スージーが街を歩いていると遠くに人だかりが見えた。
近づいてみると先頭に2つの棺。
その後ろに大勢の女性が参列している。
スージーは思った。
「うわっ!凄い葬列ね」
スージーは先頭にいる女性に聞いた。
「これはどなたの葬儀なんですか?」
先頭の女性は静かに答えた。
「1つ目の棺は私の夫です。
飼っていたドーベルマンに噛まれて亡くなりました。
2つ目の棺は夫の母です。
夫を助けようとして同じように犬に噛まれて亡くなりました」
スージーはそれを聞いて言った。
「あの、もし良かったらそのドーベルマンを少しの間私に貸してくれませんか?」
先頭の女性はにこやかに答える。
「ええ、いいですよ。それでは列の最後にお並び下さい」