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夜の点数:4.6
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¥20,000~¥29,999 / 1人
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料理・味 4.6
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|サービス 4.0
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|雰囲気 4.5
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|CP 4.2
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味4.6
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| サービス4.0
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| 雰囲気4.5
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| CP4.2
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| 酒・ドリンク4.0 ]
京都の伝説、東京で新たな芽生え
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2016/12/12 更新
東京都、京都の伝説店である「未在」で修業をされた方のお店として開店時から注目していました。
今回の同行者から最初は提案があり、乗った、行きましょう!となりました。
予約は同行者、写真撮影禁止ですが、同行者はメモを取るタイプなので、同行者のメモにも助けられてレビューします(笑)
ちなみにコースは22,000円から、その日の素材によって違うようです。
お店は表参道駅から10分程度歩きます。
根津美術館から程近いビルの地階にありまして、お弟子さんが出迎えてくださいます。
カウンターオンリーの落ち着いた雰囲気の店内はカウンター8席、この日はそれぞれ私と同世代の若めの構成でした。
まずはビールからいただきますが、食前酒で梅酒が供されます。手作りの素朴な雰囲気を纏う梅酒でした。
先付は茅の輪くぐりを模した遊び心があり、平らぎ貝に蛸・オクラにジュレ青海苔。蛸の柔らかさと味わいが超一級品、実力の片りんが伺えます。
お造りは噴火湾の鮪がエース、定置ものかな?早い時期ながら脂のノリ具合が良く、お造りをケチっていないところは嬉しいねと同行者とヒソヒソ(笑)
愛媛の鯛がパートナー。
醤油は昆布を加えた醤油で、ねっとりしているため、普通の醤油の感覚よりも付きすぎるので御注意を。
柑橘と塩のアプローチは白身魚用ですね。
煮もの椀は、金目鯛の汲み上げ湯葉しんじょの下には胡麻豆腐、じゅんさいを散らし、小さいけれどしっかりとした存在感がある実柚子がon。
出汁の引き方は私の東京の和食経験の中ではトップクラス。金目鯛のしんじょは金目鯛がお寿司のようにしっかりと原型を残しています。
下の胡麻豆腐も滑らかで…美味しい…
焼き物は天草さんの海鰻、汽水域に住む鰻だと理解しましたが、弾力がしっかりとしていますが、脂がすっと溶けるタイプの鰻。
青トマトと京都の7種類の無農薬の野菜が付け合せられていましたが、この7種類の野菜が美味しいこと美味しいこと。
野性味があったり、繊細さがあったり、これだけでお酒のアテになりそうな感じ…
ビールは2杯目に突入です。
箸休めは、スーパーフルーツトマトの擦り流し、出汁のジュレ、山形のアスパラの擦り流し、ゴールドラッシュの擦り流しが層になっており、こちらに海老とジュレが掛けられています。
それぞれに顔があって面白箸休め^^
さて、京料理のハイライトとでも言うべき八寸!日本酒の天明にチェンジ。
磯つぶ貝、長崎産白イカと石川のもずく酢、北海道のバフンウニと京都産の湯葉、白ずいき、由良川天然鮎のフライ、鱧の子、鰈の笹巻寿司。
初体験の食材としては鱧の子がイチオシですが、鮎はやっぱり心蕩けます。今年初の鮎でした。(稚鮎は天麩羅で食べましたが…)
続いては噴火湾の毛蟹に黄身酢、キンシウリ、アワビ、アワビの肝のソースでいただきます。
毛蟹の素材感が抜群、ストレートに素材を活かす最小限のお仕事がまたニクイところです。
御飯はなかひがしのような、白米を状態を変えながらいただくスタイル。
赤出汁に自家製のお漬物、おかずに鱧と鷹峯唐辛子のフライが付いてきます。
お菓子は茶豆と葛で、適度な甘さの大人のスイーツ。お茶を御主人が立ててくださいます。お茶の素養がなくスイマセン…
無花果のシャーベット、グレープフルーツのジュレ、6種のフルーツ、ステビア。
ステビアの葉を初めて食べましたが、加工前でもあま~い。
適度なお腹具合でございまして、素晴らしい余韻に浸れるコース料理でした。
そうそうトイレはわかりにくい扉を押さねばなりませんので、御注意を!
東京の和食で、そうそうこちらのお店を凌駕するお店があるとは思えません。実に素晴らしい料理の数々でした。
京都のエッセンスを忘れずに、それでいて東京へのアジャストが成功している稀有なお店かと思います。
一つ一つの料理が真っ当に美味しい、東京でも伝説となりうるお店の芽生えを感じさせていただきました。
ちなみに予約は前月の1日に翌月分を受け付ける形式だそう、まだまだ予約最困難ではないので、早めに行かれてみてはいかがでしょう?