ゴマピイさんが投稿したあさば(静岡/修善寺)の口コミ詳細

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ゴマピイの美味いもん食べましょ!

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ゴマピイ (60代前半・男性・宮城県) 認証済

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あさば修善寺、大仁、牧之郷/料理旅館、郷土料理、日本料理

1

  • 夜の点数:4.8

      • 料理・味 4.6
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:4.8

      • 料理・味 4.6
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2013/05 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-
  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク-

解き放たれる心と体

リラックスなどという安っぽい言葉は必要がない。
自分のすべてを解放してくれるような心地よさが此処には存在した。
それは料理・サービス・雰囲気が最高レベルと感じられたからこそ、そして伝統と格式という安心感からもたらされるものなのだろう。
創業1675年という老舗旅館に身を委ねれば解き放たれる心と体。
その旅館は景色も料理も華美なるものは一切なく引き算の美学がそこにはあったのだ。

部屋に案内された時に大きな窓から見えたのは絵画を見ているような圧倒的な緑の景色
聞こえる音は心地よく、せせらぎの真ん中に身を置いているかのようであった。
見えるものは木々の緑などの植物の緑、川や池を形成する石に石灯籠。流れる水が注ぎ込まれる池の水面。聞こえる音はやや力強い水のせせらぎと鳥の鳴き声、都会で聞くカラスのような雑音に近いものではなく、昔の田舎で山に行った時に聞くような野鳥の生き生きとして瑞々しさをも感じさせるようなさえずりだ。
それだけなのだ。それしか存在しない。だからこそ癒される。
都会の喧騒を離れ、そんな空間と時間に身を置くことによって、日頃のいろいろな呪縛や制約に知らず知らずに侵食されていた心が徐々に解放されて活力を取り戻させてくれるような力を持っているように感じた。
何年ぶりかで露天風呂にも入った。源泉掛け流しの湯に浸り、木々の緑と空気を感じながらの温泉で極上のひと時を過ごすと、疲れた体も一気に解放されるような心地よさであった。また湯上がりに飲む修善寺の水も実に美味かった。
風呂から戻るとさっそく夕食である。部屋で寛ぎながら食べられる幸せの始まりだ。

★夕食★
最初に旅館から供されたお猪口で乾杯!【萬耀】♫という伊豆修善寺のお酒だった。
その後は注文した、【プレミアムモルツ】【シャーリーテンプル】◎で本格的に乾杯!
・妻がノンアルコールの飲み物をおまかせでお願いして供されたのがこのドリンク。
・妻はこのカクテルが相当気に入ったようで珍しくおかわりしましたからね。
・自分も少し飲んでみたら微炭酸と意外にもスパイシーな味だったのが印象的でした。

【ひいらぎ、こしあぶら素揚】◎
・ひいらぎはビールとよく合いとても美味しい小魚ですね。
・こしあぶらはサクサクの食感が意外で美味しい。

【アスパラすり流し】◎
・熱々のアスパラのすり流し。
・中にはウニが入っていてこれがまた美味いのなんのって!

【薫風盛肴】◎
・毛蟹、合鴨、サーモン黄身巻き、巻海老とこのわた、厚焼き、胡麻和えのほうれん草、石鯛利休干し、百合根の前菜ですべてが美味しかったが、特に毛蟹の美味しさは断トツだね、他には石鯛やサーモンも美味しかったな。

【鯵たたき吸い鍋】★
・銀製の鍋で支度がされた。コンロも立派に見える。
・仲居さんが全部こしらえてくれます。
・鯵のつみれとネギと汁だけだがその三位一体の美味しさが上品で美味しいという言葉しか出なかった。

【はた・あおりいかの造り】★
・修善寺というと山の中の印象だけど沼津が近いからかよい魚が食べられるのだろう。
 コリコリ感が半端なく甘さも秀逸な上に本山葵でさらに甘みと旨味が引き出されるのだ
・妻いわく特に本山葵が美味しいそうだ。そして刺身も美味いと…
・妻が言うとは思わなかったが当然それにプラスして日本酒にもバッチリなわけ!

