blueboyさんが投稿した茗圃(愛知/伏見)の口コミ詳細

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ブルーボーイの喰い物徒然草

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blueboy (60代前半・男性・愛知県) 認証済

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茗圃伏見、大須観音、矢場町/中華料理、居酒屋、飲茶・点心

1

  • 昼の点数:3.8

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 3.8
      • |サービス 3.2
      • |雰囲気 3.2
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 3.0
1回目

2020/08 訪問

  • 昼の点数:3.8

    • [ 料理・味3.8
    • | サービス3.2
    • | 雰囲気3.2
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク3.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

次はディナーで利用することを決意

東京からのゲストとパワーランチ。
 
何が食べたいかと確認すると中華。
名古屋で日曜日のランチに薦められる中華となると、なかなかハードルが高い。
ゲストの宿泊先が栄界隈なので、どこがいいかと考えていたが、以前から出向いてみたいと思っていた茗圃を思い出す。
伏見から徒歩5、6分、宿泊先からも徒歩10分程度で、タクシーを利用すれば5分もかからない。
打診すると、OKとのことだったので、12時30分に店で待ち合わせ、鶴舞線でレッツゴー。
 
地下鉄伏見⑤出口から地上に出ると、酷暑猛暑で知られる名古屋だけあって、一気に汗が噴き出す灼熱。
白川通を歩く頃には、もうすっかり汗びっしょりだ。
ヴィンコート白川に辿り着くと、手前にCasa dell' amante
そういえば、矢場町から移転したと聞いていたが、ここにあったのか。
 
先に着いていたゲストは、入口から比較的近い丸テーブルに座っていたので、挨拶を交わして、嫁と二人で席に着く。
大先輩ではあるけれど、気の置けない友人でもあり、会話が弾む。
 
目の前に白川公園を臨むロケーションは悪くない。
しかし、全面ガラス張りで、決して広いとはいえないフロア。
他に個室などがあるわけではないとのこと。
テーブルをはじめ、設えられた調度品には格式を感じさせるものの、香港や台湾だったら、もう少し庶民的なレストランといった感じの造りだ。
個人的には嫌いじゃないけれど、いわゆる高級中華を利用する際のメリットの一つ、密閉性には欠ける。
 
まずは琥珀ヱビスで乾杯。
嫁が「泡が上手」と誉める。
先日、陽なたぼっこで泡の美しさについて語ったところなので、早速目をつけたらしい。
 
アラカルトの他に、飲茶セットとランチセットの用意がある。
飲茶という気分でもないが、さすがにランチから8,000円の特撰セット(牡丹)はどうかということになり、リーズナブルな特撰セット(水仙)を選択。
 
片言以上には上手な日本語を操る女性スタッフは、聞けば中国の出自。

「小籠包はいかがですか」
「ん? こちらの名物なの?」
「はい、そうです。とても美味しいです」
「じゃあ、いただきます」
 
商売熱心でもあるらしい。
 
四種前菜の盛り合わせは、牛脛肉の香辛料煮棒棒鶏凉拌海蜇泡菜
香辛料には八角の香りが強く、いかにも中華という感じで好みだが、八角の香りが苦手な嫁はイマイチだったようだ。
感心したのは凉拌海蜇。
コリコリとした食感とツルッとした舌触りが楽しい中華の代表的な冷菜だが、コリコリが固ければいいというものではない。
ギリギリの柔らかさのあるコリコリが最上。
そういう意味では、食感も舌触りも、何より出過ぎない味つけが好感。
人気店と聞いているが、名古屋ピーポーには淡すぎるのでは?と心配になる。
あ、同じテーブルにいる東京ピーポーにとっては、どうなんだろう。
 
「ここ、美味しいね」
 
どうやら大丈夫だったらしい。
 
琥珀ヱビスが空いたので、紹興酒に切り替える。
メニューをみると、嬉しいことに女児紅がある。
香港の福臨門で覚え、当時は銀座、大阪にもあったのでよく楽しんだ。
そういえば、さっきの冷菜、ことに凉拌海蜇は福臨門を思い出す味わいだった。
 
「おー、20年物が12,000円だって」
というと、ゲストが
「それは高いの、安いの?」
「あの頃の福臨門だと女児紅の18年ものが三合で24,000円だった」
「それはまたご立派な値段だね」
「そう思うと20年物が12,000円ってのは良心的だよね」
 
とはいえ、ランチで20年物なんて罰があたる。
12年物の女児紅をボトルでオーダー。
どんなサイズで供せられるのかと思ったら、500mlの陶器のままで運ばれてきた。
お久しぶりだねえ。
福臨門では白い陶磁器に入れられたお出ましだったけど、この容器は香港で買い求めたものと同じ仕様で嬉しくなる。
何より、常温かどうかなどと、情けないことを聞かれないのも好感。
紹興酒は常温が一番。
干し梅だの氷砂糖だの、ましてや燗なんてのはバカバカしい。
一切何も聞かれなかったことが好評だ。
 
なんてやり取りをしていると、スープが運ばれてきた。
あれ?このスープ、どこかで食べたことがあるような気がするけど…勘違いか。
言葉で表現するのであれば、クリアなスープ。
枸杞子の色目も、よく見かけるいかにもではなくて嬉しい。

本日の點心、一品目は蘿蔔糕、いわゆる大根餅。
 
「個人的には、これがチャイニーズのリトマス紙」と告げたように、蘿蔔糕の出来映えで店の力量がわかると思っている。
で、これまた驚いた。
風味だけでもわかる干烏賊が、実に面白いアクセントになっている。
食感がわかるように残す場合もあるが、こちらはクリーミーに仕上げられていて、これまたいい。
しかし、食べ進めれば食べ進めるほど、何か懐かしい気分になる。
福臨門を思い出す。
スープはまさにそうだった。

二品目は虾饺、海老餃子。
大振りの海老がプリプリで、これまた良い。
そして、小籠包
スープが美味かったのだから、安心して食べる。
 
北京烤鸭は、人数分が烤鴨餅に包まれて運ばれてきた。
北京烤鸭といえば、このタレがその店の秘伝と香港で聞いた。
少しタレが多いように感じたが、たまたまなのか、名古屋テイスト的忖度なのか。
 
メインディッシュは肉と魚のいずれかを選ぶことができた。
オーダー時に聞かれたので、男性二人は肉、嫁は魚。
 
肉料理は豚肉、魚料理は天然鯛とのこと。
こちらも文句はない。
殊に魚料理には感心。
身と皮の部分の味わいを最大限に引き立てる感じでいい。
 
追加の黄ニラと海老の點心、そして炒飯
そして、杏仁豆腐が供されてコースは終了。
大満足。

名古屋ピーポー的には大丈夫なのかと心配になる味つけだが、途中、
「醤油をください」
という声が聞こえて笑った。
どの料理に醤油が合うのかわからないが、つまりは味が薄いといういうことだろう。
見るともなく見ると海老餃子に醤油をつけていた。
台無しという言葉は、こういう時に使う言葉だと思う。

2020/08/31 更新

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