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美味しんぼのレストランガイド
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美味しんぼくん (男性・東京都) 認証済
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1回
夜の点数:5.0
2011/03 訪問
渋谷のんべい横町「鳥重(とりしげ)」で究...
初めて「鳥重」を知ったのは、もう14年前のこと・・・なるべくなら秘密の場所にしておきたかったのだが、密かなファンは増える一方。いまや、焼き鳥屋さんでは、日本一予約の取れない店になってしまった。JR渋谷駅のほど近く、宮下公園の南側の線路際に「のんべい横町」がある。のんべい横町は、渋谷とは思えない不思議な空間。その横町に入り込んで、ほんの数軒先の左手に目指すお店「鳥重」があります。戦後から営業を始めて、今年で60年とか。間口一間半ほどのお店が、「鳥重」です。外観もお店の中も、しっかり年季が入っています。店内はカウンターのみ。10人がリミットですが・・・時には11人、12人という荒業も。(お客さんは半身になって動かせるのは片手だけという状態)押し寄せるお客さんをさばききれないので、現在は6時、7時半、9時という三部完全入れ替え制。その人気の秘密は、素晴らしい焼き鳥はもちろん、お母さんと呼ばれている女将さんのキャラクターと、誰もがぽかんと口をあけて驚くほどのコストパフォーマンスです。で、このお店ではお母さん流のマナーと流儀がありまして・・・予約をした人たちが全員集まると、お母さんが順番に名前を呼んでそれぞれの席へ。この日は、4組11名で、狭いところに人間のすし詰めが・・・まずはお通しがわりに、ウズラの卵を落とした大根おろし。これに自分好みのお醤油や七味などを加え、箸休めや焼き鳥をくぐらせて食べるのに使います。ただし、のちのちのために、少しだけ残しておくのが、このお店の流儀。(詳しくは後ほど明らかに)ここで、ようやくオーダータイム。(でも、飲み物の注文はまだいけません)最初にお願いしたのは、レバー。お母さん流の表現だと「柔らかいモツ」。今回はタレでお願いしましたが、なにしろデカイ!ガツンとくる量に、まずは誰もが驚きます。ふつうの5〜6倍はあるような気がします。炭火でじっくり焼いているので、外側はごげ目がついて、中はほどよくレア。我々は三人でお邪魔したのですが、三人で一串で十分だったと思います。で、このときにようやく飲み物のオーダー。(まずは焼き鳥を食べてもらってから、というお母さんの流儀)レバーを食べながら、乾杯です。こちらは、ハツ。これも、けっこうな量で一串三人が正解でした。ハツはコリッとして歯ごたえがあり旨みが追いかけてくるように広がります。中はほんのりレア。新鮮な素材だからこそできる技です。これは塩だったので、七味や柚子胡椒、先ほどの大根おろしなどで味わいます。これぞ鳥重!という、名物の刺身。お母さん流にいえば、ナマ。ささ身の刺身と、白レバの刺身の盛り合わせ。生姜、にんにく、ゴマ油などで、どうぞ。ささ身がさっぱり系で美味しいのはもちろん、白レバは、まさに和製フォアグラ!とろりと舌の上でとろけて、脂の旨みとあんこうの肝のような味わいが脳天を直撃します。これが食べたくて、このお店にくるという人も多く、他の店で出会ったことのない絶品です。塩で焼いてもらったボンジリ。お母さん流にいうと、シッポ。これは脂がしっかりのって、柔らかい軟骨のような歯触りが特徴。旨みが流れるように喉をかけ下りていきます。これも普通の焼鳥屋さんの2〜3倍の量と大きさです。これは、合鴨。合鴨の味わいがじんわり伝わる美味しさ。脂もほどよくのっています。これも三人一串で十分な量。炭火の香りが肉をさらに美味しく仕上げています。つくね。お母さん流にいえば、だんご。ハンバーグか?と思わせるくらいのボリューム。タレで焼いていただきました。一人一個ずつということになりますが、すでにお腹は満杯に近い感じですね。ちなみに、このお店、日本を代表するかの大リーガーのお気に入りの店とか。店内には彼がCMをしているビールのポスターが・・・お母さんの素敵な人柄に引き寄せられるように、お客さんが集まるのでしょう。お母さん手づくりのお新香。