2回
2018/09 訪問
誰もが愛する 心に沁みいる 後世に残したい 一杯
20年以上も前から絶えなく続く行列店の味を確かめに、友人二人とともにやって参りました。
荏原中延駅の目の前という好立地。道が狭く車での来店には注意が必要。
土曜日の開店30分前に店前に到着すると、しとしと冷たい秋の雨の中、なんと先客が11名も傘の花を並べておりました。
常連のお客さんに並び方のレクチャーを受けつつ、友人と列に並びます。昼の部のみの営業に変更になったとか、体調を崩されて店をお休みしていたとか、心配になるレビューを拝見しました。
行列の年齢層は高めで女性率も高いことから、それだけで万人に愛されるラーメン店ということがわかってしまいます。
しばらくすると、雨の中待っている我々を見かねてなのか、営業時間前ですが、店内のカウンターの椅子を壁側に引き、そこで座って待たせてくださる心配りが。
普段も雨の強い日などはこうなのでしょうか?銘店の証ですね。
店内入り口を入って左手には食券機があり、食券を買ってから店内椅子で皆さんが待つ間、何度も食券機の不具合が発生(雨の湿気のせいでしょうか?)するたびに、おかみさんが、丁寧に謝りながら直しに来てくださる姿を見るにつけても、
初めて来店するカップルに、おすすめメニューをわかりやすく丁寧に教えてくださる姿にも、銘店たる所以を垣間見ることができます。
そんな中、1回転目に惜しくも入れずに、入り口傘立てに傘を置き、食べログやらミシュランやらレティなどの数々の受賞ステッカーが一面に貼られた扉を眺めながらオープンを待ちます。私は、中華そば(700円)の食券を購入いたしました。
そして雨のための諸々の事態が発生したため、オープンは数分ですが遅れてのスタート!
ミュージックは山下達郎。食券式、水入り口と奥、給水機セルフ。紙おしぼり入り口、ゴミは分別ゴミ箱へ。L字式カウンター12席。店内待ち椅子3席。背後霊無し。3オペ。卓上スープ割りポット。未調理お持ち帰りラーメン販売あり。
中華そばは言わずもがな、つけそばも人気の模様です。辛いメニューもあるようです。オープンしたのになかなか進まないなと思っていたら、どうやらつけそばのオーダーが多い模様です。麺の茹で時間が長い上に麺の量が多いため、食べるのにも時間がかかりますしね。つけ汁はレンジで温めなおすサービスがあるようです。常連らしき人は、瓶ビール(ハートランド)を頼んで飲んでいるようです。
独特な掛け声があったり、オペレーションは美しく、熟練の技が光ります。つけそば率が高めで回転率が悪めというのは仕方のないところでしょう。
25分経過した頃にようやく2回転めスタート。我々も着席。友人がハートランドの中瓶を頼んでいたため、一口いただきました。なんと、おつまみのサービスがつく模様。しかも人数分の個数を用意してくださる神のもてなし。玉子半切れ×3、メンマもキチンと3本。すぐさま、お店のおかみさんのファンになってしまいました。グラス二個で良いと言っているのにです。
家そばだったら絶対に通います。友人も異口同音でした。
燻製玉子とメンマを美味しくいただきながら、ビールがキンキンに冷えており、非常に美味に感じました。
ご主人が煮干満載のザルでスープを濾してくださいます。最後に煮干の風味をプラスしているのでしょうか?おかみさんがトッピング担当。さあいよいよ着丼です。
琥珀色のスープには薬味のネギが浮かび、麺の上には、厚いカットのチャーシュー2枚と、メンマ、そして海苔が覆いかぶさっております。オーソドックスですが美しいビジュアルです。
写真撮影を手早く終え、早速スープから。感動の優しい味!まずは煮干の香り。優しい醤油の風味が次に押し寄せます。角が立っていない。動物系の下支え。節系の香り。軽く浮かぶ背脂?バランスが良すぎ!複雑味もあり、パワーもあり懐かしさもあり、かつ繊細なんです。この感動は久し振りです。
ラーメンは時に人を感動させます。
そして麺。こちらは自家製とのこと。流行の低加水中細ストレート、全粒粉入りでしょうか?色もそばのように茶色がかっています。味が強く、荒々しさを感じました。美味いです。スープにも負けないパワー系の麺です。麺自体で既に美味いです。趣があります。
トッピングの分厚いカットのチャーシュー2枚は、豚バラ肉でしょうか。脂の甘みが際立っておりました。優しい柔らかい甘ーいチャーシューです。メンマがまた味染み系で、柔らか食感で好きです。長ネギと海苔が風味をプラス。
あっという間に完飲完食です。満足感が非常に強かったです。体は温まり幸せを感じます。
もう、雨の中並んだ苦労はとうに忘れさせてくれています。お店の皆さんの姿に惚れてしまいましたし、都営地下鉄の1日切符を使って遠路はるばるやってきた甲斐がありました。伝統を継ぐだけでなく、常に味の探求をされているのだと思います。タイトルに示した通り、素晴らしい一杯と、お店、常連さん達でした。そしてやはり、おかみさんのお人柄というのも大きな要素だと思われます。
長年行列が続く理由が大変よくわかりましたし、納得いたしました。並んでまでも食べたいのです。おかみさんに会いたいのです。たった一度の来店で、多賀野の大ファンになってしまったようです…。どうぞお身体を大事にしていただきたいです。
友人二人も大絶賛でした。三人してテンションが上がってしまったため、舌の余韻が消えないそばから、友人と途中下車をして二軒目のラーメン店に行ってしまった、というのはまた別のお話。
ご馳走さまでした また来ます!
