グルメハンター・酔いどれ天使さんが投稿した北海道焼肉 北うし（北海道/すすきの）の口コミ詳細

北海道最高峰な焼肉店「北うし」
2回目の訪問。
誕生日ソロにて予約をして出向いたら、まさかのサプライズ（笑
楽しい会になりました、ありがとうございます。

こちら、焼肉部門、食べログ百名店に選出されました。
食べログマイレビュアさんたちの間では選出は来年だろうと予想していたが、
この短期間で選ばれたことは、素材、料理、サービス、雰囲気、とても納得なのです。


◎和牛・松茸コース　18000円
さてさて宴の開演です。
まずはご挨拶代わりにK料理長から和牛肉塊を紹介。今回はさらにてんこ盛り松茸まで！！
もう高揚感に包まれて気持ちの高まりを抑えられないのです。

＊前菜
〇北寄貝のヘパリーゼ＝ホッキ貝を使ったスープ。澄んだ薄い黄金色、優しい中に旨味の根幹、後からオリーブ油のコクと芳香。
〇2ヶ月熟成和牛セシーナ＝自家製の和牛の生ハム、コレ旨味凝縮、塩分もちょうどよくて旨すぎる。
〇雲丹といくらのシュークリーム＝小さなシュー生地に雲丹とイクラ。タルタルソースが全体を一つに纏めています。
〇ホッキと苺のキムチ＝えっ？合うのかなと思いましたが、コレ相性よいですね。やってみないとわからない。早くも革新的＝イノベーティブを実感させられる。

＊特選
〇びえい和牛サーロインとろけるユッケ
何やら燻し金色の丸い器が運ばれてきた。
蓋をあけると、びえい和牛のユッケが、うずら卵載せられ姿を現しました。
脂身が甘い、コクのある甘さ、こんなにも甘いんですね。至福。
この器、特注でオーダーしたもので1つ、5万円するんだそうです。。。


＊塩焼肉
〇知床和牛タン
厚切り、ビジュアルからして霜降りの国産最高級なルックス。
表面に隠し包丁施されている。
まずは、そのまま。サクッとした食感を感じるとすぐに中の肉汁があふれてくる。
塩で食べると肉の味がよくわかる。旨すぎる。
〇知床和牛ハラミ
こちらも厚切りで肉を喰らう満足感を堪能できる。
嫌なクセ匂いは全くなくて上質で柔らかい肉質。

特選焼肉
〇知床和牛シャトーブリアン
これはブロック状態で目のまえで焼き、その後奥の厨房へ行き仕上げ。
表面の1センチ弱が火が入り中はレア、申し分ない火入れの妙技。
断面の美しい様子、しばらく眺めていても飽きない。
岩塩、本山葵、北うし醤油の3種の味が用意されそれぞれ楽しめます。

＊口替わり
〇松茸 とタチ　鱈のソース
ガラスの器に入って登場。
上にタラを似た出汁で作ったというエスプーマがあしらわれ、フレンチ思わせる作り。
松茸がしっかりサイズでいらっしゃり、香りが抜群です。
タチ＝タラの白子が出汁を吸い良い味に仕上がり、最下部にタラのムース。
それぞれがバランスよく一つに融合していて完成度高い。

＊タレ焼き
〇びえい和牛三角＝ここでタレを纏った和牛登場。
トモサンカクってモモ部位でしょう？それなのにキメの細かいサシが入っています。
齧るとジューシーで脂が甘い、この辺りは正しく焼肉！！という提供。

＊特選
〇蝦夷鮑の摺流し
蝦夷鮑柔らかく肝ソースでいただきます。
ここにも松茸が！と思ったら、ここはエリンギと椎茸。ソースが優しく上品。
「ソースは残しておいてください、後でお楽しみがあります」とアナウンス。
すると、小さなライスコロッケが登場、ソースに絡めてどうぞ！
割るとチーズインしたライスコロッケ、鮑ソースと抜群に相性良い。

〇びえい和牛サーロイン松茸すき焼き
宴は続くよどこまでも。
すき焼き鍋登場で、中には松茸がたんまり、こんなに使っていただけるんですか。
そこへ合わせるのは、びえい和牛サーロイン、写真のごとく素晴らしいルックス。
この映えと言ったら申し分なく、うまいに決まってますよ。
火入れ絶妙で、皿に盛り付け提供してくれます。
サーロイン、松茸、卵黄のスリーショット。
卵黄を崩してサーロインを頬張ると、柔らかく甘い、牛の風味。
すき焼きタレがとてもあっさりして肉の味を邪魔しない。

