13回
2025/02 訪問
喰らえど迫力!薪火ビステッカコース爆誕
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフのお店です。
薪火をテーマとしており、既に全国区、個人的には通い詰めたいお店でして、食べログの点数も高得点をたたき出しています。
出水にあるお店だからこその素材とコース構成が魅力、各地の食材を使うお店よりも現地にこだわるお店が私は好きです。
しかし、この日は飛び道具のビステッカコースをお願いしてのお伺い。
3人でテーブル席で供されます。
ペアリングではなく赤ワイン1本どーん。
その他のドリンクは個別オーダーです!
ちなみにこちらのコースは開店以来2回目とのことで、詳細はLINEからお店にお問い合わせくださいませ笑
前菜をいただきながら肉塊が焼けるのを待つ、いつもとは違ったスタイル。しかし、出水は野菜が旨い笑
そして、ついに登場、焼き上がったビステッカのビジュ最強!
3人でオリーブオイルを掛けつつ頂きますが、火の入り方が極まっています。
レア感が残りつつ、嫌な風味は欠片もなく、ただただ旨味の洪水。
外側のカリッとした感覚と中のジューシーさが綺麗にマッチしています。
パスタはカルボナーラをお願いしていましたが、旨い〜。当たり前に美味しいメニューが異次元に美味しくなるのがこちらの強み!
ガッツリ気分だったからこそのカルボナーラだったのですが、締まらないのでと、トマトのパスタも辛味を乗せて。
いつものKAIとは違った顔を見ることができて、非常に素晴らしい回、専門店になったらステーキ100名店入りも確実だなぁ笑
常に前を見て試行錯誤を重ねる姿を見て、私たちもエネルギーを頂いています!
次の予約はノーマルコースですが、久しぶりの羊も楽しみ!
2025/03/04 更新
2024/12 訪問
100年先まで語り継がれるイタリアンモンスター
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフのお店です。
薪火をテーマとしており、既に全国区!食べログの点数も高得点をたたき出しています。
11,000円のコースですが、地元の素材にこだわっており、まさにローカルガストロノミー。
今回は各地からファン3人でお伺いしまして、アルコールペアリングでお願いをしました。
改めてこのメンバーで集まれたことに感謝!
最初は霧島サーモン、徐々に素材の開拓が進んでいることがわかります。
続いてはイラ。里芋が絶妙なパートナー。そしてトリュフ…(嬉)
法連華、裸、新、5年、これはこのワードで正解を導ける方を見てみたい笑
真鯛と蕪の優しいマリアージュからの、原木椎茸のドストレートな旨さ。
上場高原ビーフは、恐らく今回初めて食べた食材ですが、レベルが高いね!
鴨はポーション少なめと思いましたが、過去一の出来栄え…旨いー
ペアリングも格段の進歩で、値段上昇&ボリューム減はあるものの、かなり面白さが増しています。
ブロッコリーの定番パスタメニューからの、無理言ってお願いをしていた特別メニュー「普通のから揚げ」
シェフの家庭で供されるから揚げですが、美味しすぎw
本日も満足、本年の〆に相応しいお店、ここが私のベストレストラン!
2025/01/28 更新
2024/09 訪問
努力する天才が創り上げる神イタリアンのお詫び飯
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフのお店です。
薪火をテーマとしており、既に全国区!食べログの点数も高得点をたたき出しています。
11,000円のコースですが、地元の素材にこだわっており、まさにローカルガストロノミー。
今回も3人でお伺いしまして、アルコールペアリングでお願いをしました。
しかし…当日、大トラブルがあり、そのカバーもさすがだなとは思ったのですが、お詫び飯にありつくことができました。
それが、ゾウリエビを丸々使った、猪とうんまか豚の麻婆豆腐!
今回のトップ画にしていますが、こちらはノーマルメニューではない点、ご注意ください!
