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★かえる★のレストランガイド
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★かえる★ (女性・東京都) 認証済
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1回
夜の点数:4.0
2013/04 訪問
木屋町筋・艶めく古町屋のワインダイニング
美味しい料理には相性の良い美味しいお酒が共にあるべし。逆もまた然り。「Wine & Dine」、そのマリアージュをテーマに月々に季節を彩る口福の皿とワインを提供してくれる京都木屋町筋のワインダイニング。昭和初期からの歴史のある地鶏水炊きの名店であったものを、2004年、『Maison de vin』としてリニューアルされたのだという。種々の京野菜を取り入れながらも、わかり易い折衷に流れない、という意思を感じる真面目なフランス料理を供するが、伝統ある「水炊き」も、看板メニューのひとつとして継承されている。マリアージュに重きを置く高級料理店ならではサービスの有難いのは高品位のワインがグラスで愉しめること。お店のHPに掲載されている最新のワインリストには「グラスワイン」の項もあり、その充実度は素晴らしい。ボトルを開けるとなると、頂くことの出来るのは並の人間(笑)の場合せいぜい食卓に着く人数と同じ程の種類になるところ、ここではその気になればコース料理の皿の数だけ異なるワインを味わうことが出来る。「ご来店の際には予約をお勧めしております」とHPに記載がある。人気のあるお店だし、そもそも格あるお店に飛び込みというのもあるまいと思うので至極当然に予約をして伺ったが、この『鶉亭』においての「予約」というのは、その時刻に確実に席が用意されているということでなく、「この時間なら席があくだろう」という予測のもと、ウェイティング・リストに載せて頂くようなものらしい。此の度は2週間ばかり前に予約した時間の30分後に入店できた。当日予約で「30分待ち」と言われたところを一時間半待つことになった、と書かれているレビュアーもあった。時間に余裕のある時でよかったと思う。ウェイティング・バーはなく、店外で待つので真夏や真冬は辛いだろう。伺ったのは『都をどり』開催中の過ごしよい季節なのでまだよかったが、そうでなくとも「待つ」のはOKでも「並ぶの大っ嫌い」な自分には、店の前に立っているだけでなかなかの苦痛なわけだ。…でもいいんです、現金なもので、席に着いたらそんなこと忘れた(笑)。古い町屋の狭いお玄関(エントランスというイメージではない)からとてもムードが良い。暖かな灯火色の照明に、磨きこんだ木材の深みと厚みのある照りが浮かび上がって日本旅館の清々しいしっとり感とは全くことなる艶めかしさがある。玄関、沓脱はやや明るく、ダイニングやや落とし気味に…柔らかな光を高く低く配置して、古い家屋に出現しがちな片隅の薄暗がりは作らない。明る過ぎない分夜景が映える。初めは2階のテーブル席に案内された。(後にコースの途中だが階下のカウンターに移動。)予約の際にコース料理を指定してあったので、ワインは…やはりいくつか味わってみたくワインリストをざっと眺めるだけ眺めると「それぞれのお皿に合うものをグラスで」と2階席担当とみえるソムリエに丸投げしてしまった。店に入った途端感じたのだが、スタッフが一丸となってお客に極上の時間を提供しようと努めている店特有の統一感というかまとまりのある空気感というか…なにしろこういう空気の流れているお店では、全て「おまかせ」で間違いない。耳に心地よい滑らかな口上のソムリエ(む、しかもイケメン)は、シャンパーニュから白~赤へと小気味良いタイミングでオファー、サーヴしてくれた。結果として、ちょうどボトル1本分の分量を頂いたことになる。ワインとともにあることを念頭に、厳選された食材に丁寧に手をかけられた料理は、ひと口目から「!」となるわかり易い美味しさと、追いかけてくる深みが豊かで官能的。もし自分がお酒の飲めない体質だったとしても、この料理を頂きに来ていたと思う。そこへワインが寄り添うと更にうっとり。むふむふっと愉悦のハナイキも出ようもの。大山黒牛のフィレが想像よりかなりあっさりしていたのが思惑はずれであったのと、鮑のサイズ(そこそこのもの一粒でなくて極小さいのが二粒)に少しがっかりしたが、そんなに高くないコースなのでおかしなことではない。レストランとしての雰囲気とワイン&料理の味が絶品なので、素材の方もこんな感じでゴージャスに、と脳が勝手に決めつけていたらしい。途中、2階テーブル席から階下のカウンターへ移動することになり、担当もオーナー・ソムリエ山口氏に引き継がれた。食事の途中で席の移動とは、サービスとしてどうなのか?と思いはしたのだが、階下に店に対して非常に礼を失するマナーの客があり、お店としてもいたたまれなくての配置替えかとも思ったしその後のオーナー・ソムリエの洗練された接遇のエレガントさに慰撫され、何もなかったようなさりげなさに沿って、忘れることにした。初回の此の度、いくつかの戸惑いはあったものの、そんなことはどうでもいいと思わせるとても魅力ある空間である。次回はアラカルトでボトルのワインを頂いてみたい。次の京都訪問は決まっているが、定休の日曜日なのが残念!
