グルマンじゅんさんが投稿したレストラン・パッション(東京/代官山)の口コミ詳細

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上尾の「すしやのたい悟」店主が大間天然本鮪の中落ちを掻きだしているところ♪

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レストラン・パッション代官山、中目黒、恵比寿/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.9

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.9
1回目

2015/02 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.9
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

やはり素晴らしかった代官山の「パッション」。

渋谷区代官山はお洒落な街です・・いまさらではありますが本当に
軒が低い建物が並んでいて旧山手通りは空が広く感じます。その中の
「ヒルサイドテラス」は半地下の作りで低層の建物、少なくとも築が
30年以上は経っているのに、古さは微塵も感じられませんです。

都内の建物が、このヒルサイドテラスレベルなら本当に素敵な街だと
思うのですが中々そうも行きませんね!

そのヒルサイドテラスの1番槍が先寄りの建物に「パッション」は
あって、歩道近くにある店の看板を見ただけで心がときめきます♪

階段を下りて、半地下のスペースに近ずくと白いコックコートに
背の高い帽子を被った、アンドレ・パッション氏に出迎えられます。
重厚なドアを開けると、そこは前室、ここでコートや荷物を預けて
さらに厚いドアを開けると、そこには別天地のレストランフロアが
広がります。奥の方には600年以上前の暖炉が、薪を燃料として
赤々と炎を上げてます。

アンドレ・パッション氏は1944年、フランスはイル・ド・フランス
地方生まれの70才、2人の御子息も系列店のル・プティ・ブドン
お兄さん、こちらのパッションでは弟さんが働いてまして、ビジュアルは
そっくりです。パッション氏は料理人歴55年、初来日は1970年の
大阪万国博覧会の某レストランのシェフとしてで、その後は六本木に
「イル・ド・フランス」を開店、1984年に「パッション」を開店して
1998には近くの鉢山町に「ル・プティ・ブドン」を開店して現在に
いたります。

2月の平日に連れと2人で行きました、初めて行ったのが平成5年、最後が
平成19年だから今回は約8年ぶり・・以前はメートルが同じ職場出身だった
ので15回以上は行ってます、現在のメートルは勤続20年以上です。
フランス料理店は料理人もサービスマンも人の入れ替わりが頻繁なのですが
ギャルソンの勤続が長い店は必ずと言ってよい程、良店です。

例としてコート・ドールの松下氏(勤続20年位)、青山学院裏に店がある
ラ・ブランシュが開店以来28年間、メートルの岡部氏は変わってません。
良店とも評価は4点を超えてますが、料理もさることながら、サービスが店の
評価に影響する良い例だと思います。

さて、パッションですが行った日は極寒の雨降りで19:00頃に入店したの
ですが先客が4組12名、我々2人で5組14名、この後に来た客は居なかった
ので全部で14名は平日にしては入っている方です。

メニューは、最初のページにア・ラカ・ルト、2,3ページはコースで値段は
¥8700、¥10800、¥14400、¥18700で、¥10800が
何品かにプラス料金もあるプリフィックススタイル、他の3つはフィックス
されています。コースと行ってもアラカルトの料理を組み合わせているので
どちらを食べても殆ど同じ内容の物が食べられる訳です。

¥10800のコースに決めてから、最初にメインディッシュを選びます・・
テーブルが暖炉の目の前という良い席を用意してくれたので、熾火の熾きで
グリルしている、牛肉や仔羊、チェーンで駆動している串を回しながら鴨を
丸ごと1羽焼いている・・注文のコースに今シーズン最後になるであろう
真鴨ローストを追加料金1人あたり¥2500支払って、メインに組み入れ
ました(料金はすべて税込です)。