次のレビューも控えているので、今回は全体概要レビューにしますが、満足感が高い。
地方のお店は飽きられるのも早い最近の傾向をものともせずに人気店になっていっていますね。
この日もドライバーにごめんなさいしながら、追加でアルコールを飲みつつ、楽しい時間を過ごさせて頂きました!
神イタリアン、記念日等にもお勧めです!
2024/12/31 更新
2024/07 訪問
本能のままに美味しいがほとばしる
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフの新店がこちら。薪火をテーマとしており、既に全国区!
開店から1年半が経過し、食べログの点数も高得点をたたき出しています。
11,000円のコースですが、地元の素材にこだわっており、まさにローカルガストロノミー。
先月に引き続き、この日は各地からの友人と3人でお伺いしまして、アルコールペアリングでお願いをしました。
本当はこの時期のスペシャリテ、鮎が目的だったのですが、雨の関係で入荷なし。
残念でしたが、鮎がなくても大満足のコースでした。
最初は安定のタカエビ、リコッタチーズの美味しさでスタート。
枝豆も味が濃く美味しかった~。
そしてスペシャリテ食材の鼈、こちらの鼈の使い方は和よりも凄い!
脂感を活かしたアプローチをされており、焼き茄子の香りで爽やかさをプラス。
これを白ワインでキレ良く頂く至福よ…
続いては、骨抜きの鱧。
骨を抜くからこそ、大きな個体の仕入れが可能なので鱧そのものの素材力が凄い。
骨抜きでその素材力を直接感じられます。さっぱりとした一品。
雪やこんコーンは、甘さが素晴らしくこちらに冬トリュフが贅沢に。バターも含めて足し算の品。
塩味が上手に足されており、こちらのコースの中盤で爆発するBomb!
鮎の代打はハタ!そりゃ旨い!
ジャガイモのポテトは食感をプラスしてくれます。ソースも美味しい、安定の一皿。
鹿肉のパスタに合わせるのは空芯菜、なるほどこんな使い方もあるのか!?
そして、リクエストしていた羊肉、リブロース部分ではなく、脂は少なめですが、ナイフがスッと入る抜群の火入れ、香りも良く、味わいも抜群ですね~。
付け合せのピーマン丸ごとが最高に美味しく、薪火扱いのスペシャリストになっているな~と。
リゾットは蟹、持ち込んだ日本酒とのペアリングで頂きましたが、リゾットに蟹の旨みがしみ込んでいる…凄い。
もちろんチーズ3種盛りを追加、ビール、焼酎、グラッパを追加!で2万円を切る価格!ヒーハー!
シェフの前向きで向上心がある姿勢にいつも感心させられます。
元気を貰えるお店!
料理が素晴らしいので、ペアリングに面白さ求め過ぎる必要はないと思います笑
日本酒は今年は仕入れの関係ですしね~、また再会が楽しみです!
2024/09/21 更新
2024/06 訪問
進化しかない、行くたびに進化し続けるベストイタリアン
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフの新店がこちら。薪火をテーマとしており、既に全国区!
開店から1年半が経過し、食べログの点数も高得点をたたき出しています。
11,000円のコースですが、地元の素材にこだわっており、まさにローカルガストロノミー。
少々タイミングが合わず、間が空いてしまいましたが、この日は2人でお伺いしまして、アルコールペアリングでお願いをしました。
連れが少量でしたので、私のグラスはその分、少々追加されています(笑)
前菜は安定のタカエビからスタートですが、今回はウツボも!
自ら捌いていらっしゃるとのことですが、こちらはビールの衣でふわっと仕上げてありました。
トウモロコシのスープは濃度が強く、下には砂肝が忍ばせてあります。
この砂肝の塩分がさらにトウモロコシを際立たせてくれますね。
焼きナス、おかひじき、きびなごを使ったパスタはフェデリーニで。
パプリカのパウダーを添えてあります。鹿児島の黄金食材であるキビナゴが美味しい~。
そしてスッポンのリゾットは黒米とキャベツでの仕立て。
ゼラチン部分も含めて、スッポン丸ごと入っている馬鹿ウマな一皿、キレがある白ワインとの相性もよく考えられていました。
そして私の大好きな渡り蟹がパスタに…うーん、やっぱり渡り蟹は私のフェイバリットだわと再確認。ありがとうございます!