2013/09/09 更新
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ペット可
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テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
美味しい料理には相性の良い美味しいお酒が共にあるべし。逆もまた然り。
「Wine & Dine」、そのマリアージュをテーマに月々に季節を彩る口福の皿と
ワインを提供してくれる京都木屋町筋のワインダイニング。
昭和初期からの歴史のある地鶏水炊きの名店であったものを、
2004年、『Maison de vin』としてリニューアルされたのだという。
種々の京野菜を取り入れながらも、わかり易い折衷に流れない、という
意思を感じる真面目なフランス料理を供するが、伝統ある「水炊き」も、
看板メニューのひとつとして継承されている。
マリアージュに重きを置く高級料理店ならではサービスの有難いのは
高品位のワインがグラスで愉しめること。
お店のHPに掲載されている最新のワインリストには「グラスワイン」の項もあり、
その充実度は素晴らしい。
ボトルを開けるとなると、頂くことの出来るのは並の人間(笑)の場合
せいぜい食卓に着く人数と同じ程の種類になるところ、ここではその気になれば
コース料理の皿の数だけ異なるワインを味わうことが出来る。
「ご来店の際には予約をお勧めしております」とHPに記載がある。
人気のあるお店だし、そもそも格あるお店に飛び込みというのもあるまいと思うので
至極当然に予約をして伺ったが、この『鶉亭』においての「予約」というのは、
その時刻に確実に席が用意されているということでなく、「この時間なら席があくだろう」
という予測のもと、ウェイティング・リストに載せて頂くようなものらしい。
此の度は2週間ばかり前に予約した時間の30分後に入店できた。
当日予約で「30分待ち」と言われたところを一時間半待つことになった、と
書かれているレビュアーもあった。時間に余裕のある時でよかったと思う。
ウェイティング・バーはなく、店外で待つので真夏や真冬は辛いだろう。
伺ったのは『都をどり』開催中の過ごしよい季節なのでまだよかったが、
そうでなくとも「待つ」のはOKでも「並ぶの大っ嫌い」な自分には、
店の前に立っているだけでなかなかの苦痛なわけだ。
…でもいいんです、現金なもので、席に着いたらそんなこと忘れた(笑)。
古い町屋の狭いお玄関(エントランスというイメージではない)からとてもムードが良い。
暖かな灯火色の照明に、磨きこんだ木材の深みと厚みのある照りが浮かび上がって
日本旅館の清々しいしっとり感とは全くことなる艶めかしさがある。
玄関、沓脱はやや明るく、ダイニングやや落とし気味に…柔らかな光を高く低く配置して、
古い家屋に出現しがちな片隅の薄暗がりは作らない。明る過ぎない分夜景が映える。
初めは2階のテーブル席に案内された。
(後にコースの途中だが階下のカウンターに移動。)
予約の際にコース料理を指定してあったので、ワインは…やはりいくつか味わってみたく
ワインリストをざっと眺めるだけ眺めると「それぞれのお皿に合うものをグラスで」と
2階席担当とみえるソムリエに丸投げしてしまった。
店に入った途端感じたのだが、スタッフが一丸となってお客に極上の時間を提供しようと
努めている店特有の統一感というかまとまりのある空気感というか…
なにしろこういう空気の流れているお店では、全て「おまかせ」で間違いない。
耳に心地よい滑らかな口上のソムリエ(む、しかもイケメン)は、シャンパーニュから
白~赤へと小気味良いタイミングでオファー、サーヴしてくれた。
結果として、ちょうどボトル1本分の分量を頂いたことになる。
ワインとともにあることを念頭に、厳選された食材に丁寧に手をかけられた料理は、
ひと口目から「!」となるわかり易い美味しさと、追いかけてくる深みが豊かで官能的。
もし自分がお酒の飲めない体質だったとしても、この料理を頂きに来ていたと思う。
そこへワインが寄り添うと更にうっとり。むふむふっと愉悦のハナイキも出ようもの。
大山黒牛のフィレが想像よりかなりあっさりしていたのが思惑はずれであったのと、
鮑のサイズ(そこそこのもの一粒でなくて極小さいのが二粒)に少しがっかりしたが、
そんなに高くないコースなのでおかしなことではない。
レストランとしての雰囲気とワイン&料理の味が絶品なので、
素材の方もこんな感じでゴージャスに、と脳が勝手に決めつけていたらしい。
途中、2階テーブル席から階下のカウンターへ移動することになり、
担当もオーナー・ソムリエ山口氏に引き継がれた。
食事の途中で席の移動とは、サービスとしてどうなのか?と思いはしたのだが、
階下に店に対して非常に礼を失するマナーの客があり、
お店としてもいたたまれなくての配置替えかとも思ったし
その後のオーナー・ソムリエの洗練された接遇のエレガントさに慰撫され、
何もなかったようなさりげなさに沿って、忘れることにした。
初回の此の度、いくつかの戸惑いはあったものの、
そんなことはどうでもいいと思わせるとても魅力ある空間である。
次回はアラカルトでボトルのワインを頂いてみたい。
次の京都訪問は決まっているが、定休の日曜日なのが残念!