3回
三田の地に開店して30年近く(2024年で38年)、変わらずに素晴らしいフランス料理が食べられます。10年経っても印象が薄れないフランス料理店「コート・ドール」なので「リニューアルレビュー」します♬
冒頭のタイトル通りに私的に一番印象に残ったフランス料理店は
こちらの「コート・ドール」ですが、2013年に行った当時は
ランチが¥5000、夜はアラカルトのみの営業でしたが現在は
ランチは¥7700、夜は¥19800の、コースがありますが
昼&夜ともに「アラカルト」対応もOKです。
そして結構な値付けのフランス料理店が此方に行かない11年の
間に増えましたが、単品シェアもOKなので、ものすごく高いか
と言えばそうでもないと思います。質実&剛健な料理ですね・・
-----------------------------------------------------------------------
2013年4月に来店時のレビューに戻ります!!
港区三田の高層アパートメント「三田ハウス」は港区に入ると
川名を変えた「古川」の三の橋近くにありまして高層アパート
ですが管理が良いので50年近くたっても色あせないです・・
そんな、アパートメントの一階に地味に存在している店です。
地下鉄南北線の白金高輪駅から歩いて10分はかかりますね♬
開店当初は地下鉄南北線は開通していなくて田町から路線バス
で店の前のバス停に停まる便で来たのを昨日のように思い出し
ます。そのバス便はなくなってしまいましたが表側の三の橋と
三田5丁目には田町や渋谷、恵比寿へ行くバス便は頻繁に出て
います。
三田の「コート・ドール」、開店して30年近くも経ちますが
(28年目)ぜんぜん色褪せる事なく、かなり高いレベル料理
サービスを保っています(現在は39年目です・・)。
この間にはいくつのフランス料理店が開店してはクローズして
いっただろうか・・
そして変わらない「ランブロワジー」ベルナールパコーに勲陶
した斉須シェフの料理はまったくぶれる事はないです。因みに
ミシュランガイドには掲載を拒否しているのは有名です!!
平成16年以来の再訪問なので9年ぶりでした、給仕長である
松下氏もお変わりないです。ホールは若手2人に、ソムリエと
メートルの4人体制で痒い所まで手が届くようなサービス・・
それは入口を入る所から最後の見送りまでです。
まずは入店時ですが自動ドアと思う位に予約客を判別して入口
のドアを開けて松下氏が出迎えます、少し驚く位ですが満面の
笑顔ですので何の問題もないです・・いや、9年ぶりに感じた
のはサービスがより洗礼されたように感じました。
メニューは基本的に昼も夜も同じアラカルトのみ提供スタイル
ですが、ランチにのみ¥5000のコースが有りまして内容は
アミューズ→前菜→メイン→アバンデセール→デセール→飲物
(プティフル付き)です。
オーダーは¥5000のコースに、コートドールのスペシャル
の「野菜の蒸し煮コリアンダー風味」のハーフを追加です。
*以下は食べた物
・アミューズ:赤ピーマンのムース
・前菜1:野菜の蒸し煮コリアンダー風味(ハーフ¥1900)
・前菜2:青森下北産桜マスの 燻製、菜の花添え。
・主菜:骨付き平目のボアレ、焦がしバターのソースで
・チーズ:エポワーズ、フロムダンベール、シェーブル(¥2000)
・アバンデセール:小田原ミカンのシャーベット
・デセール:ルバーブのスフレ
・ルイボスとレモングラスのお茶
・小菓子:自家製マドレーヌとキウィ風味のゼリー
*ワイン
・シャンパーニュ(ブラン・ド・ブラン¥1600)
・白ワイン(ムルソー¥1600)
・赤ワイン(ヴォーヌロマネ¥1600)
・ビンテージボート(¥2500)
まず最初に言いたいのは料理もサービスも完璧です。スタート
の赤ピーマンのムースは御菓子の製法で作りまして今は日本の
フランス料理店ならどこにでも見受けられますが最初に日本に
持ち込んだのはこちらです。
冷製の料理だけれど冷え冷えではなく室温に馴染んでいて食感
は最高です。
前菜一皿目は「季節の野菜蒸し煮コリタンダー風味」、色々な
野菜を少しオリエンタルな感じて蒸し煮にしたもので3月から
4月にかけて出す前菜でシンブルで野菜の旨味が充分出ている
・・こう書くと在り来たりですが、これ以外に表現のしようが
ないです。この2品にはシャンパーニュのブラン・ド・ブラン
と白ワインはムルソーで合わせました、白はムルソーよりもう