そして、同行者が今コースで一番好きだと言っていた羊のサルシッチャ、ジャガイモの甘味と羊の旨味がベストマッチ。
この日は、以前からリクエストしていた(別途バーターありw)豚肉と鹿肉のWメイン。
豚肉は炭火で焼くとこんなに美味しいのね…
鹿肉も低温調理ではなく、肉に真っすぐに向き合う火入れにチャレンジされており、これまで味わったことがない質感と味で、新しい鹿肉の魅力を発見しました。
その後に海苔で〆るところが、KAIらしい(笑)
今回から追加料金でチーズ盛り合わせが登場!ワインを合わせますし、私は食後にもう1皿追加して、アブサン等を頂いてしまいました。
スイーツも手を抜かず美味しいですし、改めてこちらのお店の凄さを再認識。
1年半が経過し、時期時期の食材の把握ができてきたことで、コースの季節感と出水感がより強く出てきた気がします。
いや、次は来月なんですが、また進化していることを期待しています!(笑)
2024/06/14 更新
2023/12 訪問
シェフが転生5回目ぐらいのチートイタリアン
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフの新店がこちら。薪火をテーマとしています。
開店から1年が経過しようとするところですが、初期からすると、完成度が異常です(笑)
11,000円のコースですが、地元の素材にこだわっており、コースでは地元産のものを思いっきり使われています。
バターを使わないんですよ、とおっしゃっていまして、和食を食べているような食後感の良さもあるのも特徴です。
この日は4人でお伺いしましたが、皆でアルコールペアリングでお願いをしました。
1人が少量でしたので、私のグラスはその分、少々追加されています(笑)
カラスミも自分で作るこだわりの人、12月は2回目の訪問でして、料理重複もありましたが、カラスミは2回目の今回はさらにバージョンアップしています。
そして同じメニューを改めて食べてもまた悶絶する絶対領域。少々アレンジが加わったりしており、高次元での出し入れが素晴らしいですね。
ミネストローネは野菜の美味しさが凝縮されていて、動物性の美味しさは上に乗っているタカエビのみ。
それにも関わらず、旨みがこれだけ出ているのは凄まじすぎます!
そして、この日のメインはお久しぶりの真鴨!
間違いなく日本一の真鴨だと思いますし、12月末から1月にかけての季節限定ですので、年末年始にこちらの真鴨を食べないわけにはいかないです!
ペアリングも格安でして、本当に最高の年末を送ることができました!
同行者も大満足オブ大満足。
この日は、最後にバーKAIとして、テーブル席に移動してシェフも交えてウイスキー、ビール、中村酒造の焼酎と飲みまくってしまいました。
狂気のグラス利用数だったと思いますし、遅くまでお付き合いいただいて申し訳ない…
年末のランチを入れていない時期だからこそのスペシャルな機会、堪能させていただきました!
しかし、こちらの海シェフ、まだ30歳に達するぐらい…
コースの完成度の高さから推しはかるに、5回ぐらい転生しているのではないかと皆で盛り上がって帰途につきました(笑)
宮崎訪問の話も頂きましたし、本年もよろしくお願いいたします!
2024/01/01 更新
2023/12 訪問
異次元の高みに突入、Best New Entry
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフの新店がこちら。薪火をテーマとしています。
11,000円のコースですが、地元の素材にこだわっており、コースでは地元産のものを思いっきり使われています。
この日は3人でお伺いしましたが、アルコールペアリングでお願いをしました。
ティーペアリングも新設されており、ノンアルコールにも優しいお店です。
この日は、自家製唐墨と蕪の組み合わせからスタート。
つくね芋も美味しかった~。
鹿児島の地ビールもエントリーしており、頂いてみましたが、軽やかでコーススタートに合いそうです!