＊お食事
〇松茸和牛ユッケご飯
ストーブ鍋？で炊き上げた松茸ごはん。
中央部分には小さめカットの和牛ユッケがたっぷり。
出汁で炊き上げて、松茸の風味がしっかり、これだけ松茸使うと風味がすごい。
そしてユッケの食感、細かいカットで食べやすい。

＊デザート
〇モンブラン〜〜破壊
破壊？破壊とは何だろうと思っていると。。。
マスカルポーネとメレンゲで作った小菓子に、目の前でマロンクリームをたっぷりかけていく。
仕上げをテーブルで行う演出かぁと眺めていると、続いて登場は、なんとキャビア（驚
仕上げにキャビアのトッピングで完成！
折角作ったこのモンブラン、「破壊して召し上がってください」と。
これを崩して混ぜて口の中へ。
キャビアの塩味とマロンクリームの甘味、マウスカルポーネの滑らかさ。
旨いんだなぁ。
最後までイノベーティブで驚きと新発見、楽しませてくれる内容でした。


今回は北海道産ワインをアレコレと。
〇REGAMI
ブラウフレンキッシュ 80%、レジェント 20%
美しく輝く淡い黄色、泡立ちはきめ細かく持続的。
レモン、ライムのような柑橘系の爽やかな香り。また、白桃や白い花、ミント、ミネラルのような香りも感じられる。アタックに甘みをほのかに感じ、余韻が長く続くバランスの良い辛口。

〇ヤマ　ソーヴィニヨン　ロゼ　スパークリング
これ初めていただくスパークリングでした。
色味きれいで、チェリー、苺なフレーバー。
山葡萄とカベルネソーヴィニヨンのかけ合わせた品種なんですね。

〇IRENKA　ピノノワール
これまた美味しいワイン。自然派ワインな味わいあり。
イレンカとはアイヌ語で理想、希望という意味だそう。
仕込みは10Rで行っている。

〇ドメーヌレゾン　中富良野ルージュ
中富良野のワイナリー、これまた初めていただきます。
ヤギと作るワイナリー。
ドメーヌレゾンは、人間と自然が共存できる環境でのワイン造りを目指しています。
畑ではヤギを飼育し、ヤギが草を食べ、排泄物を堆肥にして土に戻し、その土で育ったブドウを原料とています。
こうした持続可能なエネルギーの循環「サスティナブル」を運営の中核に据え、ワイン造りに自然の力を活かしています。

〇月浦ワイナリー　ドルンフェルダー
北海道の中では重めな部類の赤ワイン。
樽塾。


グルメハンター酔いどれ天使、食べログでの初めての5点満点は「北うし」に送ります。
最高な素材と料理、フルアテンドで最高の焼き加減、くつろぎの空間、斬新で革新的な驚きの演出。
この先、さらに高みを目指して今後の展開がますます楽しみなお店です。

北海道札幌市中央区南六条西4

北海道焼肉北うし。
○会員制、紹介制のお店。
○北海道焼肉＝肉はもちろん他食材も北海道を主軸にしている。
○イノベーション焼肉＝焼肉をベースにして和洋中の料理の技を組み合わせ価値の向上を加味。

クラウドファンディングにて会員コースを募集。
かなりの人気話題になっているお店。
札幌、北海道のみならず全国の肉好きにささっている模様。
この度、素敵なご縁で席をご用意いただきました。

建物２階。
階段上り2階へ行くと大きなワインセラー。
主に北海道産ワインのあれこれ、ほかオーパスだとかリンドウだとか。

店内はとても落ち着いたシックな空間。
厨房調理スペース前にはカウンター席、大きいソファ１つのカップルシート。
おしゃれ。
そのほか個室が3つかな。
アラカルトもありますが、今回はコース利用。

テーブルには、金ぴか牛の箸置き、焼いた肉を取る高台に金網、厚みある紙おしぼり。
紙のおしぼり、あまりに立派なので気になって調べたらリッツカールトンで使用されているものと同じものでした。
はじめに皿にドーンと盛られた牛肉が運ばれ肉の紹介。
ごあいさつ代わりに肉質の良さを強く印象付けられる。
本日は知床和牛と十勝和牛（美瑛）。
熟成３週間と軽めな熟成の２種。


