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【広尾】3年半ぶりの分とく山:満ち足りたひと時をありがとう^^/
3年半ぶりの分とく山さん・・・前回は13年の8月でした。その前は11年の2月。あの時食べた料理の数々、その鮮烈な味のイメージは忘れられません。そして今回・・・二人の記念日に再訪となったわけです。
久しぶりの広尾はだいぶ街の様子が変わっていました。いろいろなビルが建て変わっているような気がして、でもどれがどう変わっていたのかは具体的位は分かりません。でもやはり変わったという印象。そんな中で分とく山さんの建物は以前と変わらず普通にありました。
浜町からだと1時間もかからないのですが、それが油断のもと、今回は少々遅刻してしまいました。まあ5分なので誤差の内かと思います。店の中は以前の記憶の通り、若い衆がテキパキお客さんをさばき、席に案内していきます。我々は今回は1階のテーブル席・・・本当は板さんの手元が見えるカウンターが良かったんですが、まあしょうがない。
お客を迎える最初のテーブルに添えてあるお皿・・・季節を感じさせる花が一輪添えてありました。さて、我々は、アレルギー、好き嫌いなない旨を伝え、飲み物はビールを頼み、食事の始まりです。
先付けにゆず釜にたらの白子をあしらった一品をいただいた後、前菜がこれです。左上は山芋、その下は筍、右下が烏賊に肝和え、そして右上が黒いお米にカラスミ。どれも美味しかったですが、右側の二品は一口で食べて口の中で味のハーモニーを楽しむとより一層美味しいです。
お椀は、酒粕に白味噌。具はエビ、山芋、大根、人参、菜の花など。柔らかい味でした。ほっこりできるお椀です。
次はお造り。手前は赤貝。細かい包丁が入っているのがわかります。その他にヒラメ、さわらが盛ってあり、湯葉などとコゴミ等の青物が彩りを添えます。もちろん全部食べました。ヒラメは縁側のこってりした味と白身の美味しさ、赤貝は歯ごたえでしょうか。写真には隠れていますが、鰆がよかったです・・・塩をして炙った皮目のパリパリ感と身のしっとり感が絶妙でした。
次は進肴。分とく山さんの定番メニューの鮑の肝ソース。上に海苔がこれでもか!ってぐらいかかっていて、下の鮑が見えません。これを海苔と肝ソースと鮑の身をよ〜くあえて食べます。
こんな感じです。肝ソースの味、複雑ですね。それに海苔の海を再度確認させる風味、味が加わり、鮑の身を包みます。贅沢な一品です。
そして組肴。牛肉和え物(何と和えたかは失念)、それから反時計回りに、ツブ貝の肝和え、牡蠣、何かと混ぜたクリームチーズ・・・どれも美味しかったですね。料理はだいぶ進んでますが、さらにお酒がすすみます。
お酒が進むということで、お酒は今回は東北のお酒をいただきました。純米酒と純米吟醸酒ですが、どれも料理の邪魔をしない味で良かったですね。美味しかったです。
そして今回は強肴としてクエ鍋をいただきました。クエ、もしかしたら初めて食べたかもしれません。白身の魚でこれほど滋味深い味わいは初めてでした。汁もいい感じでしたね。
そしてお食事。本日はスズキと青海苔の炊き込み御飯。これ、二人では食べきれませんから、お腹が許すだけ少しだけいただいて後は包んでもらいます。お土産ですね。我が家の場合は翌日の朝ごはんに供せられます。
お茶碗によそられるとこんな感じ。香の物と吸い物がつきます。本日のひと時を〆るのに申し分ない逸品です。満ち足りた気分で最後のご飯をいただきます。
そして本当に〆の果物。苺、ゆずが主役でした。葛と黒豆もおいしかたです。
ほぼ2時間の夕食。他のお客さんで賑わっていい雰囲気の中で美味しい食事を頂け、満ち足りた気分でお店を後にしました。最後に入口ドアまで板前さんが見送ってくれるのが嬉しいですね(野崎さんが来てくれる時もあります。前回はそうでした)。
帰りはルーマニア大使館などがある坂道をぶらぶら歩き、テレ朝通りに出て六本木ヒルズまで歩きました。
美味しいひと時をありがとうございました。
ごちそうさまでした。
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先月の某日、エミさんの誕生祝いで広尾にある分とく山さんに行ってきた。
昔、会社が青山一丁目にあったので、広尾は近いと言えば近い場所だったのだが、そちら方面は足を伸ばしたことがなかった。精々、西麻布交差点近くのかおたんラーメンに一度だけ行ったことがあったぐらい。
分とく山さんの存在は、比較的初期の美味しんぼに登場していたのでそれを通して知っていた。その内、店主の野崎さんがテレビに出るようになったりして、頭の中に焼き付けられた。当然、僕の頭の中のイメージはその当時の、しかも漫画のイメージのままなので、古風な和風の建物を想像していたが、まず、そこからいい意味で裏切られた。
その日は青山一丁目から外苑西通りを歩いていったのだが、昔、約10年間通った会社近くを通り、かおたんラーメンの存在を確認して、旧霞町の交差点、西麻布の交差点をわたりしばらく行くとそのモダンな建物が目に入る。建物を見たとき、「...これがそうか?」と・・・もっとひなびた建物をちょっとびっくり。
7時ごろに着いたのだが、店内にはすでにお客が結構いる雰囲気が伝わってくる。そしていい店に行くと感じる独特の緊張感。期待させるものがある。僕らは2階の席に案内される。カウンター・・・しかも板さんの目の前だ。包丁さばきや料理の盛り付けを身近にみられる距離・・・こういう席が大好き。
最初ビールを頂き、その後は日本酒。料理は全部で10品ほどを堪能する。一品一品、板さんの包丁裁きを見ながら料理をいただく。こういうのいいです。そして配膳の人もてきぱきしていて、いい雰囲気のなかで、旬の料理を頂く。美味しかった(^^)d
出てきた料理は、先付け(鱈の白味噌仕立て)、八寸(卵黄の味噌漬け、とこぶしのうに焼き、山芋の酒盗添え、鰻の柚子衣巻き、餅米のラム肉包み)、吸い物(すっぽん饅頭)、造り(ぶり、ひらめ、巻き海老)、甘鯛の焼き物、鮑の磯焼き、ふぐの唐揚げ、ホタテと生のりの土鍋ご飯、フルーツの求肥包みという具合でした。
どの料理も美味しかった。圧巻は最後のホタテと生のりの土鍋ご飯。土鍋で炊いた炊きたてのご飯で素材の味を存分に楽しみながら、お腹一杯食べられる。量は十分すぎるほど、当然、残った分はお土産に持たせてくれる。どの料理も美味しかったですが、最後に締めていただきましたって感じ。
帰りは帰りで板さんが玄関外まで出てきてくれて、われわれの姿が見えなくなるまで見送ってくれる。素晴らしいお店でした。是非また訪れたいお店です。ご馳走様でした。