レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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2位
1回
2016/12訪問 2017/01/04
加賀百万石と北陸の和の指針 珍道中同行二人シーズン9拾参の巻
金沢に遠征が決まってから、検索三昧の後予約の明け暮れが暫し続きます。
相棒がこちらが取れたのにえらく感激して呉れたのにはびっくり。どうもすごく行きたかったお店らしい。
何でも『情熱大陸』で、こちらの二代目主人の『河田康雄 』氏がフューチャーされた由。
日本を代表する屈指の料亭なんだそうで、ランキング上位のお店で評判の良いお店として駄目元での予約でした。
この旅の計画をメールで知らせると大層お喜びで、当初目的の蟹面おでんが霞んでしまいそう。
1日目の 乙女寿司 も然り、この旅は相棒の日頃の行いの賜物でしょう。
入口に付けたタクシーから仲居さんの案内で小庭を進み玄関へと誘われる。
入口直ぐの小庭が望める個室は厨房に近くて気が張らなくて良いかも。
京都では人払いの代名詞のぶぶ漬けの意味合いとは違う、裏千家の倣いからぶぶ湯が供されました。
少し早い到着で、おねいさんと話したり、庭先や外観の写真撮影などをさせて頂き和ませて頂きます。
何故飲み初めはビールなのか と思いながら、先ずはビールで飲み出します。瓶ビールが美味い。さていよいよ宴の開幕です。
先付は 香箱蟹の蟹面と黄金蟹の大名盛・・・先付けって普通ちまっとしたお摘み程度なのだが。
先付けから香箱蟹(ズワイガニの雌)が出て来るのはまだこのお店なら判らなく無いが、大きな蟹が出たのにはびっくりさせられた。
どうやらそれも普通のズワイでは無くて『黄金蟹』と言う特別な蟹らしい。相棒が調べて詳しく解説して呉れました。
ズワイと紅ズワイの自然交配でズワイの2~3000個体に1匹らしいです。
身がぎっしりと詰まって、蟹本来の甘くてジューシーです。蟹味噌も濃厚でビールが進みます。
香箱蟹も結構大きくておでんで頂いたのとはまた違う味わいで、内子・外子・味噌が相俟って旨味が凝縮。
散らして有る生の菊が東北を思わせて、中居さんと食用菊について一くさり。
こちらでは食用の板菊(湯通し後笊に並べ干した物で湯で戻して使う)は余り使用され無い様です。
ここでいよいよ日本酒に切り替えて、数有る銘酒の中から手取川古々酒を御願いします。
八寸は 鱈の刺身、鱈子と白子の親子和えで鱈の刺身に鱈子をまぶし、鱈子の白子ソースが小鉢で。
鱈子の粒々感と白子のソースの深い味淡白な鱈が豊潤な装いと成りました。更に萬歳楽の白山古酒を追加しました。
フォアグラの茶碗蒸しは出汁にフォアグラの濃厚な味わいと豊かな風味がひろがります。ちゃんと銀杏も入って居ましたよ。
洋梨のクリームチーズ和えは小さく切った洋梨にクリームチーズを合わせた上品な甘さの物でした。柿の白和えのイメージです。
フォアグラの煮凝りは煮凝りに旨さを閉じ込めた目にも嬉しい一品です。
蕗と海鼠腸のお浸しは山の物蕗の歯触りと海の物海鼠腸の磯の塩気が、酒の肴にピッタリ。
いくらの柚子椀は素性の良いいくらで良い塩梅の旨味が嬉しいです。
衣かつぎのアンチョビ乗せは、小さな里芋にアンチョビの風味を乗せた和洋折衷のあて。
里芋チップスも素揚げでサクサクと芳ばしくスナック感覚の軽めの1品に。
椀物で 鰤の粕汁が登場。軽く炙った鰤が酒粕と西京味噌で上品に仕立てて有ります。
付け合わせの牛蒡も素揚げされ風味も良く鰤の旨味を倍加させます。
向付に旬のお刺身盛り平目の薄造りは細ねぎを巻きポン酢で頂きます。紅葉おろしは手間を掛けた本物の紅葉おろしでした。
地元盛岡の 松もとの頑固親爺と話した正真正銘の紅葉おろしです、楓おろしとは違います。
初見のシラサエビはねっとり感に強い甘みと旨味が凄いですね。
お造りの鰤は薄紅色で脂が乗って居るので、隠し包丁が市松に入る念の入れ様。口の中で、脂が融け甘さが広る今が旬の鰤の凄味。
赤烏賊も抜群の寝かせのタイミングで、ねっとりと柔らかく甘く木目細やかな仕事が感じられる。
焼き物は、喉黒の幽庵焼き 白子ソース。型の良い喉黒の切り身に塩を振って軽く炙った後にさっと幽庵地を施して仕上げて有ります。
そこに鱈の白子を生クリームで延ばした濃厚ソースが堪りません。
能登牛の山椒風味焼き 柿器盛りは柿の器に割下が張られ、柔らかに焼かれた大振りの角切りの能登牛が盛られて居る。
スチールして山葵でも食べてみました。矢張味が閉まって、お酒にピッタリです。
付け合わせの山椒の実の佃煮は軽くピリッとして、香りも良いアクセントに成りました。
黒豆も柿のプールに浸って黒々艶々としてふっくら良いお顔。薄い甘味も良い箸休めですね。
女将に勧められ柿の器をスプーンで崩して頂いたが残りの出汁と合って不思議な食感ながら美味しいです。
続いて強肴は治部煮です。 普通角切りのお野菜なのですが器の真ん中には、風呂吹き大根の様な大きな大根が座って居ます。
野菜は加賀野菜中心の地味も嬉しい逸品です。治部煮なので肉は鳥系だと思いますが、こちらは一筋縄では行かない。
慎重に噛みしめてみます。鳥系は多分間違い無い様だけど味わいの深さが、何とか地鶏では無くて矢張シンプルな鴨か。
いや角館で頂いた 真鴨かも。正解は 鴨 でしたが普通の鴨か真鴨かは聞かず仕舞いで謎の霧の中です。
新潟で鴨嫌いを知った相棒は何肉か知らずに食べてびっくりです。
止め肴 は蓮根餅カラスミ巻き笹の葉包み焼きです。団子の様な蒸した蓮根餅に唐墨を包んで、笹の葉にくるんで焼くと言う念の入れ様。
香ばしい上に歯触りも珍しい品でした。