本日のお品書き
○前菜
治療した雲丹とホワイトアスパラのスープ
知床和牛テールのリエット
つぶ貝とアオサのテリーヌ
蛍烏賊と完熟パインのキムチ

○特選
びえい和牛のサーロインとろけるユッケ

○塩焼肉
知床和牛タン
知床和牛タン芽ねぎ巻き
知床和牛ハラミ
○特選焼肉
北海道和牛フィレ　シャトーブリアン～本わさび、岩塩、北うし醤油
○口替り
春鰹のタタキ
○タレ焼肉
びえい和牛イチボ
○特選
北海道和牛フィレステーキサンド
○特選
びえい和牛サーロイン焼きしゃぶ
○お食事
酢橘冷麺又は肉茶漬け
○甘味
花椒のチョコレートムース

○追加
知床和牛厚切り牛タン
知床和牛フィレミリオン


さあ魅惑の北うし焼肉劇場の開演です。

○前菜
皿に３点盛りになって登場。
治療した雲丹とホワイトアスパラのスープ
小さな器、ふたを開けると純白の冷製スープ。
スプーンですくうと黄金色の雲丹と黒い小さな粒は北海道産のキャビア。
アスパラの風味が濃厚なスープが春から初夏の北海道の大地を感じさせてくれる。
治療した雲丹とは？雲丹を出汁につけて旨みを染み込ませているとのこと。
確かに味わい濃い北海道産雲丹がアスパラスープに入っていても負けない存在感あり。

知床和牛テールのリエット
しっとり肉繊維のかたまり。小さなポーションで２個。
まずはそのままで、いい塩梅のシンプル味付け、肉のうまみを味わえる。
もうひとつは、脇に添えた粒マスタードをつけていただくと、マスタードの酸で引き締まった印象に。
つぶ貝とアオサのテリーヌ
こちらも小さなポーションで２個。まずはそのまま、つぶ貝が味わい濃い。
これまたつぶ貝を出汁でしっかり旨みを詰め込んでいる。
そこへあおさの磯の香りが追いかけてくる。美味い。
もうひとつはつぶのウロを煮詰めたソースをつけて。
ほのかな苦みとコクでさらに旨みがプラスされる。

蛍烏賊と完熟パインのキムチ
蛍烏賊は北海道ではあがらないので、これは富山？本州産とのこと。
これらの前菜から早くも酒の進むラインナップでワイン進んじゃいます。

○特選
びえい和牛のサーロインとろけるユッケ
厚みあるガラスの器に丸く形成されたサーロインユッケ。
センターの鶉黄身を崩して口へ。
びぇーーー！！！！！
脂が甘い、脂がくどくない。口どけ良くてとろける肉質。
ユッケは余計な味付けしておらず肉そのものの味をダイレクトに味わえる。
自身があるからこその提供だと思う。

○塩焼肉
知床和牛タン＝薄切りタン、旨塩タレが施され焼いてそのまま。
国産の和牛のタンなんてほんとに希少です。美味い。薄切りなのにとてもジューシーなんです。
ちなみにアラカルトでもタンは２０００円提供ですよ。
特上タンなんて他店でも２０００円弱しますよね、たいていはアメリカ産ですからねぇ。

知床和牛タン芽ねぎ巻き＝芽ねぎをタンで巻きニラで帯しています。
こちらは芽ねぎのシャキシャキとタンの旨み。
知床和牛ハラミ＝厚切りハラミで１切れ６０グラムくらいあるんじゃないかな。
こちらは焼いてから山わさび、橙の果汁をかけて。
厚切りなの柔らかくガブリと噛み切る満足感たまらない。
肉は臭み癖は全くない、さすが。
山わさびは辛みだけでなくほのかにいい香り、ゆず果汁を含ませてあり、さっぱり肉を食べ進められる。

○特選焼肉
北海道和牛フィレ　シャトーブリアン～本わさび、岩塩、北うし醤油
見た目のビジュアルで完全に一目ぼれ。
美しいサシの入り具合、厚み１．８センチくらいでしょうか。
焼肉というよりもステーキですよね。
肉の焼き加減はテーブルについてくれるスタッフが確認してくれます。
レアに近いミディアムレアでお願いする。
焼いてから食べやすくカットして提供。
さすがのシャトーブリアンで赤身肉のしっかりした肉感に程度な脂身が乗って最高。
肉質がとても上品でキメが細かい。
本わさび、岩塩でいただくのも当然美味いのですが、ぜひ北うし醤油で！！
北うし醤油？＝小さなソースパンで鉄板で温めいた醤油。
牛バラ肉を炒めたところへ醤油を投入したもの、とてもコクのあるタマリ醤油って雰囲気。
とにかく塩味と旨みの塊。


