2回
2014/02 訪問
夜塩
さっぽろ雪まつりに来ています。スープカレー遠征が主目的なのですが、塩ラーメンが余りにも美味しかったので、カレーより先に投稿します。
食い倒れスケジュールの都合上、菜々兵衛への到着は平日18時。雪がしんしんと降る夜に開店を待っているのは私一人だけ。で他に客はゼロ。寒いよぉ~。本当に行列店なんじゃろか?
マイレビュアー様によると菜々兵衛でのオススメは鶏白湯<塩>なのですが、「せっかく夜に来たことだし、夜限定メニューを注文してみよう。鶏白湯<塩>は昼に来た時に食べれば良いよね」と出たとこ勝負で夜塩をオーダー。他に客がいない為か5分位で提供されました。
料理を見た瞬間「ううっ。スープが透き通っている。端麗系の塩だ。阿佐ヶ谷のチキュウか海老名の中村屋に近いビジュアルだぞ」とビビビッとアンテアが立ちました。「でも、たった500円のラーメンだし期待し過ぎは禁物だぞ」と慎重にスープを口に運ぶと、優しい塩の甘みが口に広がり一撃ノックアウトでした。それからはホボ一気喰い。
具はチャーシュー/メンマ/もやし/ネギの4種で淡麗スープとの相性も抜群です。にもかかわらず「具はゼロで構わないから、スープだけは大盛にして欲しい」と心の中で叫んでいる私を見つけました。欲深いですね。胃袋は1つしかないのに。。。
菜々兵衛とチキュウ&中村屋との違いも書いておきます。菜々兵衛は、札幌の寒冷地仕様っぽく、無色透明の薄い脂膜を使って、スープが冷めるのを防いでいる点がチキュウ&中村屋との差異です。でもこの脂膜がまた旨いのです。ストレート麺を食べる時に巧く麺に絡まって、より甘味を引き立てています。凄いなぁ。この一杯の完成度。
私が食べ終わる事には、2組ほど地元の家族連れが入ってきて「夜醤油」や「夜味噌」と夜限定メニューの注文が多いようにお見受けしました。そりゃ、ワンコインのCPは破壊力抜群だもんなぁ。
早い。安い。とても美味い。の三拍子が揃った名店でした。ご馳走様。次回こそ鶏白湯<塩>と思いつつも、次回は名古屋コーチン<塩>な気がします。だって淡麗系が美味そうなんだもの。。。
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夜塩(\500)
2023/05/02 更新
初回訪問は2014年。9年ぶりの再訪です。札幌の平和駅は遠いやね。
今回も雪が降る中、平和駅から店まで歩きました。途中、何軒もの家で雪掻きをしてて、どの家のお父さんも夕闇のなか黙々とスコップを振るってます。生活のためとはいえ、北国の人は強いなぁ。
菜々兵衛は暗闇のなかポツリと佇んでます。昔のまんまです。粉雪を払って入店し、券売機の夜塩ボタンを今回もポチっとな。んんん?500円?なんじゃコリャ。9年前と同じ値段じゃん。
そんでもって、提供されたラーメンは端麗そのものの透き通ったスープ。スープだけじゃない。チャーシューも大きいのがビロ~~ンと乗ってる。穂先メンマもネギもモヤシも十分過ぎる量で「これで500円は凄ぇな」と心の中で叫びながら、9年前の画像と見比べてみると、やっぱ具の品質も維持しちょる。
さて実食です。
先ずはスープを一口いただきます。う~む。見た目通りの澄んだ丸みのある味わいで私好み。塩味はほんのり感じる程度で、その分、香味野菜と鶏ダシの旨みが感じられます。モヤシの火入れも巧く、ラードのコーティングでシャキシャキしちょる。タンメンに近い味わいのスープなので、鶏白湯が好みの人は肩透かしを食うかも。
次は麺。低加水のストレート中細麺は端麗スープをよく吸って美味しい。パツパツ感ではなくツルツル感を味わう麺。よく噛んで小麦の味を確かめてたのは最初の内だけで、麺ツルツルとスープゴクゴクが止まらないので、実質的にイッキ喰いです。辛うじてスープの合間に麺と具4種を交互に食べることで味変を楽しむのが精一杯です。
看板メニューの鶏白湯ではないけれど、素材の良さを引き出すという意味でとても完成度の高い塩ラーメンだと思います。やっぱ頂上店でんがな。おまけに9年前から価格据え置きと破格だし。。。
500円という値段設定はアリなのか?こんだけ物価が高騰してるのに元取れるんか。SDGsやエシカル消費に逆行するんじゃないのか。店主や流通工程の誰かが泣いているんじゃないのか。そして安くて美味いに心が躍るオイラは薄情な破壊者なのか。などと考えさせられてしまいます。
私の旅行消費が世のため人のために繋がると嬉しいな。今宵もご馳走様でした。端麗塩が好きな私のMyBestラーメン店です。また寄らせてください。値段設定は頑張り過ぎないでくださいね。
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夜塩(\500)