おいしん坊!万才さんが投稿した一月家(三重/宮町)の口コミ詳細

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当たり前に呑んだり旅したり山登ったりできないことでそれが当たり前にできることの有難さを感じるこの頃

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おいしん坊!万才 (男性・神奈川県) 認証済

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一月家宮町、山田上口、伊勢市/居酒屋、海鮮、日本料理

1

  • 夜の点数:3.8

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 3.6
      • |サービス 3.8
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.6
      • |酒・ドリンク 3.6
1回目

2013/06 訪問

  • 夜の点数:3.8

    • [ 料理・味3.6
    • | サービス3.8
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.6
    • | 酒・ドリンク3.6
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

また伊勢に行ったら必ず再訪したい大衆酒場

伊勢外宮を参拝してからホテルにチェックインしました。
この日は那智や新宮は雨で蒸し暑く、伊勢に入ると晴れたんですが日差しが強くこれまた暑かったです。
ホテルでシャワーを浴びてさっぱりしてから酒場に向かいます。

こちらのお店はBS11の「ふらり旅いい酒いい肴」で太田和彦さんが訪ねていたお店。
日本三大湯どうふと言われる湯どうふを始め、伊勢の名物と伊勢の酒が目的です。

参拝客が多い外宮参道とはうって変わって人通りの少ない伊勢市駅西側のアーケードを通り抜けるとこちらのお店があります。
急に目の前に現れる大衆酒場とは思えない重厚な外観に少し立ち止まって見入ってしまいますね。
大きな看板が芝居小屋か何かのセットのような雰囲気も出してます。
この看板、酒蔵の違うお酒が並んでいるのも珍しいですね。

こちらは14時から昼呑み出来る通し営業です。
私が訪ねたのは17時前でしたが、引き戸を開けて入ると大勢のお客さんで賑わってました。
でも、不思議と小上がり席は空いていてカウンターはかなり埋まってますね。

カウンターは無理かなと思っていたら手前からは見えない一番奥がちょうどお客さんが帰った後のようでした。
「ここいいですか?」と女将さんに聞いて片づけていただきました。
ちょっと変わった片括弧"〕"の形をしたカウンター。
白木カウンターというのも雰囲気出してますね。

何にしようかなとメニューを見上げると値段が書いていないです。
でも、書いてある料理は皆大衆酒場に並ぶものばかりなので安心して注文できそうですね。

伊勢の日本酒目当てですが、まずは生ビールから。
あとはいかさしみ、あじさしみかな。
するとご主人が気を遣って一人分の盛合せにしてくれました。

新鮮な鯵が美味しかったのでもうちょっと食べたかったかな。
でも、せっかく気を遣っていただいたし、ちょっとづつつまむのが粋でしょうからこれは良しとして次を考えます。

さて、次の日本酒をどうするか。
女将さんに「伊勢や三重のお酒をいただきたいんですが」と伝えると東獅子を勧めてきました。
確かに表の看板にありましたね。
これを冷や(常温)でお願いしました。

あとは「こちらの名物は湯どうふですよね?」と聞くと「そうよ食べてって」と女将さん。
さめたれもこのあたりの名物だったと思うので確認して注文しました。

17時をまわるとお客さんが入れ替わりで次々やってくるんですが、不思議とこちらのお店はカウンターから埋まります。
ほとんどが3人以下ということもあるんですがまずはカウンターを目指してきますね。
私の横もすぐに埋まりました。

テーブルや小上がり席もありますが小上がりはまだ誰も居ませんね。
でも、すごい賑わいなのが不思議です。

東獅子は最初の印象は甘いものの意外とすっきり。後味は辛口です。
そして今回の一番の目的の湯どうふをいただきます。
湯どうふを出された時にご主人が離れたところにあった七味を私の前に置いていきました。

三大湯どうふとか言う話は抜きにしても確かに美味しい。
たっぷりのネギと鰹節にほんのり効いたダシがいいのかな?
たぶん豆腐自体はそこまで特別なものではないでしょう。
結構ボリュームあるので途中から出された七味をかけてみると味が変わってまた美味しい。

そういやカウンターの他の席には湯どうふが並んでますね。
ご常連さんも必ずいただくようです。

そして初めてのさめたれ。
結構肉厚な干物です。
スルメ食べるみたいにマヨネーズに七味を足していただきますが、何も言われないで出されたらサメって気付かないでしょう。
これは日本酒に合うなあ。

たまに常連のお客さんの前に顔を出すのは大女将さんかな?
なんか野毛の武蔵屋さんっぽい感じですね。
そういや武蔵屋さんも湯どうふが名物でした。
なんか共通点が多そうです。

おつまみは最後にたまご焼と漬物を注文しました。
他にもふくだめとかいろいろいただきたかったですけどね。
また今度の楽しみに取っておきます。

お酒が進むのでまたも女将さんに他の地酒を聞いてみると「初日のんでみる?」と言われました。
これは看板には無かったので気になって言われるがままいただくとこっちのほうがしっかりとした辛口で好きですね。
女将さん、いいチョイスです。

たまご焼は異様に熱いですがほっとする味ですね。
漬物は糠の味がしっかりしていて自家製っぽいです。

客層は地元のおじちゃんおばちゃんがほとんど。
いかにもな観光客は私以外には数人しか見えないですね。
すごく賑わってはいますが大騒ぎするようなお客さんはいないです。
この雰囲気いいですねえ。

お勘定をすると3,600円。
お酒を各500円と仮定しても一品あたり平均420円。安いですね。
1時間ほどの滞在でしたが満足いく内容でした。

ちょっと残念だったのは私の隣にやってきたお客さんが結構タバコ吸うことかなあ。
カウンターは隣と近いので一言「タバコ吸っていいですか?」くらい欲しかったような。
(まあ私も昔吸ってた頃は隣の方に断ってはいなかったでしょうけど。)

でも、私がお勘定して立つと隣の方から「すみませんでした」とありました。
やはりタバコは気にしてたのかなあ。
私も無意識に顔をしかめたりしてたかも。こちらこそすみません。

なんか初めて入ったのにお店の方とは古いつきあいのような雰囲気になる不思議なお店でした。
お店の方の接客は皆さん気持ち良く一見さんにも居心地が良いと思います。
ご常連さんはその皆さんとの関わりを楽しみにカウンターに集うんでしょうね。

いただくものも決して高級なものだったり特別なものだったりはしないです。
でも、料理だけでなく、細やかな気遣いとかお店の方や周りのお客さん、建物の雰囲気なんかの絶妙なバランスがいいんでしょうね。

伊勢に行ったらまた訪ねたいお店です。

ごちそうさまでした。

  • 生ビール

  • いか&あじの刺身

  • 東獅子(常温)

  • さめたれ

  • 湯どうふ

  • 初日(常温)

  • たまご焼

  • 漬物

  • メニュー

  • 看板(1)

  • 看板(2)

  • 外観(1)

  • 外観(2)

2015/03/23 更新

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