ご飯は香箱蟹の炊き込みご飯で、最後で香箱蟹と再会させる憎い演出。
止め椀にはお蕎麦と、香の物は糠漬けが出ました。
林檎やカリフラワーにパプリカと水ナスです。水ナスは扱いが難しいので珍しいです。
最後に水菓子 はグレープフルーツのクレームブリュレと季節のフルーツ盛りが華やかに飾ります。
普通ならここでお茶で終わりでしょうが、練り切りと女将が立てるお薄を頂きまして夢の宴が終わりました。
裏千家の作法から煎茶を頂きなから相棒と暫し話込み余韻に浸ります。
女将と二代目と中居さん達にお見送り頂いてタクシーで東茶屋街のバーへとお暇致しました。
訪問時玄関の片隅には見慣れない『食べログ 』の木製の立札が有り、見た事無い盾のような物です。
これが『食べログ Japan Restaurant Award 2016 TOP50』であった事を後から相棒に教えて貰いました。
凛とした料亭の雰囲気と気を張らない気さくな感じもする良いお店でした。女性のタイプと一緒で好きな感じの空間です。
加賀百万石の伝統と格式に、二代目の創意工夫が相俟って癒されました。
お料理とお酒と気遣い相俟って醸す雰囲気が素敵でした。
大変ご馳走様でした。貴重な体験をさせて頂きました。
3位
1回
2016/03訪問 2016/03/15
安比の吹雪の中でお世話に成ったカレー(ライス品切れでパンで)を皮切りに何度かお邪魔させて頂いて居ます。
30年の山篭りから、不来方城跡(こずかたじょうし)の盛岡へ降臨されたのは暫く前から存じて居りました。
今般漸く訪問に辿り着けました。最低5日前の予約のハードルが高く行き着けのお店の新進気鋭のお二方の協力で乗り越えました。
ただ訪問は14時からとかなり無理を言ってしまいました。
材木町は、よ市やご当地の地ビールのビアパブベアレンや手作り靴等の老舗専門店も数多。
町は光原社始め 賢治さん をリスペクトしてのオブジェや東山堂支店には 銀河鉄道の夜 の初版本も展示される界隈です。
時間前でゆっくり散策して居るとお店でお会いする時とはまた違った意味で爽やかなバーキーパーのお二人と合流。
5分前にお店に到着し予約を告げ店内に。いち様(奥様)にコートをお預かり頂き店内撮影。
オーデイオと使い込んだ打ち出しの銅鍋群は安比から変わらずのシェフを感じさせ、赤のレザーがスタイリッシュです。
積み煉瓦の壁と脇の明り取りのステンドグラスはシックな雰囲気を醸して素敵だと同行者も大絶賛。
予約時にTVで拝見した海老が美味しそうでしたとお伝えしたので海老とお得意の内臓系は予想してお邪魔しました。
いつも通り手書きのメニューが日本語とフレンチで助かります。おお何か品数多し…女性は食べ切れるでしょうか。
同行の店長は運転でしたのでノンアルで後はワイン白の辛口を頂きます。良いワインでお料理に合いそうです。
パンは暖かく何時も通りバターは無塩に近くすっきりした口当たり(バターに口当たりは可笑しいかも)で美味しい。
お料理は先ずはパテ・ドウ・カンパーニュからで分厚くてみっしりしたパテと共に付け合わせのトマトも歯応え良し。
玉葱のジャムもジャニーのいつもの味。この時点で美味しいとは言えパンを食べ過ぎるは満腹に成り危険と判断しました。
牡蠣のクリームスープは濃厚な牡蠣の滋味が物凄い。こんなに美味しいならさぞ身も立派だったで有ろうがスープのみ。
コンソメスープと同じ様に凝縮したエッセンスの様なフレンチの真髄なのだと思います。
滅茶苦茶美味しいと皆で頷きながらパンで最後まで綺麗に頂きます。ジャニーのスープはいつも楽しみです。
オマール海老の炭火焼.コニャックフランベ.エストラゴンバターは調理前に素材を見せて頂いた通り大きいです。
しかも1人1匹。良いコニャックでフランベして有るので甘みが引出されて海老本来の味が豊かに引き出されて居ます。
ハーブのエストラゴンを使ったバターも口代わりしてこれも又旨し。エストラゴンバターの話で一盛り上がり。
ここで同じワインをお代りした所で私は白のリースリングのハーフを頂きます。
次は松阪牛(まつさかうし)ハチノス(第二胃)のマリネ.パン粉焼き.二種ソース(工兵の前掛け)です。内臓系もシェフの得意素材です。
前々回はトリッパの煮込み・前回はトリッパのリヨン風ソテーを頂きました。見た目ワッフルの様なふわふわのソテー。
今回はマリネしたトリッパをパン粉焼きして研究されたエスカルゴバター含み2種のソースで楽しませて呉れます。
二人で白のリースリングのハーフを飲みながら、皆で料理に於けるお酒の使い方やお酒の話で時が過ぎました。
メインの最後を飾るのはランプステーキ.マデラ酒ソースです。ナイフがスーっと通ってしかも肉本来の弾力・歯応えも十分。
ソースに依って照りが着き見目麗しい。照りと甘味と適度な酸味で素材を生かす見事な芸術です。
結構たっぷり掛けられたソースはどの位のマデラ酒の嵩を使われたのでしょう。(結構少なく成るんですよね)
デザートのパンナ・コッタ.苺のソースはもちもちした弾力で上品な甘さを苺が軽い酸味が下支えして居ます。
エスプレッソと共に至福の時を締め括りました。
シェフといち様とイチママ様の人柄を表して居る優しい雰囲気のお店でした。
なかなか伺えませんが、豊富なレパートリーで次回が楽しみなシェフの引き出しです。
同行者も大変勉強に成ったと喜んで居ました。ご馳走様でした。またお邪魔させて頂きます。
4位
3回
2017/10訪問 2017/11/05
秋の季節が巡り、またキノコの話題が聞かれる時期に成りました。
なかなか伺え無いこちらに 姫 をお連れするのに松本さんにまた無理を。
〆のおじやが食べさせたいと言うのが主眼の本末転倒のふく料理。
ふくのブツは勿論だが松茸御飯も捨てがたい。