ここまで来ると、ひととおりのコースが終わって、やっと一息。お母さんやお客さん同士の話が弾んで、すでに次の入れ替えタイムを少しオーバーしています。ここで、一番最初にでてきた大根おろしの鉢を少量だけ残したまま、いったんお母さんにお返し。そこに鶏のスープを注ぎ、生姜やネギ、塩、胡椒で味付けをして、ふたたび手元に戻してくれるのが、こちら。鶏のスープ。アツアツでじんわり鶏の旨みが全身に滲みわたるようです。このスープが出される時間になると、入れ替え時間の合図。すでに店の外では順番待ちの人の気配が・・・あわてて時計を見るとすでに20分以上超過しています。さて、いよいよお勘定ということになるのですが、飲んで食べてお腹いっぱいになって、貴重で新鮮な白レバも味わって・・・な、な、なんと、3人で5200円也。(一人1700円ちょっと)昔から変わらない驚きのコストパフォーマンス。誰言うとなく、「奇跡の焼鳥屋」という表現がうなずけます。ただし、評判が評判を呼んで、いまや予約が満杯。3月初めの時点で6月いっぱいまで予約不可能とか。高齢のお母さんひとりで切盛りしているだけにキャパシティーに限界があるのは当然。(高齢とは言っても、体も口もお元気、かつ麗人の趣)常連のお客さんは、さりげなく片付けのお手伝いをしたり、お酒を飲み過ぎないように自粛したり、お母さんが働きやすいように無言のルールでこの店とお母さんの流儀を大切に守りつづけています。うーむ、次回はいつ予約が叶うかな?(常連さんがつくったこんな小冊子が・・・)
記事URL:http://plaza.rakuten.co.jp/umaimonjj/diary/201103060000/
2011/03/06 更新
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家族・子供と
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大人数の宴会
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一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
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ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
初めて「鳥重」を知ったのは、もう14年前のこと・・・
なるべくなら秘密の場所にしておきたかったのだが、
密かなファンは増える一方。
いまや、焼き鳥屋さんでは、日本一予約の取れない店になってしまった。
JR渋谷駅のほど近く、
宮下公園の南側の線路際に「のんべい横町」がある。
のんべい横町は、渋谷とは思えない不思議な空間。
その横町に入り込んで、ほんの数軒先の左手に
目指すお店「鳥重」があります。
戦後から営業を始めて、今年で60年とか。
間口一間半ほどのお店が、「鳥重」です。
外観もお店の中も、しっかり年季が入っています。
店内はカウンターのみ。
10人がリミットですが・・・
時には11人、12人という荒業も。
(お客さんは半身になって動かせるのは片手だけという状態)
押し寄せるお客さんをさばききれないので、
現在は6時、7時半、9時という三部完全入れ替え制。
その人気の秘密は、素晴らしい焼き鳥はもちろん、
お母さんと呼ばれている女将さんのキャラクターと、
誰もがぽかんと口をあけて驚くほどの
コストパフォーマンスです。
で、このお店ではお母さん流のマナーと流儀がありまして・・・
予約をした人たちが全員集まると、
お母さんが順番に名前を呼んでそれぞれの席へ。
この日は、4組11名で、
狭いところに人間のすし詰めが・・・
まずはお通しがわりに、
ウズラの卵を落とした大根おろし。
これに自分好みのお醤油や七味などを加え、
箸休めや焼き鳥をくぐらせて食べるのに使います。
ただし、のちのちのために、
少しだけ残しておくのが、このお店の流儀。
(詳しくは後ほど明らかに)
ここで、ようやくオーダータイム。
(でも、飲み物の注文はまだいけません)
最初にお願いしたのは、レバー。
お母さん流の表現だと「柔らかいモツ」。
今回はタレでお願いしましたが、
なにしろデカイ!
