ゴマピイさんが投稿した陸女鮨(宮城/八乙女)の口コミ詳細

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ゴマピイの美味いもん食べましょ!

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ゴマピイ (60代前半・男性・宮城県) 認証済

この口コミは、ゴマピイさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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陸女鮨黒松、八乙女/寿司

1

  • 昼の点数:4.6

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク -
1回目

2012/09 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク-
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

お座敷鮨は仙台ならではの幸せ

食べログの初投稿から5年以上が過ぎ、この口コミで1,000件の記念レビューとなりました。
ここまで到達できたのもいつもご覧頂く皆様、特に自分の拙いレビューや画像にも投票して下さる皆様のお陰であり感謝申し上げます。

1,000レビューに際しては東京のレストランを訪問すればいくらでも該当すべきお店はあるのでしょうけど、やはり仙台で頑張っているお店を紹介したいというのがどうしても先に立ちます。昨年のあの大震災もありましたし、この5年間で自分の礎になっているのは宮城であり仙台であるわけですから。
しかし、この宮城で400件以上のお店のレビューをすでに掲載しており、果たして仙台で1,000レビューに相応しいお店があるのだろうか?いつもよりプレッシャーを感じながら思案した時に浮かんだのが陸女鮨さんでした。

ANAの機内誌「翼の王国」でこちらのお店を知ったのは数年前のこと。
食べログでは既に有名になっている『源氏』とともに掲載されていました。
当時の食べログでは陸女鮨の口コミは1件だけだったと記憶していますが、食べログ重鎮レビュアーのお墨付き情報が別にあってとても気になっていたのである。
実は500レビュー記念の時にも訪問しようと思い予約の電話を入れたが残念ながら行く事はできなかった。
それからはマイレビュアーの方のクチコミも少しづつ増えどうしてもいきたいなぁと…思いばかりは募っていた。
その日は夜の部で予約したかったのだが残念ながら空いていなかったが昼の予約が無事にとれてついに何年か越しの訪問と相成った次第です。
義母と妻を連れて三人での初訪問となりました。

場所は八乙女の住宅地にありますから少し迷いました。適当に車を走らせていると看板をみつけることができて時間通りに訪問です。
玄関を開けると女将が待っておりました。案内されたのは画像でもみかけるお座敷の部屋。
6畳間二部屋を続きにして座卓が二つに囲炉裏があります。そして廊下につけ台が置いてありTの字のような配置になっています。
建ててから20年ぐらいだそうで良い感じに年季が入ってきた静かな座敷とそこから眺めるお庭は大変よく手入れがされています。

店主が登場し丁寧な挨拶を頂戴すると、いよいよお座敷鮨の始まりです。
素晴らしく存在感のある包丁が取り出され、着席した時から気になっていた立派な本山葵を卸しはじめます。
木箱から寿司種を取り出し、いずこに入ったお櫃の舎利で握られた鮨はすし桶の中に人数分入れられて手渡しされます。

【大トロとコハダ】★
・まずは口に入れた瞬間にとろける大トロで座敷鮨の始まり!
・コハダも上品な味わいでとても美味しい。
・こういう固形のガリは始めてですね〜囓るとガリっと…そう!だからこれが本当のガリらしい。

【ボタン海老と穴子】★
・ぶりっとした食べ応えのあるボタン海老は堪りませんね〜!美味しいデス。
・穴子も柔らかくてすこし噛んだだけでトロけるように旨味を残していきました。
「穴子は泥臭い」と言って敬遠する妻も「美味しい!」を連発して食べていた。
・海老の頭は味噌をススルのだとか!そうしたら甘い味噌!これまた至福の味。
・自分は初体験でしたが、よほど新鮮な海老でないとこんな食べ方できませんよね。

【中トロと北寄貝】★
・中トロは本来の鮪らしさを味わえます。
・北寄貝もコリっとして美味しい。
煮きりの味加減がとても良い感じ。
・東京で食べる鮨は煮きりの味が強すぎると思うことが多いのだが、こちらの煮切りは上品で口にあってよかったです。
・ご主人が修行した東京の鮨店の話になったが煮切りの味はお店それぞれだろうと。
・また「東京の鮨店の値段の高さは固定資産税を食べているようなもの」のフレーズには吹き出しそうになりました。

【アサリのお吸い物】♫
・薄味でとても上品なお吸い物です。

【ウニと赤いか】◎
・ウニはねっとりとした口どけが味わえる
・赤いかのコリコリの食感が素晴らしかったですね。

【戻り鰹と閖上の赤貝】★
日本一の赤貝と店主が言う閖上の赤貝。そりゃぁもちろん別格の美味さ。
・新鮮な赤貝の甘味に驚きます。煮切りの加減も最高である。
・震災前の一割しか採れないらしい、しかも大半は築地にいってしまうから貴重な赤貝なわけ。
・戻り鰹も素晴らしく脂がのっているね〜そりゃぁ大将も自慢する美味しいさだわね。
・もうスーパーの鰹刺身を買えなくなっちゃうよ。でも大丈夫!自分は大量のにんにくで食べるから…

