TT32さんが投稿した寿司一(青森/青森)の口コミ詳細

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佳き想い出を

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閉店寿司一青森/寿司

1

  • 夜の点数:4.6

      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.3
      • |CP -
      • |酒・ドリンク 4.6
  • 昼の点数:-

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2015/06 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.3
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク4.6
  • 昼の点数:-

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

華やかで楽しい想い出をありがとうございました。

青森県には、6年に一度伺う機会があります。この時期に東北6県で巡る出張があり、単身で行動しつつ好きなお店にいける数少ない機会となっております。
 予約の時点では、女将さんが丁寧に応対していただき、お酒をそれなりに飲むかと問われ、そのとおりとお伝えしたところ、おつまみをしっかり出しましょうかと提案され、二つ返事でお願いいたしました。
 また、用事の終了時刻が確定的でなく、青森に向かう電車が直前まで確定できない状況でした。その旨も事前に電話でお伝えしており、快く時間の変更に応じていただいておりました。
 当日は青森駅からタクシーに乗りましたが、タクシーがお店の前を通過してしまい、もう少し遅れてしまいました。
 先客は3名の常連様と思しき方々。店主とも気さくに会話されており、私はカウンターの反対側で静かに様子見で開始いたしました。
 最初の一杯を聞かれ、偏った注文で申し訳ないと前置きしつつ、「腰の太いお酒を燗で」とお願いしたところ、しばし考えて下記を提案していただきました。以後、お酒を出す度に、少量を味見で出していただき、了解を求めていただけました。なかなかここまで丁寧な対応を頂いたことはございません。

・1杯目 喜久泉を熱燗で。仕様は聞き忘れてしまいました。
酸味、穀物香り強く、舌の上に甘さが隠れて残り香で開く。燗冷ましになるに従い、甘さが固定化して酸味は薄くなる。
酒肴は以下のとおり。
 鮃 昆布締め 塩こぶ添え 熟成されており、ねっとりとした食感で、非常に濃い旨味。やや塩味が濃い目だが柑橘の香り。私も塩締めを作っておりますが、脱帽です。
 象潟の岩牡蠣 軽くレモンを絞って。最大級まで肥えてはいないものの、香り、旨味ともに絶品。
子持ちこぶ ぶ厚いが軽やかな食感。香ばしい鰹節と、お出汁に漬かってより香味と旨味が引き立つ。
胡瓜 麹添えて 私は存じませんでしたが、京都の有名な麹だそうです。

・2杯目 亀吉 純米 今は合併してしまった会社だそうです。
冷たいのは甘さがコンパクト。ぬる勘で酸味が開き、甘さは鼻からまた変わって降りてくる
茄子に雲丹を入れて揚げてみぞれに入れて。
生のじゅんさい 瓶詰めしていないもので、ゼラチン質がぷりっと丸い。中の葉の部分はしゃきしゃき。
太子の豆腐 白味噌漬け。きめは細かく口当たり滑らか、程よい弾力性。凝縮された甘さ、旨味、香り。

・3杯目 熟成酒かつ山廃や生もとなどで、とお願いしたら、しばしためらわれたあと下記を。
大七生もと 妙花蘭曲 グラン・キュヴエ 2013 ロットNo.99。
会えると思っていなかったお酒に巡り合え感銘。グラス提供も可能だったため覚悟を決めて即断。
 冷たいので。とにかく凄まじい…。熟成香は繊細に立ち上り、決して押し付けがましくない。本来持っていたと思われる生もとの酸味のある香りと一体化し、細いながらも高密度。上品な甘さが舌上から口腔内で立ち昇って上品に消え去る。常温に近づくと、甘味が前面に立ち、繊細な香りは消えるが豊かな芳香に変わる。決して主張しすぎず、お料理と高めあって消えていく…。

 常連様のうち、女性のお客様がそろそろ握りを、とご希望されたため私も相乗りして握りを。他のお二人はおつまみとお酒を続行されておりました。なんとなく和んで砕けた雰囲気になったため、お酒の写真を皮切りに、以下のお寿司の写真も許可を求めたところ、快く応じてくださったため、撮影させていただきました。

 握りについて、私はまだ握りの具合や酢の具合を評価できるほどの経験がございませんが、いずれもそのお味、一体感、タネとの相性は素晴らしかったといわせていただきます。
 鮃 昆布締め 酒肴で頂いたものとはうってかわり、上品な甘味と旨味、活かり過ぎない食感。
 本鮪 那智勝浦 200kg大トロ 旨い。舌触り滑らかな脂で、赤身の旨さも残す。
 墨烏賊 絶妙な食感、繊細な旨味。
 鯵 酢洗い  酢洗いによって繊細な食感と旨味が引き立つ。
 赤貝 濃厚な赤貝の旨味、こなれた食感。
 ミル貝 切り付けが特徴的。日常的でない食感。
 煮蛤 凝縮された旨味、絶妙な食感。ツメも素晴らしい。

・4杯目 名称不明、品評会酒 写真なし
 小肌 これぞ仕事、という一品。酢と旨味が拮抗し、食べたという実感を非常に伴う。
 穴子 笹の葉炙り 素晴らしい笹の香り、穴子の香ばしさを損なわず、昇華させている。
 鰹 塩締め後に炙り とにかく旨い。
 椎茸握り 香ばしく、これまでのお歴々に負けない存在感。
 
 以下は追加注文で。もう一度コハダ
 赤身 しっとりとした食感、熟成された旨味、丸みを帯びた血の香り。
 漬け よりねっとりとし、旨味が凝縮された一品。
 さより 極上の旨味が引き出されている。
 煮鮑 凝縮され、香り経つ。

 入店当初はお店の雰囲気に染まるまで様子見をしておりましたが、偏ったお酒の注文をしたり、店主の間合いを邪魔しない間合いだったり、常連様とのやり取りの中で混ざれるなと感じた瞬間を待って、自分の居場所や取りたい行動の許可を頂きました。以前のレヴューを拝見していて、居心地について様々なご意見が出されていて、正直緊張しておりましたが、受容していただけて本当に感謝しております。
 ただし、写真に関しては、ここまでお許しいただけるとは予想しておらず、恐らくは当日のほかのお客様の居心地も考慮されての許可だったと思われるため、常に許可を得られるとは考えるべきではないと感じましたので、お気をつけください。
 
 お酒は、完全に自分の好みと一致するものが主でないにしろ、様々考えて味見をさせていただいたりと、ご厚意への感謝が尽きません。また、非常に稀少価値の高いものも、採算を度外視して置かれている転には素直に頭を垂れたく思います。お料理やお寿司との相性は最高に近いと感じました。
 
 女将さんも、こういう偏った要望を出す客に対して、問えば応えてくださり、言わずともお冷もまめにサーヴして頂き、付かず離れずの接客が心地よかったです。店主も同様に、一見客の間合いを見守ってくださっていた雰囲気でした。

 今回は費用は掲載いたしません。上記のグラン・キュヴェを頂いてしまったため、また追加注文もしましたため大きくこれまでのレヴューとはずれるかと思いますので。CPは、既に度外視してしまったため、空欄とさせていただきます。佳き思い出として残ったことが何より大切な訪問でした。

2015/11/22 更新

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