取敢えず両食材が旬な事を検索。
松本さんに両方用意して貰えるか予約で確認。
この時期なら大丈夫との事で予定決行です。
当日お土産片手にご挨拶してカウンター。
ビールで始めて姫にこのお店の説明を。
最初に平茸とせりのお浸しで次は土瓶蒸しの登場です。
口開けだけはすだちを御大自ら見本に1滴。
すだちとカボス更にゆずの使い方で一くさり。
土瓶の中の松茸もしゃきしゃきして香りも良い。
松茸最盛期ながら気象異常に因り今年の不作振りを暫くぼやく事頻り。
鮑の酒蒸しが出た所で、呑みを日本酒の 夢胡蝶 に切り替えます。
さて菊としめじの酢の物を挟んでふくのぶつ切りが供されます。
歯触りと独特のふく本来の味を堪能します。鰭酒をいつもの特注グラスで頂きます。
鰭を拘りの仕事で手を掛けて居るので、他では味わえ無い旨さですね。
万願寺唐辛子の煮浸しと鮭の煮付けで一休みです。
無花果の蜜煮も挟んで、ふく鍋で自家製豆腐と葱の旨さも堪能。
更に雑炊と畳み掛けられ、今日も御大に完敗です。
今年も松茸とふくを頂き大満足。
また伺います。御馳走様でした。
今回は2グループで季節の愉しみ ふく を。美女3名とナイスガイ1名と私おっさん1匹です。
前々からこちらの ふく の話をお話しして居たので、皆さん興味津々でご参加です。
今回もおやっさんに総てお任せです。ビールと梅酒(山崎蒸留所謹製)で乾杯。
美女の前でおやっさん舌好調。厨房に引っ込む時に弟子の私に繋ぎをさせてご満悦。
本日の御品書き 話題のキイワード
海鼠の腸の潮汁 このわた
ほうれん草と椎茸の煮浸し 白胡麻 ほうれん草 椎茸
鯛の昆布締め雲丹まぶし和えと蘇のばっけ味噌添あえ 昆布 雲丹 蘇 醍醐 ばっけ
ふくのお造り(ぶつ切り) 歯応え 味わい
ひれ酒 お酒 ひれ(遠火長時間炙り)
ふくの唐揚げ 縦割り骨付き
鉄ちり 豆腐 ねぎ ふく たれ 卵 雑炊おじや
立春賀状(年末年始多忙の為)
今回おやっさん絶好調で舌好調で、弟子の私が敢えて茶々を入れないのでフルパフォーマンス。
腕も薀蓄も冴えまくり。美女連とご一緒して良かった。
お料理もお話も絶品でしたので敢えてコメント致しませんので行間で。
堪能しました。東京だと一人3万円は下るまい飲み物込12000円は破格。
ご馳走様でした。また寄せて頂きます。
やはり久々の訪問。何度かタイミングが合わず断念でしたが、今回はたまに食事を御一緒するご婦人と。
電話予約の際に今年の松茸事情を一くさり。台風水害の影響で入荷が安定しない様です。
相変らずの松本節が冴え渡る。相変らずの大胆な献立と繊細な仕事。
材料もお酒の吟味も抜群。次回はふぐの季節に伺えたら最高ですね。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ なかなかお伺い出来ないまま日が経ちました。ご無沙汰の電話を携帯にさせて頂きました。
何ヶ月振りでしょう。新しいお店の開拓に時間を取られ、月に1~3の外呑みなのに託けて 好永不見 です。
でも、ニュ-ス等で秋の話題が出る頃に成ると必然的に浮かんで来ますこのお店。
去年もこの時期お邪魔した時の事を思い出します。松もとさんだけに・・・・
「松茸を貰ったから鷲の尾(八幡平市西根の銘酒)に漬けてみたけど試してみるか?」
薫り高い魅惑の彩の松茸酒・・・美味かったな~~と言う事で無沙汰のお詫びに甘い物を手土産にして訪問です。
そう言えばまだこちら、UPしてなかったんだ。びっくりです。
いつも通りにぶっきらぼうに一言「いらっしゃ」 でも今日は相方が居るので親切です。
「荷物後ろの席に置いて良いから」と促されてカウンターへ席を占めます。
先ずはビールで乾杯です。土瓶蒸しを持ってこられ杯に一杯目を注いで柚子を一滴「一滴だから」と念押しです。
杯を二人空けると思わず顔を見合わせ・・「これだよね~」 ゆっくり味わいながら蓋を取って松茸と柏肉を食す。
松茸シャキシャキで柏肉がパサ付かない歯ごたえの良いものです。
次に鮑と芋茎のたいたのが運ばれてきました。鮑は炊くと柔らかく成り過ぎますが、適度な歯ごたえを残します。
芋茎はこちらではあまり食卓に上る事がないので、相方に説明しながら美味い美味いと食べ尽くす。
寒く成ってきて河豚の季節になったね、とかヒレ酒の話に成ってヒレを見せて頂いて居るうち「ヒレ酒にしてみる」との仰せ。
御説通り正しくお酒です。今までスープに近い印象だったのに、なるほど3杯でリミットな訳だ。
菜の物のおひたしとふくのぶつ切りが出されます。菊の付け合せと紅葉おろしが添えられて居ます。
菊と紅葉おろしで歓談しきり。偽物の紅葉おろしを楓おろしと呼ぶ事に決まりました。菊の決め手は笊と風・・・
東京でふくの裁きを・京で真の和食をさらに日本中で腕を磨かれた氏の独断上です。ぶつ切りの歯ごたえの見事さ。
薄造りに飽き足らず、ぶつ切りにたどり着いた成果の結実でしょうか。
確かな基本に支えられた何気なさ・・・粋ですネッ。形に捕われず出来る形と言えましょう。一種すがすがしくて、気持ち良いです。
ひれ酒も二杯目けっこう回ります。湯引きの皮も千切りですが、わざと不揃いにしてスダチ醤油が良く絡みます。
さらに、松茸と鰻と蟹と木耳の焼きプリンが運ばれて来ます。上下両面に焦げ目が付き、しかもするっと剥がれます。
相方がしきりにストッカーを覗き込んでいます。彼女の嗅覚は鋭い。何気に置いて有った梅酒の瓶(表書きが只梅酒)です。
氏にお尋ねすると、にやりとされ徐に取り出して私どもの前へ。 梅酒の脇に 山崎蒸留所謹製の小さな文字が。
いつもお世話に成って居る、山崎の冠i・・しかも山崎蒸留所です。裏ラベルにはさすがにサントリーの文字が申し訳無さそうに。
