『頑張っている君へ(その5)』nagaiharuさんの日記

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君が倒れてから8か月が過ぎようとしています。
季節は冬がすぎ,桜があっと言う間に散ってしまい夏になりましたね。
リハビリ病院の生活も半年経過しました。
いよいよ退院となりました。
車椅子中心の生活ですが
なんとか歩いてトイレに行くことができるようになり
体調の回復とともに言葉も少しずつ出るようになりました。
7月の三連休に一時帰宅をしてから君は自宅に戻れたという自信からか
下着も一般のものとなり
服装にも気を遣うようになりましたね。
リハビリにも意欲的になったようです。
先日君は無事にリハビリ病院を卒業して,来週から新しい施設に入るために
自宅に戻っています。

君を施設に入れることについて,僕はいろいろと悩んだけど
家族で一つ屋根の下で生活するのは少し我慢してリハビリにもう少し専念してもらおうと
つい10日前に,病院から紹介された老健施設で,入所にかかる契約の書類にサインをしました。

契約手続きを一通り済ませたあと,施設の受付担当の職員の方から
実は君の友人がこの施設の栄養士として勤務していることを知らされました。

その友人は君のところに何度も見舞いに来てくれていました。
でも僕は君の友人が栄養士などということなど知らなかった。
ましてや老健施設に勤務しているなどということはまったく知りませんでした。
彼女も君がまさか彼女が勤務する施設に入所するなどということは予想していなかったようです。
しばらくすると契約手続きを終えた僕のところに制服姿でやってきました。
なんという偶然・・・。でもこれで安心して君を任せることができます。
今回の選択は間違いではなかったと吹っ切れることができました。
そして彼女は言ってくれました。必ず車椅子から卒業させると。
僕は涙が止まりませんでした。これまで失ったものも多かったですが
得たことも沢山ありました。この出会いもその一つです。
新しい生活がもうすぐ始まります。希望の季節を迎えることができそうです。
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