以下は食べた物と飲んだ物です。

アミューズ1・豚肉のゼリー寄せと、烏賊墨&ブラックオリーブのサブレ。

アミューズ2・鯖と新玉葱のマリネ、赤大根のピュレとクリーム仕立て。

前菜1(私)・アボガドのクリーム和えのスモークサーモン巻。

前菜1(連れ)・エスカルゴ、豚足、ソーセージ、チョリソー等の和え物。

前菜2(2人とも同じ)・フォアグラのテリーヌ、オペラ仕立て。

肉料理(2人とも同じ)・真鴨の1羽丸ごとの暖炉焼きのシェア。

フロマージュ・4種類盛り合わせ(エポワーズ、リバロ、ロックフォール
        セミハードタイプ、名前失念)コース外で¥2800

デセール(2人とも同じ)・イチゴのビスキュイ仕立てと、カシスのソルベ

プティフール・ガレットブルトンヌ、シュー、マカデミアナッツのチョコレート
       包み、ホワイトチョコレート、シガール(ラングドシャ)等々・・

コーヒー(レギュラードリップ)

酒類

・グラスシャンパン(¥2000)
フィリップゴネ・http://vinorum.jp/products/%E3%82%B4%E3%83%8D

・フルボトル赤ワイン(¥8000)
ラングドッグ、モンチュス(Montus)2007

・ポートワイン(¥2100)
フォンセカ トウニー10年

・マデラワイン(¥1400)
マルヴェジア(MALVASIA)

まずは最初に、料理、所作など、サービス、店内雰囲気含めてすべてが完璧です。
最初のシャンパンは「ゴネ」でしたが、柔らかな発砲感でBRUTながら僅かな
甘味も感じる秀逸な物でした、シャンパンクープの形状もあってか量がかなり
あって、お得なかんじさえしました。これに添えられたアミューズは定番である
豚肉のゼリー寄せ、珍しかったのが烏賊墨とブラックオリーブをペーストにして
混ぜて、サブレに塗った物・・目から鱗的な旨さです♪

アミューズ2品目は、鯖と新玉葱のマリネと赤大根のピュレとクリームにコンソメ
ゼリーを乗せて、上にスナップエンドウの輪切りが乗せたもの。鯖は脂の乗りも良く
新玉葱は春を感じます、赤大根のほうはスープの「パリソワール」を彷彿させる物
でした。スターターはアミューズ1を含めて4品で、こらから始まる前菜や肉料理
への期待感がいやがおうにも高まりますね。

前菜は私はクリームで合えたアボガドをスモークサーモンで巻いたもので確かに
アボガドの青臭さを感じながらも、それにぶつけるように薫香が強めなサーモン
なので食べ応えがありました、添えられたグリーンアスパラガスも絶妙な茹で方
で旨かったです。

連れのエスカルゴ、豚足、ソーセージ(腸には詰めていない)、辛いサラミの
チョリソーを合えて上から玉葱のフライをタップリかけた物・・フランス料理的
ではなかったけれど、前菜の時から抜栓した「ラングドッグの赤、モンチュス」
との相性は良かったです。

選んだワインですが、ボルドーにも良い物がたくさんあったのですが、オーナー
の出身地である、イル・ド・フランスのラングドッグ、ルーションにCP良しで
品質もボルドーに負けないのが揃っているの勧めに従って、選んだワインです。
通常のフランス南西のワイン程は強くなくて少し「ブルゴーニュ」のピノの
テイストも感じる良いワインでした(ピノノアールは使ってませんが・・)。

コースの本来は前菜→魚→肉料理だったのですが、前菜のフォアグラが気に
なったので魚料理と差し替えてもらいました・・フレキシブルな対応です。

選んだ前菜2皿目のフォアグラのテリーヌ、オペラ仕立て・・ガラスの皿に
盛られてきたのですが、最初は別のテーブルのデザートかと思った位で長方形
にカットされたテリーヌは正に御菓子・・ですが、ナイフを入れると、ぎっしり
気泡もなく詰まったフォアグラテリーヌは最初は固い位ですが、室温に馴染んで
くると柔らかになりました、マーマレード等の甘いものとブリオッシュのトースト
と一緒に食べるも良いし、そのまま口中に入れて舌の上でフォアグラの脂肪が
溶けるのを楽しむもよしで久々に食べた伝統的な酒を練り込んだ、どっしりした
テリーヌでした・・甘いワインが欲しくなりました♪