そして、鹿もローストビーフ的なアプローチ、自家製マヨネーズに燻製オイルが効いており、こちらもワインにピタッとハマります。
カリフラワームースはドウマンガニと合わせて、希少食材ですが、味が濃く、甘みがあってまた食べたいな~この素材。
椎茸は鶏を詰めてあり、薪火の香りを纏っており、シンプルに美味しい。うん、シンプルに美味しい。これは、スペシャリテになりそうな予感。
鰆も薪火一本での調理に変えたとのことですが、個体が大きいこともあり、素晴らしい仕上がり。
鉄板のミニトマトも絶妙。
パスタは鹿、これも悶絶…行く度に腕を上げていらっしゃいますね~。
猪は噛みしめる美味しさの個体、鹿は柔らかい個体が好みですが、猪は噛んで旨みが出るタイプが好き♪
でも、本当に火入れが素晴らしい。思い返せば、開店直後の頃はまだまだ薪に慣れていらっしゃらなかったんですね。惚れ惚れする仕上がりでした。
定番のブロッコリーのパスタからスイーツ3種、で〆、お腹いっぱいの大満足コースでして、これが11,000円なのは、地方だからこそ。
ペアリングも以前よりピタッと来るというか、引き出しが多くなってきた印象を受けました。
食べログの授賞式にも招待されているとのことで、何の賞を貰われるのか興味津々ですが、私個人としてはベストニューエントリーを捧げたいと思います。
口コミ数も20件行かずですが、既に4点オーバー。
予約もかなり入ってきているようなので、計画的に予約してこちらにお伺いすることをお勧めします!
それにしてもシェフの探求心、意欲、技術には毎回驚かされます。薪火の使い手としても日本屈指の名手になられていると思いますね。
次は間をおかずに年末にお伺いする予定がありますので、楽しみにしていますね!
2023/12/12 更新
2023/07 訪問
開店直後ながら既に日本を代表するイタリアン
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフの新店がこちら。薪火をテーマとしています。
宮崎からも3時間かかるので、ちょくちょくは行けないのですが、色々と機会がありまして、既に5回目の訪問になります。
お値段は7,700円と11,000円がありますが、品数が変わるのではなく、食材を変えての対応とのことで、基本は先に入った予約に合わせてコースが決められます。
お値段の違いはありますが、満足度が高いのは11,000円のコースであることは間違いありません。
ランチは1人とかでない限り、状況にはよりますが、貸切にされているようですね。
今回はランチながらしっかりとフルペアリング。
昼に泡からスタートする至福よ。
最初は南瓜のスープとコチ、スープは粒マスタードが良いアクセントですが、南瓜の仕上がりに感激。
コチもあまり高級店では使われない魚ですが、こちらは地元産の魚を積極利用。
熟成&燻のコラボです。
鹿は温度卵、トレヴィスと合わせて。とろとろは正義。
続いてはハガツオ、黒大蒜と合わせる発想はなかった~。ハガツオも仕上げが上手、美味~。
パンもどんどん美味しくなっていますね。
雪やこんコーンと冬トリュフの一皿が、私のこの日のベストヒット。
糖度22度を記録する凄まじき白いコーンを使った一皿で、削りすぎって思うほどのトリュフがオン。
でも、トリュフが凄いのではありません。このコーンの良さをピュアに表現する技術力。
そして、ラビオリの塩気でアクセントを付ける発想が素晴らしいですね!
このお皿は夏のコースで敢えて冬を意識したのだとか、コンセプトも面白い!
