グルマンじゅんさんが投稿したラシェット・ブランシュ(東京/白金高輪)の口コミ詳細

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上尾の「すしやのたい悟」店主が大間天然本鮪の中落ちを掻きだしているところ♪

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ラシェット・ブランシュ白金高輪、広尾/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.7
1回目

2015/07 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

コート・ドールの斎須氏に薫陶受けたシェフの店、穏やかな雰囲気でクラッシックフレンチを堪能出来ます♪

港区白金は渋谷川にかかる四ノ橋を渡った商店街の入口近辺にあります。
店の外観は喫茶店見たいで地味ですが、三田ハウスのコート・ドールで
働いていた方が15年位前に独立した店です。この辺りは白金にしては
少し庶民的な所もあって、インド料理の白金カレービストロ Zもあります。

ずば抜けた人気店とでは良い意味で、違いますが食べログべスト1000
に入っている位に安定した人気があります。予約も流行りのホームページ
からメールを入れろとか、初回は紹介者がなければ受け付けない・・なんて
事はないです。

席数は14席しかないですが、当日電話で席が空いていれば予約を速やかに
受け付けてくれます。電話応対も抜群ですね♪ そしてこれが本来の飲食店
の姿勢だと思います。

店名のラシェットブランシュは直訳で白い皿でして、料理のサービスに使用
している皿は飾り皿を含めて全部が真っ白な皿に統一しています。ここが
出身店のコート・ドールと同じ所です。

店内の席の配置は入って右側が食事スペース、左が厨房になっていて、真四角
の3人座れるテープルが右手前に2卓、左側奥に2人がけテープルが4卓あり
まして、こちらは人数によって、テーブルを付けたりして対応しています。

先客は2人客、3人客が2組、我々2人で3組目、後から2人組が入ってきて
この日は4組9人で、結果的に私達2人が最後まで店に居ました。

席に付いてメニューを見ます・・・お任せのコースが税別で¥6500、こちらは
前菜2品、魚料理、肉料理、デザート、コーヒーか紅茶の内容、後はアラカルトで
前菜は豊富、魚は1種類、肉料理は牛の頬肉、豚肉、鴨、小鳩とありました。

価格は前菜が¥1700から¥3100、メインディッシュが¥2700から
¥4100で、アラカルトは皿数によってはシェアも可能との事なので、前菜が
2皿、魚料理、肉料理の合計4皿をすべてシェアすることにしました。料理の説明
もシステムもわかりやすく説明をしてくれる、メートルは凄く感じがよくて
このようなサービスをする店の料理は絶対に美味しいはずです。

以下は食べた物と飲んだ酒類です。

アミューズ

・豚肉のリエット

前菜1

・フォアグラテリーヌ、仔うさぎ、いんげんのコンソメゼリーがけ(¥2400)

前菜2

・穴子のポワレと焼き茄子のピューレ(¥2300)

魚料理

・イサキのポワレ黒オリーブソース(¥2700)

肉料理

・ランド産の小鳩一羽のロースト(¥4100)

フロマージュ

・コンテ(ハードタイプ)、青かび(オーベルニュ産)、ウオッシュタイプ
 (エポワーズ)の3点盛り(¥760)

飲み物

・レギュラーコーヒー(¥480×2=¥960)

酒類

・ゲヴェルツトラミネール2011(白ワイン、ハーフ¥3040)

・シャトージョアナン ベコ2009(ボルドー 、AOCコート・ド・カスティヨン
                赤ワインハーフ、メルロ75% \3600)

・グラス白ワイン(シャルドネ、銘柄は失念 ¥760)

・グラス甘口ワイン(バニュルス2000、酒精強化ルーション産 \1150)


ゲヴェルツトラミネールが適温になるのを待って、最初はアミューズとパン
が運ばれて来ました。パンはバゲットでキチンと温められてまして無塩バター
が添えられてました。アミューズはスライスしたバゲットに豚肉のリエット
を乗せた物で、玉葱のペーストが乗ってました。これに合わせた、アルザス
のゲヴェルツトラミネール・・このワインは2003年に飲んで以来で12
年ぶりです。
味のイメージとしては甘口のニュアンスはあるのですが甘口ワインではない
絶妙な味なんです・・香りは「ライチ」のようで葡萄なのにライチがかなり
強い感じでした。このワイン・・ずっと飲みたかったんだ♫

前菜1皿目は冷前菜で、フォアグラのテリーヌと仔ウサギ肉をダイスにカット
して茹でた隠元を添えて、上からコンソメゼリーをかけまわした物です。
これは本当に解り易い料理で、美味しい物を皿にちりばめたようです・・
フォアグラの名産地は「ストラスブール」、ゲヴェルツトラミネールは
「アルザス」なので相性は抜群です、久しぶりに食べた、ポワレではない
テリーヌ仕様のフォアグラは満足できました。

前菜2品目は温製で、意表をついて穴子のポワレです。穴子と言えば日本では
寿司種が多いですが、フランス人が鰻をポアレなどで食べるように穴子も
そんなスタイルで頂きました、ポアレした穴子で焼きナスのピュレを挟む・・
この焼きナスのピュレが、北インド料理の「ベイガンバルタ」を彷彿させる
物でした。茄子の身の「ラぺ」も良いアクセントになってました。