氏のたまわく 結構美味いよ 渋過ぎです。二人声も無く味わいます。甘ったるく無い大人の梅酒です。品が有ると言い換えても。
余りに長文に成りましたのでそろそろ今回分を締めさせて頂き次回にしとう御座います。美味しゅう御座いました。
5位
4回
2025/02訪問 2025/02/04
久々お邪魔します。今年の初訪問です。
今回は、お友達のお祝いでお邪魔して居ります。本人は既に報せて居た積もりらしいのですが、やや一年前に結婚したらしく改めてのお祝いです。
いつもやや壱万円でお願いしていましたが、今回は昨今の物価高を鑑み、壱萬弐阡円にてお願いしました。勿論飲み物は、ソムリエを取得された成田さんチョイスでワインのマリアージュです。
お品書きを拝見し、メニューの多さにびっくりです。
かえって気を遣わせてしまった様で、恐縮です。
まずは冬キャベツのカプチーノからで、茹でキャベツをブレンダーで泡立てたと思われ滑らかな舌触り。
オードブルは、若鶏・ハモンセラーノ・リヨンソシソン・ホワイトアスパラをマスタード・バルサミコソースでの供されます。緑の物は小松菜な様で、ほのかな苦味がアクセントに成りワインが進みます。
帆立のコキュール(舞茸・キタアカリ)は熱々で、濃厚で食べ応え有りです。スープはビスクをお願いし、ロブスターの濃厚な味わいが心地良く口中に広がります。
ポワソンは真鯛のポアレと、 ほうれん草のフラン(シェリービネガー) です。真鯛の皮目のパリパリ感と身のふんわり感が堪りません。
苺とシャンパーニュのグラニテは、ほのかなシュワシュワ感を伴い良い箸休めと成りました。
ヴィアンドは、フォアグラ薫る鴨と蝦夷鹿ヒレ肉のポアレのトリュフソースです。寒い時期の鴨の旨さと蝦夷鹿の見事な火入れで、歯切れ良く口に嬉しい逸品と成りました。
ワインの〆の友として、 お好みのチーズ(6種類からお好みで)が並べられ遠慮無く頂きました。
アントルメの果実のコンポートマスカルポーネソース と、開店当初からのお馴染みカヌレを紅茶で頂き大満足でした。
いつもながらお店外まで お見送り頂きました。
ご馳走様でした。癒されました。また伺います。
歳も明けて初詣後の蟹政宗を除けば、姫との新たな腹ペコ旅の始まりです。
ランチタイムに何とかキャンセル待ちで訪問と相成りました。
何時も通り、ランチメニューで無く飲み物べつ一人壱万円でのお任せでお願いしました。
二戸のホワイトアスパラや八幡平の寒締めホウレン草や田野畑の雪下黄色人参と、県産食材の逸品の発掘にも余念が無い。
蝦夷鹿と県産牛との対比も異なる調理法で真に秀逸でした。
今回特筆すべきは、コキュールの帆立の絶妙な火入れの加減です。生でも無く、帆立の繊維があきらかに判別出来る程の過ぎたる加熱で無いグラティネの妙技。毎回こちらに伺う度に勉強に成ります。
前から思って居た事ですが、野菜 のずれ止めと言うか土台と言うかにマッシュポテトが点々と置いてあります。そのマッシュポテトがなまら美味。
シェフ曰く「基本ですから、ミルクとポテトに特にきを配って仕上げて居ます」との事でした。
美味しいパンを3回お代りして満腹に。
あっと言う間に2時間の楽しい時間が過ぎました。
美味しかったです。
またお邪魔させて頂きます。
日頃お世話に成って居る姫のお輿入れが決まりお祝いの宴を設えました。
やはりこう言う時は、こちらにお願いするのが良いでしょう。
フロアーのホスピタリティやスマーなサーブが、お店の格を数段押し上げた感が有ります。
シャンパーニュの祝杯で幕を開けた本日のメニューは、下記のラインナップです。
夏野菜ラタトゥイユのムース
(グラス仕立ての冷たい )
グリーンアスパラ・黒毛和牛のリエット・若鶏の低温調理(細めだけど香りの良いアスパラとパンとの相性の良いリエット、そして臭みの無いジューシーな若鶏)
大和しじみ・ソイのサラダ仕立て翡翠ソース
(しじみもソイも鮮度抜群)
ビスクのスープ
(濃厚なオマールの旨味)
真鯛のサフラン菜花とバジルのピューレ
(皮目ぱりぱりで身はふっくら)
お祝いのクロカンムッシュ
(ウェディング祝のプチシュー)
スイカのグラニテ(写真無し)
(季節は西瓜の季節ですね)
岩手短角牛のポワレ ルビーポルトソース
(厚みが気に成ら無い抜群の焼き加減)
メロンのコンジュレ 桃のシュゼットソース
(果汁滴るフルーツに酸味を添えるソース)
カプチーノをゆっくり楽しみます。
お料理各にワインをセレクトして頂き、マリアージュを堪能させて頂きました。
シェフの業の冴えが光るお料理と、居心地の良いおもてなしに酔いしれました。
御馳走様でした。またお邪魔します。
再訪 いつも御世話に成って居るお店の方々と遅いランチに伺いました。
可愛らしい女性の誕生日祝いも兼ねて。今回も素晴らしいお料理でした。
シェフと同じトウールダルジャン出身のソムリエさんが入ったのでお料理各にグラスワインをお勧め頂きました。
お料理に更に奥行きが深く成った様で嬉しいです。誕生祝いにクロカンブッシュとデザートも若干プラスされて居た様です。記念写真も帰りにお土産に。
長時間おもてなし頂き凝縮でした。お見送り頂きお暇致しました。
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クリスマスの予約を已む無くキャンセルして以来の再訪です。写真18枚追加
なかなか予約が難しく成って来たかもしれません。何度目かのトライで漸く席を設えて頂きました。
今回はランチで御邪魔しましたが、相方も飲まないとの事でノンアルシャンパーニュとオレンジジュースです。
個々のお料理が美味しかったのは勿論ですが、今回はアイナメのポアレが絶品でした。(料理名は写真に付記)
