rosanjin-Bさんが投稿した蔓しずか(福岡/古賀)の口コミ詳細

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掲載保留蔓しずか古賀、ししぶ/居酒屋、日本酒バー、創作料理

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2014/05 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

旨い!+珍しい日本酒豊富!+雰囲気良し!+美人!! な古賀駅近くの新店!

旅の途中でぶらりと寄った居酒屋さん。
長年の「カン」を頼りに、店構えだけでチョイス。
これが近年になく大当たりとなった。

■立地
まだ開店して1年未満との事で、グーグルマップのストリートビューにも載ってないお店。
駅への幹線道路沿いで、お寿司屋、クリーニング屋、肉屋などが並ぶ、
長屋っぽい?列の一角にある。
駐車場は店の前1~3台分くらいしかないので注意が必要。
お店自体は、ストリートビューの頃とは違い、完全にキレイにリニューアルしたのだろう。
とてもキレイでたいへん好感が持てる内外装。

外から、カウンターで作業するとても美しい若い奥様の姿が見えるのが特徴。
店名も「蔓しずか」という女性らしい名前。
こういうお店は、女性シェフで、ポーションがとても少なく、味も凡庸なのに
値段だけはしっかりとるカフェっぽい店かと躊躇してしまうクセが、個人的にはある。
(別に女性シェフがよろしくないということではなく、あくまで一般的な確率論として)

しかし、どうしてどうして。
料理自体は日本料理店で修行したらしい若いご主人が作っており、これがかなり旨い!!
関東はおろか、福岡でも相当上位に入って良い味ではないかと思う。
どこで修行されたのかは聞かなかったが、相当レベルの高い店では無いかと感じた。
子供連れで行ったのだが、美しい奥様にもとても親切に接していただき
カウンターで大いに飲み、食べ、堪能させていただいた。

■雰囲気
女性らしいセンスなのか、とてもキレイで雰囲気もありたいへん落ち着く内装。
席数が少なく、女性グループがいたのでカウンターに座ったがこれがとても良かった。

まずはおしぼりなども自家製?でとても気持ちのイイモノ。
そして数々の料理が出てくる器などがキチンとしている。
聞いたところ、ご主人が好きで小石川焼のものを買っているとのこと。
それもただの量産用の小石川焼ではなく、個人レベルの作家さんの作品か、
あるいは作家さんに頼んで作ってもらっているものではないかと推測する。
特に高価な器、ということではないが、この店のレベルに合った、
料理をキチンと引き立てる考えられた器がチョイスされて出てくる。
例えば刺身盛り合わせの中皿は、若い作家らしい現代的なフォルムでありながら
小石川焼らしいオーソドックスな雰囲気のもので、興味をひいた。

■料理
まずは突き出しで、海産物の焼き物を、すり流しの上に載せたセンスを感じるもの。
すり流しは聞いたところタケノコとのこと。
日本料理店で修行したご主人らしい皿であり、こういったものが普通に出てくる居酒屋は
そうそうはないと思う。
旬の魚介を中心にしたオススメの刺身盛り合わせを注文。
ただの刺身、というだけではなく、例えばサバ(イワシだっけ?)のシメ方一つとっても
ちょっと工夫がされている。
フグもとても小さいものを表面だけさっと湯がいたようなもので、これをまるまる食べる形で、
ただのふぐ刺しよりも何倍も美味しいものであった。
赤身の刺身も表面を炙っただけでなく、その上にウニが載ったもので、
これもさらにもうひと味何かが付け加えられていた。(私の能力では判別不能)
あとは「アゲマキ」という貝の焼き物。これも美味。
野菜の炊き合わせも頼んだが、一つ一つの食材を別々に煮ている?かのような上品な美味さ。
あとはもう、酔いがすぐに回ってきて何を食べたか忘れてしまったが、
なんかいろんなおいしいものを堪能した。(笑)

料理が出てくるのが少し遅めではあるが、これだけの仕事とご夫婦でやっていることを考えれば許容範囲である。

■酒
このお店の面白いところは、日本各地の美味しいお酒を用意しているところ。
それも、有名所をわざわざ排し、マイナーだけれどもおいしいお酒だけをチョイスしている所が面白い。
全体としては、甘めと酸味が強いお酒を特に選んでいる印象。
それも料理との相性を最優先して選んでいるとのことで、器といい、酒といい、
全ては「美味しいものを食べる」という一点に集約するため、ということが感じられ、
とても共感が持てると共に、その姿勢と努力に感嘆した。
素晴らしい!
私も知らなかった「零」のにごり酒や、「松の寿」など、普段は目にしない銘柄をたくさん頂いた。
(後半はかなり酔ったので憶えていません(笑)。旨いとどうしても酒量も増えるよねー)
このお店では、日本酒も料理もお任せで、目をつぶって楽しませてもらうのが良いのではないかと思う。

町場の居酒屋でこれほど旨い店に出会えたのは、とても貴重な体験。
この店のためだけに福岡まで行きたいくらいである。

ただよろしくないのは、酒やオススメ料理などに価格が明記されていないところ。
「そういった和食店」ではないのだから、ここは修業先を見習わずに?、
明朗会計で行って欲しいところ。(少々割高なのだし。)
それだけのものは出しているのだから、少々高めでもお客は満足するし、
逆に明記した方が満足感は上がることが知られているのだし。

あとは、数年経って、修業時代の技や味を忘れていかないかどうか?
箱を大きくしたときに、さらにCPが悪化したり、料理のレベルが下がらないかどうか?
ここらへんをクリアして、末永く地域の良店として発展していってもらいたい。
平日の夜に通いつめたいお店である。

(訪問回数 1回)

2014/05/12 更新

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