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◆ヴィラ・サントリーニ
・・・相方と高知旅行の初日に訪れました。此処は日本に居ながらにして地中海に浮かぶサントリーニ島に居るかの如く、疑似体験をさせてくれる場所です。いつも週末の予約は埋まっており、平日でも取りにくいヴィラです。今回、数か月前から予約していた甲斐がありました。此処でいただくギリシャディナーをとても楽しみにしております。
◆ディナー
・・そうこうしているうちにディナーの時間です。レストラン「ティラ」に行くと、一番奥の窓際の角席を案内してくれました。ここは南側と東側2面の景色が堪能できます。席も斜めにセットしてくれているので二人であればどちらも景色を堪能しやすくなっています。予約していたのはアトランティスコース。
◆アンティパスト
・マゼンタ色の野菜達・・
更に香草とピンクの花びらが・・。シャキシャキと歯ごたえも楽しめるサラダです。ドレッシングが食欲を更にそそります。
・食間酒・・
甘く綺麗な色のリキュールでしょうか・・。サラダドレッシングでオイリーになった舌をリフレッシュさせてくれ、アルコールでホカホカとなった胃が、「次の料理はまだか」とせかすような感じです。
・別注ワイン「モスカート」
食間酒を飲み、やはり我慢できずにスパークリングワインを頼んでしまいました。ほのかな炭酸の喉越しが心地良い!
・白身魚と山菜のマリネ・・
ポワレされた淡泊な白身魚。さっぱりとマリネでいただくことで、胸焼けすることもありません。
・ひんやりヴィシソワーズ・・
容器がいつまでも冷たい食感を維持できる二重のグラス容器に入れられており、一口一口がキリリと冷たく、じゃがいものコクとほんのりコンソメ味を味わうことが出来ました。
◆こだわり自家製料理
・白身魚の野菜クリームソース掛け・・
先程のマリネと違い、クリームソースとの組み合わせですが、これもまた実に美味。
・ジビエと青豆・海藻の地中海ソース仕立て・・
山の幸と海の幸のコラボレーションが最高です。
・赤ワインを追加!
◆特選素材のメイン料理(子羊スペアリヴのクリームソース掛け・・)。
香ばしいラム肉とコクのあるクリームソースが赤ワインとも良く合います。
◆パン(ギリシャパンと蜂蜜・バター添え)
蜂蜜は現地のもので、また格別な味わい。更にお皿のソースをつけて食べるのも堪りません。
◆デザート・コーヒー・紅茶。
満腹なのに、何故かデザートもお腹に入ってしまいます・・。
・・サンセット前にディナーが始まり、気が付けば2時間があっという間でした。刻一刻と空の色がオレンジ色から薄い濃いオレンジ色へと変化していき、日没の瞬間はパイレーツ・オブ・カリビアンの名シーンを思い出してしまいました。スタッフもとても親切で、食材に関する案内をはじめ、当日の天候が非常に恵まれていたこと、雑誌の撮影もよく来ていること等も教えていただき、話題にも事欠きませんでした。ご馳走様でした!
・・以下は、宿泊概要です・・。
◆高知到着
・・・高知空港からレンタカーで西へ約50分。新しく出来た高知東部自動車道を西に走り、途中、全国の天気予報で登場する「桂浜」を車窓観光で通り抜けて・・・宇佐大橋を南へ渡り、高校野球でも色々な意味で有名な明徳義塾高校を過ぎると、一気に山岳道路のように曲がりくねった上り坂となります。最後に左折して登り切った先には・・・国民宿舎「土佐」・・??・・・あれ・・・??
・・・と、車を停めると手前側にパンフレットやHPで見た白と青の建物の屋根や壁が少しだけ見えている・・・。
・・・これかぁ!?。時計に目をやると時間は14:30。チェックインの15:00にはまだ少し余裕があります。
・・・入口には石畳で真っ白なかわいいアーチがあって、私達を出迎えてくれます。
◆敷地内へ
・・・白いアーチをバックに写真を撮り、くぐってまたパチリ!・・階段を少し降りると左右の建物の間にあるスペースから真正面に太平洋(地中海?)が ”ドーーーン” と飛び込んできます。正に雑誌にある写真の景色です。コバルトブルーと白い雲。そこに白と青の建物が見事に調和しています。
・・・更に狭い階段が有り、降りようとすると「宿泊者以外は先への立入ご遠慮ください」との説明と共に鎖がかかっています。我々は晴れて宿泊で訪れたので、鎖を解いて階段を下りてみました。1階分降りていくと・・・両側の建物は白・青・白・白白白青・・・そして更に1階降りるとそこは ”水色のプール!” が鎮座していました。そして眼前・眼下には大いなる太平洋(いや、地中海です\(^o^)/)が広がっており、本当に此処は日本なのでしょうか?・・と思わず我を忘れてしまいました。・・振り返ってみると、此処は斜面に沿って白と青色塗装で見事にサントリーニ島の建物を再現建築されており、「3階建て」であることが分かりました。つまり、4階(=3階の屋上)から敷地へ侵入し、階段を降りた3階にチェックインの建物とレストラン「ティラ」があり、その他は客室という小さなホテルです。2階、1階も含めた各階への移動は、全て真っ白に塗り込められた狭い階段を使い、屋根がありません。此処の印象は滞在中の天気が「晴天」であるか否かで大きく変化するものと思われます(雨や曇天の場合は、残念ながらコバルトブルーのコントラストが楽しめない…)。こればかりは快晴を祈る他はないですが・・。そして、エレベーターやエスカレーター等の登り降りの補助手段はありません。この為、足腰の弱い方が居られる場合、本館3階に1室あるトリプルスイート(もう1室は我々が宿泊した1階のタイプ)か、新館を指定されるのが良いと思います。