極トマト、じゃがいも、鹿児島うんまか豚の一皿も、肉の旨みをサルシッチャを使うことでより鮮明に表現。
ペアリングで日本酒が出てきますが、これも新鮮でKAIのペアリングがまた一つ面白くなった印象。
鮎、胡瓜、サマートリュフ。鮎はじっくりじっくりと火入れした素晴らしき品でして、鮎の苦みが美味の源泉であることを再確認しましたね。
メインは小鳩、完璧な火入れで薪火の良さを思う存分堪能させていただきました。
リングイネはシンプルに小松菜と。何気にこのさっぱりの終わりは季節感があって、腹落ちしますね。
スイーツもバッチリ美味しく、本日も神のコースをありがとうございました。
最後のプリント合わせる酒の美味しいことw
開店当初と比べて、手が込んだ料理が増えてきて、複雑さが増しています。
また、薪火の扱いも慣れてきているのか、火入れが全ての食材で完璧。
このコースが地方で食べられるのは素晴らしいことですし、ローカルの素材を使っていらっしゃる点もわざわざ旅をする価値があるというもの。
次の予約も入れてしまいましたが、食べログであっという間に4点を超えています。
若き天才の料理、次も楽しみにしています!
2023/08/16 更新
2023/04 訪問
天才曰く「やりたいことが多すぎて」
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフの新店がこちら。薪火をテーマとしています。
宮崎からも3時間かかるので、ちょくちょくは行けないのですが、色々と機会がありまして、既に4回目の訪問になります。
お値段は7,700円と11,000円がありますが、品数が変わるのではなく、食材を変えての対応とのことで、基本は先に入った予約に合わせてコースが決められます。
お値段の違いはありますが、満足度が高いのは11,000円のコースであることは間違いありません。
今回は初のランチタイム訪問で、3人で予約させていただきましたが、諸事情により、ワインペアリングは同行者のペアリング上乗せ、料理も終盤は同行者の料理を上乗せしていますので、その点考慮して写真はご覧ください。
シェフには色々とお気遣いいただき、本当にありがとうございました。
今回はサヨリからスタート、繊維質に敢えて逆らってのマリネ。こういう細かさがこちらのお店の真骨頂。
そして、この日のスペシャルだったのが、ほうれん草をベースとして、浅利・海老・蕎麦の実等を重ねていく料理。
食感に風味に、幾重にも世界が広がる素晴らしい料理。これまた食べたい(笑)
そして、蒲鉾の材料となるエソ。カツにして提供です。
相当に大きな個体で、しかも頭の部分しか使わないとのこと。
丁寧に下処理をして、しっとりと仕上げるためのいくつもの工夫。
衣も薄く衣に逃げない、カツですね。こんな料理、今まで食べたことがない!
蕨とも相性が良く、トマト、わさび菜のさっぱりとしたアプローチも素敵な一皿。
甲いか、アスパラガス、黒米のリゾットは熱々で提供されまして、卵黄とイカ墨のパウダーで+α。
こりゃワインと合う一皿だ。
そして真鯛。この真鯛は単体でも美味しいのですが、グリーンピースの爽やかさも皿に花を添えます。
そして破壊的なのは木の芽、これは日本酒が飲みたくなる一皿。
個人的には、KAIに日本酒を揃えて頂く理屈・手法を探しています(笑)
鴨の有効利用も延々と食べていたいレベル。
メインは仔羊、仔羊の焼きでは日本一かもしれない…そう思わせてくれるレベルの焼き。
骨からのほどけ具合も絶妙で、鴨がなくなったKAIのメインとしてふさわしい品です。
そしてシェフが大好きな具材であるブロッコリーのパスタ。
ブロッコリーの美味しさがダイレクトに伝わってきます。
スイーツも3種、最後は中村酒造のTEAR DROPを食後酒でいただきまして、今回も大満足なコースがフィニッシュです。
ワインペアリングも料理により寄り添ってきました。
料理も行くたびに手を掛けるレベルが上がっている気がします。
天才はやりたいことが多すぎて、それが苦にならないんですよね。
次回の予約は取りましたが、その前にお伺いする機会を創りたいな~。
2023/07/25 更新
2023/02 訪問
地方の神話、ディスティネーションレストラン
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフの新店がこちら。薪火をテーマとしています。
