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酔右衛門(よえもん)純米無濾過 平成22年に醸造された古酒です。
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仕様はこんな感じです。結構お米を削ってますね~
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徳利と御猪口
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酔右衛門、少し琥珀色をしてます。
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お通しの根菜のピクルス(小玉葱、馬鈴薯、山芋)
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酒肴5点盛り(1500円)です。
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酒肴5点盛りその1 鮪の漬け
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酒肴5点盛りその2 ヒジキのパテ
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酒肴5点盛りその3 素揚げした大豆に甘辛いタレを絡めたもの
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酒肴5点盛りその4 自家製じゃこ
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酒肴5点盛りその5 冷たいふろふき大根
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二杯目も酔右衛門ですが、此方は無濾過生原酒で使われてる酒米も違います。
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此方は二年間寝かせてます。生原酒で二年って凄いと思います。
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すっげえ旨かったなあ~
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五周年記念でいただいたお猪口、大事に使わせていただきます。
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2014年8月16日(土曜)
午前中に私用を全て済ませ、昼飯を食べに吉祥寺へ出掛けた
此処なら極上の昼飯と昼酒が呑める!
と言う事を思い出し、久し振りに足を向けた
ガラス張りの店内を覗くと満席状態だ、聞いてみると1つだけ席は用意出来るが、二時間の時間制限になってしまうと申し訳なさそうに言われる。
昼飯食べるのに二時間もかかるわけないよな~余裕余裕♪なんて思いながら、喜んでその条件を受け入れる事にした。
しかしメニューを眺めると、驚いた事にランチの定食が無い!
ずらりと書いてあるのは旨そうな酒の肴のみだ。
訊いてみると、今はランチは止めており、土日祝限定で午後1時から呑み屋として営業していると仰いました。
始めからそれを知っていたのなら、もう少し財布に余裕持たせてたのにな~と少し残念な気持ちになる
野菜、鮮魚、軍鶏、猪などの素材を使った魅力的なメニューが並ぶなか、リーズナブルに色々楽しめそうな酒肴五品盛り合わせ(1500円)を頼み、日本酒は五品盛り合わせに合わせてお任せでお願いした。
因みに此方、お酒をお任せにすると、メニューに乗ってないお酒が呑めたりするのだ。
しかも、日本酒の豊かな知識と経験と深い愛情を併せ持った店員さんが選んでくれるからハズレが無い!(今の所は…ですが…)
そんな理由から、何を選べば良いのか分からない時はお任せにしてしまえば良いと思います。
それにしても、、このお店のお客様は若い方ばかりなのだが、昼間っから高い日本酒をがグイグイと飲り、けっして安くない酒の肴をどんどん注文してガンガン食べている…世の中金持ちが多いんだな~なんて思いながら、財布の中あと幾らあったっけ?なんてセコい事を考えてる自分に少し悲しくなる…
さて
先ずは日本酒
酔右衛門(よえもん、価格不明)純米無濾過のびん囲い(瓶火入れ、加水済み)
徳島県産山田錦100%使用
精米歩合50%(お米を結構削ってます。)
円やかさの中にも無濾過特有のどっしり感も感じられる
旨味、酸味などがバランス良く舌に広がり、果実感もほんのりと感じる事が出来る。とまあクドクドと書いてみたが、正直すっげー美味い!!のひとことで集約出来る酒だと思った。
また、様々な料理と合うばかりてはなく、料理の魅力を引き出し昇華させてると思った。いきなりこれである!やはり、このお店はただ者ではないな…
お通し(500円)として根菜のピクルスが出てきました。
山芋、小タマネギ、ジャガイモ
それら根菜達がほんのりとした酸味の漬け汁にマリネードされ、素材の良さを残しつつ、マリネとしての味付けも楽しめる、そのバランスがイイね。