少ししっかりとした白ワインならより良かったと思いましたが
充分に美味しかったです。
前菜2皿目は「桜マスの燻製、菜の花添え」ですが、こちらは
しっかりと燻香をつけた桜鱒は温度的にはティエード・・・・
生温かいが正しい表現です。
桜鱒の繊細な味にエシャロットのみじん切りに酸味を効かせた
菜の花のソテーを添えてある、桜鱒と菜の花だけで完璧な仕上
がりです。
メイン皿は、骨付き「平目のポワレ焦がしバターのソース」と
「甘豚肉のロースト」があったので骨付き平目を選びました。
皮と骨付きでポワレにした平目はカリカリに焼かれた皮目も骨
付きの身も抜群の旨さ、これにかけられた焦がしバターソース
はフランス料理の古典で酸味の強いシェリー酢を効かせた上に
焦がしバターをかけまわす・・
素晴らしいの一言です、魚は身をきれいにフィレにするよりも
皮と骨を付けたままの方が旨味が有りまして、身の離れも良く
中骨を残して綺麗に頂きました。
こちらも付け合わせはブロッコリーのみでシンプルです。
これにはブルゴーニュの赤ワインで「ボーヌロマネ」で合わせ
ました。2007年のでしたがピノノアールの香りは若いけど
充分に出てます。
チーズはエポワーズ、フロムダンベール、シェーブルの三種で
熟成状態は抜群の上に胡桃が入ったブリオッシュのトーストも
素敵でした。
少し気になったのはバゲットで美味しいのですが暖めてある方
が、良かったです、種類もこれだけ強い料理なので全粒粉パン
があったら、尚良いと思いました。
チーズに合わせたのは40年物のボートワインで、ウオッシュ
のチーズには抜群の相性ですよ、この組合せで食べたいために
フランス料理を食べに行く・・と、言っても過言ではないです。
本日のデザートは「ルバーブのスフレ」スフレを食べるは何年
ぶりだろうか?作り置きが出来なく熱々で提供するので手間が
かかり出す店が少なくなっているのが現状です・・ルバーブの
自然な甘さは大好きです。
最後のハーブティはルイボスとレモングラスのブレンドお任せ
でしたがベストチョイスだと思いました。
本当に充実な2時間半のランチでした価格はビンテージボート
追加の料理を頼んだので¥18000位になりましたが、値段
以上に心の奥底まで満足出来ました。
比較してはなんですが¥3000でも不愉快な、¥18000
でも満足な料理があるわけです(店の雰囲気を含めて)。
8年前にお邪魔した時に厨房を見せてもらった事がありまして
20年経っていたのに新築の厨房のようでした。
私が好きな斉須氏の言葉で、料理と掃除は同じ行為、料理道具
を掃除道具に持ち替えただけの事・・が、あります。
この精神があればこそ高レベルの料理を40年近く維持できて
いるのだと思います。
頻繁にとは行かないけれど年に1回は行きたい店です御馳走様
店の外観
古いけれど管理の良い三田ハウス
案外と庶民的な三田・左が港区三田、右が港区南麻布
古川の上を走る首都高速2号線
店内風景
ア・ラ・カルトメニュー・1
ア・ラ・カルトメニュー・2
テーブルセット
シャンパン・ブランド&ブランド
赤ピーマンのムース
野菜の蒸し煮コリアンダー風味
白ワインははムルソー
ムルソーはグラスで
桜鱒の燻製ソテー、菜の花の香り
赤ワイン、ボーヌロマネ
ボーヌロマネを注ぐ
ボーヌロマネをグラスで
皮付き平目の焦がしバターソース
フロマージュ3種盛り合わせ
ビンテージポートワイン
ビンテージポートをグラスで
小田原みかんのシャーベット
ルバーブのスフレ
ルイボスとレモングラスのハーブティー
手書き日本語の勘定書きに拘ってます。
2024/09/15 更新
2024/09 訪問
三田の地に開店して30年近く(2024年で37年)、変わらずに素晴らしいフランス料理が食べられます。10年経っても印象が薄れないフランス料理店「コート・ドール」なので「リニューアルレビュー」します♬
冒頭のタイトル通りに私的に一番印象に残ったフランス料理店は
こちらの「コート・ドール」ですが、2013年に行った当時は
ランチが¥5000、夜はアラカルトのみの営業でしたが現在は
ランチは¥7700、夜は¥19800の、コースがありますが
昼&夜ともに「アラカルト」対応もOKです。
そして結構な値付けのフランス料理店が此方に行かない11年の
間に増えましたが、単品シェアもOKなので、ものすごく高いか
と言えばそうでもないと思います。質実&剛健な料理ですね・・
2013年4月に来店時のレビューに戻ります!!