2018/09/17 更新
心友千葉来訪ツアー 2024.6 その④
昨日の夜は自宅で二次会。手料理で友人をもてなしました。そして、早朝から起きて仕込んで、朝食には、私のスープから作った煮干しラーメンをご馳走しました。和え玉付きです♪
一泊二日で5杯もラーメンを食べるなんて私たちはどうかしています(笑)
二日目は、どうしても多賀野さんの中華そばを食べて欲しくて、千葉から荏原中延まで遠征しました。
午前8時15分から整理券が発行開始との事ですが、その時間は流石に無理ですので、午前10時半ころに店前に到着!店内の端末で整理券を発行したところ、なんと既に、140分待ちとのレシートが出て来てびっくり!64名待ちとの事です。
開店時間の11時半から140分待ちなので、食べられるのは午後2時頃になってしまうとの事。土曜日なので特に混んでいるようですね。
なかなか今日も暑い日差しですので、何処か涼しいところを探しつつ、商店街をぶらぶらしたり、お土産屋さんを探したり、図書館で時間を潰したりしてなんとか午後2時まで時間を潰しました。
こんなにすごい待ちをしたのは私も友人も初めてです。何かもうヤケクソのような感じになって来ましたが、希望は捨てませんでした。
煮干しの香り漂う店に再び戻って来たのは予告通り午後2時。店頭でもまた少し待ちまして、ようやく着席できました。
女性店主と相方の息の合った作業を見るのは久しぶりです。追いにぼしの作業も変わらず見られます。
前回もそうでしたが、今回もつけそばを注文しているお客さんが散見されます。美味しいのか、気になりますが、ダンゼン中華そば派ですので、目もくれません。
友人も私も、中華そばを食べに来たのです!
一度に少量ずつしか作らないこだわりの作業のため、なお回転が悪くなっているようです。
そこは職人のこだわりです。味に反映されることを願いつつ、おとなしく待つ事しばし、ようやっと、待ちに待った着丼です。
ささっと写真を撮り、早速スープを。おお!コレコレ。前回食べた時の感動そのままに、変わらず美味しい。
浮かぶ背脂と香味油にコーティングされしスープは、煮干しの香り豊かに旨みが深く、懐かしい味わいなのですが洗練されています。
嫌な感じが微塵もせずにバランスが最高で、非の打ちどころのないスープ。麺がまた最先端!モッチリパッツリ少し縮れていて、独特のアロマを感じる。旨みも強い。緑っぽい色をしています。
一生食べていたい。この時が終わらないでほしい。そんな願望に包まれ、どんぶりの中身が減っていくのをただ眺めるばかりです。
チャーシューやネギ、海苔やメンマの具材たちがまた一体感がある。柔らかい歯応えのチャーシューは優しい味付けで、スープを邪魔しない。メンマも染み入るようです。長ネギの爽やかさと海苔の磯の風味がプラスされ、例え用のない至福の空間に泳ぎ出すようです。
スープまで残す事なく完飲。友人も完飲。美味い時は必ずこうです。連食の予定もなんのその。
丁重にご馳走様の挨拶をして、店を後にしました。こんなに待つことが求められますが、この味が待っているなら致し方ない。整理券の時間がどんどん早まってエスカレートして、頓挫してしまうことだけは、避けてほしいですね。
一見さんがシステムを知らずに店頭に来ておりましたが、整理券の旨を説明をしてあげました。普通にブラリと来て食べられるシロモノでは無くなってしまったのが、良くも悪くも運命なのか…
ハードルが高くなってしまうことで、普通の人が普通に食べられないグルメになってしまうのはなんだか悲しいです。
予約サイトのシステムよりはマシですけれども、なかなかハードルが高く、時間に余裕のある人しか食べることのできないものになってしまいました。
食べられなくなる前に食べておけ、というのが私の格言になっています。現にそういう店を何軒も見て来ましたし…。
非常に満足する味でしたが、中々考えさせられることの多い一杯となりました。
ご馳走様でした!
また来ます
この後は、船堀の大島さんで味噌ラーメンです。