真鴨1羽丸ごとの暖炉焼きは遠火でゆったりと焼くので45分かかって中身を
落ちつかせるために15分、1時間は必要なので前菜1を食べ始めた頃から
ローストしていました。焼き上がった鴨を一度、プレゼンテーションしてから
客前でのゲリドンサービスです・・ダックプレスこそは使いませんでしたが
最近はあんまり見ないサービススタイルで、私自身は30年ぶり位です!!
鴨の質が絶品な事が前提で、スマートにトランシェをするギャルソンは素敵
です・・連れが惚れちゃいそうと言ってました♪

胸肉、腿肉、手羽元、その他骨際の肉が2人前でもタップリあって凄いです。
塩をしっかりしてあるので、最初はソースなしでのお奨めだったので食べたら
得も言えない・・陶酔するような旨さ、暖炉が本物の薪を使っているので炭火
ともまた違う香ばしさの味です、半分食べたら伝統的な茶色のソース、推測
ですが、甘い酒に、おろした鴨の骨などからとった血液や髄液の入ったソース
のようです、酸味もあります。最後はフィンガーボールも出て来たので骨まで
しゃぶりつくしました・・あ~~~旨かった♫

少し休憩してから、ワゴンサービスのチーズを4種類選択、ウオッシュタイプは
エポワーズとリバロ、青かびタイプはロックフォール、あとはセミハードタイプ
を1種ですが名前を失念・・これらに合わせるのは大好きなポートワインです。
フォンセカのルビーポートではない琥珀色の物ですが、ウオッシュや青かびの
チーズには、これ以上の相性はないです、アルコール度数20℃・・連れが飲んだ
ポルトガル領,マデラ島のワインも中々良かったです。こちららはアルコール19℃。

デザートは苺のビスキュイ仕立てとカシスのソルベで、皿が大きくて食べきれなそう
に思いましたが、ビスキュイが軽くてすんなりと腹に収まってしまいました。

最後のコーヒー、エスプレッソではなくてレギュラーコーヒーを頼んだのですが
マシーンではない、泡の立ってない丁寧に入れた濃い目のコーヒーです、添えられた
砂糖とクリームの入れ物も、銀メッキされた立派なもので、最後の、コーヒーと
クリーム類の入れ物にがっかりすることが多いのですが、こちらは最後まで完璧
でした、そしてワゴンサービスで好きな数だけ選べる「小菓子」・・私は満腹なのに
シュー、ガレットブルトンヌ、マカデミアナッツのチョコレートを頂きました。

最初の出迎え、着席の際の振る舞い、ドリンクの選択、メニュー内容、料理の美味しさ
チーズ、デザート、トイレへの案内、人が見えなくなるまでの見送り・・全て完璧です。

更には、どこぞの有名レストランのように予約が取りにくい事で繁盛を装う店が見受け
られますが、そういった事とは無縁です・・普通に電話予約で席さえあれば予約出来ます。
紹介者が初回は必要などの麻布の某店のような面倒な事もないです、レストランは本来は
こうあるべきの見本のようなフランス料理店です。ごちそうさまでした!!

  • 店の看板・1

  • 店の看板・2

  • 店内へのアプローチ

  • 店内全景

  • 店内の暖炉

  • 店内の飾り棚

  • 飾り皿

  • シャンパン

  • シャンパンをグラスに注いで

  • アミューズ・1

  • ラングドッグの赤ワイン

  • ボトルのアップ

  • アミューズ・2

  • パン

  • 鴨の焼きはじめです、後ろ姿は、アンドレ・パッション氏。

  • 鴨を焼きはじめました。

  • 前菜・1

  • 前菜・1

  • 前菜・2、フォアグラのテリーヌ

  • ブリオッシュ

  • 鴨の焼き上がりのプレゼンテーション

  • トランシェ・1

  • トランシェ・2

  • トランシェ・3

  • トランシェ・4

  • トランシェ・5

  • トランシェが終って、皿に盛付

  • 濃厚なソース

  • フィンガーボール

  • ワゴンサービスのチーズ

  • チーズ4種類

  • チーズの付け合せ

  • ディジェスティフ2種類

  • ポートワイン

  • マデラワイン

  • デザート

  • ワゴンサービスの小菓子

  • 小菓子・1

  • 小菓子・2

  • コーヒー

  • 左はシュガーポット、右はクリームポット。

2020/11/24 更新

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