アールアイさんが投稿したむらやま(岐阜/岐阜)の口コミ詳細

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アールアイの色情グルメ一代記

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アールアイ (男性・大阪府) 認証済

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むらやま岐阜、名鉄岐阜/喫茶店

1

  • 昼の点数:4.2

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 3.8
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 4.2
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2014/05 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気4.2
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

金津園でムラムラする店

 岐阜市加納水野町5丁目。東海地区最大の規模を誇るソープランド街、金津園(かなづえん)。その歴史は古く、1888年(明治21年)、厚見郡上加納村字金津に開かれた、金津遊郭が始まり。その後、1950年(昭和25年)10月15日、当時の国鉄岐阜駅南口の紡績工場跡地に一斉移転。赤線時代を経て、現在は60軒余りが軒を連ねるソープランド街に至る。
 あれは遡ること約半年前。日頃よりチェックを怠らない、某遊郭通のブログで金津園の訪問記を読んでいたときのこと。今回レビューする喫茶むらやまの紹介文に、居ても立ってもいられず。見る人が見れば、ひと目でわかる豆タイルが施されたカフェー様式の外観。かつての妓楼で営まれる喫茶店は、その当時食べログ未投稿。
 その後も金津園周辺の飲食店を隈なく調査し、胃袋が許せばハシゴも辞さないと、ピックアップしたのはむらやまを含めて3軒。5月のある晴れた週末、大阪駅からJRの在来線を乗り継いで岐阜駅へ。地元のしがない飲食店巡りだけに、交通費で往復6000円以上かけるもの好きは食べログレビュアーでもほぼ皆無だろう。
 お目当ての金津園は岐阜駅の加納口から、私の足で徒歩5分ほど。駅のホームからもソープランドの一群を見下ろすことができる。実は、この金津園を訪れたのは約20年振り。もちろんその当時は、何が目的だったのかは公然の秘密だ。
 駅前通りに建ち並ぶソープランドのエントランスには、客を待ち焦がれる黒服の姿。積極的な客引きはないものの、辺りをキョロキョロ窺う私を見て、単なる冷やかしとは思いもよらないだろう。金津園の西端、お目当ての食堂にようやくたどり着くと、予想外の休業ならぬ廃業。そしてその近所の中華料理店も店の看板すら取り外されて、思わず冷や汗を拭う。
 とうとう喫茶むらやまに賭ける他なくなってしまった私。これで3軒目も振られた暁には、ソープランドの浴槽で泡にまみれて身を清めるしかないのだろうか。
 途中、岐阜特殊浴場防犯組合と水野町公園を通り抜けると、最後の砦となる喫茶むらやまへ。前方から見える外観は、扉が半開きで看板に取り付けたパトライトがクルクルと回っていることから営業中と瞬時に判明。思わずほっと胸を撫で下ろす。
 店へ入ると、母と娘らしき女性二人がお出迎え。一見客にも関わらず、それほど意外な表情を示さないのは、やはりこの地がソープランド街に立地している所以か。
 手前のテーブル席に腰を下ろすと、注文聞きに来てくれたのは娘さん。手元のスタンドメニューを眺めながら思案中の私に、「定食の書かれたメニューをお持ちしましょうか」と助け舟。ランチを食べに訪れた客と判断したのだろう。
 結句選んだのは、イタリアンスパゲティ(550円)と食後にアイスティ(330円)。出来上がり待つ間、手持ち無沙汰な私はマガジンラックにて読みたい雑誌類を品定め。
 すると、何とびっくり漫遊記(東海エリアの風俗情報誌)を発見。土地柄お客のニーズを満たしているのかもしれないが、女性二人への引け目を感じて、中日スポーツを選ぶ私は意気地なし。 
 ほどなくしてジュージューと音を立ててイタリアンスパゲティが到着。このイタリアンスパゲティ、鉄板に溶き卵を流し込み、ナポリタンを乗せた所謂名古屋のご当地グルメ。店によっては、鉄板イタリアンや鉄板ナポリタンとも称される。
 元々ナポリタンは好物ながら、更に上を行くのがこのイタリアン。鉄板に乗ったナポリタンは東京や大阪でも見かけるが、郷土色溢れるこの料理、溶き卵が鉄板の熱で徐々に半熟状態となり、麺と絡めれば得も言われぬハーモニーを奏でる。卵とトマトケチャップが合うのはオムライスで実証済みだが、何故もっと脚光を浴びないのか不思議だ。
 熱々のスパゲティをほおばっていると、新たな老年小太りの男性客がご来店。どうやら常連客のようでおかみさんと親しげに挨拶。アメリカンを注文すると、娘さんより遅れて水とおしぼりが供される。
 その常連客に用意された立派なおしぼりと、私の手元に置かれた貧相なおしぼりを見比べて愕然。明らかに太くて長いおしぼりに思わず嫉妬心を抱かずにはいられない。単なる偶然か、常連客としての特権なのか、はたまた外見から判断されたのか、くだらない妄想が駆け巡る。
 スパゲティを食べ終わるのを見計らって、「お待ちどうさま」とおかみさんが運んできた食後のアイスティ。飲み物におまけが付くのは岐阜県でもお馴染みながら、中ジョッキになみなみと注がれたアイスティに思わず「うわっ大きいですね」と声を漏らすと、「ウフフ」と笑みを浮かべたおかみさん。満更でもない様子だった。


  • 外観

  • 外観

  • イタリアンスパゲティ

  • アイスティ

  • 内観

  • 岐阜特殊浴場防犯組合

  • 金津園

  • かつての妓楼

2014/06/01 更新

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