港区三田の高層アパートメント「三田ハウス」は港区に入ると
川名を変えた「古川」の三の橋近くにありまして高層アパート
ですが管理が良いので50年近くたっても色あせないです・・
そんな、アパートメントの一階に地味に存在している店です。
地下鉄南北線の白金高輪駅から歩いて10分はかかりますね♬
開店当初は地下鉄南北線は開通していなくて田町から路線バス
で店の前のバス停に停まる便で来たのを昨日のように思い出し
ます。そのバス便はなくなってしまいましたが表側の三の橋と
三田5丁目には田町や渋谷、恵比寿へ行くバス便は頻繁に出て
います。
三田の「コート・ドール」、開店して30年近くも経ちますが
(28年目)ぜんぜん色褪せる事なく、かなり高いレベル料理
サービスを保っています(現在は39年目です・・)。
この間にはいくつのフランス料理店が開店してはクローズして
いっただろうか・・
そして変わらない「ランブロワジー」ベルナールパコーに勲陶
した斉須シェフの料理はまったくぶれる事はないです。因みに
ミシュランガイドには掲載を拒否しているのは有名です!!
平成16年以来の再訪問なので9年ぶりでした、給仕長である
松下氏もお変わりないです。ホールは若手2人に、ソムリエと
メートルの4人体制で痒い所まで手が届くようなサービス・・
それは入口を入る所から最後の見送りまでです。
まずは入店時ですが自動ドアと思う位に予約客を判別して入口
のドアを開けて松下氏が出迎えます、少し驚く位ですが満面の
笑顔ですので何の問題もないです・・いや、9年ぶりに感じた
のはサービスがより洗礼されたように感じました。
メニューは基本的に昼も夜も同じアラカルトのみ提供スタイル
ですが、ランチにのみ¥5000のコースが有りまして内容は
アミューズ→前菜→メイン→アバンデセール→デセール→飲物
(プティフル付き)です。
オーダーは¥5000のコースに、コートドールのスペシャル
の「野菜の蒸し煮コリアンダー風味」のハーフを追加です。
*以下は食べた物
・アミューズ:赤ピーマンのムース
・前菜1:野菜の蒸し煮コリアンダー風味(ハーフ¥1900)
・前菜2:青森下北産桜マスの 燻製、菜の花添え。
・主菜:骨付き平目のボアレ、焦がしバターのソースで
・チーズ:エポワーズ、フロムダンベール、シェーブル(¥2000)
・アバンデセール:小田原ミカンのシャーベット
・デセール:ルバーブのスフレ
・ルイボスとレモングラスのお茶
・小菓子:自家製マドレーヌとキウィ風味のゼリー
*ワイン
・シャンパーニュ(ブラン・ド・ブラン¥1600)
・白ワイン(ムルソー¥1600)
・赤ワイン(ヴォーヌロマネ¥1600)
・ビンテージボート(¥2500)
まず最初に言いたいのは料理もサービスも完璧です。スタート
の赤ピーマンのムースは御菓子の製法で作りまして今は日本の
フランス料理店ならどこにでも見受けられますが最初に日本に
持ち込んだのはこちらです。
冷製の料理だけれど冷え冷えではなく室温に馴染んでいて食感
は最高です。
前菜一皿目は「季節の野菜蒸し煮コリタンダー風味」、色々な
野菜を少しオリエンタルな感じて蒸し煮にしたもので3月から
4月にかけて出す前菜でシンブルで野菜の旨味が充分出ている
・・こう書くと在り来たりですが、これ以外に表現のしようが
ないです。この2品にはシャンパーニュのブラン・ド・ブラン
と白ワインはムルソーで合わせました、白はムルソーよりもう
少ししっかりとした白ワインならより良かったと思いましたが
充分に美味しかったです。
前菜2皿目は「桜マスの燻製、菜の花添え」ですが、こちらは
しっかりと燻香をつけた桜鱒は温度的にはティエード・・・・
生温かいが正しい表現です。
桜鱒の繊細な味にエシャロットのみじん切りに酸味を効かせた
菜の花のソテーを添えてある、桜鱒と菜の花だけで完璧な仕上
がりです。
メイン皿は、骨付き「平目のポワレ焦がしバターのソース」と