宮崎からも3時間かかるので、ちょくちょくは行けないのですが、色々と機会がありまして、既に3回目の訪問になります。
現在は、2組程度での営業とのことで、週末を中心に予約が入っている状況です。
お値段は7,700円と11,000円がありますが、品数が変わるのではなく、食材を変えての対応とのことで、基本は先に入った予約に合わせてコースが決められます。
お値段の違いはありますが、満足度が高いのは11,000円のコースであることは間違いありません。
同じ素材に見えても、部位の違いもありますしね。
ペアリングはフルが5,500円、ハーフもありますし、ビールも複数種類揃っています。
シェフはまだお若いのですが、料理への情熱が凄まじく、そしてセンスも抜群。
この短期間で3回もお伺いしていますが、満足度は増すばかり。
今回は2人でカウンター席、クロのカルパッチョ。子持ち高菜、からし菜のつぼみの部分を合わせています。オリーブオイルが調和感を出していて、一皿目から満足感。
クロを使うところがローカルレストランの矜持。
そして、スエビとカリフラワー。こちらのお店ではブロッコリーとカリフラワーを使われる比率が高いように思えます。それもそのはず、薪火との相性が良く、香ばしさがあるんですよね。
スエビもビッグサイズ!そしてノーネーム時代に愛したポテトチップが添えられています。
そして、白子をフラン状にしており、上には様々な地元の茸を載せています。
これはノーネームの白子を懐かしく思いだした前回の会話から、コースに組み込んでいただいたもの。ナッツなどの食感も面白く、美味しく頂きました。
ポルチーニのような独特の香はないものの、様々な茸の香りが混然一体となって、日本の良さを改めて実感。
アオリイカは黒米と、米ですが軽やかなので様々な野菜とともに新しい食材を楽しめました。
鰆は菜の花と、前回は腹身部分で脂を堪能しましたが、こちらはふわりとした仕上がりで、また違う部位かと。菜の花が春を感じさせてくれます。
続いて炭焼き職人風パスタ。シンプルですが、うんまか豚の美味しさがバシッとハマっています。
胡椒も美味しいんだな~。
そして、2月末までが味わえる限界かな?
出水産の真鴨もいただきましたが、うん、福岡の新星で食べたものよりも、コンディションも良いですし、薪火の美味しさもダイレクトに感じることができました。
〆は海苔とレモンのパスタ、魚醤が入っており、明太子パスタのような香りです。
出水は海苔も有名なのですね、料理を味わうことで出水のことをより深く知ることができますね。
生姜シャーベット、苺、プリンと怒涛のスイーツで〆。
お腹いっぱいになりました。
本日はノンアルだったので、お会計はめちゃお安い。
予約も順調に入ってきているようで、特に土日の予約が早くから埋まっていくようですね。
次回以降の予約もまだ2回入っています。
すっかりとこちらに惚れこんでいますが、間違いがないお店。
予約困難に悩まされる前に、早いタイミングでまずは訪問を!
料理に情熱があるシェフにお会い頂くことができますよ!
2023/04/02 更新
2023/01 訪問
今すぐに行かないと後悔する怪物店、地方からの大逆襲
鹿児島県出水市、以前ノーネームなる若きお店があり、大矢シェフは東京の名店フィオッキでセカンドを務めた経歴があり、出身ではないものの地方の暮らしを望まれてこの地にいらっしゃったとのこと。
ノーネームもあっという間にスターダムをのし上がり、高評価を連発した怪物店でしたが、そちらから独立されるとのご連絡をいただき、新店舗を楽しみにしていました。
独立のお話を聞いた時には「やはり」と思いました、大矢シェフはやりたいことがいろいろあり、雇われではなく、自分でお店を持ってこそより力を発揮できると思っていました。
天才と書きましたが、努力する天才でいらっしゃいますので、時間を惜しまず料理に身を捧げていらっしゃる印象です。
と、前回のレビューでも書きましたが、2週間後に再訪です(笑)
前回も楽しませていただいた、新店のキーワード「薪火」、今回は2人でお伺いをしました。
現在は昼夜原則として各1組、1名様の先行予約の場合は、あと1組取られるようですが、少人数でまわしていらっしゃいます。
ただ、1名様も受けてくださるとは...1名様にも優しいお店ですね!