ここでゲヴェルツトが無くなったので、私のみグラス白ワインを頂きます。
赤ワインのジョアナン ベコはメインの仔鳩までとっておきたかったからの
注文です。葡萄品種はシャルドネで一般的にイメージする辛口白ワインで
3皿目の魚料理に良く合います♫

その魚料理はイサキで皮目をカリカリに焼いてあって、身にもしっかりと
火が通ってます、これが焼き切る・・と、言うやつで焼き過ぎではなくて
絶妙な火入れでシェフの技術が映えます。ソースは肉に使う茶色のソース
ですがベースは当然、肉類ではないです。黒オリーブを細かくしてソース
の中に入れてました。付け合せはブロッコリーのバターソテーのみと実に
シンプルです。

魚を食べ終った所で抜栓してあった、シャトージョアサン ベコ2009を
テースティングしました。独特のメルローの香が、かなり立ってきて店内
にも香る位の芳香です・・これは素晴らしいワインだ!! それと最近は
カベルネ系統ばかり飲んでいたのですが久しぶりのメルローは何とも言え
ない良さを感じました。

4皿目の肉料理は仔鳩一羽丸ごとのロースト、焼き上がった後に2皿に分け
てあります・・骨から内臓までつけてのローストなので、これが不味い訳が
ないです、凄い料理です♪ おろした胸肉、骨付の腿肉、手羽、胸肉を捌いた
後の骨際に残った肉、内臓は肝臓、腎臓、砂肝・・骨をしゃぶる旨さは陶酔
するような鳩のローストでした、フィンガーボールを使って完食です!!
因みに鳩は連れの大好物なのです。

赤ワインもなくなったので、次はチーズを1皿2人でシェアと決めていた
ので甘口赤ワインで、ポートの有無を聞いたのですが、ポートの代わりに
バニュルスがあるとの事なのでお願いしました・・スペイン国境に近い地区
のルーションで作られる物で干し葡萄状態の葡萄から作られる酒精強化ワイン
です。ポートワインとは少しニュアンスが違いますがチーズには良く合う
事でしょう!!

そのチーズは青かびがフロムダンベールが作られている「ブルターニュ産」の
物でした・・酪農が盛んなところでチーズも豊富、羊、山羊、牛の乳から
色々なチーズが生産されてます、この青かびの塩気と甘口ワインはベストの
相性です、餡子と塩が合うのと同じイメージです。

ハードタイプは「コンテ」で無難に、ウオッシュタイプは「エポワーズ」
です・・この発酵具合はくさやとも古漬けの大根とも表現されるほどの
強烈なにおいで日本人には理解している人は少ないです・・これも大手
メーカーのプロセスチーズで育っているので止むを得ない気がしましが
苦手意識を持たずに是非とも食べて欲しいです。チーズはフランス人が
おしんこのように常食しているので、文化の違いが経験できます!!
それと、最近ハマっている南アジア料理の「アチャール」も同じなんです。

最後のコーヒーも豆は挽き立てで、マシーンで入れるタイプで泡もたって
なくて香よくて美味しく頂けました。

大変に満足した料理でした、ともすれば創作が多くなって来たフランス
料理ですが、こちらの料理は平成の初め位に確立された、スタイルで
今では少なくなってますが三田コート・ドール、渋谷ラ・ブランシュ
六本木ブーケ・ド・フランス等が踏襲しています。

会計は2人で¥23515で、これだけ痒い所に手が届くような素敵な
サービスなのにサービス料はありません・・会計伝票は多くのフレンチ
レストランがフランス語で書く中、こちらは日本語で書いてあります。
この店の出身店の「コート・ドール」も同じく日本語表記です、日本人
が書いて日本人に渡すのだから日本語が最適なはずなんですね。
もちろん、フランス人の時はフランス語表記で書いてあります・・・

ともあれ、全てにおいて満足したフランス料理は久しぶりな気がしました。
本当に満足です、ごちそうさまでした。

  • 店の入り口

  • 店内風景

  • テーブルセット

  • アラカルトメニュー

  • バゲットと無塩バター

  • アミューズは豚肉のリエット

  • ゲヴェルツトラミネールのハーフボトル2011 

  • グラスにそそいだ、ゲヴェルツトラミエール

  • ゲヴェルツトラミエールのコルク

  • フォアグラ、うさぎ、隠元のコンソメゼリーがけ

  • フォアグラのアップ

  • 穴子のポワレと焼きナスのピューレ

  • グラス白ワインはシャルドネ

  • イサキのポワレ、黒オリーブソース

  • イサキのアップ

  • シャトージョアナン ベコ2009

  • グラスにそそいだ、ジョアナン ベコ

  • 仔鳩の一羽丸ごとロースト

  • 少し位置を変えて。

  • フロマージュ3点盛り合わせ

  • チーズに付いてくるパン

  • 甘口の赤ワイン「バニュリュス」

  • 香高いコーヒー

  • クリームと砂糖はちゃんと陶器に入ってます。

  • 小菓子は生チョコレート

  • 日本語による会計伝票。

2020/11/24 更新

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