パンも其々温かく供され4個も頂きました。5個目を勧められ流石に辞退致しましたが美味しかったです。
奥の個室でゆったり過ごせました。皆さんで御見送り頂き恐縮で御座いました。また伺いたいと存じます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 下書きも溜まっていて居ます。月跨ぎに成りそうですが良いお店に引き合わせて頂きました。
飛び越えてレビューをアップされて頂きます。loro様と根菜屋様有難う御座います。
バスセンターの前の通りの一本裏の細い小路にそのお店は有りました。
出来て間も無いので新しい感は有りますが、さっぱりした外観で好感が持てます。
予約を名乗ると四人丸テーブルに案内頂きました。相方の自信の横顔が見れる左に座りました。
お料理シェアするのに便利そうです。通路確保の為の配置ですね。
先ずはシャンパーニュで乾杯。斜めにカットされたフルリュートグラスのフォルムが素敵です。
まだ新しいお店なので木の香が香ります。 店内の間接照明で埋め込み棚の上のラベンダーの花瓶で和みます。
店内の撮影をしながら観察して居ると、名物の木製の球形の器が運ばれて来ました。
中には小振りなシューが有り、どんこのムースのシューだそうです。
1口で頬張ってしまいましたがあっと言う間に無くなりました。
ここでワインをお願いします。グラスワインも豊富に提供されて居る様です。辛口の白をお願いします。
次に運ばれて来たのは、長めの皿にメレンゲの様なジュレに包まれた3種の食材です。
右からウニ・インゲン・鮭でその順で食べ進むと味の記憶が重なり、得も言われぬ酸味の心地良さです。
ホッキと蛸にトマトのテリーヌ添えは、特に炙ったホッキが良いお味です。ワイン進みますね。胡麻パンも進みます。
グリーンピースと枝豆の冷製スープはスープの癖の無いグリーンピースと歯応えの良い枝豆が目にも嬉しい。
スイカがクテルグラスで供され中休みです。ワインも赤に変えて重みの程々の爽やかな飲み口です。
ここでメインで、私は真鯛のグリルで相方は短角牛のロースト・佐助豚のグリルを頂きます。
真鯛は皮目ぱりぱりで身はふっくらしています。シンプルですがシェフの腕が冴えます。
短角牛は肉の旨味が凝縮され佐助豚は脂身では無くお肉の質の良さを引き出した逸品でした。
くるみのパンとの相性も良いですね。グラスに入った桃のソースで頂くアイス・リンゴ・シューも嬉しいです。
コーヒーを頂ながら、クリスマスの予約をさせて頂きました。予約取り難く成りそうな予感です。
奥の個室には小学生位のお子さんを伴った御家族もお見えでした。
まだ落ち着いた雰囲気は醸し出されては居ませんがホールが余裕が出て来ると盛岡の名店間違い無しですね。
クリスマスにまた伺います。ご馳走様でした。
6位
1回
2016/04訪問 2016/09/12
いつの間にか切り番でしたので、相棒と久々出掛けた平花の和食処をご紹介します。
秋田県南でお邪魔する機会がなかなか無く、今回は宿泊と夜のお楽しみのバー巡りは湯沢と決めて居ました.
しかしメインの食事のお店が中々ピンと来る所が無くて漸くこちらに辿り着きました。
こちらは住宅街の中の創作日本料理で、こじんまりとした外観。
店舗前の駐車場に車を停めての暖簾を潜ります。
予約時に、先約一杯で、2時間限りのカウンター席しか空かないとの事。地元の方々で繁盛してますね。
でも調理垣間見える特等席です。手書きのご挨拶がお出迎え。
相棒はノンアルビールで私は生で乾杯。畳敷きの広い座席が座り易くて助かります。
若い親方が、先付けの豆乳豆腐と揚げ出しの舞茸添えを出して頂きました。
豆乳のまるでプリンの様な滑らかなお豆腐はお腹に優しい。
揚げ出しも舞茸の味が活きて居てあっという間にビールが消えました。
ここで日本酒にシフトして刈穂が無いので同じ蔵の六舟を頂きます。
旬の筍の煮物は筍が厚過ぎず、飾り切りの人参も良く煮含められて居ます。
しかも味付けは親方の京での修行宜しく上品な仕上がりです。
長皿で何が出で来たのかと思えば、黒ムツの昆布巻きでした。
黒ムツの白身に炊き込んだ昆布の拍子木・おろし・山葵を巻いて頂きます。
さっぱりして居て酒が進みます。
揚げたジャガイモと里芋の真薯は食感が変わって面白く、生クリームで延ばした西京味噌が優しく滲みます。
親方が近寄り、活伊勢海老をお好みで調理して頂けると言う事。
せっかく2尾なら、1尾はお造りにし1尾は鬼殻焼きにして貰います。
出来上がるまでの間にお造りを頂きます。お造りは、本鮪・雲丹・桜鯛です。
包丁も冴え、仕入れも吟味された素性の良い粒選りでした。
ここでオリジナルラベルのワインの白をボトルで追加します。
さて、伊勢海老お造りですが身がプリプリで、流石に活伊勢海老ならでは甘味が凝縮して居て頗る旨し。
鬼殻焼きは味噌と芳ばしく焼かれて生生の時より更に甘さが際立ちます。
お次の登場は、紅の豚 成る逸品です。地元産のシルクポークをトマトテイストのイタリア仕立てです。
良く煮込まれて居ながら、柔らかであっさりとした仕上がりです。
更にここで小鍋仕立てが運ばれ、卵とじ故に見当も付かず親方の出番です。
和歌山県産シラスの小鍋との事で、シラスと玉ねぎの食感が素敵な優しさが沁みます。
脂の乗った本カマスの若狭焼きと立派なホタテ焼きと揚げナスが追い掛けます。
〆は土鍋の桜海老の釜飯が、シラスや筍同様旬の食材を生かす親方の工夫が光ります。
デザートはチーズケーキとお薄を頂きコースがエンディングを迎えます。
粋な親方の確かな仕事と工夫の効いた創作料理の融合が素晴らしい。
接客も良く、包み込まれる様な心地良い上質空間が有りました。
またお邪魔したいと思います。ご馳走様でした。