◆建物は・・
・・気になる本館のお部屋は全14室(別途新館がオープンしています)。スイートが4室(トリプル・ダブル・ツイン)、スタンダード(ツイン・ダブル)が10室です。同じ部屋は一つとして無く、地中海の洞窟風の寝室や、ギリシャ風のアンティークが設えてあったり・・・屋外ジャグジーバスがあったり・・・プールの目の前だったり・・・どの部屋に泊まっても飽きないようになっています(個人的主観ですが・・・)。
◆敷地内散策・・
・・一通り散策を終えた後、再び階段を上ると3階にレストラン「ティラ」と「チェックインはこちら」との案内が。今更ですが「ティラ」という名称は、サントリーニ島西部地区の町であると共に、空港とも同じですね(^^)。扉を開けると、中もギリシャ風なデザイン。名前を伝えると、「お待ちしておりました」のお言葉と共に手続き開始。奥にはティラの店内の様子が見えますが、人は居らず一旦ランチ営業は終了した様子。チェックイン前の感想を出迎えてくれたオーナーに述べると、「各種調度品は実際にギリシャから調達している」のだそう。白壁と青い屋根も定期的なメンテナンスが大変だとか・・。そして本場の「サントリーニ島にある宿泊施設以上のクオリティを目指して居られる」そうです。オープンしてから結構経ちますが、今なお人気殺到であるところに経営努力を感じ入りました。・・・そして、我々もお土産(ペンダント・蜂蜜)を早速購入してしまいました。ペンダントは、あの天空の城ラピュタでシータが受け継いでいるコバルトブルーの物に似ており、とても綺麗です。思わず手に取って、あの呪文「バルス!」と相方とつぶやいてしまいました・・。
◆宿泊部屋は・・
我々の部屋は1階のスイートルーム。プールの目の前でトリプル仕様です。他にジャグジーのある2階の部屋や、最も広い唯一3階の部屋等あり、何処になるか楽しみにしていました。部屋の鍵も殺風景なカードキーではなく、木のアンティークの付いた温かみのある鍵です(アマンリゾーツ、バリ島のアマンキラのよう…)。中に入ると、真っ白な壁と天井。そしてタイル床で明るい色調の室内に相方はテンションが更にアップ!そして、ほんのりアロマの香りが漂い、バーカウンターと簡易洗面台が!斬新な作りに見えてしまうから不思議なものです。左にはソファが鎮座し、ベッドが一つ。・・・そして奥に進むとマスターベッドルームがあり、ツイン仕様。隣の扉を開けると、ジャグジーバスとメインドレスコーナー、そしてトイレ(勿論洗浄機付き)。部屋の中でも写真を撮りまくり、外でも・・・。プールサイドで太平洋をバックに・・そして建物をバックに・・。
◆フロント・・
・・ディナー後に「サントリーニ島と猫達」というDVDを借りて、すっかり暗くなった外に出て階段を下りていくと、ライトアップされたプールがとても幻想的です。パチリパチリと撮影しながら、部屋に戻って再びワインで乾杯!ジャグジーにSOAPを投入して泡が舞い散ります・・・。DVDを観ると本当に此処が良く再現できていることに感心させられます。経年劣化をものともせずにメンテナンスされていることを考えると、本当に現地以上かもしれません(勿論此処の一角だけなのですが・・)。
◆翌朝・・
・・フロントの方に教えていただいていた通り、5時過ぎに外へ出てプール脇のリクライニングチェアに寝ころびながら日の出を堪能!・・・果たして・・・予定通りに水平線から一筋の赤い閃光と共に本日の太陽が登場しました。当たり前ですが、自然が創り出す圧倒的な光景に見とれてしまいました。ふと周りを見ると、早朝にも関わらず他の宿泊者達も同様に出てこられて、感動して居られました。
◆朝食・・
・・ディナー程の感動はありませんでしたが、コンチネンタルブレックファストの中で、自家製のギリシャヨーグルトは特に美味かったです。コクがあり、酸味がきつ過ぎず、蜂蜜とも実に良く合いました。これは「菌」ごと購入したいと思ってしまいました。
◆チェックアウト
・・高知県にて非日常・非日本・・。本当にサントリーニ島に居るかの如く、命の洗濯ができました。此処は正に疑似サントリーニ島だったのです。・・・そして今夜は打って変わって此処から30km程西、須崎・中土佐にある「和」の「黒潮本陣」に宿泊であります。
◆余談
2017年を以って国民宿舎「土佐」は閉館となって改築され、2019年暮れにヴィラ・サントリーニが拡大されました。改築中に通りかかることがありましたが、昭和の象徴でもあった様な国民宿舎の建物が生まれ変わり、写真撮影の際のミスマッチ感が無くなり、名実共に『高知県土佐市サントリーニ村』になったのではないでしょうか(笑)。レストランもパワーアップしているようなので、必ず再訪しようと計画中であります。此処は天候が晴れと雨や曇りとでは印象がガラリと変わってしまうかもしれません…。こればかりは、無事予約が取れたならば当日の快晴を念じるしかありません…。
※2021年5月30日(日)の日立提供「世界不思議発見!」オープニングでも登場しました。容易に海外に行けない今、「日本国内の外国気分」を堪能できるスポットとして脚光を浴びている事は間違いないでしょう\(^o^)/