【田酒<特別純米>】◎
・青森の大好きなお酒があったので注文。
・お造りとともに美味しくいただきました。

【太刀魚炭火焼】♫
・香ばしくて美味しいのだけど、3月に食べた『星野』の「太刀魚の山椒醤油焼き」の印象がまだ強すぎるからなぁ…

【玉ねぎの含め煮】♫
・これ出汁がほのかに効いて美味しいね〜口直しにもなりました。

【喜久酔<特別純米>】♫
・静岡の有名なお酒だね。自分は田酒のほうがすっきり飲みやすく美味しいと思った。

【手長えび唐揚】◎
・揚げてからスープに入れるというあさば仕立てだそうだ。
・エビのぷっくりした身が香ばしく気持ちスパイシーなスープが好きです。

【おくら、鮑床酢物】◎
・鮑が柔らかくて美味しい酢の物。余計に酒が捗りますね。

【穴子黒米ずし】★
・想像以上の柔らかい穴子に「うぉっ!美味い」と自然に声がでました。
・黒米は夕方に散策したお土産屋でも見かけたけど修善寺の名物みたいですね。
・柔らかくて上品な穴子に黒米だからこそ食べて笑顔になれるのでしょう。

【亀<大吟醸>】♫
・静岡・阿部町のお酒のようだ。さすがに大吟醸は飲みやすかったがもう酔いすぎ…

【加茂茄子、丹羽豚、焼きとまと炊合せ】◎
・焼きとまとが異色に感じる炊合せだけど、だからこそ美味いんだなぁ。
・それぞれの食材がしみじみと美味しいし三位一体感のある炊合せにもなっていますね。

【竹の子ごはん】◎
・食事は竹の子ごはんです。固めに炊かれたご飯は美味しい。
・赤だしは胡麻が使われていますね。ごはんの邪魔にならない配慮だそうです。
・不思議なことに酔っ払っているはずなのにいくらでも食べられるのです!

【メロン】◎
【葛きり】◎

・メロンは自分のデザート。浜松のクラウンメロンと言っていた。甘くて美味しい。
・葛きりは妻のデザート。ごはんの前にもうお腹いっぱいと言っていたのに、竹の子ごはんをたくさん食べて葛きりもペロリと食べていたからね。美味しかったそうです。

【アイス】◎
・生姜と抹茶のアイスクリームである。
・アイスはどちらも甘くありません。純度100%と思うほどの抹茶と生姜。
・生姜なんってビリっとくるような鮮烈な味に病みつきになりそうだ。
・このアイスを食べたら口の中さっぱりして美味しかった。

部屋食の醍醐味と素晴らしさを楽しみました。
老舗旅館が厳選した素材と調理で部屋で食事ができるなんてコレ以上の贅沢がない事を思い知りました。部屋で食事をしても温かい料理は熱々で冷たい料理は冷たく、日本酒だって三種類を飲んでしまいました。
何と言っても「帰らなければならないという義務感やそれに備えて体力や飲み方をセーブする」という事を一切考える必要がないのです。あとは布団に転がり込めば良いわけで…これって素晴らしい事です。
恐らく名物料理は、「鯵たたきの吸い鍋」「穴子黒米ずし」なのだろう、それらを中心に季節毎に源泉された食材と料理はシンプルで余計なものがなく、しみじみとその旨みを堪能できるのである。

美味しい食事をいただき心地よく酔った自分は、夕食後すぐに敷かれた布団の寝心地を試すつもりで横になったらあっと言う間に爆睡となったようです。
それほど極上の寝心地のふかふかの布団で包まれているような安心感がありました。
早く寝たので深夜に目が覚めると木造建築独特のキシミが気になりしばらく寝られなくなったのだけど、お手洗いに行って座卓に用意してあったポットに入った冷たい水を飲んだらこれがまたあまりに美味しくて…この後はすぐに寝付くことが出来ました。

★朝食★
朝食も指定した時間に部屋食で準備してくれます。
まだ布団に寝ている間にふすまを隔てた後ろの部屋に準備をしてくれるのです。

【朝食の全景】◎
【湯葉と獅子唐】◎
【メヒカリ干物焼き】★
【出汁巻玉子】◎
【デザート】★
卓上こんろで炙り熱々で食べる湯葉は最高の朝食です。
何より驚いたのがメヒカリの美味しさ!バッチリ脂がのって身も厚くとにかく美味しいのですよ!これだけでご飯が進む上に大根おろしが添えられた出汁巻玉子も美味しいのだ。
昨晩酒を飲み過ぎた自分にはしじみ汁が嬉しい!朝からご飯を何杯もお替りして二人でお櫃のご飯を平らげてしまいました。毎朝こんな美味しいご飯がゆっくりと食べられたら嬉しいですね。
そしてデザートのお椀は「さつまいものお汁粉」だとの事。ん〜これは自分食べられないと思いきやとろりとして甘すぎることなく激うまのなんのって!感動的な美味しさでした。