7位
2回
2017/06訪問 2017/06/24
春も深まり初夏の感じさへ漂って来たこの日、可愛い女性をお連れして再訪です。
前回伺った時に有った大根の蟹餡が有りません。取敢えず、豆腐の味噌漬けと牛蒡をビールで。
今回都合日本酒3合をお供に御料理を楽しませて頂きました。
以下お造り・黒毛和牛ステーキ・喉黒(赤むつ)焼き・蓮根海老真薯を賞味。
和牛のしゃぶしゃぶは田澤さんお手づがら供して頂きました。
最後は雑炊で〆て頂きエスコートさせて貰った甲斐が有りました。
人間ドック以外ではこちらでしか味わえない田澤さんの味。
堪能させて頂きました。ご馳走様でした。
兼ねてより、お馴染みの美女に田さんに行きたいとリクエストされて居りました。
今回はお友達も御一緒で両手に華で伺います。只予約時点で電話口で耳馴れ無い店名が・・・
田澤氏が田をリニューアルオープンされた様です。蕎麦店・予防医学協会の食堂となかなかお忙しい匠です。
今度は単品セレクト主体のお店な様です。お任せでコース風にもお願い出来る様です。
お任せも出来る様ですが、ここは頭を絞って先ずはビ一ルと鱈きくの天婦羅・豆腐の味噌漬けでスタート。
お造り・唐揚げ・手羽先の甘辛焼きから日本酒の九平治に移ります。どれを取っても唸って仕舞いそうな完成度。
箸休めに醪(胡瓜と大根)とアボカドのレモンサラダ菜を挟みました。醪がとてつも無く美味しいくて野菜が活きてます。
魚介とアボカドを良い感じのレモンドレッシングがマリアージュ。
更に、聖護院かぶの蟹餡・蓮根と海老の真薯そして牛と茄子の挟み揚げを追加して日本酒は黒龍を。
お料理や色んなお店の四方山話しが弾み、2時間半が過ぎていました。
余裕を持って連食を組んで居ましたので、ここでお暇を。
匠自らお見送り頂き恐縮の極みで御座いました。
癒されました。大変御馳走様でした。また寄せて頂きます。
8位
2回
2024/06訪問 2024/08/10
いつもは のどぐろ丼 をお願いするのですが、今日で滞在も3日目にも成り、のどぐろ を あちこちでご馳走に成りました。と言う訳で、今回は のどぐろ も入った特選海鮮丼を頂きます。待ち時間にメニューを研究して居て発見した、剥き身蟹単品を追加でお願いします。
昼時間を少し外してお邪魔したので、程無く配膳せれ実食と相成ります。金粉散らしたのどぐろ・蛸・イクラ・海胆・中トロ ・ネギトロ・サーモン・鰤・甘海老・蟹・鯛・帆立・玉子と盛り沢山です。これにオプションでお願いした、カニの剥き身を散らします。
どれを取っても包丁使いも盛り付けも素晴らしい。海老の味噌汁と合わせて一気呵成に頂きました。いつもの のどぐろ丼も美味しが、色とりどりで華やかで、目にも嬉しい。
今回も美味しかったです。
また伺います。ご馳走様でした。
1日目に至高の鮨・古都の善哉・金沢おでん(蟹面)・バー3軒・さらにラーメンを食べて大満足。
2日目はホテルのコーヒーでゆっくり出陣です。
今日は遅い朝と夜にお楽しみが待って居るので自重して敢えてホテルの朝食をスルーします。
初日に兼六園と金沢城と21世紀美術館と近江市場を観光してお土産も目星を着けたので、今日はゆっくり東茶屋街の観光をして開店を待ちます。
予約の時には食べログでは9時開店ですが10時開店と知らされました。今は漸く10時に訂正された様ですが。
東茶屋街の道路向に有る筈で相棒にナビ設定して貰い向かいます。でも商店やクリーニングやおばんざいのお店しか有りません。
この周囲2周して漸く発見。行灯も旗竿もメニューも取り込んで看板も無いので見逃してい居た様です。
店前で外観撮影して居ると程無く 若い可愛いらしい女将さん が行灯とメニューと旗竿に暖簾をセットし開店です。
店内はテーブル席 で小綺麗な食堂の雰囲気。奥のテーブルに案内されお茶を頂きます。
予約の喉黒炙り丼なので厨房では早速調理に取り掛かった様です。
暇に飽かせてメニューを見て居ると海鮮丼類も能登牛炙り丼もボリュームも満点で美味しそう。
しかも他の店でもし有ってもこの値段では無理でしょう。
店内に梅酒の瓶が有り呑めるらしい。ビールを飲もか迷って居たので、ここは行くしか無いでしょう。ロックで頂きます。
いよいよ着丼です。丼1杯に(と言ってもさらっと上を覆うと言うのでは無く牡丹の花の様に重なり合って)喉黒の炙りが盛って有ります。
しかも昨日近江市場で下見しましたが、かなりな値の張る大きな魚体で無いとこの切り身は取れ無いでしょう。
そんな盛り付けに口を開いてびっくりしてばかりも居られません。満を持して実食です。
先ずは切り身を山葵だけで一切れ箸で摘まみます。思った以上に切り身が厚い。
近江市場一尾2000円は下るまい物を丼2杯で3尾は使いそうです。
口の中で身から出た旨し脂で適度にしっとりした皮の裏と炙って松笠に成った表のパリッと感も秀逸。
身も炙りで薄っすら火の通った部分の軽く脂が溶けたのと、生の部分の歯応えのコントラストが堪りません。
梅酒にも合いますね。2~3切れで梅酒が無く成りましたが夜に向けてここは自重しました。
ご飯が漸く見えて来たので山葵と大葉で一口。すっきりした酢飯に旨みの凝縮した切り身が 相増す ね。
味噌汁は今日は小なりとも卵を抱いた甘海老の沢山入った上品な感じの物です。
口の中は海の幸満載です。ゆっくり味わいたかっのですが、余りの美味しさに我を忘れてかっ込んで仕舞いました。
乙女寿司でも焼き物で出されましたけど、喉黒恐るべし。日本海側の美味しい魚介の中でも群を抜く旨さです。
癖に成りそうですが、岩手では活きの良いしかも良い型の物に手が届きそうも有りません。
加賀の喉黒三昧を充分に堪能させて頂きました。
海鮮丼等のメニューも気に成りましたけど再訪は難しそうです。