コースは7,700円と11,000円の2つ。後者をお願いしての訪問です。
ペアリングはフルで5,500円、前回も思いましたが、飲みすぎますねこちらでは。
前回と2週間違いですので、食材は同じものがありますが、アプローチを変えて頂いたり、意識して食材を変えて頂いたりと工夫頂いています。ありがとうございます!
蕪には鹿児島の雲丹を合わせて、こちらの雲丹は甘味をガン押しした雲丹ではなく、海を感じる雲丹。
料理によっては、ん?と思う雲丹なのでしょうけれども、甘い蕪に合わせることで引き算的な役割を果たしています。
鹿児島うんまか豚の薪火ハムと温泉卵と菊芋、これは前回も頂きましたが、ルッコラを揚げて加えている工夫が光ります。美味美味。
アオリイカと菜の花はノーネーム時代にも似た料理を頂いた記憶が...香りも含めて、春の訪れを予感させる一皿です。
そして地元のクマエビ、サイズもしっかりとしており味噌を含めたソースが絶品。
一緒にイラを提供いただきましたが、ふっくらとした身のホロホロ感が素晴らしい。
そして、素晴らしい脂の鰆。脂が乗っているので、絶品トマトと合わせて頂きました。
こちらも炭火の香りも相まって素晴らしい一皿に。加えてセロリが細かく入っているところにも惚れました。
ベーシックながら、間違いない組み合わせでして、シンプルに感動しました。
イラや鰆の仕入れを見ても、良い魚屋さんとのお付き合いがあられるのだと思いましたね。
地元ならではの魚種もどんどん出して頂くと、地域外から人を呼び込む一つの訴求力になると思います。
そして、ピチ。原木シイタケの旨味、鹿も地元産でして、ローカルをそのまま体現した一皿です。
メインは安定の真鴨、このお値段のコースで出る質と量ではないですよ、これこそが地方のレストランの素晴らしい点。
そして何と蕪がメインのパスタ、蕪の葉の美味しさに太刀魚を添えていただいています。
太刀魚も指4本とのことで、贅沢な使い方(笑)
スイーツまで含めて、今回も大満足なコースでした!
ワインも感性系の合わせでして、魚に敢えて赤を持ってこられる等、早速初回お伺いした際よりもKAI色が出ているペアリングでした。それにしても、ペアリングの種類多いっ。グラッパが揃ったのも嬉しい点でした。
季節毎のお伺いが必須のお店。
ノーネーム終盤は予約が取れず涙を流すこと多数でしたので、こちらも必ずや予約困難になるでしょう。
今行かないと後悔する素晴らしいお店ですよ!
2023/02/04 更新
2023/01 訪問
若き天才の再始動、チート級の神店
鹿児島県出水市、以前ノーネームなる若きお店があり、大矢シェフは東京の名店フィオッキでセカンドを務めた経歴があり、出身ではないものの地方の暮らしを望まれてこの地にいらっしゃったとのこと。
ノーネームもあっという間にスターダムをのし上がり、高評価を連発した怪物店でしたが、そちらから独立されるとのご連絡をいただき、新店舗を楽しみにしていました。
独立のお話を聞いた時には「やはり」と思いました、大矢シェフはやりたいことがいろいろあり、雇われではなく、自分でお店を持ってこそより力を発揮できると思っていました。
天才と書きましたが、努力する天才でいらっしゃいますので、時間を惜しまず料理に身を捧げていらっしゃる印象です。
新店のキーワードは「薪火」、ノーネーム時代にはハイテクノロジーの機器を使っていらっしゃったので、「薪火」の選択は反対方向?