「甘豚肉のロースト」があったので骨付き平目を選びました。
皮と骨付きでボワレにした平目はカリカリに焼かれた皮目も骨
付きの身も抜群の旨さ、これにかけられた焦がしバターソース
はフランス料理の古典で酸味の強いシェリー酢を効かせた上に
焦がしバターをかけまわす・・
素晴らしいの一言です、魚は身をきれいにフィレにするよりも
皮と骨を付けたままの方が旨味が有りまして、身の離れも良く
中骨を残して綺麗に頂きました。
こちらも付け合わせはブロッコリーのみでシンプルです。
これにはブルゴーニュの赤ワインで「ボーヌロマネ」で合わせ
ました。2007年のでしたがピノノアールの香りは若いけど
充分に出てます。
チーズはエポワーズ、フロムダンベール、シェーブルの三種で
熟成状態は抜群の上に胡桃が入ったブリオッシュのトーストも
素敵でした。
少し気になったのはバゲットで美味しいのですが暖めてある方
が、良かったです、種類もこれだけ強い料理なので全粒粉パン
があったら、尚良いと思いました。
チーズに合わせたのは40年物のボートワインで、ウオッシュ
のチーズには抜群の相性ですよ、この組合せで食べたいために
フランス料理を食べに行く・・と、言っても過言ではないです。
本日のデザートは「ルバーブのスフレ」スフレを食べるは何年
ぶりだろうか?作り置きが出来なく熱々で提供するので手間が
かかり出す店が少なくなっているのが現状です・・ルバーブの
自然な甘さは大好きです。
最後のハーブティはルイボスとレモングラスのブレンドお任せ
でしたがベストチョイスだと思いました。
本当に充実な2時間半のランチでした価格はビンテージボート
追加の料理を頼んだので¥18000位になりましたが、値段
以上に心の奥底まで満足出来ました。
比較してはなんですが¥3000でも不愉快な、¥18000
でも満足な料理があるわけです(店の雰囲気を含めて)。
8年前にお邪魔した時に厨房を見せてもらった事がありまして
20年経っていたのに新築の厨房のようでした。
私が好きな斉須氏の言葉で、料理と掃除は同じ行為、料理道具
を掃除道具に持ち替えただけの事・・が、あります。
この精神があればこそ高レベルの料理を30年近く維持できて
いるのだと思います。
頻繁にとは行かないけれど年に1回は行きたい店です御馳走様
でした。
赤ピーマンのムース
店前のメニュー
店が入っている三田ハウス
店の看板
三田ハウス看板
三の橋近辺、案外庶民的です。
三の橋から四の橋を見る
エントランスホール
店前のメニュー・1
店前のメニュー・2
店前のメニュー・3
テーブルセット
白ワイン「ムルソー」
ムルソー(グラス)
バゲット
シャンパーニュ(ブランドブラン)
季節野菜の蒸し煮コリアンダー風味、ハーフサイズ(¥1900)
季節野菜の蒸し煮コリアンダー風味のアップ
青森下北産の桜鱒の燻製、菜の花添え
桜鱒燻製、菜の花添えのアップ
赤ワイン「ヴォーヌロマネ」
赤ワインを注ぐ所
赤ワイン(グラス)
骨付き平目のポワレ
骨付き平目のポワレのアップ
チーズ盛りあわせ(エポワーズ、フロムダンベール、シェ-ブル)
エポワーズのアップ
ビンテージポート
ビンテージポート・2
綺麗な色のビンテージポート
小田原みかんのシャーベット
小田原みかんのシャーベットのアップ
ルバーブのスフレ
ルバーブのスフレをいアップ
ルイボスとレモングラスのハーブティ
ハーブティと小菓子
綺麗な店内
清潔な洗面所
お勘定書きは手書きで日本語・・でと拘ってます。
2024/09/15 更新
令和7年2月28日(金)・閉店の日に・・・
今年の4月になったら有志を慕って「ランチ会」を開こうと思って
いた矢先に知ったのは令和7年2月末で39年の歴史に幕を閉じる
そうと知りました・・・確か75歳で店に区切りを付けると言って
ましたが正に今年がその年です♪
厨房で動けなくなったら、掃除が出来なくなったら辞めるは本当で
あったのですね!!
