orveauがブルゴーニュワインにハマるきっかけになったのが、アンヌ・グロのシャンボール・ミュジニー 「ラ・コンブ・ドルヴォー」2000です。
2005年ころのことでしょうか、渋谷のワインバー「ボルドー」ではじめていただいてぶっ飛びました。
抜栓直後にただよう香水のような香り、少し硬めだけれどもイチゴ系の端的においしい味。
パンチ力は全くなく、背筋の伸びた、凛とした女性の後ろ姿のイメージ。
そこから1時間待てば、さらに開いておいしさが広がります。
なかなかゆっくり飲むことができず、ソムリエールから「もう飲んじゃったの?これからおいしくなるのに。」といわれます。
ドはまりして、半年で6本飲んでしまいました。
自分的には、同じアンヌ・グロのグラン・クリュであるクロ・ド・ヴージョより、こちらの村名の方が好きです。クロヴジョは、パンチ力があり過ぎて、怖い女性のイメージになります。
うんちく的にはとても面白いところ。
シャンボルのコンブ・ドルヴォーは、グラン・クリュであるミュジニーの畑でもあり、プルミエクリュもあり、村名もあります。ミュジニー「コンブ・ドルヴォー」は、ジャック・プリウールが持っているとのこと。
「コンブ」は、谷を意味するので、「オルヴォーの谷」という意味だそうです。
小川が流れていて涼しい風が吹き抜けるところだと、ワインスクールで教わりました。
コンブ・ドルヴォーは、フラジェ・エシェゾー村に隣接していて、エシェゾー側は、ヴォーヌ・ロマネのプルミエ・クリュで「アン・オルヴォー」、「レ・ゾルヴォー」という畑名で出ています。
「昆布泥棒?」、とふざけて言うこともあります。
今でもワインリストで見つけてしまうと、いただいてしまうことがしばしば。
ずっと追いかけているワインです。