大変美味しかったです。ご馳走様でした。
9位
1回
2016/09訪問 2016/10/03
何時もお世話に成って居るマイレビ様皆方のレビューで移転は知って居ました。
なかなか訪問出来ず、雪道に成る前にと漸く重い腰を上げます。途中の温泉で有名な扇田でモーニングに寄り道。
それでもまだ開店やや1時間前到着。軽く車で仮眠摂って待ちます。
開店時間数分前暖簾と営業中の看板出たのでお邪魔しま~す。勿論先客無しです。
入り口正面に千穂ちゃんの絵が貼ってあります。子煩悩な雰囲気が伝わってきてふわっと包まれる様な。
カウンターの端っこに陣取ります。隅っこは余地が有るのでお料理並べるのに好都合。
今度のお店はキャパも1人厨房にはジャストです。隅々まで親方の心が届きますね。
名物の親子丼も蕎麦も食べたいと奥様に相談するとハーフセットが有るとの事です。皆考える事は同じですね。
喜んでこれと焼き鳥5本セットをお願いしました。ノンアルビールをお供に、いざ実食。
皮・ハツ・手羽・つくね・ももとどれを取ってもあい変わらず文句の付け様が無い。
勝手に待って居たのに貴重な、初茸おろしをサービスでいただきました。
さり気無く自然な雰囲気で持って来られ、有り難くいただきます。いつも気遣いの素晴らしいご夫婦です。
親子丼がハーフだと若干味が濃い様な気がしましたが、比内地鶏を噛み絞めて居る内に良い塩梅に成りました。
蕎麦もエッジが効いていて、山葵だけでも十分な程素敵なお仕事です。蕎麦湯まで美味しくいただきました。
メニューもキャパも絞って、いい感じの距離感のお店に成りました。
また夜飲みに伺いたいですね。
ご馳走様でした。今日も美味しかったです。
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以下は移転前のレビューです。
最近レビュアーにして頂いた盛岡の方とひょんな事から岩手県北を目指す事と相成りました。
しかしそこはレビュアーのさがで延長線上のターゲットを思い出してしまいます。
秋田の敬愛するレビュアーの ひろしです・・・。様のレビューでアンテナに響いたお店です。
かなりの距離でしたが何とかお昼に到着。
長い玄関を抜け靴を脱いでお邪魔します。案内されたのは奥の2卓の個室です。
日曜日なのでカウンターに空きが有るだけで、ほぼ満席です。
カウンターの隅で可愛い女の子が勉強して居ます。娘さんの千穂ちゃんでした。
程なく 先付け(生ハム・白魚の酢の物・とんぶり湯葉・風呂吹き大根)が運ばれて来ました。
量少なめですが、酒飲みのハートをがっちり掴みます。素材と工夫と腕の片鱗ですね。
同行者が遠慮するのを無理に勧め、ビールと鶏ワサ(葉山葵)鶏たたき 串焼き5点盛りをお願いします。
鶏ワサは葉山葵で頂き、焼き鶏は(ぼんじり・ささみ・もも・つくね・ハツ) で食べ応え十分。
鶏団子汁は鶏軟骨の入ったつみれの様な団子が美味しく芯から暖まります。
鶏と大根のサラダとんぶり添えと天麩羅の鶏天・こごみ・海老もさっぱり・さくさく食べられます。
ここに来た限りは、きりたんぽ鍋と親子丼は欠かせません。ご飯少な目でお願いします。
流石どちらも出汁が出て居て美味しいですね。きりたんぽ鍋は鶏のホルモンやセリが良いアクセント。
親子丼は玉子ふわとろで鶏肉も堅く無く味付けも良い塩梅です。流石にお腹一杯でお暇しました。
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お酒を飲めなかった心残りを払拭すべく、その後2度宿を取ってお邪魔します。
新たに白レバー(タレ)と手羽を焼いて貰います。出汁・鶏肉の旨味の茶碗蒸しと趣向の酒肴の蕎麦巻きも。
さらに、たらの芽・公魚天(ワカサギ)・白子・帆立の天麩羅は当に季節を食すの感。
揚げ出しきりたんぽも鍋と違う感じにお酒に合いますね。
もうひとつのお勧めの十割蕎麦の盛りは、エッジの利いたきりっとした逸品です。蕎麦湯まで愉しめました。
これらを地酒の飛良泉や天の戸や雪の茅舎更に阿櫻で併せて堪能しました。
少し遠いけど、このお店に来る為だけに鷹巣に来るのも有りだと思いました。
ご馳走様でした。すんごく美味しかったです。また伺いたいと思います、
10位
1回
2016/12訪問 2016/12/29
金沢に着き一食目、乙女寿司さんで加賀の魚介と和の深味にどっぷり浸りました。
食後の運動と観光を兼ねて兼六園と金沢城と21世美術館を歩いてハシゴします。
兼六園や金沢城は、かなりな坂の上で岩手から行ったおっさん二人にとっては動くと相当暖かい。
美術館に行こうと坂を下って来ると、多少疲れたのと喉が乾いたので一服したいとお店探し。
兼六園から少し下がった辺りにカフェの様な雰囲気のお店発見。
取り敢えず小休止したい二人はお店に近付きます。看板を見たら予習して居た有名店でした。
店内は飾らないすっきりした感じで大きなテーブルを中央に、2席のテーブルが4箇所とこじんまりとして居ます。
私はあずき善哉で相棒は葛切りと金時芋善哉セットをお願いします。
善哉は盛岡でも高島屋や よりどこ 等でたまに頂きます。どちらもご当地名物の棒茶付きです。
出して頂いたお茶で渇きを癒しながら金沢の街の印象等話して居ると、2組後客が扉を叩きます。
漆喰の壁なので汚れや傷が着き易くて大変だと言う話し等お聞きして居ると程無く着盆です。
お箸も高級な和食処で使う様な立派な箸です。相棒と1口味見分を交換して、いざ実食。
小豆善哉は甘過ぎ無い上品な味わいで、ベタベタしないあんこと言うより小豆の美味しさの際立った感じです。
黄金色した金時芋の善哉は甘さと金時芋の風味が上品です。
