2回
2025/07 訪問
遠くても通う理由がある天ぷらのお店
館林の住宅地にある、というか田んぼの中にある一軒家の天ぷら屋『車』さん。
この地にあり、多くの食通が遠くから集まる理由は?・・・薄作りの衣と相まって抜群の素材の良さを楽しめる、行けば納得の天ぷら屋さんです。
この日は食べ友さんにお誘いを受けて館林にやってきました。駅に着いたらすでに猛暑日(^^;;
駅前で待ち合わせしてからのタクシー移動です。
お店は外から見ると、真新しい普通のお宅。でも中に入ると、綺麗なカウンターに7名ほどの座席が。
大将に話を伺うと仕入れ、特に魚には力を入れてるとのこと。
そのことは前菜の鰹の漬けですぐにわかりました。上品な旨みで色も綺麗です。
特に印象的だったのは、しんこと活穴子かな。
しんこはお寿司屋さんならこの時期旬ですが、天ぷらでどうするの? と思ったら程よいワタの苦みもあり、小鮎もビックリの美味しさ。
穴子は、生きたものを大将が目の前で捌いて、即揚げてくれます。この穴子、フワッとトロける軽さ。これまでの穴子は何だったんだという衝撃でした。
これだけ魚のネタにこだわりがあり、鮨屋さんも唸らせるほどなのに、都内では考えられないほどコスパが良いのもビックリ。是非、季節を変えてお伺いしたいお店です。
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<この日のコース>
▫️トマトスリ流し
茗荷、あられが入って、ちょっと和の雰囲気を纏ったガスパチョのよう。
▫️お造り 鰹漬けとイシガキガイ
鰹は3日目だけど色が悪くならないのは仕入れの力とか。鮨屋もびっくりの上品な旨みが素晴らしい。
イシガキガイは心地よい香り、甘さも感じるほど。
天ぷらは車海老から。
▫️車海老 脚
香ばしい香りがいい
▫️車海老 レア
シンプルに塩が合う
▫️車海老 入れ普通
旨みが増してバランス良く、ツユでもうまい。
▫️ キス
富津のキス。塩、醤油で半分ずつ。
▫️ 椎茸の海老しんじょ
地元足利のしいたけ。
芝海老のすり身は胡椒の風味がピリッと
▫️しんこ
天ぷらでしんこはどう食べるんだろうと興味津々。
ワタの旨味が新鮮でした。
▫️冬瓜とじゅんさい
優しい季節の味わい。出汁もうまい。
▫️雪の妖精 とうもろこし
軽く、甘ーい。
▫️オクラ
朝摘みのオクラ 柔らかい粘り
▫️ ハモ
貝島のきび砂糖と梅 ホロ甘い
▫️ステーキ茄子
存在感のあるジューシーな茄子。
▫️ 茶碗蒸し
下に玉子、浜名湖の海苔、枝豆、クワイの水煮と夏バージョンの茶碗蒸し
▫️はまぐり
レモンをたっぷり絞って塩少しで。
ここで活穴子が登場。大将が素早くさばいて、揚げていきます。
▫️穴子骨
予め乾燥させておいた骨を使うことで油の劣化を抑えるとのこと。
▫️あなご
膨らんでふわふわ、というよりもトロトロのような食感。新感覚でした。
▫️新銀杏
▫️しら海老 追加で
▫️レンコン 追加で
▫️天バラ
▫️おしんこ
▫️桃のコンポート
車海老の脚
車海老(レア)
車海老
キス
椎茸の海老しんじょ
しんこ
冬瓜とじゅんさい
とうもろこし 雪の妖精
鱧
ステーキ茄子
茶碗蒸し
蛤
裁かれた穴子
穴子
新銀杏
しら海老(追加)
レンコン
天馬ら
2025/07/28 更新
館林の『車』さんにやってきました。
この日は、松茸の出る日。楽しみにやってきました。
付き出しのイワシ梅煮は上品な味わい。
お造りは鮨屋も顔負けの熟成感のあるネタ。生ビールでスタートしましたが、すぐに日本酒が恋しくなります。
天麩羅は、定番の車海老からスタート。
この季節にアスパラ?と思ったらオーストラリア産と意表をついた流れです。
中盤には蕾の松茸の天ぷら。大将こだわりの産地直送、取り立ての松茸は水分を含んでしっとりしてますね。
他の野菜でも熊本の赤茄子のトロトロさ、下仁田ネギの甘さなど、この季節ならではの味を楽しめました。
今まで生きてた穴子をその場で活き締めする天麩羅のフワフワさは相変わらずです。
〆の松茸ご飯、デザートの栗の甘煮まで隙のない布陣で秋を十分楽しめました。
最後までヘビーさを感じさせない、車さんの天ぷら、さすがです。
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<この日のコース>
▫️小イワシ梅煮
愛知の小イワシを梅干し漬けで。
いい塩と梅のバランスで優しい味わい。
▫️お造り
かつおは炙りのいい香り。辛子で。
ボタンエビは柔らかく、甘味が上品。
素材の良さを感じます。
▫️車海老 かしら
ここから日本酒に。上喜元。
▫️車海老 2
甘味タップリ
▫️白魚
霞ヶ浦の白魚。トロける。
▫️アスパラ
オーストラリアのアスパラ
軸はジューシー、穂先は香りが少し濃厚。薄ごろもが生きるバランス。
▫️ししゃも
北海道、白糠のししゃも。
上品に登場。柔らかい仕上がり。
▫️松茸
ツボミの大型指定で産地直送。みずみずしさはさすがです。
この時期に訪れる特典ですね。
揚げてから半分にカット。酢橘をつけアッサリといただきます。
▫️タラの白子
▫️もずくとクラゲ
▫️石川芋
▫️新イカとゲソ
ほっこりとした口当たり。
▫️茄子
熊本の赤茄子。皮が薄く、トロトロで美味い。
▫️松茸土瓶蒸し風
松茸に合わせて、鱧と真丈、栗などが入ったお椀。出汁がうまい
▫️穴子
大将が生きた穴子を目の前で捌きます。捌きたての穴子はフワッとして、クセもなく、衣のサクッと感との相性がいい。
▫️下仁田ネギ
太いけど硬くなく、甘くてジューシー。
▫️銀杏 追加
季節の走りですね。
▫️松茸ご飯、赤出汁、お新香
▫️栗の甘煮
銀寄栗。大きくて、柔らかい。