ミランダは若くして成功した富豪の妻。
夫の金で女友達と海外旅行を楽しんでいるミランダ。
早朝、ミランダはホテルのフロントから家に電話を掛ける。
電話に出たのは話し方で頭が悪そうだと分る若い女。
ミランダは夫が女を家に引っ張り込んだと直感した。
それでも怒りをグッと抑え話しかけた。
「あら、あなたはどなたかしら?」
「えっと、私はこの家のメイドです」
「うちにあなたのようなメイドは居ないわ!」
「えっと、昨晩ここの旦那様に雇われたんです」
この女、嘘が下手な馬鹿女ね!
そう思いながらもミランダは続ける。
「私はその家の妻なんだけど夫を出してくれるかしら?」
「えっ?今、旦那様の隣で寝てらっしゃるのが奥様だと思ってました」
その言葉にミランダはブチ切れた!
「いい?1億円あげるからゆうことを聞くのよ!
ベッドのサイドテーブルの引出しに拳銃があるわ!
それでそのメス豚とバカ男を撃ち殺してらっしゃい!!!」
パタパタと靴音が遠ざかりその後に数発の拳銃の発射音。
そして男女の断末魔が響き渡った。
メイドは再び受話器を取るとハァハァと肩で息をしながら言った。
「えっと、死体はどうしたらいいでしょう?」
ミランダは興味なさそうに言った。
「庭のプールにでも放り込んでおいてちょうだい」
「えっと、この家にはプールは無いようなんですけど」
数秒の沈黙の後ミランダは言った。
「すみません、電話を間違えました」