○口替り
春鰹のタタキ
春の鰹、赤み部位でタタキに。
出汁が赤みを帯びていて一口含むと、鰹出汁の和テイストにほのかな甘み。
ビーツを使用していて赤みと甘みをだしている。
出汁汁あまりに美味くて飲みほしてしまった。

○タレ焼肉
びえい和牛イチボ
これまた美しい肉の見た目、タレを纏って提供。
片側はしっかり焼き目をつけて、もう一方は軽めに焼いて提供。
「しっかり焼いた方を上に、軽く焼いた方を下にして舌に乗るように召し上がってください」と。
舌に乗った段階で肉の旨み甘み香りを感じた後で、しっかり焼いた側の旨み香ばしさがやってくる。
いやはや細かく計算され編み出された美味さの追求に脱帽する。

○特選
北海道和牛フィレステーキサンド
厚みある北海道産和牛フィレを焼いてサンドに。
この食パンもこのメニューのために札幌のあのパンや（聞いたけれど一応伏せます）で特注オーダーで作ってもらっているとのこと。
パン生地に出汁（旨み）を練りこんでいるのが特注なんだそう。
これだけで十分な主役級の存在感、フィレ肉ですから厚みあってもとても柔らかく噛み切れる。
ステーキサンド有名なあの店を凌駕していると思う。
ソースが、味噌とデミグラスにキャビアってアナウンスだったような、ソースはそれほど濃くなくて肉の味を邪魔しない。


○特選
びえい和牛サーロイン焼きしゃぶ
薄切りのサーロイン、こちらもまたどえらい美しい見た目。
主役エース級が立て続けの登場で、ワイン進みます。（笑
薄切りなのでほんと軽く焼いて鉄板でくるくると巻き俵型に。
そのまま酢橘を浮かべたあつさりしたタレに取って提供されると思ったら違うの。
同じタレを入れた深皿で一旦洗う＝肉の余分な脂を落としてから各人のタレ皿に。
なるべくさっぱり食べていただきたいという気遣い心配り参りました。

○お食事
酢橘冷麺又は肉茶漬け
酢橘冷麺は酢橘スライスがいくつか浮かび、薄黄色のスープ。
酢橘の優しい酸味と癒しの香り。スープがとてもおいしい、これ大好きです。
スープ飲みほした(笑

そして肉茶漬け
ご飯に薄切り肉を載せて、脇にあられ。
目の前で出汁をかけてくれて提供されます。
温かい出汁をかけると赤みの肉が薄いピンク色に変化していきます。
鰹系なあっさり出汁に若干の醤油系な味付け、わりとしっかりしたテイストです。

○甘味
花椒のチョコレートムース
一瞬、レバー？？？って思ってしまったチョコレートムース。
滑らか舌触りで生チョコレートのようなしっとりさ。
脇の生クリーム状のスープの中に花椒の華やかなフレーバーとオリーブ油のコクをプラスしています。

○追加
知床和牛厚切り牛タン
知床和牛フィレミリオン
コースに少し追加でお肉いただきました。
厚切り牛タン、焼く前のタンが白っぽい色味でこんなにタンで霜降りなんて驚き。
厚切りなのに適度な歯ごたえ、旨い美味すぎて記憶に残る。
フィレミニオンって尻尾に近い部分のフィレ肉ってことだそうです。
熟成していて余計な水分なく旨みが濃厚、癖なくてほんと食べやすいです。


北海道産ワインのペアリングコースもあり。
３種＝２７５０円
５種＝４０００円
５種だと１杯あたり８００円とお値打ちに。

北海道産の黒毛和牛、肉質が良いのは当たり前。
そこへ和洋中の料理の技術をちりばめて、細やかな気配り心配り。
なるべくさっぱり食べ進められるよう計し考えられたコース内容でした。
焼肉の概念を覆されるイノベーション北海道焼肉でした。
帰りたくない！！宿泊できたらいいのに（笑