僅かながら振られた胡椒の香りがまた良い。マリネと酔右衛門…シンプルだけど美味しい組み合わせ
さて…
五品盛り合わせにいきます。
マグロのづけ
ほんのりと甘味を効かせた醤油ダレに漬け込まれ、ねっとりとした歯応えと濃厚な旨味を持った肉塊へと変化したマグロの赤身、表面には胡麻が散らされ、香ばしさも加味されている…ひとくち食べ、酔右衛門をチビリ…幸せです。
ヒジキのパテ
薄くスライスされた、カリッとした歯触りと香ばしさを持ち合わせたバケット
その土台にカナッペ風に乗せられたヒジキのパテは
滑らかな口当たり、コンソメを思わせる味わい、ヒジキらしさが微塵も感じられないのが少し残念だが、この肴も美味いです。
素揚げした大豆を甘辛いタレで和えた物(店員さんの説明をまんま書いてます。)
香ばしく揚げられた大豆に甘辛いタレが絡まっているのだが、タレの甘辛さの塩梅が絶妙!しかも、大豆の表面が完全にタレで覆われているのに、揚げ物の香ばしさも残されている。それを一粒つまみ、お酒を流し込む…ああ、、、長居したい…
ここでお酒の追加オーダー
オーダー内容は、今呑んだ酔右衛門と似ていて、尚且つ旨味が強くどっしりしてるお酒、と希望しました。
運ばれて来たお酒は同じ酔右衛門(これも価格不明)
但し、先程の酔右衛門は火入れし加水までしていたのに対して此方は火も入ってなく、水も加えていない純度100%の生酒でした。
同じ銘柄でも生原酒と火入れしてるお酒との味の違いを楽しんで欲しいと店員さんが仰ってました。
しかしパッケージをよく見ると、使ってる米も違うし精米歩合も違う。これはもう銘柄は同じでも味は全く別物だと日本酒シロートの僕でも予測出来ました。
つつ~っと呑んでみると、いきなりドシンと厚みのある旨味が流れ込んできます。
同時に控え目に感じられるシュワシュワ感、果実を思わせる豊かな香り、ただ、無濾過生原酒によくある尖った荒々しさは無く、フレッシュさを残しながらも味がこなれてるのが凄い
そのため、重みのあるお酒なのに肴と合わせてもきっちりとお互いを引き立てあってる。ヤバいな~昼間っから撃沈しちゃいそうですね…汗
五品盛り合わせに戻ろう
自家製じゃこ
柔らかく煮込まれたシラス
ちょっと強めの塩加減と奥に潜む甘味
山椒を思わせる香り
噛み締めるとジワリと染み出るシラスの旨味
少しだけ箸でつまみ、口に放り込み、酒をすする…この時がずっと続いて欲しくなる…
冷たいふろふき大根
柔らかく煮込まれた大根
その中には魚や昆布の旨味がたっぷりと引き出された出し汁が
飽和状態という表現がしっくり来る位に大根が煮含められている。
味付け自体は淡く、出汁の旨味をしっかり味わって欲しいという料理人の哲学を感じさせるふろふき大根だと思った。
ただ、美味しいんだけど無濾過生原酒系のお酒と合わせると、キャラクター的な弱さを感じてしまう。
お会計を済ませ、お店にでる時にお土産を渡された。
開店五周年の記念品らしい、中身はお猪口!思わず顔がほころぶ…
今度はしっかりと予約して、じっくりと楽しんでみます。
御馳走様でした!
2012年9月3日(月曜)
吉祥寺へ…
昼飯にと月曜限定のラーメン屋に行く途中、以前から気になっていた此方の店先に営業中の看板が…
中に入る
テーブル席が幾つかあり、奥にカウンター席と厨房、先客は男女カップル二組、カウンター奥に案内され、席に着く時ふと見ると、皆さん午前中からお酒をたしなんでいる。あれ、もしかして通常営業なの?とメニューを見ると、ちゃんとランチ定食もありひと安心。だが、300円で日本酒が80mlだけ楽しめるとある。皆さんも飲んでる事を免罪符にしてぼくも昼酒を楽しむ事に…
若狭 甘鯛の開き(ご飯、味噌汁付き1200円)+ランチ日本酒?(300円)を注文。
店主に風の森はありますか?と聞くと、今切らしていると言い、焼き魚なら宗玄の燗がイイですよと言われましたが、午前中から燗酒って本格的過ぎるだろうと少し気が引けて、宗玄を冷やで頂く事にしました。
ご飯と味噌汁、料理が並べられ、さて日本酒は?と思っていると、店主は少し悩みながら「こちらを試して下さい」とお猪口に少し日本酒を注ぎ、試飲を勧める、飲んでみると目の覚める様な旨さ!銘柄を見ると…何と鶴齢ではないか!実は一度飲んでみたかったお酒…これにしますと即答しました。
以下食べた物
甘鯛の開き、胡瓜の漬け物、大根の鬼おろし、薬味の混ざった味噌?みたいなやつ、ご飯と味噌汁(お代わり自由となります)、鶴齢
頂きます!
鶴齢(特別純米生熟成原酒、新潟)、爽やかな酸味、それをしっかり受け止める旨味、鼻に抜ける吟醸香…全てが鮮烈!素晴らしいお酒。これだけ旨味が強いのに食中酒としてもOKなんて…びっくりです!!
甘鯛…ふんわりとした柔らかさ、じわ〜と口に広がる旨味と甘味、更に優しいコク…美味しいです。鶴齢と頂くとお互いの魅力を引き立て合う…素晴らしい相性
胡瓜の漬け物…これ、びっくりする位美味しい!なんとカレー風味なのだ!ご飯も進むし日本酒も進む…ヤバい
薬味入り味噌…香り、塩加減、全て絶妙!何この味噌…旨すぎ!ご飯進むわ〜酒も止まらんわ〜あ〜ヤバい…鶴齢お代わり(一合、700円)しちゃいました(笑)
ご飯…ツヤツヤでホクホク、香り、旨味、食感全てが絶妙!これも酒が進む君。
味噌汁…具はない、だが魚のアラの旨味が凝縮されている…おいおい、これも酒肴だぞ!
日本酒好きが作る定食と言う名の酒肴達、素晴らしい酒…最高の昼酒でした…
ご馳走さまでした