AGE♪MAKIさんが投稿したレストランエール(東京/銀座)の口コミ詳細

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悪態の初音

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レストランエール銀座、東銀座、有楽町/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.6
1回目

2019/04 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.4
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.6
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

空気のように沿うように・・・纏うことの、心地よさ。

シンデレラは悩んでおりました。

最近国替えをしたばかりのサイタマ王国のとある都に
その・・・年嵩のシンデレラは住んでおりました。

シンデレラはこのところ、
「ひとり飲み」
「蕎麦屋廻り」
「ご近所居酒屋開拓祭り」
等の舞踏会が続いたため、以前にも増しての女子力の低下が悩みの種でありました。

このままでは夏休みが訪れる頃には「女子」ではなくなってしまう・・・そう嘆いている暇(いとま)も無いまま、
いつものようにあくせくと力仕事や野良仕事に汗して働いていたある日・・・アザラシさんから舞踏会の知らせが舞い込みました。

シンデレラは困ってしまいました。
いつも支度を手伝ってくれる魔法使いのおばあさんが花粉症でダウンしてしまい、魔法が使えません。
舞踏会に着て行くドレスはしばらく袖を通していなかったのでどこにあるのかわかりません。

ようやっとクローゼットの隅っこにあった海の色のようなドレスに着替え、シンデレラは東武伊勢崎線という名前だったはずの馬車が急にスカイツリーラインという高級馬車に替わっていた事実が腑に落ちないままそれに飛び乗ってサイタマ王国を出国したのでした。

辿り着いたザギン王国のお城の中。
今宵の広間は以前招かれた「間」の、縁(ゆかり)の会なのでした。

久々にお目にかかるアザラシさんはすでに悠然として相変わらずの女子力を発揮しています。
銀座の真ん中、華麗なるサービスを皮切りにそれはそれは優雅に宴は、始まりました。

先ずはスパークリングワイン。
金色アクセサリーのような飲み物がの前に現れました。
都会的なグラスからきらきらと立ち上る泡の洗練された様子、辛口の飲み口は流石です。

合せる一品目はヤングコーン。
飾らない素朴さの見た目にさくさくとした歯触り、シンプルな味付けゆえに引き出される自然の甘味に肩の力がすっと抜けてゆきます。

フルーツトマトの芳醇な甘味ときりっとした温度変化、映画「シェフ!」でジャンレノ扮する三ツ星シェフがしていた「分子料理」を体験できました。
苦手なはずの馬肉は大好きなすき焼き仕立てにフォアグラの旨味と練乳の甘味、更に雲丹の甘味のミルフィーユで華やかに
百合根のほくほくは牛肉の上質な脂でしっとりと
料理に寄り添う位置づけであるはずのパンの旨味は計り知れず

「間」時代体験したきりだった懐かしい野菜のパフェは
別名「坊主ごろし」ともいう「いわもずく」をフリットにしたものを頂にするなど野菜以外の素材感の変化が加えられて更に洗練されていました。

水蛸・豚トロ・自家製(!)甘酒・麹味噌・フォアグラの組み合わせにはびっくり。なぜなら、旨味の調和とバランスが素晴らしくて・・・それぞれの主張を強調しつつ濃厚であり更に見た目も美しくて。

黒鮑・モリーユ茸・筍の取り合わせで平成最後の旬を味わい尽くします。

ホロホロ鳥・鶏白湯・トリュフ・柚子パスタは爽やかな空気感の中にも素材の良さがあります。

sasaki seedzの胡麻は濃厚なクリームのようで滋養をたっぷり抱き込み、濃さを和らげてくれる柑橘の風味にオリーブのアイスの爽やかさと軽やかさ。

薔薇・ライチ・アニス・イチゴの取り合わせ、更に今旬話題のぷちぷちタピオカを大人仕立てで味わえる贅沢と幸福。

もはや小菓子?ではないチョコレートのパフェに
上質な抹茶のマカロン等で彩られるお皿のデザインの美しい様子に思わず「クリムトの絵画の世界みたい」と・・・呟いたり。

久しぶりのフレンチの宴は何故か初めてではないような不思議で寛いだ感覚があったのは
素晴らしいサービスと聞き上手のアザラシさんのおかげです。

そして確かにシンデレラは纏っていました。
夕方になると浮腫みで入らなくなってしまう(理由:もう若くない)窮屈なガラスの靴ではなく
心地の良い、空気のようなお料理を、です。

ハーブティーで今宵の余韻を楽しみ、いよいよお開きに。
何とお料理を作ってくださった王子様自らお見送りしてくださいました。


令和と言う新しい世を目前に控えた瀬戸際で
このような味わいの妙を体験できたことシンデレラは感謝の気持ちで一杯になり、
次回は縁(ゆかり)の福井の新店にも訪れようと心に決めたのでした。

そして東武伊勢崎線に揺られて小一時間、
王子さまはいいから今度は新車で東北方面にでもドライブでも出かけようかねと考えつつ
えっちらおっちらサイタマ王国へ帰っていったと言うことです。
おしまい。

つづく(・・・かも。)

2019/06/01 更新

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