食べログやらせ投稿問題については、相変わらずいろいろな議論があるようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120504-00000506-san-soci行政の世界では、景表法の不当表示かどうかが問題とされているようです。
不当表示をしたとして取り締まりの対象となるのは、「事業者」すなわちレストランを経営する法人や個人などです。食べログサイトは、この法律からすると「事業者」とならず、直ちに景表法の取り締まり対象にならないと考えられているようです。
行政のヒヤリングが問題となっている飲食店に対してなされているのも、そういったことが背景にあるからでしょう。
食べログが純粋に「みんなで作る口コミサイト」として、飲食店側を関係を持っていないなら、そのまま放置することもありでしょう。しかし、食べログには飲食店の会員もおり、その中には有料会員もあるうえ、代理店と称する業者が店としての食べログサイトでの露出について、有料でページ作りを請け負っている事例もあるようです。食べログ側が、もし、不当表示であるのを知っていて、やらせ投稿を援助・助長していたとなると、話は違ってきます。
このため、食べログとしても、サクラ投稿の排除や採点への影響力排除に動かざるを得なかったのでしょう。
それだけではなく、サイト内にやらせ投稿がまん延していて、その投稿がサイトで付けている点数に影響を与えているとなった場合は、サイト自体の信頼性がなくなり、ひいてはそのビジネスモデル自体がダメになってしまう可能性もあります。
食べログは、「みんなで作る口コミサイト」を標榜している一方で、評価される側の飲食店からお金をもらうという、二律背反的な立場でビジネスを展開しています。これを前提として、そのスタンスを明確に打ち出すプレスリリースをしてもらいたいものです。
これまでにリリースされたものは、いずれも中途半端な印象ですっきりしません。そろそろ、明確なスタンスを示してもらいたいものです。