22回
2021/08 訪問
人吉復興のシンボルは九州アジャストの江戸前鮨
熊本県人吉市、以前からあった鮨店ですが、人吉水害により壊滅的な状況に…
このため、二代目が一念発起し、短期間ですが銀座の鮨太一で修行をされて、戻って新装オープンされたお店です。
海がない街での新進気鋭の江戸前鮨。気になっておりましたので、ドライバーの協力のもと、お伺いして来ました。
予約は2週間前、6,000円と10,000円のコースがあるとのことで、とりあえず6,000円でお願いをしてみました。
ちなみにランチは1組限定で、コース4,000円と、さらにお得感がある営業スタイルとなっています。
カウンターのみで8席、ゆとりがある店内でして、御夫婦で営業されています。
この日は満席、滝川豆腐からスタート、見て思ったのですが、こちらは説明でも示されました、敢えて山葵をチューブにしているようです。
確かに辛味がドンと来るために、敢えてという狙いはわかりました。
滝川豆腐なる食べ方と初めて出会いました…いや、他のお店で食べたことがあるけれども、滝川豆腐という名称を初めて知りました…が正解ですかね。
子持ち昆布、この2品までは、まあ6,000円だからねと同行者と話していましたが…
真鯛は2日目ですが、旨味が乗っています。味わい深い、流石天草産!
そして、時期としては終盤、イサキの焼き物。
そして、これはコースの値段が違うのでは!?と最初に思わせてくれた、渡り蟹の茶碗蒸し。
熊本の渡り蟹は美味しいんですよね。
ビールから日本酒へ、日本酒は半合対応もされており、日本全国の銘酒が揃えられています。
田酒と日高見が普通に揃っている点は、鮨店として、揃えるべき銘柄をわかっていらっしゃいます。
もずくとじゅんさい、スマートもずくも美味しいですね~。
スマガツオも脂感を上手く処理して、美味しく仕上げて頂いていますし、甘海老は同行者イチオシのレベル感。
そして、さらに一品料理が続く素晴らしさよ…
ようやくの鮨タイム、赤酢のアルデンテな舎利。
小さめですね、お米は九州なので、粒が大きいと仰っていましたが、江戸前を九州前としてしっかりと展開されています。
鮪は天草から、コハダは江戸前の丁寧な仕事。
烏賊はアーティスティックですが、塩の加減が良く、味わいも◎。
蛤が出てくる鮨店は、九州では珍しい。追加でも貝を注文してしまいました。
定番ものも美味いのですが、穴子は塩かツメか選ばせて頂けます。
雲丹はお値段を考えると、クオリティが高く、海苔が美味しい。
干瓢巻きも追加し、玉子焼きで〆。
お酒もそこそこ頂いて、納得のお会計でした。
仕事系の鮨が多く、安くても満足できる技をしっかりと客に示されています。
最近鮨での感動が薄くなっていましたが、こちらのお値段に対するコースのクオリティに感激です。
高くて美味しい鮨は数多あれども、安くて美味しい鮨は絶滅希少種ですからね。この路線好き。
その場で再訪決定!
九州にコンセプトある鮨店が誕生しています。
2021/08/16 更新
熊本県人吉市、以前からあった鮨店ですが、人吉水害により壊滅的な状況に…
このため、二代目が一念発起し、短期間ですが銀座の鮨太一で修行をされて、戻って新装オープンされたお店です。
夜の営業でお伺いして素晴らしかったので、早速4,000円のお得値ランチ。
結論から言うと、このランチはヤバい…
太一でランチを5,000円で出されているとのことで、それ以上では出せないとの心意気から価格設定されているのですが、ネタも非常に立派。
鮨のみではなく、一品料理も出てきて、これは原価割れを心配するレベルです。
一品料理は鱧のお椀のお出汁の素晴らしさ。
鮨では、烏賊、蛤、海老、ホタテ、追加した鰹が印象的。
今回も実に素晴らしきコースを楽しみました。
大将の人柄の良さ、お店の雰囲気、総合的に見ても九州トップクラスのお店の一つにのし上がっていきそう。
また、それが人吉発進なのは、非常に興味深いですね。
夜も満席が続いているとのこと、また近くお伺いしますね!