ガツンとくる量に、まずは誰もが驚きます。
ふつうの5〜6倍はあるような気がします。
炭火でじっくり焼いているので、
外側はごげ目がついて、中はほどよくレア。
我々は三人でお邪魔したのですが、
三人で一串で十分だったと思います。
で、このときにようやく飲み物のオーダー。
(まずは焼き鳥を食べてもらってから、というお母さんの流儀)
レバーを食べながら、乾杯です。
こちらは、ハツ。
これも、けっこうな量で
一串三人が正解でした。
ハツはコリッとして歯ごたえがあり
旨みが追いかけてくるように広がります。
中はほんのりレア。
新鮮な素材だからこそできる技です。
これは塩だったので、七味や柚子胡椒、
先ほどの大根おろしなどで味わいます。
これぞ鳥重!という、名物の刺身。
お母さん流にいえば、ナマ。
ささ身の刺身と、白レバの刺身の盛り合わせ。
生姜、にんにく、ゴマ油などで、どうぞ。
ささ身がさっぱり系で美味しいのはもちろん、
白レバは、まさに和製フォアグラ!
とろりと舌の上でとろけて、
脂の旨みとあんこうの肝のような味わいが脳天を直撃します。
これが食べたくて、このお店にくるという人も多く、
他の店で出会ったことのない絶品です。
塩で焼いてもらったボンジリ。
お母さん流にいうと、シッポ。
これは脂がしっかりのって、
柔らかい軟骨のような歯触りが特徴。
旨みが流れるように喉をかけ下りていきます。
これも普通の焼鳥屋さんの2〜3倍の量と大きさです。
これは、合鴨。
合鴨の味わいがじんわり伝わる美味しさ。
脂もほどよくのっています。
これも三人一串で十分な量。
炭火の香りが肉をさらに美味しく仕上げています。
つくね。
お母さん流にいえば、だんご。
ハンバーグか?と思わせるくらいのボリューム。
タレで焼いていただきました。
一人一個ずつということになりますが、
すでにお腹は満杯に近い感じですね。
ちなみに、このお店、日本を代表する
かの大リーガーのお気に入りの店とか。
店内には彼がCMをしているビールのポスターが・・・
お母さんの素敵な人柄に引き寄せられるように、
お客さんが集まるのでしょう。
お母さん手づくりのお新香。
ここまで来ると、ひととおりのコースが
終わって、やっと一息。
お母さんやお客さん同士の話が弾んで、
すでに次の入れ替えタイムを少しオーバーしています。
ここで、一番最初にでてきた大根おろしの鉢を
少量だけ残したまま、いったんお母さんにお返し。
そこに鶏のスープを注ぎ、
生姜やネギ、塩、胡椒で味付けをして、
ふたたび手元に戻してくれるのが、こちら。
鶏のスープ。
アツアツでじんわり鶏の旨みが
全身に滲みわたるようです。
このスープが出される時間になると、
入れ替え時間の合図。
すでに店の外では順番待ちの人の気配が・・・
あわてて時計を見るとすでに20分以上超過しています。
さて、いよいよお勘定ということになるのですが、
飲んで食べてお腹いっぱいになって、
貴重で新鮮な白レバも味わって・・・
な、な、なんと、3人で5200円也。(一人1700円ちょっと)
昔から変わらない驚きのコストパフォーマンス。
誰言うとなく、「奇跡の焼鳥屋」という表現がうなずけます。
ただし、評判が評判を呼んで、いまや予約が満杯。
3月初めの時点で6月いっぱいまで予約不可能とか。
高齢のお母さんひとりで切盛りしているだけに
キャパシティーに限界があるのは当然。
(高齢とは言っても、体も口もお元気、かつ麗人の趣)
常連のお客さんは、さりげなく片付けのお手伝いをしたり、
お酒を飲み過ぎないように自粛したり、
お母さんが働きやすいように無言のルールで
この店とお母さんの流儀を大切に守りつづけています。
うーむ、次回はいつ予約が叶うかな?
(常連さんがつくったこんな小冊子が・・・)