くずきりはその透明感で、上質な吉野葛の特徴が顕著に表れて見て取れます。
黒蜜に浸してツルツルと頂くと涼やかな風が通り抜ける様です。
加賀の棒茶も名前は知って居ましたけど、実際に目にする事が有りませんでした。
味わって見るとサッパリした中に旨みの波が追いかけて来てなかなか良いですね。
外の山野草を眺めながら一時、古都金沢のかほりに包まれた刻を過ごせました。
ご馳走様でした。また来たいのはやまやまですが、如何せん遠いのが残念です。
ゆっくりと朝食を頂いた後、7年振りの訪問です。2月は予定が合わず、予約が取れませんでした。
今回も予約予定の関係で、お昼を頂く事に成りました。外で多少待ち、時間通りの開店で入店です。
親方の正面のカウンターに通され、加賀鶴で喉を潤していざ開始です。摘みからイサキ・赤烏賊の耳と身・鳥貝・甘海老・鬼海老と続き、ハマグリの茶碗蒸しで一休みです。御酒の東離の追加をお願いします。
ここから、ほいろの海苔で包む雲丹・鮑の肝焼き・能登鮪のカマ焼き・キンキの炙りと摘みが豊富で御酒が進みます。
お茶を挟んで、ここからは握りでお願いします。あら・クルマ鯛の昆布〆・甘海老・中とろ・コハダ・のどぐろ・生バイ貝・蝦蛄・赤身の細巻きと、地元岩手ではお目に掛らないネタを交え愉しく頂きました。味噌汁で癒やされながら、〆の一貫と相成りました。
あなご炙りは崩れ易いので、皿に載せて頂きます。
良い塩梅の腹心地で、愉しかっです。
美味しく頂きました。有難うございました。
待ちに待った金沢遠征が始まりました。朝盛岡を出て11時には加賀百万石のお膝元、鼓門の下に立って居ました。
計画段階で おお~お昼に間に合う。 と一人ほくそ笑んで仕舞いました。何せ遠征では食事の1回が貴重ですので。
今回は 蟹の解禁 と言う時期の縛りが有り3ケ月の準備期間が有ったので検索仕捲りでメインのお店を探しました。
金沢と言えば、鰤・蟹・喉黒・海鮮丼でしょう。でもこの昼のチョイスに迷います。
何故かと言うと、蟹中心だろう つる幸さん と朝10時から喉黒炙り丼の 澤ノ屋 さんが運善く予約取れたからです。
1日目の夜はおでんなので、海鮮系を食べずには我慢出来そうも無い。
金沢は、地元の方の予約を優先する為に観光客は2ケ月前まで予約不可のお店が多いです。
10月1日にダメ元でランキング上位でレビューも魅力的だったこちらへ予約電話。
すると カウンターで1時間なら席が用意出来ます。との事で此方に否やは有ろう筈も無く二つ返事でお願いします。
ここ木倉町は昔ながらの飲み屋街らしく小さな飲み屋さんが狭い小路に集まって居ます。
乙女寿司も、そんな細い路地にひっそり佇んで居ます。旗竿地なので、入り口へのアプローチが僅かに覗いて居ます。
もう何人かお店前で御歓談されて居ますが、開店2分前に店内に吸い込まれて行きます。私達も続いてお店の中へ。
8席程のカウンターと奥の個室のこじんまりとした店構えです。
案内されたのは、カウンター中程の席で大将の真ん前です。願っても無い特等席です。
『遠い所お出で頂き有り難う御座います。』とご挨拶頂き恐縮の極みです。目の前には桐のネタ箱が並ぶ壮観。
華は当然大将ですが脇は凛とした白百合の様な女性が務めます。焼き方煮方は厨房に控え接客の女性の少数精鋭です。
私はビールで相棒はお茶で乾杯して、つまみから握りの流れでお任せです。
付け台にガリが盛られ、歯ざわりが酢の按配も絶妙でガリ好きの私にぴったりです。
只ガリの話しをして居て、つまみの最初の桜色の白身2種の名前を聞き逃します。
『ナメタ』っと言った様でしたが違います。金目鯛かカンパチか後から調べましたが、ついに決定打無し。
後日相棒がお店に聞いてくれました。歯ざわりも適度でサラリとした脂乗りの刺身の正体は一体。
『なめら』と言う高級魚で一般的にはキジハタとの事でした。加賀の呼び名では分かろう筈も無し。
続けて寒鰤を『背』と『腹』で食べ比べる出し方も斬新です。ネットリと軽く熟成した甘さが引き立つ『赤烏賊』も秀逸です。
散らした白胡麻や生姜も良いアクセントに成って居ます。鮫肌で直前丁寧に擦られた山葵も外せませんが。
焼物でノドグロの幽庵焼きは脂の乗りと、軟らかで然しながらしっかりとした身に焼き上げられて居ます。
ここで日本酒追加で十四代投入です。うん矢張り魚を肴に飲むなら稲美酒でせう。甘露甘露。
さて、ここからは待ちに待った握りです。甘海老が卵を抱えて甘海老を透き通った卵も美しく拵えて有ります。
少な目で良い塩梅のシャリが口の中でハラリと解けて行きます。
鮃の昆布〆プリプリの弾力の鮃が昆布の旨みを抱き込んで煮切りに相性抜群な〆具合です。小肌を頂きながら新子の話しを少し。
次はズワイ蟹で加賀での名の加能蟹 蟹味噌添えは蟹身の味わいは勿論蟹味噌も少量なれども濃厚な旨味を添えます。
中トロは程好い脂乗りで安定感有り。普通メインに成る鮪なのに、美味いにも関わらず凡庸に思える程こちらの握りはレベルが違う。
〆鯖はほのかに酢が利いて良い塩梅です。一般概念の〆鯖とは違い爽やか風の様です。
鯵も程好い脂の乗りで低い海水温で身の引き締まった感じが素敵です。時間オ-バーですがもう少しと大将。
雲丹の軍艦を付け台に出しながら親方が、『早目に召し上がって下さい。』と宣う。
写真撮影との狭間で迷いながらも撮り直し無しの一発で撮り切り、即一口に頬張りました。
パリッとした海苔の良い香りが拡がります。
焼きあなごは仕事がきっちりされたふわりと柔かで煮きりと山葵で堪えられません。
あらの味噌汁も冬の能登の海日本海の恵みですね。愉しい時間は早送り。
圧巻、加賀百万石の伝統と匠の腕と創意の集大成。
時間を過ぎてまで食の宝石を振る舞って頂きました。
美味しかったです。感激でした。