最近はフレンチでも「イノベーティブ&フージョン」のカテゴリが
有って値段的もかなり高額になって、コート・ドールは最近までは
夜はア・ラ・カルトのみでしたが現在はランチ¥7700ディナー
¥19800のコースが有ってバカ高い訳ではないです。
単品メニューも1品が¥5500~¥7000位で量が多くシェア
対応して下さいます(個別皿盛り)♪
先ずは好きな点は斉須さんの言葉で「料理と掃除は同じ行為で道具
が違うだけ・・・」
毎日、仕込みの後に掃除、ランチが終わって掃除、夜の仕込み終で
掃除、営業が終わって掃除が日課です♫
そんな中で彼の好きな料理は初めて日本に持ち込んだと言われて
いる「赤ピーマンのムーストマトのクーリ」や「野菜のエチュベ
コリアンダー風味」等の前菜、シストロン産の仔羊、牛テールの
煮込み、梅と紫蘇のスープ等の極めて良くある素材を使いますが
何かが違う仕上がりでした♫ あと、トマト水を抽出してトマト
の旨味を隠し出汁に使ってました。
今の時期はサクラマスと菜の花とバター類での料理は印象に残ってます。
それと骨付き平目とブロッコリー、無塩バターのみの料理も有り
本当に良くある料理素材ですが何か違うのです♫
すべてを削ぎ落としたような料理を時には口の悪い方もいて単純
過ぎる冒険しないとか言われますが私は彼の料理は行き着いたる
調理だと思ってます。例えばベーコンソースがありますが燻した
或いは燻製香を仄かにつけるアイデアは大好きでした♫
食べログさんでは名店になっているのは当然ですが、斉須さんは
私的にミシュランが嫌いで日本版が出版された時は掲載を拒否で
話題にもなりました。
彼は日本で独立する前にパリの「ランブロワジー」をオーナーの
ベルナール・パコーと共にフランス版ミシュランの二つ星を獲得
しました。でも、40年以上前のパリでは日本人は「アジアの馬
の骨」なんて差別を受けながらも頑張ってました♫
爾来、40年の月日が流れて「フランス料理」は当たり前の料理
になりましたが自分が20歳台前半の頃は経費で或いは接待等で
利用する50歳代の管理職クラスの方が多くて「バゲット」等の
ハードタイプのパンも彼等には普及していなくて、固いパン提供
で「柔らかいバターロールや食パンを出せ・・」、なんて言って
いたのを見て当時のフランス人シェフに「日本人は100年過ぎ
てもフランス料理は理解出来ない・・・」と揶揄されてました!
今はフォアグラやキャビア、トリュフを知らない若い方は居ない
ですので色々な意味でフランス料理が普及したと思いますね♪
そのフランス料理をホテルから街中に普及させた第一世代の方々
は、平松氏、斉須政雄氏、三国清三を代表として流行らせ今に
至ると思ってます♪
そして、斉須政雄さん長い間のフランス料理人生活(修行含めて
57年)お疲れ様でした。もう、色々な意味でフランスの料理は
日本人に根付いたと思ってます!!