朝食も素晴らしく美味しいですね。まだ布団が敷いてあるので二度寝しそうなのを我慢して風呂に入ります。贅沢だァ。風呂から戻りソファーでiPadを見ながら(無線LANがつながるのです)寛いでいると窓の外には鷺がやってきたのでパチリと撮影。
布団を片づけにやってきた時に仲居さんに「昨晩は寝れましたか?」と聞かれたのでキシミが気になったので寝れない時間帯もあった事を伝えました。

チェックアウトは11:30までなのでゆっくりできるのが嬉しいです。
ラウンジに行ってみることにしました。夕食後に行けばカクテルなど飲めるとすすめられたのですが昨晩はすぐに寝てしまったので朝食&朝風呂後に行ってみました。
部屋を出ると顔を会わせた旅館の方々すべてに「昨晩は申し訳ありませんでした」と言われます。もぅ全員に昨晩の事が伝わっているのですね。
さてラウンジは一転して白い壁が印象的な洋風のスタイリッシュなラウンジです。
オープンなラウンジは眼前の船と池の向こうに能舞台が見えとても素敵な空間です。
珈琲に昨晩のお詫びとしてブラマンジェを供していただいて大変美味しく頂きました。
しまいには副支配人さんからも昨晩の事を詫びられて…ちょっとした物言いだったのですけどね。そんな旅館の方々皆様のご配慮が嬉しかったし「おもてなしの心」を感じるハプニングでした。

日本の美を感じる景色、清廉さ、おもてなしの心を感じるサービス、美味しい食事、すべてにおいて一流の品格と格式がある老舗旅館はたった一泊だけの宿泊で日頃の呪縛を解放してくれました。
また舞い戻って来られるように日々頑張ることを心に誓い宿を後にした。

  • 風格ある門@2013/5

  • 暖簾が印象的な玄関@2013/5

  • 能舞台@2013/5

  • 部屋からの景色@2013/5

  • 菓子と抹茶@2013/5

  • 部屋風呂も檜@2013/5

  • ソファーも心地よい@2013/5

  • 夕食の膳@2013/5

  • 御献立@2013/5

  • 【ひいらぎ、こしあぶら素揚】◎2013/5

  • 【プレミアムモルツ】2013/5

  • 【シャーリーテンプル】◎2013/5

  • 【アスパラすり流し】◎2013/5

  • 【薫風盛肴】◎2013/5

  • 吸い鍋の準備@2013/5

  • 鯵たたき@2013/5

  • 鯵たたき鍋@2013/5

  • 【鯵たたき吸い鍋】★2013/5

  • 【はた・あおりいかの造り】★2013/5

  • 【田酒<特別純米>】◎2013/5

  • お造りと田酒★2013/5

  • 【太刀魚炭火焼】♫2013/5

  • 【玉ねぎの含め煮】♫2013/5

  • 【喜久酔<特別純米>】♫2013/5

  • 【手長えび唐揚】◎2013/5

  • 【おくら、鮑床酢物】◎2013/5

  • 【穴子黒米ずし】★2013/5

  • 【亀<大吟醸>】♫2013/5

  • 【加茂茄子、丹羽豚、焼きとまと炊合せ】◎2013/5

  • 【竹の子ごはん】◎2013/5

  • お食事の竹の子ご飯と赤だし◎2013/5

  • 【メロン】◎2013/5

  • 【葛きり】◎2013/5

  • 【生姜と抹茶のアイス】◎2013/5

  • ふかふかの極上布団@2013/5

  • 朝の風景@2013/5

  • 朝食★2013/5

  • 【湯葉と獅子唐】◎2013/5

  • 【メヒカリ干物焼き】★2013/5

  • 【出汁巻玉子】◎2013/5

  • デザート・さつまいものお汁粉が絶品★2013/5

  • 鷺がやって来た@2013/5

  • スタイリッシュなラウンジ@2013/5

  • ラウンジからの風景@2013/5

  • ブラマンジェ◎2013/5

  • 素敵な珈琲タイム@2013/5

2013/06/02 更新

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