ただ、出水の海の幸、山の幸を考えると、薪火との相性は抜群でしょう。
ノーネームは車でないと行けない場所でしたが、新店は中心街。
こじんまりとしており、スタイリッシュ。テーブル席もありますが、基本はカウンター席のみの営業からスタートです。
今回は3人でお伺いしました。
コースは7,700円と11,000円の2つ。後者をお願いしての訪問です。
ペアリングもあり、ハーフとフルがありますが、今回はもちろんフル。
スタートは蕪とタカエビ、両者薪火で調理して、じゃがいもも入った蕪のクリーム。
アーモンドとオリーブオイルを追い掛けしたものですが、薪でも火入れの素晴らしさを体感。
やはりこちらの料理は美味しいね!
続いては鹿児島うんまか豚のハム、薪火で香りが付いており、こちらを菊芋と温泉卵と合わせて頂きます。
足し算の料理なのですが、組み合わせの妙で、引くための食材を入れ込んであるところがさすが!
そして、鯵とからし菜の組み合わせ、雲丹も使っていますが、雲丹は主役ではなく、からし菜の美味しさを活かすための食材として使われています。魚醤のエッセンスもステキ。
そしてめちゃくちゃ甘い紅はるかと鴨のももや内臓の組み合わせ。鴨は出水の冬の時期のスペシャリテとのこと。濃厚でワインとの相性がバッチリ。ゴルゴンを使うことで甘さがさらに際立っています。
鱸は脂ののりも良く、薪の香りが移ってベストのタイミングで供されました。からすみも贅沢に。
こちらも火入れが秀逸、まだ薪を扱うようになって間がないのにこの完成度は素晴らしき。
ここでパスタ1としてピチ、鹿のラグーを使っていらっしゃいます。
太いパスタですが、加水率が高く弾力があります。そのものには塩分が少なく、濃い食材と相性抜群。
メインのマガモは食べ応えがある量を出していただきました。
長葱に鴨のフォンを使ってヘーゼルナッツかな、香りが豊かに膨らむソースと。
ただ、素材そのものの良さが際立っていまして、薪を使っていることの集大成がこの一皿かと。
加熱すると甘くなる極みトマトを使ったパスタは、大盛りでお願いしました(笑)
シンプルですが、いくらでも食べ続けられそう…
スイーツも苺、そしてプリンと最後まで手を抜かないコースに、同行者も含めて拍手喝采、大感激でした。
ワインペアリングも開店直後でこのレベルであれば、これからより楽しくなるでしょうね。
ノーネームでの経験が十分に活かされていると思います。
お一人で営業されているため、結構バタバタで大変そうでしたが、慣れるのかしら?
煽るようですがプラチナシートにすぐにでも急上昇するお店だと思いますよ。既に1月はおおむね埋まっているとのこと。
天才が情熱を持って手がけるイタリアン、地方発のイタリアンとして確実に予約困難店になるでしょう。
ノーネームは予約が取りにくくなって、私も苦労しましたが(笑)、全国から人が集う店になることを確信した初訪問でした。
とにかく早めの予約をお勧めします!私も既に2回分先の予約を取らせていただきました!
2023/01/09 更新
鹿児島県出水市、フィオッキ出身で、前店であるノーネームで全国に名を知らしめた大矢シェフのお店です。
薪火をテーマとしており、既に全国区、個人的には通い詰めたいお店でして、食べログの点数も高得点をたたき出しています。
出水にあるお店だからこその素材とコース構成が魅力、各地の食材を使うお店よりも現地にこだわるお店が私は好きです。
出水にとってもこのお店があることの経済効果は計り知れないのではないかと。
さて、今回はノーマルなコースでお伺いしましたが、ペアリングの精度が上がっていますね!
ペアリングがワインで面白くなればなるほど、地元食材とのバランスの課題も出てくるので、これからさらに注目したいポイントですね。
今回は、メインは羊、羊はスペシャリテなので、年1回は食べないとですね!
天才的に美味。
レモンを薪火で火入れする面白さを知ったりと、新たなる発見もあり、さすがです。
地方のお店は山菜やキノコなどの山の幸が時期になると強いのですが、出水はここが弱めなのかも。
ここが強化されると、更なる高み、次のステージに上っていくでしょうね~。