきた味付けなんでしょう。

最初からずっと気になっていたのですが、ご常連さんがほぼ間違いなく注文しているのがヒレカツ。
それも注文が重なって結構時間かかると言われています。

気になって隣のご常連さんに聞いてみるとヒレカツはよく出るらしいです。
「特別何がって訳じゃないんだけど食べ応えあって美味しいよ」と勧められますが、食べ応えあるなら次回かなと断念。
今から注文しても時間もかかりそうですしね。

ビールの後は熱燗(300円)をいただきました。
お酒は菊の司。盛岡の地酒のようです。
この後はテレビを見ながらちびちびいただきました。

最後にもう一品だけいただきましょう。
皆さん注文しているなんばん天は居酒屋百名山にも出ていましたね。
でも、これは通年ありそうなので次回湯豆腐と一緒にいただくことにしようか。

他に気になっていた「シドケ」はお店の方に聞くと山菜料理らしいです。
それも今が旬で人気とのことなのでいただきました。
後で調べたら岩手の山菜の王様とか言われているんですね。
これは後引く苦味が良く、甘く感じる熱燗にはぴったりのいいアテでした。

他のお客さんの揚げ出し豆腐もおいしそうですが、もう追加はいいかな。
いずれ再訪するつもりですからまたいただけばいいですしね。
でも、お年寄りまでもがこぞって注文してるヒレカツはやはり気になりました。
本当に食べたいものばかりでした。

店内は灰皿が置いてあるので全席喫煙可能なんですが喫煙率はかなり低かったです。
やはりこれらの素材を生かした料理をいただくには煙草は合わないでしょう。

1時間20分くらいの滞在でお勘定は2,350円。
ほぼご常連さんと思われますが18時前の時点で結構な賑わいでしたので地元の方に人気のお店のようです。

他にも食べたいものが多数あったので湯豆腐の時期にまた行きたいです。
盛岡は他にも再訪したいお店もあるし、今回行けなかったお店もありますしね。

ごちそうさまでした。

  • ビール大瓶
  • ホタテ刺
  • 豆腐(2014.5)

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