【鯖と鮪漬け】◎
・鯖がねぇ〜これまた美味しいのですよ。
・鯖の産地を聞くの忘れたけど金華さばかな。美味しいなぁ。
・漬けもいい仕事加減です。

【伯楽星】
・日本酒も飲みたくなってどんな銘柄があるかを聞いたら伯楽星があるとのことで喜んで注文。

【干瓢巻き】★
・干瓢巻きでラストを飾ります。
・ANAの翼の王国に掲載されたと冒頭で紹介したが、この干瓢巻きを取材しに来たとのことらしい。
・確かにこれは他店では味わったことのない独特な味です。
・本山葵がたくさん入っているのが特徴でピリッときた後に干瓢の美味さが染みてくる。
・実は妻は子供の自分から干瓢巻きが大好きでコダワリがあるそうだが大絶賛していました。

【梨】
・甘い梨でした。

【海老の卵】
・先ほどのボタン海老の卵をいただきました。
・シャキシャキの新鮮な粒粒の食感は日本酒にピッタリで嬉しかった。

画像の【嬰児籠(いずこ)】について
嬰児籠(いずこ)というそうだ。もち米の藁で作るそうだ。
・今はもう作り手が居ないそうで山形まで行って作ってもらったそうだ。
・昔からの容器はお櫃を自然に保温するのに効果があるのだろう。
・昔は赤ん坊を入れておくのにも使ったそうだ。いやネットで調べるとこれが本来の目的のようだ。
・義母はよくこの容器に入ったことを覚えているようで懐かしがっていた。
・自然の保温性に湿気を吸うわけで日本の知恵ともいうべきだが、もやは遺産に近いことは残念でもある。

最初に鮨を口に入れた時からその自然すぎる感覚に驚きました。
それは鮨ネタにしても舎利にしても自然のぬくもりを感じ、口に入れるとハラリとほどけネタの旨味を感じる。
最初は大トロの旨味とコハダの上品な味わいを楽しみ、ボタン海老と穴子の濃厚な味を楽しむ。
中トロと北寄貝で煮切りの旨味を感じ、ウニとイカを楽しんだ後がクライマックスの閖上の赤貝と戻り鰹でしょう。
日本一という極上の味と戻り鰹の脂ノリノリの美味さは頭から離れません。
そして鯖とこれまた日本一と誉れ高い干瓢巻き。実に大満足できました。

自分は東京に単身赴任しているというと、
「東京のスーパーの刺身は食べられないでしょ」と大将。
「水も東京のは飲めないね〜」と…
まぁ昔はよく言われていましたけどね。今は浄水場の能力が高まって全国でもあまり変わらないと聞きます。
「東京の鮨の名店にも行ってみたいけど予約取れないし高くて〜」と自分。
「東京の鮨が高いというのはね〜固定資産税を食べているようなもんですよ」と大将。
思わず吹き出しそうでした(笑)

これだけのお鮨を閑静な住宅のお座敷でゆっくりと大将を独占して食べることができる…
これは贅沢の極みでしょうね。しかもお値段は一人6,500円というのも驚愕である。
これはやはり東京ではなく仙台の国分町でもなく、八乙女の住宅地にある民家のお座敷だからこそなのでしょう。
まさに固定資産税を払う必要がないからなのでしょうね。

そんなロケーションと雰囲気で極旨の鮨をこの仙台で食べることができるのはこのうえなく幸せなことです。
また伺いますので是非頑張って欲しいものです。ごちそうさまでした。

  • 【大トロとコハダ】★2012/9

  • 【ボタン海老と穴子】★2012/9

  • 【中トロと北寄貝】★2012/9

  • 【アサリのお吸い物】♫2012/9

  • 【ウニと赤いか】◎2012/9

  • 【戻り鰹と閖上の赤貝】★2012/9

  • 【鯖と鮪漬け】◎2012/9

  • 【干瓢巻き】★2012/9

  • 【干瓢巻き】★2012/9

  • 【梨】2012/9

  • 【海老の卵】2012/9

  • エビスビール・2012/9

  • 【伯楽星】2012/9

  • お茶・2012/9

  • セッティング@2012/9

  • 手入れの良い庭@2012/9

  • つけ台といずこ@2012/9

  • 床の間@2012/9

  • ふくろうは空気清浄機@2012/9

  • 【嬰児籠(いずこ)】2012/9

  • 嬰児籠(いずこ)の蓋2012/9

2012/11/07 更新

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